Monday, 21 December 2015

クリスマスツリー、こだわりすぎ 







去年のツリー。

ドイツに来た当初、クリスマスが近づくにつれ、スーパーでも、どかどか生木のツリーが売られていて、クリスマスが終わると、道端にごろごろと捨てられているツリーを見て、何と可哀想な木なんだと、心を痛めていたりもしたけれど、

ドイツ生活10年にもなると、そんなことも思わなくなる。

普通に木を切ってもらって、さっさと飾り付けもして、居間にモミの木の香りが漂うと、
ふんわりと良い気持ちになったりするようになる。



さて、今年、
相方の職場のクリスマス会場のツリー飾りを担当することになった。

大中小と3つ。
会場一つなのに。

少し遅れて到着すると、一人のおば様が仕切っていたので、言われる通りに、サクサクと飾り付けを始め、ものの十分後には、一番大きなツリーは完成。

さっさと、次の二つに取り掛かろうとすると、「それはダメ!」と、ストップが掛かる。

よく見ると、いかにも”森から拝借してきました”感が漂う、スカスカの木が並んでいる。

舞台の上と言うこともあって、なんというか、メルヘンに出てくる森を再現した様な装いで、私としては、面白みが感じられて、蜘蛛の巣のような飾り付けと、雪景色を彷彿とさせるリアル路線でいこうと、提案してみるも、「ぜーーーーったい、ダメ!」

おば様にとっては、これらの木はツリーというカテゴリーの範囲内には属さないらしい。

問答無用で、この木を用意した人が、スーパーに走らされ、30分の待ち時間を経て、それなりのモミの木が到着した。

早速飾り付けに取り掛かると、オーナメントが足らない。


やばい、、、一番目のツリーに使いすぎたのだ。


目一杯飾り付けると、隙もなく、色のバランスもそれなりに混合されるため、時間短縮の技とも言える。でも、後の二つのことは考えてなかった。。

うーん、おば様が立ち話してるうちに、なんとかしなきゃ。

まぁ、舞台上なので、後ろから見ることはないだろうと、正面だけ飾ってみた。

おば様もやって来て、「まぁ、いいんじゃない。」ということで、こそ泥の様にささーっと帰ってきた。


さて、パーティー当日。
私は前列一番端の席に陣取り、前菜を楽しんでいると、偉いさんたちのスピーチが始まった。

ふと、舞台上に目をやると、

くっきり半分半分、飾り有り、飾りなしの木が、、、

速攻で、おば様の席を探しました。


運良く、正面後方席だった。


いやぁ、冷や汗ー。


今年のツリー。

先日、アメリカ人のお宅に招待された。

中庭のテラスが居間になっており、なんとも明るく解放感のある素敵な工夫。

その中央に、当たり前の様に、プラスチック製のクリスマスツリーが飾られていた。
ドイツで生木ではないツリーを目にしたのは、ベトナム料理屋以来。

思わずハグをしてしまったくらい親近感を持ってしまった私って、


やっぱり日本人。








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8 comments:

  1. 確かに こちらでは「プラスチック製のツリーなんて とんでもない!」って人が多いですよね。
    環境保護やエコ対策に積極的に取り組んでいるドイツ人もクリスマスは特別なのかも。
    我が家は義母宅でクリスマスを過ごすようになってからツリーは無くなりました。
    ツリーが無くて な~んとなく物足りなさを感じたのは子供達でも夫でも無く 私だったのが なんとも、、って感じです。

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    1. そうなんですよね、木へのこだわりが強いですが、↓下のコメントをいただいて調べてみると、ドイツの方もトウヒとモミの違いが今ひとつ明確ではないことが分かりました(^^)
      あ、でも、そこのお宅にも犬が居たのですが、2回ほど「ああ!ツリーが倒れる!」という瞬間がありました。やはり、生木じゃないと犬飼いには危険がいっぱいかも?(笑)
      私もツリーは好きなので、先週の嵐で倒れたモミの木の枝を拾ってきて、花瓶に刺しましたよー。

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  2. 「おば様」のようにツリーにこだわりのある方々、ドイツにはたくさんいそうですねえ。フィンランドでもそうかもです。クリスマス前の屋外マーケットで、クリスマスツリーを物色している人たちの目は、真剣そのものですからね。

    akaさんとこの今年のクリスマスツリー、とても気に入りました。手ごろな大きさで、掃除も楽そう。うちも来年はその手で行こう…

    ところで、フィンランドではモミの木は決身近な木ではないので(ほとんど自生していない)、クリスマスツリーといえば、モミの木じゃなくてトウヒなんです。ドイツでもトウヒをクリスマスツリーとして使うことってあるんですか? 

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    1. とってもピンポイントのご質問で、今から(夜中)森に入ろうかと思いました!
      そう、モミとトウヒの違いが未だにはっきりしていない私。(カラマツ属は、やっと覚えました、、)
      森に入らず、ネットで調べてみると、多くのドイツ人も違いが明確ではないようで、おかげでたくさんのQ&A,ビデオが見つかりました(^^)”チクチクするトウヒ、しないモミ”という諺?もあるみたい。
      検索結果、トウヒも昔からツリーに使われていたようですし、最近では改良されたトウヒがツリー用として出回っているようです。ちなみに、ドイツの針葉樹の森では、成長の早いトウヒが多くなっているようですね(昔はモミが主流)たぶん、おじ様たちが森からとって来たのは、普通のトウヒだったんでしょうね。

      写真の去年のツリーはNordmanntanne (Abies nordmanniana)というモミだそうで、クリスマスツリー用のモミとトウヒの種類を調べてみると、12種類ありました!!やはり、こだわりが違うわ!!

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  3. うちのダンナのご両親も絶対本物の木のツリーじゃないとダメみたいです
    まあ60年もやってきているみたいだし、もうあの世代はそのままで・・・
    うちのダンナが昔植林しているときには1日2000本位は植えてたみたいなので
    それでうちはプラマイ、プラスってことで・・・許して!(笑)
    多分クリスマスツリーだけで暮らしている農家もいますよ~
    それからカナダの演劇界鬼才ロベールルパージュさんは子供の頃
    その捨てられた木を集めて
    家の庭に森を作ったらしいですから
    悪いことばかりではないかもしれません

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    1. そうですよねー、年配の方にとっては宗教的なものなので、お仏壇にプラスチックの花なんてとんでもない!というのと同じだと思います。相方の実家の方では、買うと高いので、ご近所さんと共同で自家栽培しています(^^;)
      うーん、ドイツでは輸入品が安いし、農地も高いので、ツリー農家は苦しいかも。。。
      まぁ、全てリサイクルに使われるそうなので、ゴミにはならないようですが。
      庭に小さな森、かわいいですねーさすが舞台関係に進まれた方!私も真っ直ぐの木なので、何かに使えないかなぁと、枝を丁寧に切ったことがあるんですが、すごい枝の数ーー挫折しました、、。

      カナダも暖冬なのでしょうか?
      楽しく穏やかなクリスマスをお過ごしください!

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  4. ヨーロッパ・・特にドイツは本物の木にこだわる人が、たくさんいるんでしょうねえー。こちらでは、だいたい「Blue Spruce(トウヒ)」を主に使ってるようです。森の中にもいっぱい生えてますしー。なので、リビングなんかに、ちゃんとしたクリスマスツリーがある家に憧れもあるのですが、今のところ庭にいっぱい生えている上に、本物の雪をたくさん被っているので、これ以上のクリスマスツリーないかー・・と、うちではツリーは飾ってないです。

    ところで「モミの木」って歌があったと思うのですが、あれって元歌は確かドイツだったような・・。やっぱり「モミ」なんですか??

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    1. メリークリスマス!(^^)

      庭にいっぱい生えていて、本物の雪なんて、最高のクリスマスツリーですね~いいなぁ。
      こちらでも、(調査の結果!)トウヒも主流みたいですけど、トウヒもモミも、ツリー用に改良されたものが市場に出回っているみたいですね。森の中で見るトウヒもモミも、小さいものは、日当たり加減でスカスカだし、モミの頭は鹿の大好物なんだそうで、星を付けるところがないですね(^^;)

      はい、超ドイツ的な歌です(笑)昨日のクリスマス会でも「きよしこの夜」共に歌いましたよ。そうそう、モミの木(Tannenbaum)です。英語版はオークリスマストゥリー♪でしたよね。

      停電に負けず、楽しいクリスマス休暇をお過ごしください!!

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