Sunday 27 January 2013

ドイツの土地の値段




先週だったか、新聞を読んでいてびっくり。

この辺りの土地の値段が近年、うなぎ上りに(この表現好き)上がっている様子。

農地に至っては、2006年より、なんと82パーセント上昇しているとか。

住宅用地で高いところは、90ユーロ/m2。農地は、6ユーロ/m2。

これが高いのか安いのかは、土地の値段など調べたことのない私にはわからないけれど、

私は 高っ!と思った。

ちなみに、ここいら公共交通機関もまともに通っていない”世界の果て”みたいなとこですよ。


それで考えてしまったのが、

そんなに農地価格が上がって、さぞ野菜の値段も高騰するんじゃないか?と。


ドイツのスーパーを覗いてみたことのある人なら分かると思うけれど、ドイツ産の食料品って

そんなに高くない。むしろ日本人からすると、かなりお得感がある。


農業関係の記事を見ていると、subvention (補助金)という言葉がよく出てくる。

これは、各農家に実際に支払われる補助金で、戦後国内の食料自給率を上げる政策の一つとして

導入されたもの、今はEUの政策にもなっている。

食料品の市場価格を安定させ、諸外国から入ってくる安い農作物や畜産物に歯止めをかける、と

そこまではとてもすばらしい政策だったのだけれど、近頃耳に入ってくるお話はこれが行き過ぎた

結果なのか、ロシアやアフリカ諸国の農業や畜産業がこれに対抗出来なくなってきているという。

そんなの関係ねぇという意見もあるかもしれないけれど、実際農業パラダイスな土地に住んでいる

者としては、このくたくたに疲れてきた農地を”もう休ませてあげようよー”と言いたくなる。


そうそう、今年に入って行われたニーダーザクセン州選挙で、野党の社会民主党(SPD)と

緑の党が僅かな差だけど勝利しましたね。 環境対策に期待が掛かるところですが、、、。


*ちなみに私は農業の現状などまったく知らないド素人ですので、あくまで川がキレイになって

魚が戻ってきてくれるようにと願う一アングラーの意見です。。



こんなに土地が高いのだから、”散歩させていただいている”と言い換えた方がいいな。







Thursday 24 January 2013

雪の日と書類の整理



ここ2日間どっさり雪が降った北ドイツ。


庭の池も雪に覆われて、どこが池なんだか分からず、歩くのもはばかられる。


ここ2日間は吹雪とともにネット障害というダメージも覆い被さったから大変でした。

昨日電話会社の人がやっと来られて、ここのネット環境を始めて知って愕然。

なんでも、近くの村から細ーい線が一本、ここの集落に来ているだけなので、頻繁に起こる

障害も仕方がないのだと言う。交通の不便さだけではなかったのか。。。

私の場合、特にネットを使う仕事をしている訳ではないのだけれど、連絡通信のみならず、

調べ物もネットに頼っている所が大きいので、なくなってみると大層不便。

こうゆうとこ、やっぱり住処選びに重要なのかもしれない。


まぁ、何も打つ手はないのだから諦めて、書類の整理でもすることにしたのだけれど、

それが、丸二日続くことなど予期せずに。

10cm幅のフォルダーがどーんと5冊。

よくもまぁこんなに貯め込んだもんだと自分でも驚きながら古い順に目を通してみる。

まだドイツ語が宇宙語だった頃、

一単語づつ辞書で引いて、日本語を小さく書き込む → 一応最後まで訳してみている →

でも意味不明 → とりあえず取っておく。

という繰り返しで、まったく重要ではない挨拶の手紙みたいなものまでとってある。

問い合わせの手紙に至っては、くそ丁寧な下書きを何度も書いた物が次々に出てくる。

書類社会ドイツにかなりビビっていた当初の様子が伺えるなぁと思い出に浸るも、

最近の書類に辿り着いてみると、

こんなの来てたっけ? なんだこれ、二通も来てる?

封を開ける → 後で読もうっと → フォルダーに仕舞い込む → 忘れる →

”届いてないからもう一回送ってね。じゃぁ!”と失礼なメールをする。

を繰り返していた模様。

私はこれを持って何回引越しをしたんだろう? 

今すぐ引越しを手伝ってくれた友達にビール1ケース届けたくなったわ。


それでも最後には、5冊だったのが2冊のフォルダーに収まり、気分もかなりすっきり。

ただ、目録がー過去書類ーとー2012年~ーで、今後の混乱を既に表している様なのだけれど。



息抜きに雪合戦。おりゃぁ。






Sunday 20 January 2013

神山 in Japan




四国は徳島からバスで一時間程、山を越え谷を越え着いたのは、神山という山村。

四方を山に囲まれ、町の中央にはエメラルドグリーンに透き通った川が流れている。

この時点で、もうワクワク度ビリビリ感が高まる。



谷間に差し込む陽が夕方になるに連れて、くっきりと影の模様を浮かび上がらせて、地図もなく

ぶらぶらと歩いていた私は、どこかで見た動く切り絵の中を彷徨っている感覚に陥る。


 山の中腹部に祭られている神様。


昔々は今の町のほとんどが湖の底だったという。

そこに山間の大石を取り除いて町が出来たという言い伝えがあり、以前読んだ大江健三郎の

”M/T と森のフシギの物語”を思い出す。彼は確か愛媛の出身だから四国のあちこちにこういった

伝説があるのかもしれない。



今回どうしてもここを訪れたかった理由に、町作りの基礎を見出したから。

この町、一見日本中にある山間部の過疎化の進む町のようだけれど、昨年は転入者が転出者を

越えるという驚きの現象が起きている。その内訳も、老後を田舎で過ごすという人達ではなく、

若い世代の職を持った人の移住が目立つ。

それを支えているのがグリーンバレーというNPOの存在。

柔軟に双方(移住者と居住者)の意見交換を行っているから実現出来ているようだ。

しかも、これほどの小さい町にも関わらず、光ファイバーが通っている事も一因しているらしい。

そこで、ドイツに帰って来てから調べてみると、うちの近くの村にも同じような例があり、

IT関係のクリエーターの中では知られていることなんだとか。


淡路島もそうだったけれど、今や地方が独自の利点を最大限に活かし、移住者を選ぶという時代に

きているんだと痛感しました。


詳しくは、日経ビジネス新たなクリエイティブは「神山モデル」が作り出す”へ。






Friday 18 January 2013

メリークリスマス???


明けましておめでとうございます。

(って、どっちやねん。)

ドイツに戻って来ました。

寒いですねー。 

アムステルダムに着くと、飛行機の屋根にこびりついた氷を取り除く作業で遅れ、

空いている滑走路が少なく、ルフトハンザに追い越され、やっとこ乗り換えの小型機に乗ろうと

外に出た瞬間、心臓が止まりそうだった。。。まぁ、コタツから出なかったもんな。


それでも徐々に慣れてくる雪化粧。





アカ君、長い間お留守番ありがとう。

留守中に、雪を食べながら走るという技を習得したようで、毎日毎日懸命に技に磨きをかけています。
朝のベットに潜り込んでくる習慣も復活させ、これの暖かいこと!

ハラゲもシツケもどうでもええわ。



ドイツに帰ってきて、まず何をしたかと言うと。

去年にやり残したクリスマスをもう一度。

ガチョウの丸焼きでございます。


 ご近所様のガチョウということで、”あの子かな、それともあの子かも。”と思いつつ頂きました。

ごつい肉料理は、ドイツでは男性がします。(うそ、私が言うだけ)

男所帯のうちのキッチンでは、料理のやり方で喧嘩が始まり、なかなか前に進まない。

その間で足を縛られて横たわっているガチョウも、たまったもんじゃないだろうな。

あっちに転がされ、こっちにひっくり返され。。。

でも、私たちの為に丸々一匹冷凍していただいていたので大いに喧嘩でもなんでもして下さい。

待ちますよー時差ぼけで夕方前には眠いけど。



盛り付けの彩りに凝った日本料理を見慣れていて、これ見たらやっぱり笑ってしまう。


クリスマスツリーとクリッペというキリスト降誕の模型も、一瞬見たらすぐに撤収作業に取り掛かり、

ツリーのモミの木に至っては、すでに枝と幹に分けられ、幹は暖炉用に保存。

あっという間に終わってしまったクリスマスでした。

この早業、日本のデパートのクリスマス→正月の飾り替え並だと思った。


日本滞在記&釣り紀行はぼちぼちまとめたいです。



今年も宜しくお願いします!