Wednesday 29 March 2017

世界で一番美しいのは、わたし 











先週末サマータイムになったこちら、北ドイツの森もようやく春の兆し。
朝の日差しの中の散歩は、一年で一番気持ちの良い季節です。





さて、タイトルの”世界で一番美しいのは、わたし”期間、つまりヒート期間がやっと終わりました。


犬によってもそれぞれだと思うのですが、猟犬アカ姉さんは、一般的な傾向で、「ほっら~あたし良い香りでしょ~」とお尻をフリフリ、オス犬の前を行ったり来たりのアピール期間。

マイの場合は、真剣に「アタイが一番イケてる」と、勘違いする期間なのです。


なので、未去勢のオス犬どころか、メス犬との交流も、この時期はなるべく避けるようにしています。さもないと、ちょっと姐御系のメス犬にも、あたしの方が絶対イケてるということを、わざわざ表現しにかかり、姐御から「生意気な奴!」と叱咤を受けることに。

まぁ、普段から、そういう傾向ではあるのですが、この時期はそれが10倍と言ったところでしょうか。。。




 それでも、散歩中に誰とも会わないのは無理なので、去勢されたオスだと分かると、遊ばせたりしています。

ところが気の合うゴールデンのK君と遊んでいた時、始めは普通に追いかけごっこをしていたのに、途中でマイがイライラし出す事態に。

K君の飼い主さんが、「この子はヒートが何なのかも分かっていない」青少年だと話していただけあって、いつまでもわいわい戯れる子供っぽさ。

それにマイが、「ちょっと!遊んでる場合か!!これ!!!」と、お尻を突き出す。(すみません、はしたなくて、、)

それでも、K君「このボールで遊ぼうよ~」

そのボールをマイが咥えて、横に吐き捨て、頭突き。


あーそれじゃあ、ボーイフレンドは一生出来ないわな。。






もちろん週一で通っている犬の遊び場も控えること5週間。

今日やっと参加してきました。

そこで、ヨークシャー・テリアの若いオスに、ちっちゃな前足を乗っけられて、

「遅いわー!!」と、キレていましたとさ。




こういう女子、面倒くさがられるっていつ分かるのかな。








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Thursday 23 March 2017

毒エサ 







ウガンダからインターンで来ているN君。

やっと凍えそうな冬が去って(ジャケットというものを持っていなかったので、急遽買い物に連れて行ったという過程もあって、、)春らしくなってきたのに、なんとなく元気がない。


理由を他の同僚から教えてもらった。


先週実家に強盗が入ったのだという。
そして、強盗の入る前日、飼っていた犬が毒殺されたのだそう。


その同僚もその場にいた人も、
「信じられない。そんなことが起きるなんて想像も出来ない。ドイツではありえない。」などなど、生活環境の違いを声高に訴えていた。




真剣に木の匂いを嗅ぐ犬


でも私は、「そうなのかな?」と、疑問が残った。


こちらドイツでも、毒入りのエサをまき散らす事件が後を断たない。

私の住んでいるところは、田舎過ぎてそんなことは聞いたこともないけれど、街の郊外に住んでいる飼い主たちの間では、たまに話題になることもあるらしい。

というのも、ドッグスクールなんかに通っていると、仲間同士でのグループSNSのやりとりが盛んで、毒エサの情報が回ってくるのだそう。

でも、大抵は不確かだったり、酷い場合はデマということも多くて、困っているということも聞いたことがある。

ドイツ語で毒エサは"Giftköder" ドイツ全国で、どこに毒エサが撒かれたかを地図上で見ることが出来る"Giftköder Rader"(毒エサレーダー)なるアプリまである。



もっと上に何かがありますー


これって病気じゃないですか?

誰が何のために動物を殺そうとするのか、理由なんて知りたくもないですが、
大抵そんな行為に特別な理由もないと思うのです。

強盗を正当化するつもりはないけれど、N君の国で起こっていることに、私はまだ理解出来るところがある。

でも、食べ物も住居も持っている人が腹いせなのか愉快犯なのか、そんな行為に出てしまう社会の方がはっきり言って怖い。


ちょっとした悪戯だったのか、

以前住んでいた郊外で、犬の散歩コースに、インスタントラーメンの調味料が大量にばら撒かれていたことがあった。

全て唐辛子入りの粉末調味料で、拾い食いしてしまう犬にとっては、危険極まりない。他の飼い主さんと一緒に拾い集めた。


腹が立つより悲しかったことを今でも覚えている。






数日後、

ちょっと嬉しそうなN君。
妹が新しい犬を貰ってきたそう。

典型的なAfrican village dogと言うらしい。
ちょっと分かりにくい写真だったけど、おおーーマイにそっくり!

体はもうちょっと大きくなるみたい。

村犬って本当にまだ居るんだ~

素敵な故郷に早く帰りたそう。
あとちょっと、頑張って!








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Friday 17 March 2017

ドイツで人気の日本のエコ商品 







去年の暮れに、新しいソファを買いました。

カードで支払い、領収書は後日仕事先に届いたのですが、誰が何を思ったのか、勝手に開けて、するするっと経理に渡り、流れ作業で振り込みをしてしまったという。

それが最近になって、ソファを購入した会社から二重の支払いがあったと連絡がありました。

向こうも言いにくそうに「どうしますか~?」と、小声になったのにも気づかず、「あ、それは手違いですね。経理にも説明しておきます。」と言った私はバカだったのでしょうか。

後からみんなにも、バカ正直と言われました。



さて、そのソファ、こげ茶色という、白い毛の犬を飼っている家には不適合だと、換毛期になって思い知らされることに。

ペットの毛にはコロコロだろうと、粘着式のクリーナーを買おうと探していたら、ドイツのアマゾンで変な名前のヒット商品を発見。

その名も「PakuPaku」

レビューが400くらいにも達していて、5つ星と好評。

これは買ってみなければ。


で、待つこと、2週間くらい。




届いた!
ちゃんと日本から郵便で。
(ドイツ国内は送料無料でした)





これを、お掃除したい面に押したり引いたり、コロコロと転がすだけ。





素材はエチケットブラシと同じタイプで、その脇にゴムのストッパーが付いています。
このゴムの部分が、上下に転がす度にカタカタと音を立てるのですが、





その音の理由がこれ。取れたホコリやゴミを本体の内部に送り込んでいるのです。


ドイツ人のレビューでも、
電気を使わない、ゴミが出ない(粘着タイプのような使い捨てではない)というのが、ヒットの理由だったようです。


仕事ぶりはというと、

掃除したい部分の生地にもよるのですが、細かいホコリや毛には最適です。

犬で言うならば、アンダーコート(下毛)はよく取れるけど、オーバーコート(上毛)は掃除する場所によるかな。

猫を飼っている人の推薦が多かったのも納得です。







これで、ソファでもベットでも、好きなところで寝転んでくださっても結構ですよ。


おっと、換毛期が終わってしまった~









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Tuesday 14 March 2017

春の窓掃除と、吠えてもいい関係 









すこーしづつ、春の気配が感じられるようになってきた北ドイツ。




松林は冬でも緑ですが、日差しが強くなったせいか、生き生きしてきました。



さて、ドイツの春の恒例行事って知っていますか?
タイトル通り、窓掃除です。

春だから、気持ちよくなるというのもありますが、
日差しが徐々に強くなる+まだまだ日の傾きがある、ということで、

ちょうど窓の汚れが一番よく見える季節なんです。

斜めからキラキラした日差しが容赦なく窓の汚れを浮き立たせる。

窓掃除が苦手な(嫌いな)私、嫌だなーと愚痴っていたら、

「あと一ヶ月もすれば、日が高くなって目立たなくなるから、それまで見なかったことにするのよ。」とのアドバイスが。

ふーん、ドイツ人でもやっぱり面倒だと思っているのか。じゃあ私もゆるーく、、、と思っていたら、先週だったか、帰って来て、ふと二階の窓を見上げてみると、

汚!!




ということで、犬を置いてみました!


いや、これは偶然なんですが、ここに越してきて一年半が過ぎ、新しい環境での過剰反応もなくなってきたので、そろそろいいかなと思いまして。

一番外がよく見える部屋の開放です。

私が家にいる間だけ、思う存分外の観察をしても良いよーと。

ただ、誰かが来たら、吠えてもいいけど、「ダンケシェーン(ありがとう)」の声掛けで止めること。
道を通るだけの人や車には吠えてはいけないこと。
大げさに吠え立てるのは禁止。

という約束さえ守ってくれれば、好きなだけ番犬の仕事をしてもらいます。


こんなこと、良いのか悪いのかは分からないけど、
それで視覚からの刺激に慣れてくれればいいなぁと思いまして。





それに、一番日当たりの良い部屋でもあるので、日向ぼっこにもなって気持ちも良いはず。

そしたら、ほら、もううとうとし始めてる。



最近は、いびきをかいて寝ています!







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Thursday 9 March 2017

ハーネスは体に悪い? 









犬の遊び場に通うのは、もちろん犬さまの為でありますが、飼い主同士の交流の場としても楽しいことが多いです。

普段の生活では絶対に知り合いにならないような人と交流がありますから。

それに苦手意識がなくなるというか、、犬の飼い主だと分かると、境界線なく話がし易くなる魔法がかけられるんですよね。


たまに来るおじさんは、もの凄く高そうな車に乗っていて、冬なのに小麦色の肌。ドッグランにいる間は、始終携帯でお金の話をしている。 (←妻について来ているだけ。)

如何にも話しかけにくそうなおじさんだけど、ここは犬中心なので、

「ちょっとー、あんたの犬、あそこでウOコしたよー」
(排泄物は自分で片付けるというルールがあるので。)

と、平気で電話商談を邪魔することも出来る。






さて、最近知り合った方は、整形外科の先生だという。

その人から面白い話を聞いた。

なんでも、ハーネスは犬の動きを妨げる可能性が大きいとのこと。
実際、ハーネスをつけている犬の動きを見ながら、どこの部分の筋肉がハーネスの下になっていて、走るときの筋肉の伸縮を邪魔しているかを説明してくれた。

その中で、邪魔しないハーネスは一つもなかった。





ノルディックタイプのものは、脇の近くにある筋肉と肩の部分を抑え込んでいる。






 このマイのハーネスは、ドッグスポーツ専門のところでトレイル用のものを注文した。

他のハーネスに比べると、前足の自由が重視されているようにも思う。

でも、この人の説明を聞いていると、筋肉自体、全ての体に張り巡らされているわけで、どの部分にも重要な働きがあるため、完璧なハーネスなどは存在しないということになる。


なので、必要でないときは、出来るだけハーネスは着用しない方が良いという結論。


うちも、突進がまだまだあるので、ロングリード(引きずり紐)の散歩の時は仕方なく付けているタイプなので、おじさまの言うことは納得できる。




これは、犬橇用のハーネス。普通の散歩には向きません。

引っ張るためのものですから!


猟犬アカのトレーニングの先生も同じようなことを言っていた。

そして、猟の実践トレーニングの時は、首輪すら外すように指示されました。

ま、この先生の場合、医学的な見解ではなく、


「さあ~帰るんだ~野生に~

生まれたままの姿に帰るんだ~」

と、なんかの教祖みたいになってたんですけどね。。



とにかく、フリーにする時なんかは、ハーネスはとってあげたほうが良いそうですよ!








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Monday 6 March 2017

ひな祭り in ハンブルグ 













週末にハンブルグの民族博物館(Museum für Völkerkunde) で開催された
その名も”Hina Matsuri"に、子供たちについて行ってきました。


写真は入り口のホールに設置されたひな壇。何十年ぶりに見ます(笑)
古いものなのか、私の持っていたのとまったく同じで、懐かしい~なんて感慨深く見ていたら、

ドイツの子供たち、「高そう。」「こんな大きいのどこに飾るの?」
現実的です。

まあねー、うちも結局いらなくなって寄付したからなぁ。

でも、これは結婚式の様子を模したものだと話したら、急にきゃっきゃしだして、、大人なんだか子供なんだか。



さて、このイベント、なかなか盛りだくさんで、書道や折り紙などのワークショップがあったり、ミュージアムカフェでは弁当、寿司、たこ焼きが販売されていたり、日本にまつわる講演会があったり。

子供たち(高校生)は、もっぱらアニメとコスプレ目当てだったんですけどね。





お昼を過ぎるとエントランスホールもカフェもワークショップ会場も満杯!
普段の民族博物館を知っている方には異様な光景と写ったことでしょう。一日で数ヶ月分の入場者数くらいの勢いですか、、。

子供向けのワークショップが充実していたので、一日楽しんでくれる所を提供してくれるなんて、本当に有り難い企画なんでしょう。


私は疲れてきたので、趣きのある古い講義室で、和食についての講演を聞くことにしました。

日本学を専門にされている方だったのですが、日本における食文化をそれはそれは系統立てて説明され、細かな例を挙げるところなんか、かなり日本食に詳しい方かと。
 
日本人の私も改めて勉強した気持ちで一杯です。それを実践できるかは、不明。







上の写真は、漫画の描き方レッスン。

先生に習って描くと、孫と来ていたおじいちゃんもあっという間に漫画をマスターされていましたよ。



大人も子供も楽しめる充実したイベントでした!





うちのお嬢さんは、ひな祭りよりも、今日の散歩で見つけた鹿の足を夢見て、ムニャムニャ…






*この博物館の只今開催中のアフロキューバ館は必見です!!










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Friday 3 March 2017

ドイツの軍用犬とハンドラー  










Flickr - DVIDSHUB - M Company, 42 Commando leads Operation Zamrod Olai, reveals signs of progress in Helmand District (Image 1 of 5)



前回の記事に出てきた元軍人Mさんを通して、今までまったく関わりのなかった世界をちょっと覗くことが出来ました。実際に元ミリタリーワーキングドッグとも知り合いになれたんですよ!


少し前までのワーキングドッグは、人間の為に”働かされている”というイメージがあったような気がします。

それは、飼育下の状況で、トレーニング以外は犬だけのゲレンデで暮らし、檻の中で寝るといった犬の生活環境に疑問を持つ声が多かったのではないかと。

それが近年になって、犬という社会性のある動物の権利を主張する声が高まるにつれ、そういった状況が改良されてきました。

まだ全てではないようですが、ドイツの殆どの警察犬や軍用犬には特定のハンドラーが付き、その人のもとで家族の一員として飼われています。



 今回出会ったLちゃんも、任務の期間以外は、彼の家族の元で暮らし、引退した現在も普通の家庭犬として彼の元に引き取られました。

意外だったのは、Lちゃんは、ラブラドール、シェパード、ピットブルの雑種犬だということ。

国家のお仕事をする犬は、決まったブリーダーから犬を選択するのだと思っていたのですが、そうではなく、全国の子犬情報を集めて、良さそうな犬がいたら出向いて、実際にテストをして決めるそうです。

なので、純血種にはまったく拘らず、子犬を見極める専門家のお眼鏡に適った犬のみが、次へのステップを踏めるそう。


ここでMさんの裏話ですが、
強そうな犬(!?)のブリーダーが多いドイツでは、他国の軍隊や警察組織が犬を求めてやって来るそうで、ある国の軍隊は、一つのブリーダーの元で生まれた子犬全部を買い占めてしまうのだとか。

いくら同じ親とはいえ、兄弟でも性格の差が激しいのに、軍用犬になれなかったらどうするんだろう?という疑問が浮かんでしまう。



オフィシャルな犬さんなので、写真公開は控えましたが、ネットでよく似た犬を見つけました。


さて、インターン中ということで、Mさんとは短いお付き合いだったのですが、
たくさんいろんなことを学んだ気持ちでいっぱいです。

何を学んだのか?と、今考えてみても、これといって言葉に出来ない。

一緒に犬と遊んだり、散歩したり、とにかく楽しかったとしか言えないんです。

特別なトレーニング法を教えたり、犬の専門知識を解いたりといったことは一切しないMさん。

でも、うちの犬とデモンストレーションをしてくれることで、「あーそういう風にすればいいのか。」「なるほど、そうすれば犬は興味を持ってくれるのか。」という感覚的なものを教えてもらった気がします。

なかなかドッグトレーナーの下では学べなかったことが多かった。
 

例えるなら、学校の先生は、人を教えるー教育する専門家ではあるけれど、その科目の専門家ではないというのに似ているのかもしれない。

巷のドッグトレーナーは飼い主に教えるのが主な仕事であって、毎日犬と一緒に仕事をしている人はそうそういないということかな。






そんなこんなの楽しい時期が過ぎ、変化が現れたのは人間です。

一つの事にハマりやすい相方、夜な夜な真剣に何を調べているんだろう?と気になっていたんですが、ちらっとタブレットの画面を見て、エッ!

軍隊に入隊する為の要項


今さら職業転換ですか、、
それに、ドイツでは近年まで徴兵制があり、軍事活動に参加したくない人は、代替義務として国の施設での社会貢献活動を選択することが出来たのです。相方は正しく代替義務を選んだ人。

ハンドラーになりたいのは分かるけどさー

軍隊って、私の少ないイメージ=愛と青春の旅立ちとか?古いぞーリチャードギアが若いぞー
怒鳴られながら水をかけられて腕立てしたりしなきゃならないんだよー

とか、バカなことを話していましたが、

ハンドラーとしての訓練を受ける部隊に入隊するには、大卒どころか大学入学資格を持っている人はダメみたいです。そうなると、一気に階級が上がってしまうそうです。


はい、一夜の夢と終わりました。








マイと遊ぶのに専念しましょ!








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