Tuesday 17 September 2013

忘れ去られたドイツの野菜を育ててみる -Alte Gemüsesorten







今年はこんな野菜を育ててみました。



Mangold (Beta vulgaris subsp. vulgaris)

スイスチャードは菜園を始めた時からの定番で、日本でも家庭菜園をされている方々には

よく知られている野菜のようです。ドイツでも近年ブーム(?)復活で、市場なんかでも手に入るように

なってきましたが、調べてみると随分長く忘れ去られていた様子。

近所のおばあちゃんが来る度に、”なんだったっけ、これ?”と、毎回聞かれます。



Gartenmelde (Atriplex hortensis)

 日本語名は分からず。ドイツ語でガルテンメルデ。

メルデというと、雑草のイメージがありますが、これは食用に出来るタイプ。

2m程の高さにまで成長し、若い葉を摘み取って食用にします。

使用方法はほうれん草とまったく同じ。でも、ほうれん草の様な甘味がない。

そう、ほうれん草と比べてしまうから、人気がなくなったのだと思う。

実際、今年食べたの何回?と、今振り返ってもわずか。。




Sauerampfer (Rumex acetosa)

スイバ(タデ科)の食用栽培品種。

名前の通り、酸っぱい!

レモンにも負けないくらい酸っぱい!



こちらでお馴染みのスープにしてみたけど、やっぱり酸っぱい!


ところが、魚料理に使ってみると、この酸味が川魚の臭みを抑えてくれて大活躍。

魚のお腹に押し込んだり、葉を敷き詰めた上に魚を乗せたりしてオーブンで蒸し焼きにする。

食べすぎには注意が必要とのことだけれど、この強烈な酸味で食べすぎることはないかと。



上記二つにおいては、なぜそんな雑草をわざわざ庭に植えるの?という意見もあったけど、

何事も経験。食べてみたかったのも事実。


そして経験上言えるのは、どれも強い! ということ。

雨が長く続いたり、なかなか気温が上がらなかったり、雨が全く降らなかったり、

どんな気象条件でも成長してくれる。

それと、収穫期が長い。

春のまだ寒い時期に発芽して、今の気温10度以下が続く秋まで収穫できる。

3つとも、葉を摘み取る収穫方法で、次から次に若葉が出てくるから、庭に2、3本植えておくと

他の野菜がない時にも重宝。


その他にもスーパーには並ばない野菜がたくさんある。

人気がないから、コストがかかりすぎるから、今のシステムでは鮮度に問題がでてくるからという

理由で一般に忘れ去られていく。 上記の野菜もそんな理由でスーパーには並ばないけれど、

家庭菜園を代々続けてきた家族が種を残してきたおかげで、今徐々に種が手に入るようになってきたのだそう。




そうなんだ、こんなに天候がぐっちゃぐっちゃになっていく時代、

持続的を目標に栽培できる品種を残していくのも大事なんだー。









8 comments:

  1. Mangoldはなぜかうちの方では人気で、知り合いで菜園やってる人は
    だいたい育ててますね。ブームなのかぁー。
    私も育ててますよ!

    家庭菜園も何年かやると、好奇心で育ててみたいものから
    やっぱり、多く長く収穫できるものへと興味が移ってゆきますね。

    最近のキーワードは長く保存できるもの。
    保存食作りも含め、どうやったら1年中自家製の野菜を日常に
    取り入れられるか、この辺もうちょっと突き詰めてみようかと
    思ってます。

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    1. そうなんです!この時期になると、頭を過るのが、
      冬に入ってスーパーの野菜を買う生活。
      ぜひぜひ、保存食に適した野菜の情報交換したいものです!

      今畑に残っている野菜で今年の冬に収穫できるものは、
      日本のごぼう、芽キャベツ、コールラビ、人参、schwarzwurzel,
      キクイモくらいかなぁ。

      今日はきゅうりを薄切りにして塩で水抜き、冷凍しましたが
      どれくらい持つのかは初めてなのでわかりません。。
      ここんところ、どれくらい保存できるの?というのがいまいち分からないんですよね。

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  2. うちもやっぱりMangoldは植えてます。
    南の方ではよく食べるようです。

    保存食作りも始まってます。
    とりあえず、人参とインゲンはさっと茹でて冷凍に。
    手間のかかるキュウリのピクルスやトマトピューレは
    今のところ義母に任せっきり。。。
    そろそろ教えてもらわないとと思いつつ、今年も機を逃してしまいました。
    キュウリやナスなんかは漬物にしたいですけどね~。
    私もぜひ色々お知恵を拝借したいです!

    先人の知恵というか、昔ながらの生活が理に適っているなと、
    田舎に来てつくづく思います。

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    1. 人参も冷凍できるのですか!
      それは良い事聞きました。
      保存食にするときに、どうしてもピクルスのように
      味が決まってしまうのが残念でして、冷凍すれば
      いろいろな料理に使える所がいいですよね。

      日本の保存法だと、乾燥させる方法が多い気がします。
      でも、こちらの湿地帯条件だと日に当てるなんて絶対無理!
      いぷしろんさんのとこみたいな乾燥マシーン買おうかなーと
      検討中です。

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  3. すっぱい葉っぱは面白いですね~。
    全然想像がつきません。
    スイスチャードはいただいた種で大活躍でしたよ!
    初めての栽培でしたが、少し癖のある味なんですね。
    うちでは大きい葉は不人気で、小さい若い葉が喜ばれました。
    まだ種が余ってるのでもう一度蒔いてみまーす。
    持続的な品種か。。。
    だんだん季節感がおかしくなって行ってますもんね。
    今年は春先のありえない遅霜、夏の異常な乾燥に猛暑。
    泣かされたもんな~。

    ポチッと♪

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    1. 顔が歪むほど酸っぱいです(笑)

      私もスイスチャードは、なるべく若い葉を収穫してます。
      大きい葉は一度茹ででから調理しますが、やはりちょっと
      癖は残りますね。それが好きな人もいるみたいですが、、

      日本も今年も異常気象でしたね。。
      でも、まときちさんの畑でがんばっている野菜が多かったのは
      びっくりです!
      愛かな?(笑)

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  4. いいえ・・・腕です(笑)

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    1. ははぁーー、恐れ入りました!!

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