Monday 19 January 2015
人に厳しく、動物に弱いドイツ人
と、書くと、本質はとても優しくて心の暖かい人なのよーと、少女マンガに出てきそうな男子を想像するかもしれませんが、
そういう話ではなく、ちょっと困った人間の話です。
事例1:老犬を預かっていた時のこと。
ある朝、起き上がろうとした犬がバランスを崩し、倒れてしまいました。
私は驚きつつも、犬を安静にさせ、動物病院を調べ、服を着替え、タクシーの番号を調べ、というのを同時に取りかかったのでした。
しかし、そんな私に声も掛けず、
この方、犬を抱え、ジャケットも羽織らずに、外へ飛び出してしまったのです。(真冬でした)
一番近くの動物病院まで(その頃、私達は街に住んでおりました。)何kmくらいあったんでしょうか、
とにかく走ったんでしょうね。直ぐに自転車で追いかけましたが、追いつけませんでした。
幸い、早急な処置をしてもらい、大事に至らずに済んだのですが、
こんな場合、動かしたりしては、いけないのでは?
本人曰く、頭を固定させて走ったと。
そのせいか(腕を不自然な形で、20kgの犬を抱えた)、治療が済んだ頃に、自分の腕が麻痺している事に気付き、
帰りは、友達を呼んで、運んでもらうことに。
事例2:最近の出来事。
マイが高台に飛び上がった勢いで、転落してしまい、数時間後、目の白い部分が赤く染まってきたので、直ぐに動物病院へ。
頭部に衝撃を受けた徴ということで、血液を固める注射をしてもらい、48時間は様子見を言い渡されました。
帰りの車の中でも、様子がおかしいなーとは思っていたんです。犬じゃなくて、ドイツ人。
次の日、二人揃っての仕事の打ち合わせが入っていたのですが、帰ってきて直ぐに相手先に電話をかけ、
犬が病気なので、明日は行けません。
とだけ言って、電話を切ってしまった。
夜になり、マイの食欲もあり、目の色も少し良くなってきたところ、ようやく正気を取り戻したドイツ人、
犬が病気って、アホだと思われたかなぁ?
私:もうこいつらとは関わりたくないと思っただろうね。
せめて、私が病気ということに出来なかったのか?
ドイツ人、目を見開いて、アアッ!
うっそー、今気づいた?
弱い、ほんとに弱い。
なのに、人間に対しては絶対に怯まないという。。
学生の頃なんて、嫌な奴に出会うと、一晩中討論して喧嘩別れ。その後は100m以内近寄らないくらい警戒しあう仲の人がちらほらいた。
この人、いつか殺されるんじゃないのー?と思うくらい敵を作るのが好き、というか討論するのが好き。
相手が討論好きだと分かると、ほいほいと乗って行ってしまう。
首輪が付いていれば、直前にクイッと引っ張って、止めさせたいくらい。
特に女性に対しては、気をつけないと大変な事になる。
ちょっと生意気な女子というのが、ドイツには比較的多い(ココ同感な人多そう)。
そういうのに、いちいち腹を立てていたら、前に進むことも進まなくなってしまう。
それに、そういうのに、一度火を点けてしまったら、取り返しがつかなくなるのに。。
なので、それっぽい人が近づいてきたら、私が前に出て話をするようにしている。 ←犬と一緒。
事例3:犬ではないのだけれど…
パーティーの最中に消えてしまったドイツ人。
友達の証言によると、パンクな人が通りかかり、ついて行ったと。
数時間後、のこのこと帰って来て言うには、泊まるところがなかったその人をパンクスがたくさん住んでいる地区に連れて行ってきたそう。
連れて行ったところで、キオスクでビールを買ってくれと駄々を捏ねだしたらしい。
拒否したら、ケチー、死んじまえーと、暴れだしたそう。
それをヘラヘラと楽しそうに話すので、もう一度思い出させました。
この人、子供の頃に、社会見学で鶏農場を訪れました。
そこには、捨てられるオスのヒヨコたちがおりまして、それをポケットに隠し持って帰りました。
両親に内緒で、押入れで飼っていたそうです。大きくなったヒヨコたち=雄鶏。バレるわな。
そして、噛まれるわな。
同じことだよー。
忘れるなー。
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片方が何かの出来事で頭がいっぱいになってしまっても、もう片方が落ち着いていることで、お互いうまくバランスをとっているんだと思います。実はその相棒の対応が気に入らないこともままあり、それが基でこっちはもっとエスカレートしてしまうこともありますが、終わってみれば、熱いのと冷えてるのが二人いてよかったね、ということ、多くないですか。
ReplyDelete例えばうちの場合、二人が熱くなるとお祭り騒ぎのおおはしゃぎ。のちのちまで記憶に残って楽しい反面、粗相をしてしまうことも多く、毎回これではいかん、と思ってしまいます。年をとったのもありますが、犬を飼うようになってからはさらに落ち着くことの大切さを思うようになったかも。
まぁ、実際となると難しいですけどね。つきあってあげているakaさん、えらいです〜。
つきあってあげてないですー。放置していますー。
Deleteそういう状態に陥ると、話しかけても反応しないので、その前に対処する必要があります。本当に犬への対応と同じ。でも、首輪が着いていないので難しい(笑)。
バランスがとれていると思えば、前向きになれますが、なんとなく、尻拭いしているだけの場合が多くて、えーーまたーー!?と、うんざりする事も。。
二人で盛り上がれるというのは、いくつになってもいいですね。TKKGさんの素敵な家庭が目に浮かびます。少しくらいの失敗があったほうが、次こそは!と思えるので、前進出来ますもの。
年をとって、、私は忘れやすくなった気もします、、特にこれは、犬から学んだところがあり、はいはい、次々と、その時々を生きる感じ?
これ、人間の世界ではご法度ですよね。。
困ったドイツ人のお話、、、でも なんだか微笑ましいですね。
ReplyDelete動物への愛情で我を忘れて行動してしまうなんて。
我が家のドイツ人がナナを愛おしく思っているのは分かっていますが、時々私にとっては当たり前の愛犬への配慮が少し欠けているように感ずる事もあるのですよ。
よく言えば太っ腹なんでしょうが。
ドイツ人は口論好きですよね。 夫もそうですが相手が興奮してきても夫は常に冷静なので それで更に相手が興奮してしまうって事もあります。
実は私も そんな夫に苛立つことがあるのですよ~。
コメントをありがとうございます!
Delete動物全般に弱いかと思えば、野生動物番組の捕食のシーンは平気でも、
ハチ公物語はハチ公が画面に映っているだけで、逃げていきます。
あ、教えていただいた映画も結局私一人で拝見しました。日本の犬の映画は、どうせ泣く映画でしょーと。(救助犬の映画、とても良かったです!ありがとうございました!)
私は、どちらかというと、もに香様の旦那様タイプかもしれません。。。
喧嘩のときに冷静で、逆に腹が立つとよく言われます。。
それにしても、ドイツ人の討論好きは付いて行けません。日本人からすると、それは意見ではなく、言い訳では?と思うようなことも、きっちり付け加えてくるというか、、そういう風に、学校で習うとも聞きましたが、ホントなんだろうか…
akaさん2頭ではなく2頭とひとりを守ってらしたのですね(笑) > 私が前に出て話をするようにしている。
ReplyDelete事例1,3 はワハハハーと笑い読みしたのですが(失礼!)、事例2が耳が痛かったです。そうか、、家族が...と言えばよかったんですね!
我が家では私がのめり込むタイプで喜怒哀楽がダダ漏れ、夫は低体温で熟慮黙考型。以前は何を考えているのかさっぱりわからないと腹を立てていたりしましたが、付き合いが長くなってくるとこれはこれで、バランスが取れているのだろうと思おう、と寛容を心がけています。言葉以外のところで読み取ろうとしてみたり、せかさないようにするとか。あっ、これも犬から学んだのかも!?
でもどのエピソードにもakaさんの愛がにじみ出ていて、素敵なパートナーシップだなあと思いました ;-)
えっ、tomomitさんもそういう失敗談がおありなんでしょうか?
Delete是非お聞かせいただきたいー。
なるほどー、うちは相方が喜怒哀楽が激しい方なので、どこでスイッチが入るのか、見過ごしてしまい、大変になることがあります。私の呑気な態度や失言がきっかけのこともよくあります。。どちらも、よく観察しあう事がうまくいく方法なんですね。でも、3頭(!)の観察、忙しいぞー(笑)
そういう私も、なぜそこで落ち込む?そこ、笑うとこ?そこで怒るか?というズレた感覚の持ち主なので、ひとのことはあまり言えません。ほんと、武術でも習って、気持ちの整理をしようと真剣に考えたこともあります!(一度ドイツ合気道の見学にも行った。)
失敗談をこえて、もうデフォルトになっていたところがマズイです。「犬の具合が悪いのでWork from homeします」とか、普通にやっておりましたよ。理解のある上司や同僚に恵まれてよかったと思う反面、匙をなげられていたのかもしれませんねぇ...(遠い目)
Delete武術!! akaさんの発想がすごすぎます。似たようなことを考えて太極拳を習いにいったことがありますが、合気道はさらに斜め上をいく発想でした。そういえば、キャスカのトレーニングを始めてからあまりに自分がトロくて犬の動きについていけず、トレーナーにいつも「惜しい! あと1秒速く!」と激を飛ばされていたことを思い出しました。トレーナーのなめらかな動きがうらやましくって。精神統一、動体視力、動きのキレ、、、と武術はもしかしたら一挙三得かも!?
と、こんなことを言い出したら、「やっぱり犬ネタかー!」と、またまわりに匙をなげられてしまうかもしれません。自粛自粛...(^^;)
分かります!でも、分かりますよ!!
Delete実際、犬が病気になっても、回りに助けを求められないですもん(実家の母に来てもらうとか、果てしなく無理!)。そうすると、入院させる以外は、自分しかいないですからねー、ほんと、犬には飼い主しかいないんだと改めて思います。
ええ、、!もう習いに行ってしまったtomomitさんのほうがすごい!
私もタイミングがずれる=遅いのもありますが、ビシッと出来ない性格でして、回りから見ると、だらだらしているみたいです。それで、”日本人は、全員、武術の心得があって、気合が使える”と思っているドイツ人に、なんで出来ないの??と言われ、、、。いやいや、、、またもや間違った思い込みが、、。
だから、犬の学校があるんだと思います♪ みんなで犬の話のみで、一年中盛り上がれる!飼い主のための学校とも呼ばれていますね(笑)