Thursday 18 October 2012

ロシアの釣り人ードロップショット




前回の田舎にいる外国人続きでロシアの釣り人を紹介します。(誰に?)


外国人の釣り人口はどんなものか、といってもこの辺だけの話。

一位はロシア人。

ドイツ人に、”ロシア人で釣りが出来ない奴はいない”と言わせるほど評価?が高い。

どうする、日本人!

日本人だってすごいんだぞ、と言ったところで”見たことないし”と言う答え。。

日本の釣具は大人気なんですがね。この前会ったおっちゃんは、ダ○ワのステッカーを貼った車から

ダ○ワの竿、リール、椅子、カバンetc...もちろんジャケットも帽子も、ってどんだけ好きなん?
(プロとかじゃなくて一般人ですよ。)

心の中では”ありがとう。がんばろう日本。”と思っています。


さて、紹介したいロシア人。

私と一緒に釣り試験を受けた仲間でもあります。お年は60歳くらいでしょうか。

釣りに懸ける情熱は、試験の為の授業で人一倍真剣なところからも並大抵ではないなと

思いました。 子供や若い人に混ざって慣れないドイツ語と格闘されていましたが、先生に投げかける

質問や意見が高度過ぎて、先生すら分からない。 (先生と言ってもその辺の釣り好きのおじさん)

みんな、”何それ、そんな言葉聞いたことない”という感じでしたが、私は見抜きましたよ。

雑誌に載っているような新しいテクニックを言ってたんですよ。

しかも奥様が素晴らしい!旦那さんのドイツ語力をバックアップして、一緒に試験を受けに来られて

いました。奥様は授業でもいつも満点、試験も満点合格。隣に座ったおじさんも満点合格。へ?

いいんですよ。ロシア人はそんなアホみたいな免許なくても生まれつき釣りが出来るんですから。。


そんなこんなで今シーズン、ちょくちょくお二人に水辺で出会いましたが、

これが本当に楽しそう。幸せ一杯なんです。


それもそのはず、このおじさん、一度一匹のパーチに罰金200ユーロ(マルクだったかも)払って以来

20年間、釣りは封印されていたそうなんです。

こんな悲しい話、釣り好きならこの痛みわかりますよね。

このドイツの釣り免許と許可証制度、魚の環境を守るための良い制度だとは思いますが

このおじさんのような人を一目見て釣り経験があるかないかは分かるでしょう?

罰金取った監視人、血も涙もないやつだ。


前回も書きましたが、この辺は農場に出稼ぎに来る外国人が多い。

農場で汗を流して、週末はのんびり釣りでも楽しみたいという人もたくさんいます。

たまたま会った隣の村の監視員のおじさん曰く、そこの釣り協会ではそうゆう人たちにも

許可書を発行しているのだとか。隠れて釣りをされるくらいなら、少しお金を払ってもらって

最低限の注意事項を教えて釣りをしてもらう方がいいと言う。

みんなそんな風に考えてくれればと願っています。


ちなみに、タイトルのドロップショットはそのロシア人に去年教えてもらったこともあり、

名前が覚えられないこともあって、彼のあだ名にしてしまった。

私が今日もドロップショットに会ったよーとか言っているので、みんなもそう呼ぶように。

なぜか”ドロップキック”と呼びだす人も。。。なんだそれ。



釣れないからってカメラと戯れる。。。


今日もドロップショットはパーチを5匹サクサクッと釣って帰って行きました。

かっこよすぎるー。





6 comments:

  1. とってもいい話!
    日本で外国人と会ってもまずこんな風に仲良くはなれないですよね。
    おそらくボクも身構えちゃう。
    でも知り合えば同じ人間だってえあかるんですよね。
    とってもホンワカしました。
    ボクもドロップショットさんに会ってみたい!

    ポチッと♪

    ReplyDelete
    Replies
    1. こちらの場合、外国人同士というのもあって
      初めから警戒心が少ないということもあるかもしれませんね。
      ドイツ人のアングラーは、身構えしているところが
      ある気がします。。
      ドロップショットさん紹介しますよ。でも、
      あだ名をつけているのはここだけの話ということで(笑)

      Delete
  2. サクサクと釣ってって・・・
    素敵!

    20年間封印されいてた間にイメージトレーニングしてたんでしょうね。
    ドロップショットもそのときにあみ出した技でしょうか?

    ReplyDelete
    Replies
    1. そうですね、たぶん釣りは想像のなかで鍛え抜いて
      こられたんだと思います。
      今年の釣果を聞いても、この辺に生息する魚
      全て網羅されていましたから。。私もいろいろと試してみては
      いるものの、成果が出ない。ということは、経験の差でしょうね。
      ロシアに釣り修行に出るべきかしら。。

      Delete
  3. たしかに、ロシアを旅していた時、水辺があるとこには
    釣り人がいたるところにいて、もう大阪のオバちゃんの飴ちゃんばりに
    「魚いる?」と良く聞かれました。ほんとに良く釣る。
    もちろん、いつも貰って食べてましたよ、なんだか良く分からない
    魚も。。。
    ウハーというのは魚のスープのことでロシアの釣り人と仲良くなれば
    火を起こしだして作ってくれたりしました。

    そんな人たちに、釣りの免許だとは、所変われど失敬な!ですよね。

    それにしてもドロップショット、サクっと5匹、かっこええー 笑

    ReplyDelete
    Replies
    1. ロシアには、大阪のおばちゃんのポケットに入っている
      アメちゃんの数ほど魚も多いんだと思います(笑)
      なので、川魚料理の種類もネットで調べるとロシア料理が多いですね。
      ドイツ人は川魚の食べ方を知らないから、マズいと言うと
      ドロップショットも奥様も怒ってました。それを聞いて私もちょっと反省。
      ウハーって言うんですか、今度聞いてみますね。

      Delete