Thursday 29 October 2015

引越しと犬(情緒不安定な犬)







初めての子供の友達が出来たのに、犬の一生とは切ないもの。
みんな帰ってしまった。窓の外をぼんやり眺めるマイ。

そう、この日の夜には、新たにフランス人がやって来ることなど露知らず…。


 フラマン語の次はフランス語よ、マイ、頑張って。


フランス人は大の大男だったので、私達も気にせず放っておいたら、自分から挨拶に行って、
なんと滞在中には、彼のベットでイチャつくという、油断ならないなーこのロシアっ娘。



さて、2週間の訪問ラッシュも過ぎ、私達も本格的に新居の片付けに入らなきゃというところで、
犬を新しい場所に慣れさせる良いアイデアを教えてもらった。

もの凄くシンプルだけど、徹底的に行うには、こちらの根気が勝負。




詳しくは書けないですが、ここは、共同体と言えば良いかな、とにかく、人の出入りが多く、今までとはまったく違った環境なので、いちいちそれに反応していたら、一日中落ち着くことが出来ない。


まずは、犬が反応し始めたら(マイはくぅーくぅーと鳴き始めます。)、自分のマットに送って、待つように指示(促す感じで、怒らない!)。
それから、四方の窓を見るふりをして(動き回った方が臨場感があるみたい。)、

大丈夫よー、全てOKだからー!


と、安心感を持たせるように声をかける。

既に、ワンワンとお知らせサインを出してくれたら、同じようにマットに送って、

教えてくれて、ありがとうー!後は私が引き受けるからーダンケシェーン!




一人劇をしているみたいに、大袈裟に振る舞ってみると効果がある。ちょっと自分で笑ってしまうけど。。

初めの一週間は、かなり大変でした。
やっと時間が出来て、本でも読もうと座った瞬間に、庭師のおじさんが奇妙な音を立ててくれる。

ふぅ、また一人芝居か… と立ち上がり、

Alles in Ordnung!!(万事OK) と、声高らかに家の中を踊り回る。


水槽の見張り番を頼んだはずが、、、

徐々に慣れてくると、体が自然に動くようになったりして。

そんな頃には、はて?うちの犬、反応しなくなってる! と、いつからそうなったのか分からないくらい、落ち着きを取り戻していたのです。

不安による無駄吠えの犬に効果のあるトレーニングみたいですが、是非、騙されたと思って、試してみてください。近所の人に、あの奥さん、一人で何やってんのかしら?と思われること間違いなしですが。

そう、家の中では、落ち着きを確保したマイですが、外がね、、、ま、これが一番の問題。



あと、、
みんなの人気者、いつも朗らかなアカ姉さんの近況ですが、

なんと、恋人が出来ました!




えーアカではなく、飼い主に。

で、その恋人にもれなく犬が付いてきて(犬を飼っている恋人が出来た)、とても気が合うようで、
人間達も犬たちも、仲良く暮らしているみたいです。

この前、会いに行ったのに、泊まりがけで留守でした…クスン…












Tuesday 27 October 2015

子供と犬 






長い間ご無沙汰していたにも関わらず、皆様にご訪問していただき、うれし恥ずかし、ありがとうございます!


さて、夏の出来事ですが、
引越しをして数日後、家具もなく、ダンボールが積み重なる状況なのに、ベルギーの友達を招待するという、また無計画なことをやってしまいました。

滞在は1週間程。
雑魚寝で申し訳なかったのですが、子供たちは、何にもない部屋にマットを敷き詰めたのを面白がってくれて、少し安心。

そう、子供2名の参加です。


どうなるかなぁと、少し不安もあったのです。
何しろ、マイにとっては、長時間接する子供は初めて。

子供連れの訪問客は今まであったのだけれど、ベビーカー越しとか、一緒に散歩に行く程度で、一つ屋根の下で寝食を共にしたことはなかったんです。


子供と犬のテーマは、色々と議論されるところではありますが、私は基本的に、犬と小さな子供を飼い主の管理外で一緒にさせることに反対です(犬を飼っている家族間以外で)。

攻撃にでるというところまでの話ではなくても、ちょっと体が当った拍子に、子供が倒れてしまうとか、アカのような大型犬だと、お手のような仕草をした時に、爪が子供の顔の位置に届いてしまうこともある。

子供のいる部屋では、自由に立ち歩かせない、外で遊ぶときも、子供と犬の距離を十分とっておくように心掛けてきた。


で、予想のつかない元野犬くん。

最初の日は、家の中では部屋を分けることにしました。
夕方の散歩で、外で初対面をさせ、ゆっくりと一緒に歩く。


次の日も引き続き、家の中では会わせないように、子供たちにも入って良い部屋とダメな部屋を覚えてもらったのですが、お昼寝の時に、お母さんに

いつになったら、マイと (Kuscheln)仲良しできるのー?

と、とっても悲しそうにしていたと聞いて、
一方がこんなに心を開いているのに、私は何をしてるんだ?と、はっとさせられ、
仲良し計画を急遽企てました。


すると、、、






子供の手って、なんて柔らかいんだろう。

対大人では、まだ緊張する相手がいるマイですが、子供に対しては、緊張するというよりも、慎重に近づこうとする感じ。

特に女の子の方は、マイの性格をお母さんに一生懸命聞いて、お友達になりたい一心で接してくれた。マイにとって、これほどのセラピーはないと、ちょっと涙腺が緩んでしまった。



それからは、毎日、
森の探索に、小川の水遊びに、

大きな川へ、海水浴(?)にも行ったよ。


砂浜の広がるこの川が大好き。
泳ぐのも得意。そう言えば、ソチって海岸沿いだったっけ。


相棒と水の中を駆けっこ。




以下の写真、普通に寛ぐ犬の様子ですが、

”数メートル先に、他の犬が居て、子供の膝の上で眠る。”

私達にとっては、信じられない光景だったのです。







子供って魔法使いかもしれない。











Friday 23 October 2015

森へ 引越し完了 








晴れて、森の住人となりました。

とは言っても、それは2ヶ月以上も前の話で、あっという間に楽しい夏が過ぎ、
気が付いてみたら、自分のブログにどうやってログインするのか忘れてしまった。細かく言えば、
他のブログやネット上のデータボックスなんかとごちゃごちゃになってしまった。

恥ずかしいけど、ホントに、これを期に全てのパスワードやらアカウント名やらを書き置きすることに。





引越しは、思った以上に大変でした。

3往復したんですよー。
その間、日頃の行いが良いので、大嵐に合い、アウトバーンで立ち往生してみたり、
Wacken Open Air(ヘヴィメタのフェスティバル)と重なって、それに向かうハッピーな人達を尻目に先を急いだり、
最終は、夜中の12時に到着し、そこから午前3時まで作業したり、、、

それもこれも、熱帯魚たちの為。水槽の環境を整えるため。



仕事柄ガテン系で、ここぞとばかりに頑張れる自信があった私ですが、今回は気合とかで乗り切れる問題じゃなく、 

ヒザと腰にきた。

己れの限界を知るとは、こういうことなのかと、文字通り、がっくり床に転がっていました。


と、加齢な現象は置いといて、ちょっと家の回りを紹介したいと思います。





えー、一歩外を出れば、森です(笑)。







何ヘクタールか忘れましたが、一応私有地(私達のじゃないですよ)になっているので、森林が伐採されることもなく、上の写真のようにごろごろ木が倒れているのは普通で、

狩猟もされることがないので、庭のリンゴの木に夜な夜な猪がやってきたり、ガレージに鹿が立っていて、ちょっとどいてください!と言わなければならなかったり(奈良公園か?)。

夜はフクロウの大合唱、何の警戒もなく、獲物を咥えたイタチが横切っていくのも初めて見ました。


あとは、そう、オオカミもいるみたいですね。




初めのころは、ちょっと犬の散歩のつもりが、迷いに迷って3時間というのが普通コースでした。

あ、もちろん携帯電話は繋がりません。(ちなみに、家の中も。。)

頼りになるのは、自分の勘と犬。


そして、キノコ探し数年目にして、初めて自分で見つけた




Steinpilze (Boletus) ポルチーニ!!

しかもザクザク!!!


”ウチの裏山でキノコ狩り”という夢が現実になるとは思ってもみなかった。
ちょっとした失敗もありましたが、またそれはいつかの機会に。。




気候的にはどうでしょうか。大河の近くということもあって、雨が多い気がします。

そしてそれを森が吸収するので、夏であっても(普通ヨーロッパは乾燥気味)湿気がある感じ。

髪が常にカーリーなのでよく分かる。あと、お肌がモイスチャー!

少しだけ、畑からお気に入りのハーブ類も引越しさせたのですが、おもしろいほど成長しました。
ただ、バジルや乾燥を好むタイムやラベンダーは、あまり心地良さそうではありませんでしたが、数ヶ月の感想なのでまだ何とも言えない。





お犬さまは、このようにすっかりお気に入りの場所を見つけて日向ぼっこ。


また少しずつブログを始めたいと思っていますので、宜しくお願いします!