Saturday 21 September 2013

はじめてのボート釣り Meine erste Bootsangelntour






ここのところパーチの活性がいまいち。

新しいことに挑戦したくなり、見つけた湖。ボートから釣りが出来るという。

ドイツではボート釣りを禁止しているところが多く、この辺の水場は全て禁止。

ボートで釣りするなんて普通だと思っている人は恵まれているんですよー。


車で30分。スポーツ用品店で許可証5,60ユーロ(一日券)と貸しボートの鍵(2ユーロ)を受け取り

農場が広がる中のこんもりとした森に到着。



この湖、ボートで釣りが出来るというのではなく、湖全体が森に囲まれているから”ボートでしか

釣りが出来ない”。


桟橋を踏みしめながらボートへ。もうワクワク度が最高潮。いつもの湖より2、3倍はあるなぁ。



これ、ボート。。。大丈夫なんかいな。

ま、いいや。ひっくり返っても泳げばいい(私)。ビビりすぎて黙る(連れのドイツ人)。

へぇ、ドイツ人って舟とかに乗る機会少ないからか。日本人なんか舟で天ぷら揚げて食ったりするよ。



漕ぎ出して、天候急降下。

ま、北ドイツの天気なんてそんなもんだ。合羽持ってきたし。


ととと、、ところが!そんなボロボートや天候よりも、、、


初めてだからいろんな箇所を回って探ってたんですが

この広さでこの水の色って?と不思議だったんですが

パドルが時々何かにゴツッて当たるなぁと思ってたんですが


この湖、浅っ!!!

ラバージグで探った結果、水深、大体50cm~1mくらい。


ホンマに魚なんかおるんかー?!!!


ネットで調べたところによると、去年の水揚報告Fangliste(ドイツでは釣った魚を報告する義務が

あり、どの川でどれくらいの魚が釣れたかを簡単にネットで調べることが出来ます。) によると

少ないながらもパイクが釣れている。殆どが鯉だったけど。



 それでもボートに乗っているだけで嬉しい私は諦めない。そしたら太陽も出てきたりして。



というか、ルアーってボート釣りのためにあることに気づく。

なんなんだ、この使い勝手の良さは! 普段使わないルアーも泳ぐ泳ぐ。

投げ易さも気持ちいいし、足元がユラユラするのも直ぐに慣れた。 そんな時、




蓮の葉のど真ん中でバッシャーン。続いてもう一回飛び跳ねた。

これはデカい。

でも、鯉か? いや、時々小魚が散っていくのも見えるからパイクでしょう。


かえる君。

半時間ほど粘るも音沙汰なし。

シャイなのかなぁ? 暫く離れると、また飛び跳ねている。いつも同じ所。

一日中同じところに陣取って、蓮の隙間からのみ狙いをつけているタイプ?

一度、ルアーを追ってきたのかボートの下でグルッと回って逃げていく姿も見たんです。

あ、50cmー1mなので、魚のシュプールまる分かりなんです。

でも食わなかったなー。

パーチはどうでしょう。 居ることは居るんだろうけど、この真っ平らの浅瀬のみで、パイクの陣地

以外で、風の動きだけを頼りにする? うーん、分からない。



二人してまさかのボウズ。。


でも楽しかった。昼から日入りの7時半までぶっ通しで釣りしていたくらいだから。

久しぶりに目一杯釣りをしたこの疲労感が快感。

次の日、筋肉痛が出ましたが…(パドルは木製にしようよ。)








Tuesday 17 September 2013

忘れ去られたドイツの野菜を育ててみる -Alte Gemüsesorten







今年はこんな野菜を育ててみました。



Mangold (Beta vulgaris subsp. vulgaris)

スイスチャードは菜園を始めた時からの定番で、日本でも家庭菜園をされている方々には

よく知られている野菜のようです。ドイツでも近年ブーム(?)復活で、市場なんかでも手に入るように

なってきましたが、調べてみると随分長く忘れ去られていた様子。

近所のおばあちゃんが来る度に、”なんだったっけ、これ?”と、毎回聞かれます。



Gartenmelde (Atriplex hortensis)

 日本語名は分からず。ドイツ語でガルテンメルデ。

メルデというと、雑草のイメージがありますが、これは食用に出来るタイプ。

2m程の高さにまで成長し、若い葉を摘み取って食用にします。

使用方法はほうれん草とまったく同じ。でも、ほうれん草の様な甘味がない。

そう、ほうれん草と比べてしまうから、人気がなくなったのだと思う。

実際、今年食べたの何回?と、今振り返ってもわずか。。




Sauerampfer (Rumex acetosa)

スイバ(タデ科)の食用栽培品種。

名前の通り、酸っぱい!

レモンにも負けないくらい酸っぱい!



こちらでお馴染みのスープにしてみたけど、やっぱり酸っぱい!


ところが、魚料理に使ってみると、この酸味が川魚の臭みを抑えてくれて大活躍。

魚のお腹に押し込んだり、葉を敷き詰めた上に魚を乗せたりしてオーブンで蒸し焼きにする。

食べすぎには注意が必要とのことだけれど、この強烈な酸味で食べすぎることはないかと。



上記二つにおいては、なぜそんな雑草をわざわざ庭に植えるの?という意見もあったけど、

何事も経験。食べてみたかったのも事実。


そして経験上言えるのは、どれも強い! ということ。

雨が長く続いたり、なかなか気温が上がらなかったり、雨が全く降らなかったり、

どんな気象条件でも成長してくれる。

それと、収穫期が長い。

春のまだ寒い時期に発芽して、今の気温10度以下が続く秋まで収穫できる。

3つとも、葉を摘み取る収穫方法で、次から次に若葉が出てくるから、庭に2、3本植えておくと

他の野菜がない時にも重宝。


その他にもスーパーには並ばない野菜がたくさんある。

人気がないから、コストがかかりすぎるから、今のシステムでは鮮度に問題がでてくるからという

理由で一般に忘れ去られていく。 上記の野菜もそんな理由でスーパーには並ばないけれど、

家庭菜園を代々続けてきた家族が種を残してきたおかげで、今徐々に種が手に入るようになってきたのだそう。




そうなんだ、こんなに天候がぐっちゃぐっちゃになっていく時代、

持続的を目標に栽培できる品種を残していくのも大事なんだー。









Saturday 14 September 2013

ドイツにある怪しい店






しばらくあっちに行きこっちに行きしていました。


仕事や私用でいろいろな街に出かけると、田舎にはない専門店に立ち寄るのが慣習になってきました。

事前にささっとネットで調べて、用事のある場所の近くを狙い、飛び込む。



今回は熱帯魚店。


店内に入ると、想像したよりも大きくて期待が高まる。これは当たりかもしれない。

店の事務所っぽいところに、小さな犬を小脇に抱え、胸毛をチラつかせ、お決まりのような金の

ネックレスをしたポン引き風オヤジがpcゲームをしてたけど、あまり気にせず前に進む。

店内に私たち以外の客はいない。

最初の水槽で目に飛び込んできたのは、死んでかなり時間の経っている魚が浮かんでいる。

その辺にいた店員に ”これ、随分長く経ってないか?”とやんわり言うと、”あ、そうかもね”と

何事もなかったように、魚を始末。

お次は、決して一緒にしてはいけない魚が同じ水槽に入っていたので、その旨も伝えると、

また同じような反応。

ネットに載っていた魚を探しに来たことも聞いてみると、”はぁ?”

いや、だから、あんたのとこのサイトに書いてたんだけど、、、。

”あっ、そんなのとっくの昔だ。”

…対応、それだけ?

なんだかなぁと思いつつ一応見渡してみようと先に進むも、水槽に入っている魚と表示されている

名前がバラバラ。しかも値段が嘘のように高く、最近変更した形跡がまったくない。

そう、客はいないんだけど、店員が5、6人、店の中をウロウロしてる。外見のことをどうとか言いたく

ないけど、なんというか、全員フーリガンっぽい。超短髪に白もしくは黒尽くめ。(私はあっち系だと思い、内心ビビっていた。)

そして店はそんな状態のくせに、せかせかと忙しそうに歩き回っているのが不思議。

店の片隅に置いてあった水槽は、名前の表示も価格の表示もなく、爬虫類系。詳しくないので

何だったかはっきり分からないけど、うちの池に生息しているのにそっくり。

ドイツの法律でほとんどの在来種の爬虫類が保護下に置かれているのは釣り試験で習った。

これは!?と思って眺めている時、

既に先程のポン引き風オヤジが入り口のドアを開けて、

”さぁ、出ていきなさい。そしてここを通った後は、今見てきたことは全て忘れるんだよ。”

と、言わんばかりに私たちが出ていくのを待っている。

店を出た後は、二人共口も聞けず、目的もなく雨の中をしばらく歩いた。

いろんな人にこの話をすると、みんな口を揃えて、”見せかけの店”だと。それとも、税金対策?



少し前に入ったアジア食料品店。

お、こんな所にアジアショップ、覗いてみよーと軽い気持ちで入ってみる。

品数少なすぎ。生鮮食品全くなし、乾物とか調味料のみ。

店の奥からおじさんが出てきて、私がいるのを見て直ぐにカーテンの影に隠れた。

しばらく埃のかぶった品物を視線を感じながら(カーテンの後ろのオヤジ)見物して、

何も言わずに店を出るのも嫌なので、レジに座っているどこの山奥から連れてきたんだ?という

中国人のおばさんに、醤油があるか聞いてみると、ドイツ語も英語も通じず。。。

何のために店を開けてるんだろう??



他には、これもネットで探した店。

営業時間内に行ったのに、店の入り口に張り紙があり、御用の方は電話してくださいと。

書かれていた通りに、携帯番号に電話をすると、”ナイン!(No)" しか言わない人が出てきて、

最後の方には ”ナイーン!!!!”と耳元で叫ばれた。


後は、ペット用品店と大人のおもちゃ店の入り口が同じのところとか。

置いてあるものが、首輪とかロープとかまがりなりにもちょっと似ているから紛らわしい。



みなさまも、お気をつけて!


ワテは騙されへんで。鼻が効くからねー。












Thursday 5 September 2013

元カレ、元カノの置き土産







8月始めにジャガイモ、玉ねぎの収穫を終え、豆類も2週間前に撤退。畑に少しずつ空きが出来てきた今日この頃。




夕方に一人畑に立ち、今年も雑草との戦いは大変だったな、なんて思い返してみたりするのです。


ここのウチ、今やひっそりしていますが昔は大家族。

その家族分、彼氏がいたり彼女がいたり、それがコロコロ変わったりするのは今や普通。

盛り上がってる時は一緒に花を植えたり、一緒に木なんかまで植えちゃったりしたんでしょうね。

(うちはドイツではありえないカオス化した庭です。)

でも、人間の感情など脆いもの。

次々と女や男は去って行き、植物たちは残されて行くんです。

捨てられるものなら、いとも簡単に”気持ちの切り替えの為に!”なんて捨てられるけど、植物の場合

一度陣地を受け渡されるとなかなか譲らないものが多い。= 雑草化するんです。

まぁ、植物にとってみれば迷惑な話ですよね。一時の感情で、あっちに移され、こっちに移され、

挙句の果てには雑草扱いされるんだから。。


新しい女や男にとっては、いち植物として見られない人もいて、なんて忌々しいの!なんて

絶対植物に対して言っている言葉じゃない発言が出たり。


そんなことを考えながら、そんなふうに雑草化した他人の昔の思い出をせっせと摘み取っていたんですが、

ふと回りを見渡して、、


自生し始めたニラに、去年の水菜があちこちに、パクチーだって負けてない。


これって、ちょっとした エキゾチックジャパン


ニヤリとした夕方でありました。



ひょうたん、和綿、チリが並ぶエキゾチックコーナー。


朝顔もあるよん。



みなさまの周りにもきっとエキゾチックジャパン化、進んでいるはず。










Wednesday 4 September 2013

巨大キノコ(Riesenbovist)を食べてみる







毎年この時期に、庭の森部分に姿を見せる真っ白なボールのようなキノコ。



Riesenbovist (Calvatia gigantea)

日本語ではオニフスベ(鬼燻、鬼瘤)薮玉(ヤブダマ)、ヤブタマゴ、キツネノヘダマ、テングノヘダマ、ホコリダケ なんて呼ばれているらしい。

大きいものでは、直径50cmにもなる。成長が早いので、いきなり庭に出現したりして、びっくりすることも。


一度食べてみたことはあるのだけれど、、、まずかった。というか味がほとんどしなかった。

再度チャレンジ。


カツレツのようにすればおいしいという意見をネットで見つけ、それだけでは物足りない気がしたので、ハム、チーズ、バジルを挟んで揚げてみた。




みんなはおいしいおいしいと言ってたけど、私はやっぱり好きじゃないなー。

とんかつソースの味でなんとか持ちこたえたものの、


ちょっとだけキノコっぽい味のするはんぺん。


そう言えば、はんぺん自体あまり好きじゃなかったー。もう二度と食べない。

はんぺん好きにはお薦め。