Wednesday 31 October 2012

Gemeiner Hallimasch ナラタケの楽園



去年ほどではないけれど、今年も十分きのこを堪能させていただきました。

時間を見つけては、森を彷徨い歩く変なアジア人は私です。
(釣りをしていてもそうですが、森の中でも私を見て、かなりびっくりされる。わたしは脱走犯か。。)

釣りもきのこ狩りもネットの航空写真を見て、ターゲットの森を探り、きのこ犬を引き連れて

出かけています。


最近のヒットはEchte Rotfußröhrling(Xerocomellus chrysenteron) と



Maronen-Röhrling (Boletus badius) どちらもイグチ科のきのこ。



味はやはりMaronenの方が一ランク上。



そんな風に目当ての森を探して行ってみても、既に木が伐採されていたりして、

これが結構”いい感じの森”を見つけるまで時間も体力もかかる。地元の人に聞いてみても、

田舎の人はみんなきのこに精通しているのかと思えば、テレビ番組とか誕生日会の方が

好きなようで、頼りにならない。。。



そんなある日、枯れ木で大変なことになっているお地蔵さんのまわりを片付けていると

きのこの大群を発見!

去年残念ながら伐採しなければならなかった桜の切り株にワサワサと↓このきのこが、



Gemeiner Hallimasch (Armillaria mellea)

日本でもお馴染みのナラタケです。

西日本で育った私には見たことも食べたこともないきのこ。 二年前に初めて出会ってから

虜になってしまい、今年も探しまくっていたのに求めると得られないのが世の定め?

足元にあったとは。。

ただ、ナラタケは枯木に繁殖するだけでなく、生きている木にも寄生するらしい。

特に果樹を好むことから、被害を懸念される菌でもある。

ということで、手放しで喜んでいるだけではいけないのですが、今年の分は有難く頂くことに。



ズッキーニとシャルロットと一緒にかき揚げ丼。


付け合わせは”冷蔵庫で出来るたくあん by cookpad" とパクチーを和えたもの。お勧めです!

手を合わせてご馳走さまでした!と言える食材は本当に貴重です。





Tuesday 30 October 2012

Renovierung 暖炉入る2のにわとり小屋




初霜が降りた日の2日前。

にわとり小屋の暖炉に初めて火を入れました!


一番のお客さんはもちろんアカ犬。”あぁやっと入ったかー”と言いたげ。

内装のほう、まったく変わってないです。 いや、その、断熱やら隙間やら見えないけれど、

体感出来るところをですね、一ヶ月以上かけて作業していたんです。

これが本当に楽しくもなく、根気を要する作業でして、今はっきり言えることは

二度とやりたくない!

でも、、、暖かいです。隙間風との戦いに勝利した記念に


ホルンダーシロップ入りのホットワイン。


なーんて、偉そうにしているネタをバラしてしまおう。

正直言って、途中で諦めました。

どんどん寒くなるし、時間的に今年の冬までに完成させるのは無理だと踏み、

小屋の3分の1だけをなんとか使用可能にすることに。



屋根用のサンドイッチ板で小屋の奥の部分を塞ぎました。


まだ工事中な風景ですが、こちら側は1ミリの隙間もございません! by 施工会社

この小屋、3人で共同で使うことになっているのですが、この3分の1の部分、

私の取り分の所だったりします。

ということで、私のパラダイス!

また家に帰らない病が発症しつつあるので、これからはここからブログも発信?

でも森に面したこの小屋、夜一人で作業に夢中になっていると、ふと何かの気配を感じる。

たとえば、アカ犬が何かを食い入るように見つめて立ちすくんでいたりすると。。。



 昨日友達から”paranormal activity 4”の予告が送られてきたせいです。

もう、そういうこと本当にやめて。





Saturday 27 October 2012

der erste Nachtfrost 初霜ーぎりぎり収穫



今日の朝、外を見ると庭が真っ白。こちら北ドイツ、初霜が降りました!

すごいぎりぎり、昨日最後の収穫をした私です。



Pak Choi こと、白軸チンゲンサイ。

こんなに大きくなるものだと思わなかったので、最後はぎゅうぎゅう詰めになった程。

これで夏終盤に蒔くのが可能ということが分かりました。

毎日のように食べていたんですが、 それでも食べきれない量。こんな時、近くにアジア人でも

住んでいれば良かったなと。”アジアショップに持っていって売ればいい。”と言う人もあり、

なるほどそんな手もあったのか!

でも、来年は食べられる分だけ栽培しようと反省しています。




 この緑のかぼちゃ、ラバーバの葉っぱの下に隠れているところを捕獲。

日が当たらなかったから緑になってしまったのか?



最後のお写真となりました、
ハーブたち。 今年は溜池の側で水やりなしでした。


ニラの花。
夏中、花盛りだったのだけど、これで育て方は良かったんだろうか?



あーーー土に埋まっている子たちを忘れていた!!




Friday 26 October 2012

Kraniche sind angekommen! 鶴がやって来た!




キャンプファイアーをした夜、どうも空が賑わしい。

少し前から、鴨の群れが南に飛んでいく準備を始めていたのだけれど、この声はカモじゃない。

もうこのへんプロっぽいでしょ? 鳥の声が聞き分けられる。 まぁ意外と普通か。。


鶴がやってまいりました!

毎年楽しみにしている鶴の到来。写真は去年のものです。



スカンジナビアやロシアからこの辺の湿地帯に冬越しにやって来ます。

元々は、さらに南に飛んでいく旅の休憩所として一時滞在していたのが、近年の地球温暖化で

冬の間中滞在する鶴が増えています。

 鶴がやって来るということは、北にはもう寒波が訪れ始めているという証拠。




鶴と共にやって来るのはオランダ野鳥の会の方々。(うそ。たぶん一般人)

シーズンになると、ずらっとオランダナンバーのキャンピングカーが村のあちこちに陣取って

オランダ人による紅白歌合戦の最後みたいになってます。

そんなに鳥好きなんでしょうか?

去年はそんなオランダ人に混ざって、何度も鶴を観察しに行きました。

湿地帯が寝床になっているので、朝飛び立つところと夕方の帰宅時(?)に湿地帯に陣取っては

観察します。そこまで行かなくても、昼間は餌を探し求める群れが家の真上を飛んでいくので

声が聞こえては外へ出て空をしばらく見上げていました。

この時ほど、日本を強く想うことがない。

湿地帯に住んでいて良かったと思う唯一の時でもあります。

いや、本当に素敵なんですよ。ぼーっと見ていると自然に涙が出てくるくらい。


鶴好きのみなさん、これからシーズンがやって来るのでまたご報告致します。(オランダ人へ)






Tuesday 23 October 2012

das letzte Lagerfeuer 今年最後のキャンプファイアー


ここ数日暖かい日が続いていたドイツ。

これが最後これが最後と言いながら、夜な夜な火遊びをしています。

飛んで火に入るなんとかさん。


LED懐中電灯で光演出。マジシャンが出てきそうです。


焚き火パンも焼きました。普通のピザ生地を捏ねて、枝に巻きつけただけ。


これ↓は間違い。まっくろくろすけになります。


木を揺すって火花で遊ぶのがやめられない。でも、化繊の服は危険です。穴だらけになります。


肉の量が勝負のドイツ式バーベキューより、ちょこっと神戸牛の方が好きなわたしはもっぱら

キャンプファイアー派です。 ってどうでもいいですね。

今週からグッと寒くなるそうです。夜はマイナスになるそうです。来ますよ冬が。

みなさん、お体大切に。




Monday 22 October 2012

Überwintern 冬に備える保存食



毎朝、庭が忙しくなってきた。


木の節の上にリス。

今年はクルミがどうも少ないと思っていたら、リスが大量発生中。

にわとり小屋の屋根を取り払った時、何万個というクルミの殻が降ってきたのはこの子たちの

仕業だったのね。


リスに見習って、保存食作りを。。


ドイツではお馴染みのどこにでもなっているHolunderbeere(ニワトコの実)でシロップとジャム。

神経痛や風邪予防に効くというのでがんばって6kg採ってきましたが、この実をフォークでがしがし

取る作業が結構面倒。飲む前に関節痛になりそうでした。



マルメロもジャムに。匂いが強烈なので、只今家中この匂い。

そこで気づいた。私あんまり甘いものを食べないんだった。。

朝食はハム派だし。


次は畑に移動。

最後のズッキーニ → 輪切りにして、両面を焼いて冷凍保存。

乾燥させてみたけど、やっぱり湿地帯では無理だった。。しなっとしたまま数日寝そべっていたかと

思うとカビを纏っていました。機嫌の悪いときの私みたいに。

最後の西洋パセリ → クルミと一緒にペースト作り。ここで気づいた、クルミ泥棒の実態。

北海道かぼちゃ → 軽く煮込んで冷凍保存。

ハーブ類はそのまま冷凍。

って、冷凍庫がいっぱいになってしまうが、ここは猟師さんの貯蔵庫。私の背丈以上ある冷凍庫が

設置されています。友達が遊びにきたとき、怖くて近寄らなかったこの冷凍庫。

まるまる動物が冷凍庫にぶら下がっていると思ったみたいです。

”そんなわけないよ、全部切り刻まれているから。”と、慰める気持ちで言った言い方が悪かった

みたいで、余計気持ち悪がっていた。


一気に作業したら結構疲れる。

初めは楽しいし、後々楽しませてくれるものだろうけど、 たぶん私はあまり好きじゃないかも。

どちらかというと、南国で毎日その辺にあるものを探して生活していくタイプだな。

でも、郷に入れば、の教えを習って、貯蓄ー安定の精神を覚えておけばどこかで役立つときが

来る?



まだあるかぼちゃ。。。有り難い。





Sunday 21 October 2012

Windfahne 偏頭痛の風



これ、何だと思います?



一昨日、散歩に出るとこの奇妙な光景が。

気象学に詳しくないので、ただただ気味悪い。 初め、月だと思ってしまったくらい薄暗い。

どうも島国で育ったものには、平野での方向感覚がいまいち掴めない。

山側が北とか、海側が東とかと言えない。なので、どこから太陽が登ってどこに沈んでいくのかも、

ちょっと家から離れると分からなくなってしまう。

そして、この景色を見てから、私の偏頭痛が始まった。

たまに起こるこの偏頭痛、 要因は色々あるらしく、食べ物やストレス、激しい運動や風邪の後など

体に負担がかかった時など、それと、天気。

ドイツの天気予報を始めて見た時、笑ってしまった。

”明日は、晴れか曇りか、それとも雨か。ついでに強風も吹きまくるよ。”って、予報なのか?

この平野に引っ越してきて、これが予報だったことが分かりました。

一日のうちに、どんどん天気が変わる。風向きも変わるので、気圧の変化も著しい。

こんな気まぐれな天気に左右されるのかと思うと、気も滅入ってしまうけれど、原因が自然なら

あきらめの気持ちも持てるもの。うまく付き合っていくしかないので、食べ物に気をつけたり、

ハーブティーなどで日頃の体調管理を心掛けたり。

でも、なってしまったらどうしようもない。他の頭痛と違って、寝ていれば治るというものでもない

ので、 私はお医者さんからお薬をもらっています。

私の見るところでは、ドイツには偏頭痛持ちが多い気がする。それに合わせて、薬の種類も多い。

とにかく自分にあった薬を見つけるのが重要なのだとか。



それでも、天気に左右されず、霧雨の中で遊び回っているお犬さまを見ていると羨ましいわ。






Thursday 18 October 2012

ロシアの釣り人ードロップショット




前回の田舎にいる外国人続きでロシアの釣り人を紹介します。(誰に?)


外国人の釣り人口はどんなものか、といってもこの辺だけの話。

一位はロシア人。

ドイツ人に、”ロシア人で釣りが出来ない奴はいない”と言わせるほど評価?が高い。

どうする、日本人!

日本人だってすごいんだぞ、と言ったところで”見たことないし”と言う答え。。

日本の釣具は大人気なんですがね。この前会ったおっちゃんは、ダ○ワのステッカーを貼った車から

ダ○ワの竿、リール、椅子、カバンetc...もちろんジャケットも帽子も、ってどんだけ好きなん?
(プロとかじゃなくて一般人ですよ。)

心の中では”ありがとう。がんばろう日本。”と思っています。


さて、紹介したいロシア人。

私と一緒に釣り試験を受けた仲間でもあります。お年は60歳くらいでしょうか。

釣りに懸ける情熱は、試験の為の授業で人一倍真剣なところからも並大抵ではないなと

思いました。 子供や若い人に混ざって慣れないドイツ語と格闘されていましたが、先生に投げかける

質問や意見が高度過ぎて、先生すら分からない。 (先生と言ってもその辺の釣り好きのおじさん)

みんな、”何それ、そんな言葉聞いたことない”という感じでしたが、私は見抜きましたよ。

雑誌に載っているような新しいテクニックを言ってたんですよ。

しかも奥様が素晴らしい!旦那さんのドイツ語力をバックアップして、一緒に試験を受けに来られて

いました。奥様は授業でもいつも満点、試験も満点合格。隣に座ったおじさんも満点合格。へ?

いいんですよ。ロシア人はそんなアホみたいな免許なくても生まれつき釣りが出来るんですから。。


そんなこんなで今シーズン、ちょくちょくお二人に水辺で出会いましたが、

これが本当に楽しそう。幸せ一杯なんです。


それもそのはず、このおじさん、一度一匹のパーチに罰金200ユーロ(マルクだったかも)払って以来

20年間、釣りは封印されていたそうなんです。

こんな悲しい話、釣り好きならこの痛みわかりますよね。

このドイツの釣り免許と許可証制度、魚の環境を守るための良い制度だとは思いますが

このおじさんのような人を一目見て釣り経験があるかないかは分かるでしょう?

罰金取った監視人、血も涙もないやつだ。


前回も書きましたが、この辺は農場に出稼ぎに来る外国人が多い。

農場で汗を流して、週末はのんびり釣りでも楽しみたいという人もたくさんいます。

たまたま会った隣の村の監視員のおじさん曰く、そこの釣り協会ではそうゆう人たちにも

許可書を発行しているのだとか。隠れて釣りをされるくらいなら、少しお金を払ってもらって

最低限の注意事項を教えて釣りをしてもらう方がいいと言う。

みんなそんな風に考えてくれればと願っています。


ちなみに、タイトルのドロップショットはそのロシア人に去年教えてもらったこともあり、

名前が覚えられないこともあって、彼のあだ名にしてしまった。

私が今日もドロップショットに会ったよーとか言っているので、みんなもそう呼ぶように。

なぜか”ドロップキック”と呼びだす人も。。。なんだそれ。



釣れないからってカメラと戯れる。。。


今日もドロップショットはパーチを5匹サクサクッと釣って帰って行きました。

かっこよすぎるー。





Monday 15 October 2012

田舎の外国人たち



先週のこと。

ロマと呼ばれる人たちがうちにやってきました。

改築のために外に出しておいた物を譲ってもらえないかと尋ねて来たんです。

粗大ゴミだと思ったみたい。私の選りすぐりのコレクションを。。。

まあそれはいいんですが、その移動しながら生活をしている人たちがこの辺に住んでいると

聞きました。私の勝手なイメージではロバの引いた馬車に乗っているイメージだったんですが、

フォルクスワーゲンのバンに乗っていました。


引っ越してきた当初、こんなど田舎だから外国人も少ないだろうと思っていたら、意外と多い。

東欧諸国から農場に出稼ぎに来る人たちの中でも、そのまま仕事を見つけて住み続ける人が

多いとか。

その他、亡命者を受け入れる施設もあったそうで、ベトナム人も多い。

初めは”こんな何もない寒い所に連れてこられてかわいそう。”と思っていましたが、

それはそれは皆さん楽しそうに生活している。


私も街から田舎に引っ越して来てから、自分が外国人だと思うことが少なくなった。

この前なんか、釣りをしていて散歩しているドイツ人に出くわして”なんでこんなとこに外国人が!”

なんて日本にいる感覚になってしまっていたり。。

人に会う機会が少ないし、一度会えば知り合い、そのうち全員知り合いという人口密度の低さにも

よるのだろうけど、なぜ皆さん生き生きとしているんだろう?


私の推測なのですが、もともと田舎に住んでいた方がここにやってきて、多少気候の差はあるけれど

なんとなくやっていることは同じ。考えていることもそんなに変わらない。というのが無理なく

生活されている理由なのではないかと。

街に送られてきた亡命家族が、暖を取るために部屋の戸や家具を取り外して火をおこそうとした

ことがあると聞いたことがあります。

それはかなり極端な例ですが、どこの国でも生活習慣がさほど変わらないのが田舎生活なのかな

と思うようになりました。


そんな外国人の中で、若い人の中には会社を立ち上げる人もちらほら。

私が一番気に入ったのは、 ”にわとり手づかみ会社”。

その名のとおり、にわとりを手でつかむ人たちの会社です。

にわとりがトラックに自分から乗り込んでいく訳ないですから、誰かが手でつかんで乗せなければ

ならないんですね。

まさしく腕一本で企業の精神に乾杯です!



日本人も負けていられないわー。


北ドイツ版*寿司ー黒パンに酢漬けのにしん。




Saturday 13 October 2012

Schafwolle Dämmung 羊に包まれる家




断熱材と格闘する毎日の中、昨日羊毛屋さんで為になるお話を聞きました。

たぶん、知っている方も多いと思うのですが、羊毛断熱材。商品化もされているようですが、

私が目をつけたのは、隙間にもこの羊毛効果を取り入れるというもの。

要らなくなったセーターなどを小さく切ってくるくる巻いて隙間に埋め込めばいいんだよ、と

教えてもらいました。

なるほどそれなら隙間に合わせて自由に形も変形できるし、なんと言っても素手で作業が出来る

のがいい。マスクもいらない。

というのも、最近テレビで断熱材の特集を見たところで(完全に断熱マニアになっています)

どうしても安価な化学製品に頼ってしまっているということが気になっていました。

今回の改築でも費用の3分の1を廃棄処分代に使ってしまった。

次世代にもう私たちのゴミは託したくないなぁなんて格好良すぎますかね。

でも、”おばあちゃんたち、なかなか考えたね。”なんて言われたいな。


こちら、今年の初めに訪れたシュレースヴィッヒの羊たち。


 Wikkinger-ヴァイキングの家もありました。


 湾の向こうに見えるシュレースヴィッヒの街。


魚おいしかったー。

仕事で行ったんですが、こっそり竿を忍ばせて持っていきました。でも、ここは漁業権が必要で

一般人は釣りが出来ないそうです。。。残念






Thursday 11 October 2012

Ansitzen versucht あきらめない釣りと郷土愛?



秋に入って降り続けた雨で一気に水かさが増した川。

頻繁に釣りには出ているものの、お見せできる釣果が出ない毎日です。


前にも書きましたが、このちっぽけな川は戦後の河川工事でまっすぐにされ、

少しの雨でも水かさが増して流れが激しくなります。


写真のように、少ーしづつ川沿いに木が立ち始めてはいるものの、川の流れがこれほど急になると

この辺に生息する魚には厳しい環境になっています。

それでも諦めきれずにいるハードコア地域密着型アングラー、先週末は最後のあがき?

ルアーがだめならと餌釣りに出ました。



 無謀でした。。

写真では穏やかそうに見えますが、流れが早く、次から次にいろんなものが流れて来て

その度に竿を上げないといけない状態。

撒き餌をしたところで、効果なんて得られる訳もないですよね。

しかも、ぽかぽか陽気に見えますが、餌釣りには寒くなりすぎ、スキージャケット着用です。


そんな中、近くの村のフリマで見つけたもの。


しょぼい川産-魚のコロッケバーガー。

この村の釣り協会が出していた屋台で販売されていて、思わず買ってしまった。

数に限りがあるということで、作っている台所まで乗り込んでゲット。(うざいアジア人だと思われた?)

あぁーしょぼい川の香り。

いろんな魚が混ざっているので、”あっローチの味。あっブリーム。あぁーパイクだぁ。”と

普段食べたくなかった魚までなぜか楽しんでしまったのは郷土愛のなせる技でしょう。

でも、待てよ。パイクまでコロッケにしちゃったのか?

後でその辺にいたおじさんに聞いてみると、(このアジア人まだ台所に居る。。。)この協会では

食べきれない魚を持ち寄っては冷凍して置き、こうやって地元の人に食べてもらうそうです。

素晴らしいアイデアだと思ったものの、

私が釣ることが出来たであろう魚も含まれているということじゃないかと。。セコい?


あとはちょっと骨董ルアー?










Wednesday 10 October 2012

El Sol del membrillo マルメロの陽光




ちょっと寝込んでしまっていました。

この歳になっても自分の体力を管理出来ないなんてお恥ずかしい話です。

試験勉強も溜め込んで一夜漬けするタイプ、それで諦める度胸があればいいけれど

諦めきれなくて、もがいてしんどい思いをするタイプ。

若い頃はそれでもなんとかなっていたけれど、今はそれも限界があるなぁと反省しました。




昨日窓からぼんやり眺めていたマルメロの実。随分黄色くなってきたなぁとタイトルの

”マルメロの陽光”というビクトル・エルセ監督のスペイン映画を思い出しました。

スペインの画家アントニオ・ロペスの制作風景を撮ったドキュメンタリー。

この映画監督は10年に一作品しか撮らないことで有名で、ロペスも長いスタンスで制作する

タイプの画家。十数年間に見た映画なので印象は薄れてきているのですが、

二人の息があって、なんともゆったりとした映画だなと。

こんな風に歳をとれたら、と思ったのも覚えています。

この監督の他の2作、”エル・スール””みつばちの囁き”もお勧めです。

どちらも時間経過の表現が素晴らしい。監督の呼吸のリズム、思考のリズムが反映されている感じ。




ちょっと様になってきた盆栽。


えーーーっと、エリセ監督もロペス画伯も人生の大先輩。

私はまだまだヒヨコだから、まだまだ盆栽眺めて生活する訳にはいかないか。