Wednesday 14 September 2016

野犬マイ、ベルリンへ行く。 










 タイトル通り、マイ in Berlin!


いやぁ、また仕事に付き合わせることになってしまいました。
今回は完璧な預け先もお願いして、準備万端だったのに、直前にヒートが始まるという。。

犬ホテルというと、檻に閉じ込められて、散歩にだけ出されるというイメージがある方も多いのではと思いますが、こちらの犬ペンションは、経営している人達と一緒に”暮らす”ものが主流です。

今回お願いしようと思っていたところも、たくさんの犬とたくさんの人達が一緒に暮らしているところで、そういうところでは、やはりヒート中の犬はお断りなんです。



緊張気味。。


よっぽど離れるのが嫌だったんでしょうかね。

犬はヒート時期を左右出来るって聞きますし、、、。


そのうち、シッポを軽く振ってルンルン。


そうなっては仕方がない、連れて行くしかない。(前も言ったぞ、このセリフ!)

中都市くらいには行ったことはあるのですが、今回は首都ですからね。私達も行く前から緊張していましたが、いざ着いて散歩に出てみると、


そうだった!ベルリンって、歩道が広い!

こんな情報、誰も要らないと思うんですが、犬連れにはすごく有難いのですよ。
自転車専用道もきちんと分かれているので、チリンチリンを鳴らしながら歩道を走り抜ける人もいないし、向こうから犬がやってきても、十分な距離を取れる。





それに都会の犬はクールですから、安心なのもあります。
マイも10日も滞在すれば、そんな犬になれるんだろうなという実感が沸いてきた頃に帰り支度。

少し残念な気もしますが、野犬くんはやはり森に戻るのが一番という思いのほうが強いかな。



街特有のマーキングの砦。おびただしい量だわ。


おおお、これはこれは好みのタイプかも~。(ヒート中なので念入りにお婿さん探し)


それには、年々厳しくなる(そしてころころ変わる)犬の条例も気になる要因です。

ハンブルクやベルリンは、都市が州としても成り立っているので、独自の条例を定めることが出来ることから、犬に関する決め事もドイツ全体とは違ったものが存在するようです。

例えば、地下鉄やバス、公共交通機関を利用する場合は、マズル着用が義務付けられていたり、犬をフリー(オフリード)で散歩させるためには、以前に書いたような飼い主免許証が必要であったり。

またそれが細かく規定されていて、実際に犬を飼っている方に聞いても、「ああ、もうころころ変わるから、分かんなくて、、、。」といった反応。

専門家の人達からは、「法令を作るときに、なぜ犬の専門家を協議に参加させないんだ!」という抗議の声もあがっています。





人口が増えれば、それに伴ってペットの数も増える。

間違いが起きないように、前もって厳しく取り締まって、問題を回避する。



うーん、でも相手は動物と人間の関係なんですよー。

一筋縄ではいかないものだと私は思うんですが、なんとなく簡単に問題回避をしているような気がしてならない最近の犬事情です。。








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4 comments:

  1. 2008年の記事なんですが、ベルリンってこんなところだとずっと思っていました。笑 さすがに厳しくしたんですね。

    http://portal.nifty.com/2008/06/17/a/

    野良状態だったら、マイちゃん、もっと馴染めたかなぁ?

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    1. あはは、おもしろい記事ですね。
      日本から来ると、「デカっ、放し飼い!!」ってびっくりするでしょうね。
      まぁ、ドイツ人に馴染みのあるドイツ産犬種は、ドーベルマン、ジャーマンシェパード(オールドになると一回り大きいし)、ワイマラナー、レオンベルガーなどなど大型ですからね(^^;)

      写真の一部は、パンクな人達が連れている犬ですね。
      この人たちは今でも「法律なんて関係ねー」ですけど、その犬たちの良い子なこと(笑)一度聞いたんですが、そういう人達やホームレスの間では、仲間で犬を譲渡しあっているんだとか。だから、血筋が良い(?)おりこうな犬が引き継がれているみたいですよ。
      それって理想的なブリード方法だなぁと。

      はい、マイはつるむ仲間を見つけて、帰ってこなくなったでしょうね(苦笑)ホームレスシェパードとか大好きなんで、、。

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  2. ドイツの犬事情とても興味深いです。
    ドイツはNO KILLだから~とか、犬にやさしいとか色々言われてますが、弊害やややこしさも沢山あるのですよね~。

    こちらはブログでも書きましたがモントリオールでピットブルによって女性が殺されてしまい、ものすごいセンセーショナルに物事が動いている感じです。
    結局ピットブル系の犬は禁止というBSLがとりあえずモントリオール市でも定められるのは決定したのですが(既に他の自治体も)専門家の異議は無視、一方的に犬が悪者にされて、恐怖心を植え付けている感じですね。
    でも、二度と事故を起こさないように…という政治家の気持ちも分からないではない。。。
    これだけの人口と異文化が存在してのこと。。。

    やっぱり大都市で犬と暮らすのは面倒くさい…難しいですと感じずにはいられません。。。




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    1. そうなんです。
      私が犬を飼い始めてからの数年の間にも、どんどん法律が厳しくなってきたと感じます。犬を飼うのに、お役所、民間、何通りの手続きが必要なの???という状況です。
      それに、日本のように親切丁寧に、手続きのパンフレットがあるわけでもなく、罰金を払う段階で、その法律を知るという人も多いのですよ。まぁ、犬のことだけではなく、一般にもそういう風潮なんですが、、、。

      こちらでもよく似た事件が起こって以来、闘犬系の犬への取り締まりが強化されていて、繁殖が禁止されていただけが、今や飼うことすら禁止する州も出てきました。
      そうなると、反対運動に燃えるドイツ人。デモ行進なんかも起こったりしていますが、一般人は割と冷静に状況を見ているような気がします。
      ドーベルマンとかシェパードだって、一歩間違えると、、ねぇ。。
      流行りで飼おうとするような人が規制されるべきである、という観点で、飼い主免許導入となったわけですが、そこには抜け道や規制されなくても良い人達に困難が押し寄せていたり、、、。
      法律を作る側も大変だと思うんですが、大雑把過ぎるのが一番気になる点ですね。

      それも田舎ではそこまで実感することは少ないですが、都市部だと、数日でもそういうことが頭を過ります。

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