Sunday 9 June 2013

釣った魚は食べています






日本人なら当たり前の様なことが、こちらでよく聞かれる。

ー 釣った魚は食べるの?


Hecht in Tomaten-currysauce

この度のパイクはカレー風味のトマトソースで煮込んでみました。

ヨーグルトも入れてまろやかに。


今回の水災害で川の偉大さを知った私たち。

広大な川が優雅に流れているのもドイツ風景の特徴で、ライン川下りやクラシック好きならドナウ川

沿いで佇むのも旅行者にとっては人気がある。

しかし、そんな気持ち安らぐ川の魚は人気がない。

食べるの?ではなく、食べられるの?と聞かれることも多い。

確かに、幾つかの川では釣った魚の摂取に警告を出しているところもある。

工業、農業用水の垂れ流し。ダイオキシンや重金属の値を常に気にしないといけない。

自分の国だけ管理を行っても陸続きのヨーロッパはその管理も難しい所があるみたい。


次の理由は、魚を捌けない人が多い。

釣り協会のおっちゃんが小学校で釣りワークショップを行った時、次は実技、魚釣りに出掛けて

捌くところまでやってみよう、と言う段階になって参加していた女子全員不参加。

まぁ男子も学校にナイフ持参が許されて、参加したくなった子が多かったという別の話もあるけど。

とにかく、魚を殺すのはかわいそう、魚を触りたくないという理由だそう。

確かに私も初めて動物の解体を見たときは、部屋に逃げ込んだし、未だにうさぎと鳩は食べたくない。

うさぎは飼っていたことがあるからかわいそうだという理由。鳩は東京生活の名残りで、街にいる

鳩のイメージから逃れられないという、どちらも大した理由ではないのだけれど単純にダメ。


単に慣れの問題でもあるんだろう。

日本人なら、近くに釣りをしている人が常にいるし、この辺の女の子はニワトリ捌くのなんて朝飯前。

以前アラブ人男性とドイツ人女性の結婚式に参加した。

アラブ人の叔父さんが参加者にインタビューしまくり、誰かが言ったんでしょうね。

ーあの子はニワトリを捌くのがうまかった、と。

スピーチでそのことを誇らしげに語る叔父さん。微笑ましく聴取する親戚の方々。

もちろん外国で修士課程を修めたことなど触れられず、苦笑いの花嫁。

アラブ人の中では、ニワトリを捌く=いい嫁の条件なんでしょうか。


そんな今日では、日本人で魚を触れない人も多いだろうし、ドイツ人でニワトリ手掴みできる女の子も

少なくなってきた。

それもこれも時代の流れで、どうこうするべきだとも思わないけど、私は単純にそういう中にいるのが

好きだし、学ぶと言ってしまうと大雑把すぎるかな、、実際に触れて驚いたり感心したり傷ついたり

怒ったりしていると、何かに繋がっている気がするんですね。

はて、何の話だったか、

そう、釣った魚は肋の隅々まで食べています。






6 comments:

  1. 日本にいるときに、焼き魚をキレイに骨だけ残して食べていたら、店にいた外国人のお客さんに、写真を撮らせてくれと頼まれたことが(笑)。
    それはさておき。
    私の場合は魚でも動物でもないのですが、ドイツに来て野菜やブドウを作るようになってから、確実に意識が変わりました。
    無駄にしないようにちゃんと消費する、というのはもちろんですけど、水のこととか土地のこととか考えるようになったし。
    何かに「関わる」ことって、大切ですよね。
    akaさんの記事にとても共感しました。

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    1. やはりお箸の成せる技なんでしょうか(笑)。
      私も大人になってからは意識することのなかった世界?に
      愉しみを感じています。
      今までは関わっていたと思っていたことが、双方間で行われて
      いることではなくて、一方的なものだったと気づいたり。
      それはそれで楽しいのですが、長いスタンスでやりとり出来ることも
      自分にとって大切だなぁと。。年取ってきたせい??
      あっちなみにうちのブドウ、復活していました!
      まだまだ腰丈くらいですが、嬉しすぎ!!!

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  2. うちのかみさんは鶏の解体はともかく、
    豚の解体もできます。

    私は魚捌けますが、鳥辺りからはできませんね。
    後、豚の屠殺もちょっと苦手だなあ。

    日本では相変わらずフーズロストが問題のようですが、
    見えないところで命が奪われて、パック包装されたのを食べているのが原因でしょうね。

    自分で捕まえ、殺し、解体する。
    このうちどれかをやってれば、捨てるなんてなんてとんでもない。

    というわけで、一週間ぶっとおしで刺身を食い続けるわけであります。

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    1. さすがインドネシアの嫁です!
      豚の解体は男性でも難しい(力が要る)と
      聞きました。。いやーすごいなぁ。。。単純に感心

      そうなんですよねー見えない所でというのが問題で、
      こちらではビオビオと言ってもその規定がネックになって
      捨てられたりしている現状もあるのが悲しい。
      詰まるところお金儲けですし、誰もが子供育てるのに
      お金が必要ですから、システムに乗っかっておかないと
      ガソリンすら買えない。

      あ、キツネですかー?

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  3. パイク、すご~い大きいの釣れてますね!
    普通の魚と違うところに一部骨が出ていて捌くのが結構難しいなと思いました。
    こっちの人向けに何か作ろうと思うと骨があると結構抵抗があるみたいで・・・
    釣ったら食べるは基本的には原則ですが、思ったより汚染されているというのも事実です。
    確かに水銀でインディアン部落は健康に支障をきたしたという報告があり
    この川のこの魚を妊婦は食べてはいけないなど注意があります。
    たったの200年くらいの間に地球は一気に汚染したんですね。
    だからこそそうならない未来であってほしいと切実に思います。

    あ、うさぎ食べてます。私・・・(汗)

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    1. 確かに骨が苦手なようです。
      スペアリブは大好きなのに、、、
      箸を使えーー!!と言ってやりたくなりますが、
      これも慣れの問題で、尾頭付きのタイをナイフとフォークで
      綺麗に食べているおじいちゃんを見たことがあります。

      そのインディアン部落の話は聞いたことがあります。
      魚どころか飲み水にまで影響が出ていると。
      人のあまり住んでいないところ=自然がいっぱいではなく
      汚染が進んでいるというのはドイツも同じです。
      フラッキングの恐怖も一番に田舎にやってくるし、、、

      あ、私もうさぎは食べたことはあるんですよ。
      間違えてと言うか騙されてというか、、

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