Saturday 14 September 2013

ドイツにある怪しい店






しばらくあっちに行きこっちに行きしていました。


仕事や私用でいろいろな街に出かけると、田舎にはない専門店に立ち寄るのが慣習になってきました。

事前にささっとネットで調べて、用事のある場所の近くを狙い、飛び込む。



今回は熱帯魚店。


店内に入ると、想像したよりも大きくて期待が高まる。これは当たりかもしれない。

店の事務所っぽいところに、小さな犬を小脇に抱え、胸毛をチラつかせ、お決まりのような金の

ネックレスをしたポン引き風オヤジがpcゲームをしてたけど、あまり気にせず前に進む。

店内に私たち以外の客はいない。

最初の水槽で目に飛び込んできたのは、死んでかなり時間の経っている魚が浮かんでいる。

その辺にいた店員に ”これ、随分長く経ってないか?”とやんわり言うと、”あ、そうかもね”と

何事もなかったように、魚を始末。

お次は、決して一緒にしてはいけない魚が同じ水槽に入っていたので、その旨も伝えると、

また同じような反応。

ネットに載っていた魚を探しに来たことも聞いてみると、”はぁ?”

いや、だから、あんたのとこのサイトに書いてたんだけど、、、。

”あっ、そんなのとっくの昔だ。”

…対応、それだけ?

なんだかなぁと思いつつ一応見渡してみようと先に進むも、水槽に入っている魚と表示されている

名前がバラバラ。しかも値段が嘘のように高く、最近変更した形跡がまったくない。

そう、客はいないんだけど、店員が5、6人、店の中をウロウロしてる。外見のことをどうとか言いたく

ないけど、なんというか、全員フーリガンっぽい。超短髪に白もしくは黒尽くめ。(私はあっち系だと思い、内心ビビっていた。)

そして店はそんな状態のくせに、せかせかと忙しそうに歩き回っているのが不思議。

店の片隅に置いてあった水槽は、名前の表示も価格の表示もなく、爬虫類系。詳しくないので

何だったかはっきり分からないけど、うちの池に生息しているのにそっくり。

ドイツの法律でほとんどの在来種の爬虫類が保護下に置かれているのは釣り試験で習った。

これは!?と思って眺めている時、

既に先程のポン引き風オヤジが入り口のドアを開けて、

”さぁ、出ていきなさい。そしてここを通った後は、今見てきたことは全て忘れるんだよ。”

と、言わんばかりに私たちが出ていくのを待っている。

店を出た後は、二人共口も聞けず、目的もなく雨の中をしばらく歩いた。

いろんな人にこの話をすると、みんな口を揃えて、”見せかけの店”だと。それとも、税金対策?



少し前に入ったアジア食料品店。

お、こんな所にアジアショップ、覗いてみよーと軽い気持ちで入ってみる。

品数少なすぎ。生鮮食品全くなし、乾物とか調味料のみ。

店の奥からおじさんが出てきて、私がいるのを見て直ぐにカーテンの影に隠れた。

しばらく埃のかぶった品物を視線を感じながら(カーテンの後ろのオヤジ)見物して、

何も言わずに店を出るのも嫌なので、レジに座っているどこの山奥から連れてきたんだ?という

中国人のおばさんに、醤油があるか聞いてみると、ドイツ語も英語も通じず。。。

何のために店を開けてるんだろう??



他には、これもネットで探した店。

営業時間内に行ったのに、店の入り口に張り紙があり、御用の方は電話してくださいと。

書かれていた通りに、携帯番号に電話をすると、”ナイン!(No)" しか言わない人が出てきて、

最後の方には ”ナイーン!!!!”と耳元で叫ばれた。


後は、ペット用品店と大人のおもちゃ店の入り口が同じのところとか。

置いてあるものが、首輪とかロープとかまがりなりにもちょっと似ているから紛らわしい。



みなさまも、お気をつけて!


ワテは騙されへんで。鼻が効くからねー。












6 comments:

  1. えーと、まずは、上のaka犬さんの首輪は、ペット用品店のほうの、ですよね。。

    それにしても、そんな秘境のようなお店にいくつも当たってしまうとは。
    逆に鼻が利き過ぎですよ~(笑)

    近隣の中都市にあるヴィンテージ物屋さんに、ちょっと気になる物が置いてあるんですけど、いつも閉まっていてドアに日に焼けた紙が貼ってあって電話番号だけ書いてあって。
    かけてみようと思ってたけど、でっかい声で「ナイーン!」と言われたらコワイので、やめておきます。

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    1. 書き忘れましたが、ナイーンのお店はまさしく
      ヴィンテージ系のお店でした!(笑)

      知らない土地で飛び込みで入るのがいけないのだと
      分かっているんですが、わざわざ事前に電話するのが面倒なんです。。
      ドイツ人は結構”事前に電話”を基本にしているみたいですね。
      そういうお店が多いからなんでしょうかね?

      あはは、もちろんペット用です。
      逆に間違えて、ペット用品店に二人組の男性が入ってきて
      コソコソ出て行く姿は他人ながら、うわっ恥ずかし!!と思いました。

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  2. 怪しすぎる~。。。
    その熱帯魚店絶対何かしてますよね(笑)
    akaさんも何と引きが良い事!
    怪しいくせにちゃんとウェブサイトがあるのが面白いな。
    そういう細かい所はドイツ人気質なのかな~。

    ポチッと♪

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    1. ここまで見てしまうと、裏で何をやっているのか
      知りたくなってしまいますが、深入りは止めておこうと思います。。。

      想像ですが、元あった店をシステムごと買い取ったのでは?と。
      だから、サイトもそのまま、価格表示もそのまま。

      あ、だめだめ。深入りしてはなりません!

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  3. 私の師匠の店そっくしで笑っちゃいました。
    まあ管理面は別ですが。
    師匠はイベントや輸入を手掛けてましたんで、
    店と言ってもほぼストック場。

    おまけに趣味のスッポンも置いていたので、
    パッと見には砂しかない水槽が延々と。
    ふらりと来たお客さんが????状態で帰るのを何度も見ました。

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    1. なんとなく分かります。そういう店(笑)。
      でも、魚に対してはものすごく手を掛けていたりして
      そういう店は結構好きですね。
      日本の実家近くの金魚屋さんも、水槽ではなく地面に
      バケツを置いて飼育してます。でも珍しいめだかとかいるので
      毎回覗いてしまいます。

      今回のはその反対、魚はどうでも良くて、見かけだけに
      力を入れている感じ。

      いつも不思議なんですが、熱帯魚店って個性ありすぎ。
      店長のこだわりだけで動いてる感じでおもしろいですね。

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