Sunday 6 December 2015

野犬マイの初恋ものがたり 






前回にゆっくり、と書いていたけど、

予想がつかないのが、うちの野犬さん。


うちの近所、半数くらいが犬を飼っているんじゃないかと思うくらい犬がいっぱい。

面白いのは、保護犬出身かなと思われる、変わった組み合わせの雑種が多い。

調べてみると、ここから一番近い街には大きなティアハイム(動物保護施設)があり、それの一時預り所がこの辺りにも点在しているらしい。

身近にこういった施設があると、住んでいる人の意識も変わってくるのだろうなぁ。


さて、マイの初恋。

お相手は、ご近所に住む、これまた保護犬出身のジャックラッセルMix(以下、ジャック君)。


写真を何度も試みるが、これが精一杯。。

初めての出会いは、二人して、
ガウガウガウガルルルルルーーー

と、最悪でした。

おまけにギャラリーに居たおばさんが、「いやぁねーこういう躾のなってない犬たちはー」なんて言うから、私も気分を悪くして、さっさとその場を離れた。

その次の日に、飼い主さんと二人っきりだったので、ゆっくり近づくと、何のことはない、二頭共キョトンとして、軽く挨拶、即遊びに入る。まるで、昔からの相棒のように。




そしてその数日後、二階のテラスでいつものように寛いでいたマイ。

風向きに鼻をクンクンさせたかと思うと、手すりまでまっしぐらに突進、

あっと言う間もなく、手すりに飛び乗り、手すりを土台に ジャンプ。°°。。°


私の頭の中は真っ白になったのと同時に、骨折、頭部打撲、大怪我、、、最悪の事態が頭を過る。


そして、全てがスローモーション。

グッと踏ん張って、前進方向に、スキージャンプのように、いや、モモンガのごとく、
ふわーーーーっと空中を飛ぶ犬。

*ここ、高台に立っているので、手すりから地面まで、5、6mはあると思います。


着地直前、四肢を広げて(やっぱりモモンガ)、スタッ地したかと思うと、
そのまま間髪入れず、走っていってしまう犬。


えーーーー

自分の見た光景が、信じられなくて、しばらく立ち尽くす私。

しばらく、次に何をすべきか分からなくて、走って行った方向をぼんやり眺める。



あ、そうだ、探さなきゃ。


またここで、最悪の事態が頭を過る。
この巨大な森を捜索、土地勘がまだないから帰って来れない、一生の別れ、、、

とにかく、リードを掴んで、部屋履きで駆け出す。


すると、ご近所さんの庭で犬が遊んでいる声が聞こえ、その方向に走っていくと、立ち話をしていた二人の女性が、

「もしかして、この犬、探してた~?」


ジャックと遊ぶマイの姿を指して。




エヘッ!

マイイイイイイイイイ!




何もなくて良かったけど、これはやっぱり恋かなぁ。











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2 comments:

  1. ジャック君の写真で爆笑!なんて落ち着きのない・・・
    モモンガ犬マイちゃん、続き楽しみにしてます!

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    Replies
    1. ジャック君の飼い主に「撮れた?」私「全然」飼い主「でしょー!」

      そんなそのままのジャックに惚れたモモンガ犬。。。
      ときどき、そういうカップル、人間の世界にも居ますね。愛はすべてを変えるんだぁー。

      そちらはもう冬終いでしょうか、、、。
      こちらは、鹿が群れを作り出し始めました。

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