Wednesday 30 December 2015

子犬探しの、追記 







少し前に書いた友達の子犬探しの件で、いろいろな人と話したり、コメントを頂いた中でも、
「そうそう子犬選びは慎重さが必要。でもねーうちの犬は偶然に見つけた。一番最初に寄ってきた。一目惚れだった。などなど、、、」というものが多かった。

私の知り合いでも、初めから慎重に選んで、様々な選択肢の中から、この犬でなければならない!と決めた人は、救助犬を育てている人以外にいない。

なにかしらのご縁があって、やってきた犬ばかりだ。

私もどちらかというと、犬種にこだわったり(犬種の特性を知るのは好きですが)、初めからスーパーマンならぬスーパードッグを探すなんて、無理だし、考え方としてあまり好きではない。
(使役犬を教育する目的の場合は別。)


後ろ足の筋肉が半端ではない飛びいぬ。


この夏知り合ったある男性。

マイを見て、溢れんばかりの笑顔で近寄ってきて、どこから来たのか聞いてきた。

ロシアからだと答えると、笑顔がもっと拡大し、やっぱりー!と、マイと地面を這いつくばって遊び始めた。付け足しておくと、彼は40歳半ばの肉体労働系がっちり体系の男性。

しばらくして、マイがこれ以上大きくならないと知ると、ちょっとがっかりしていた。
なんでも、彼の飼っている犬の幼犬時代にそっくりなのだそう。

ずっと犬を飼いたかったこの男性、子供たちも大きくなり、庭付きの家も手に入れ、やっとこの日が来たと、ロシアからの保護犬の掲示を見て、一目惚れしたとのこと。

シェパードMixということだったらしいけれど、日に日に大きくなり、どうやらアラバイ犬(中央アジアシェパード)が入っていると気づいた時には、犬は彼の心をがっちり掴んでいた。


わたしはアラバイと小型犬のMix?

例えば、夜に彼がソファで寝転んでいると、絨毯の上に寝転がっていたアラバイ君は、ゆっくり彼の手首を口で挟んで柔らかく引っ張るのだそう。なされるがままにしていると、自分(犬)の体の横に寄り添うようにと絨毯の上に引きずり下ろし、彼がピッタリと犬の体にくっ付いたところで、安心したかの様にイビキをかき始めると言う。

こんな風に、普通の犬(ヨーロッパの犬)とは、ちょっと違った性格を持つこのアラバイ君に、初めは戸惑ったものの、全身全霊を捧げて育て上げた。


ただ、彼以外の家族(奥さんと子供)は、絶対に受け入れようとしない。


ここで普通なら、ティアハイム(動物保護施設)送りになってしまうのだけど、
彼(人間)もこの犬なしでは生きられなくなってしまったから大変だ。

と、私なんかはきっとあたふたしてしまうだろう。
でも、大工さん関係の仕事をしている彼は、さっさと家にもう一つ居間を作った。

絨毯を何枚も敷いて、アラバイ君と添い寝出来る部屋だ。

彼の奥様も、"旦那の離れ家通い"を許諾し、アラバイ君もそれで満足しているのだそう。



何が良い家庭犬の姿なのかは、それぞれの人と犬の関係でしか語れないとつくづく思う。





来年も皆様の間に、たくさんの愛が育まれますように。


よいお年をお迎え下さい。








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Saturday 26 December 2015

難民の方と一緒に、クリスマス 






結局、車なしで迎えたクリスマス。

全ての予定をキャンセルし、二人+一匹で森の中で過ごすことになった。

普通なら、相方の家族がパッチワークファミリーでもあるので、最低2回はクリスマスを祝い、
北に南に、ゲルマン人の大移動が行われる。

そんなことから、今年は、なんと穏やかな、気楽なクリスマス、と思っていたのだけれど、少し寂しい気もする。


日差しが気持ち良いお天気に恵まれた。

ただ、犬飼いの身としては、同じ時間に散歩に出かけて、いつものコースを回っていると、そういった行事とはまったく関係のない生活をしているなぁと思い直すも、

森の頂上付近で


 クンクンクンクン(私の鼻)

数km離れた集落から、鳥の丸焼きの匂いが!

たぶん、殆どの家でオーブンフル活動なんだろう。お正月前のおせち準備のようで、なんだか心がふんわりした。



 さて、単に車が壊れただけという偶然の持て余した時間のお陰で、近所で行われた難民の人達を迎えてのクリスマス会に参加する機会が得られた。

集まってみると、この忙しい時間帯にたくさんのドイツ人も参加していて、少し驚いた。

誰かの提案で急に決まったことだというのに、持ち寄りのケーキやクリスマスクッキーで、テーブルが一杯になっていた。この時期、どこの家でも食べ物は飽和状態なんだろう。


今年のトップニュースでもある難民流出問題。

ここの小さな集落でも、受け入れの活動を始めて、様々な意見交換がなされた訳だが、私個人の難民との関わりは、かなり消極的だったとも言える。

様々な方面で取り上げられている様に、市民の不安は募るばかりで、一般市民と難民との溝を深めるような証言を耳にすることも少なくなくなってきた。

同じ人間であるという基本思想が崩れていく光景を、一移民の私としては、危惧の念を抱かずには見ていられない、といった自分本位の見方で、この問題を眺めていたように思う。


でも、問題はそこ(私のちっぽけな頭の中)にはないのだ。


クリスマス会に来ていた子供たちの中に、10歳くらいの女の子がいた。

両親を亡くし、二人のお兄ちゃんと一緒に子供だけで、トルコからドイツまで歩いてきたのだと言う。

後から聞いた話では、途中まで親類と一緒に逃げてきたのだが、ヨーロッパに着いたところで、「この先は関わりたくない。」と、子供だけ取り残されたのだそうだ。


 またある家族は、”手続き上”の問題で、母親と父親が別の街の施設での生活を強いられ、子供たちもそれぞれ父親側と母親側に分かれて住んでいるのだと言う。

ここまで命からがら逃げてきたというのに、ここでもそんな試練に耐えなければならない。


それでも、クッキーを口一杯に頬張って、楽しそうに遊び回っている子供たちの姿を見ていると、少し救われた気持ちにはなるけれど、

特に成人男性たちの、 隠せない将来への不安はひしひしと感じ取れる。


この問題は今始まったばかりなんだ。ここからが正念場。はて、私に出来ることは?


ものすごーい待ち時間の後で、自分で戻って来た。。


 夜になり、お隣さんの子供とお父さんが、森に出掛けるのだと言う。

なんでも、毎年恒例の行事で、森へキツネに餌をあげに行っている間に、サンタさんがやって来るのだそう。

素敵な方法。




世界中の子供たちと動物たちが幸せになりますようにーと、満月のクリスマスにお願いしました。










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Monday 21 December 2015

クリスマスツリー、こだわりすぎ 







去年のツリー。

ドイツに来た当初、クリスマスが近づくにつれ、スーパーでも、どかどか生木のツリーが売られていて、クリスマスが終わると、道端にごろごろと捨てられているツリーを見て、何と可哀想な木なんだと、心を痛めていたりもしたけれど、

ドイツ生活10年にもなると、そんなことも思わなくなる。

普通に木を切ってもらって、さっさと飾り付けもして、居間にモミの木の香りが漂うと、
ふんわりと良い気持ちになったりするようになる。



さて、今年、
相方の職場のクリスマス会場のツリー飾りを担当することになった。

大中小と3つ。
会場一つなのに。

少し遅れて到着すると、一人のおば様が仕切っていたので、言われる通りに、サクサクと飾り付けを始め、ものの十分後には、一番大きなツリーは完成。

さっさと、次の二つに取り掛かろうとすると、「それはダメ!」と、ストップが掛かる。

よく見ると、いかにも”森から拝借してきました”感が漂う、スカスカの木が並んでいる。

舞台の上と言うこともあって、なんというか、メルヘンに出てくる森を再現した様な装いで、私としては、面白みが感じられて、蜘蛛の巣のような飾り付けと、雪景色を彷彿とさせるリアル路線でいこうと、提案してみるも、「ぜーーーーったい、ダメ!」

おば様にとっては、これらの木はツリーというカテゴリーの範囲内には属さないらしい。

問答無用で、この木を用意した人が、スーパーに走らされ、30分の待ち時間を経て、それなりのモミの木が到着した。

早速飾り付けに取り掛かると、オーナメントが足らない。


やばい、、、一番目のツリーに使いすぎたのだ。


目一杯飾り付けると、隙もなく、色のバランスもそれなりに混合されるため、時間短縮の技とも言える。でも、後の二つのことは考えてなかった。。

うーん、おば様が立ち話してるうちに、なんとかしなきゃ。

まぁ、舞台上なので、後ろから見ることはないだろうと、正面だけ飾ってみた。

おば様もやって来て、「まぁ、いいんじゃない。」ということで、こそ泥の様にささーっと帰ってきた。


さて、パーティー当日。
私は前列一番端の席に陣取り、前菜を楽しんでいると、偉いさんたちのスピーチが始まった。

ふと、舞台上に目をやると、

くっきり半分半分、飾り有り、飾りなしの木が、、、

速攻で、おば様の席を探しました。


運良く、正面後方席だった。


いやぁ、冷や汗ー。


今年のツリー。

先日、アメリカ人のお宅に招待された。

中庭のテラスが居間になっており、なんとも明るく解放感のある素敵な工夫。

その中央に、当たり前の様に、プラスチック製のクリスマスツリーが飾られていた。
ドイツで生木ではないツリーを目にしたのは、ベトナム料理屋以来。

思わずハグをしてしまったくらい親近感を持ってしまった私って、


やっぱり日本人。








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Sunday 20 December 2015

世界の定番ルアーを買ってみるー2 





続きー♪



















これは、ちょっと無駄買い?





釣れてないのに、買いすぎーというご意見、
こんなのもお勧め!という情報お待ちしております。







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世界の定番ルアーを買ってみるー1 







届きました~。 キラキラ宝箱~。



冬と言えば、ネットショッピング、という悪循環から抜け出せないドイツ暗い季節の始まり。

まぁ、巷はクリスマスマーケットとか、キラキラしたところもたくさんあるんだけど、人混みが嫌いだし、
クリスマスツリーなんか、全てルアーで飾ってやるわよ!という偏屈者なんで。

さて、今回のコンセプトは(いらんよーそんなもん)

定番ルアー

前から気になっていたけど、お店ではなかなか比較して買えるほど品揃えがないので、この際ネットで世界各国の定番ルアーを探してみた。



















参考にしたのは以下の本。



10年も前の古い本ですが、定番を探すなら問題ないです。
独自で実際に調査した情報が載っています。メーカーの出している数字って、実際の商品とは違うこと多しですからね。



冬の夜長に、お勧めです♪


そして、まだまだ続きます→→→(世界の定番ルアー2へ








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Monday 14 December 2015

子犬を見に行く 






友達(男性30歳独身)から、子犬を見に行くのだけど、ついて行って欲しいとお願いされた。

彼、犬を飼うのは初めてで、仕事は子供と接するスポーツ関係。勤め先から犬同伴出勤は認められている。(ドイツはこういう犬OKな職場が多いです。相方の職場も犬だらけ^^)

ということで、条件は、子供好きな犬、一緒にジョギングしたり出来るアクティブな犬、初心者でも飼いやすい犬。

かれこれ数年来の夢だそうで、うちのマイと接するようになって、自分も犬が飼えるかも!と自信が出てきたそう。(うちの犬さまが扱えるなら、他の犬はもっと簡単だろうって思ったんだろうね。)

そこで、探してきたのは、スモールミュンスターレンダーという犬種。
WIKIPEDIA:スモール・ミュンスターレンダー


Kleiner Münsterländer II

アカはポインター系、その前に預かっていたのはスパニエル系、人懐っこくてスポーティ、いいんじゃない?

検索するうちに、スモールミュンスターレンダー1/2, イングリッシュセター 1/4, ラブラドール 1/4のMixが見つかった。

ラブが入っているなら、そんなに猟犬猟犬してなくて、もっと飼いやすいはずと、訪ねてみることに。


着いてみると、母犬の興奮した威嚇吠えが聞こえてきたので、しばらく外で待機していたら、リードに繋がれた母犬が出てきて、隔離するからとのこと。

気を取り直して、子犬部屋へ。

友達は、もうそこでノックアウト。コロコロ転がる子犬たちにとり憑かれて、心ここにあらず。この気持ち、もの凄く分かります。だから、私達が付いて来た理由がここにあるのですが(笑)。

殆ど私達が飼い主さんと話をして、一晩考えるということで帰路に着くことにした。







私達の客観的な意見は(子犬訪問後に客観的になるのは難しいですけどね。。。)、

不安要素として、

ー母犬の攻撃的な行動。
母犬アグレッションというのはありますが、程度があると思うのです。
母犬の表情と行動から、人に攻撃する可能性はかなり高いと感じたので、 しばらく外で待機していたのです。母犬の元々の性格が作用しているのか、もしそうだとしたら、攻撃性は高い確率で遺伝する。

ー子犬の環境。
飼い主さんには、3歳くらいの子供が居て、子犬部屋が子供部屋と化していました。
寝ている子犬を踏む、おもちゃで叩く。極めつけは、神聖でならなければならない産室にも、子供がズカズカと入り込んで、寝ている子犬を起こす。。。

そのせいで、子犬たちはそれぞれ、ヒーティングの下や、ソファの下に隠れていました。

もう一人、小学生低学年くらいの男の子も居て、近所の子供たちと頻繁に家を出入りしているのも気になりました。 (これが、母犬のストレスになっているのかも。。)


かといって、子犬が子供嫌いになるかどうか、確実なことは言えません。

ただ、あと1ヶ月、この環境で過ごすのかと思うと、今後の性格への影響に不安は拭えないですし、なんとも不憫でならない。


希望で満ち溢れている友達に、こんなことを言うのは気が重いけど、見てしまったものはしょうがない。。

もちろん彼は、「そんなの俺が教育し直すから、問題ない!絶対大丈夫!」の一点張り。

そうだよね、惚れてしまったんだもの、もう後に引けない。

それに、保護犬を飼っている私に説得力もないもんだ。
親犬も知らないし、どんな経験をしてきたかも知らないし、何か病気を持っているかもしれないけど、飼うことに決めたんだから。。


余計なお世話かもしれないけれど、もうワンクッション、私たちなんかよりももっと専門家に聞いてみようか?と提案してみた。


そして彼女も、私達と同じ意見。

それと、何も話す前に、
「一番最初に近寄ってきた子犬は飼っちゃだめよ~。」と。

くくく(苦笑)、正しく一番に彼の元へ飛んできた犬が、彼のお目当ての犬だった。

でもね、アカも一番最初に私達のところへ近寄ってきた犬だったし、飼い主さん曰く、一番最初に産室の囲いを飛び越えた犬だったらしい。。(道理で!!)


ずしーんと、落ち込んでしまった彼だけど、心は決まっているらしく、その後、他の友達も加えて、飲み会をしている間のテーマは、もっぱらどんな名前にするかで、一晩中盛り上がったのでした。


危ない!踏まれちゃう。

そして、2日後、彼に会うと、「やっぱり考え直すことにした。」と。

次の日に、もう一度、専門家の人と直接自分で話をしたらしく、今回の子犬の環境プラス、
冬に子犬を迎えるのは難しいこと、いくら仕事場に連れていけるとしても、最低2時間に一回はトイレに出さなければならないし、それでトイレトレーニングが失敗することも多いこと、などなど、

長期休暇の取れる夏に合わせて、子犬を迎えることにしたそう。

うん、偉い!
やっぱりきちんと初めから誠意を持って育てるという覚悟が出来ているんだ。

いつか、育児休暇ならぬ、育犬休暇がとれる社会になったらいいなぁ。


で、他の友達からも、子犬を見て、私も欲しくなったんじゃないかと聞かれたのだけど、
自分でも意外なくらい、そんな気持ちは起こらなかった。

そんな良好とは言えない環境だったけれど、絨毯の上で穏やかに眠っている子犬たちを見て、遅かれ早かれ、飼い主が見つかるんだろうなぁとぼんやり考えてしまった。

そして、無性にマイに会いたくなって、帰ってきたらギューっと抱きしめてしまった。










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Thursday 10 December 2015

この時期に、閉じこめられる 







えー、うちの車、また故障しました。また買い替えを考えています。
数年のうちに、これで合計3台を潰してしまいましたー。
(正確には、売った2台は、まだ頑張っているらしい。)



 ↑こういうところばかり、走っているからでしょうか。。(ナビ上では水の上)


25万kmを越えているから、もう寿命ですかね。オペル-コルサC、燃費が良くて、小型車の割にはパワーもあって、気に入っていたので残念です。


と言うわけで、先週から車なしの生活。

この時期に!!!
外は、ベルが鳴り響いていたり、トナカイが駆け巡っていたり、コーラのおじさんが梯子を登っていたり、なんだかキラキラ楽しいことがたくさんありそうな雰囲気でいっぱい。

クリスマス商戦に興味はないし、この時期のイベントは人でごった返しているから避けたいし、クリスマスマーケットにそこまで情熱を傾けるわけでもないし、、、でも、

出かけられないとなると、出かけたくなる。


コレ、人間の心理現象なんですかね。

ものすごく閉じ込められた感があります。


そうこうしているうちに、風邪を貰ってきた。

これはもう、完全に孤立を命じられたっぽい。

諦めて、お茶を飲む。


ショウガ+

セイヨウシロヤナギの樹皮+

近所のミツバチのハチミツ


ショウガと柳を煮出して、最後にハチミツとレモン汁を加えます。
只今の症状:微熱、鼻水、頭痛には効いている感じ。


そんなことで、犬さんも残念がっているのかと思いきや、


スヤスヤスヤ

そんなこと、全然ないみたいですね。

いつもの時間に、いつもの森を散歩するのが、楽しみでならないみたい。
犬にとっての散歩を例えて、”新聞を読む”とよく言いますが、いつもの道でも、書いてあることが毎日まったく違うんでしょう。

ようっし、今日はコースを変えて冒険だー!なんて、私はよく思うタイプなんですが、
大きなお世話だったりするのかも。


孤立することで(←大袈裟)出来た時間を私も楽しんで見るかな。
見えなかったものでも見えてくるかもしれないし。

そう、チャリで買い物には、顔マスクが必要とか。。。寒っ。








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