Monday 1 December 2014

ベジな猟犬、デビューの日









北ドイツの11月はしっとり湿った暗い冬の始まり。
服装を選ばないと、外からマイナス温度の湿気がじわじわと侵入してくる。

 一日中霧に包まれ、日も一番短いこの暗い時期、特に11月が一番嫌いだと言うドイツ人は多い。
12月はクリスマス休暇に向けて、なんとなく華やかな気分になるんだろう。

そう言われてみれば、ドイツに来たばかりの頃、落ち込み度が高かったのは、11月だったような。
私自身から発生したものか、回りの人間に伝染されたかは今となっては謎。

その”ノーヴェンバーブルー”とやらを知ってからは、意識的に落ち込まないように心がけるせいか、
乗り越えやすくなってきた気がする。

そして、今日、ノーヴェンバーとオサラバ! みなさん、おめでとう!



さて、前回はマイのトレーニング内容だったので、今回はアカ姉さん。

先日、初めての猟に参加させていただきました!

いつ見ても、この尻尾、アンテナの様に見える。

近所の猟地だったので、用もないのに車でウロウロしていた私。
遠くの方で、オレンジ色のジャケットを着たハンター達を眺めては、頑張れよーアカーと心の中で声援を送っていました。

さて、帰ってきても、いつもと変わらない様子のアカを横目に、質問攻めしてみましたが、
まぁ、初めてだからそんなもんなんじゃない。

なんとも素っ気ない返事。そんなもんってどんなもんなのか?

まずアカがした事は、
同僚の犬さん達に、遊ぼう攻撃。

もちろん、先輩犬たちは仕事モードに入っているので、完全に無視されたそう。

これは、機嫌が良い犬を育ててしまったせいか、猟犬学校でも問題でした。
遊び友達を見つけるのが上手なのは、良い事だけど、 授業中にも遊びたがる。

でも、人間でも学校に行って、まず親しい友達と軽くおしゃべりするのは普通ですよね。
学校に着いて、直ぐに椅子に座って授業を受けるなんて、私も出来なかったな。

そこで、飼い主さんにお願いして、早めに学校に来てもらい、数分でも遊んでもらうことにしました。
すると、毎週遊びが短くなっていき、最終的には鼻をすり合わせただけで満足するように。

あ、そうか!犬にだって、徐々に仲間として受け入れるべきかどうか探る、ある程度の期間が必要なんだ。犬には直ぐに嗅ぎ分ける能力があると過信していたな。と思ったものでした。

うちの二匹も日によって互いに働きかける行動パターンが変わるし、関係も変化していっている。

とはいえ、働く犬はそんな事は言ってられないらしい。
うーん、これは習うより慣れよ、なのか、、、
 


散歩中にも探してポイントする訓練を。

この後、アカが興奮して見つけて運んできたものは、、、大根でした。
夏はとうもろこし、秋はジャガイモに人参、冬は大根を獲ってきてくれる犬です。

猟犬がベジタリアンで、チビが肉食、何か間違ってますかね、ウチ。。



この目は Leckerli オヤツだな。









6 comments:

  1. こちらもグレー色空の毎日です。
    私は暗い中での犬との散歩が好きでは無いので日が短くなる今の季節が一番嫌いなんです。
    ノーリードで散歩させる湖沿いや野原は街灯が全くありませんから。

    アカちゃん 猟犬デビューしたって事はご主人が猟をするんですか?
    大根を運んできた、、、、思わず笑ってしまった私です、ごめんなさい。
    でも我が家のナナは土を掘る作業もしない、出来ないので無理でしょう。

    ロングリードを使っている犬飼いさんをたまに見かけます。
    でも その使い方云々については知らなかったので AKAさんの記事を読み なるほど~と勉強になりました。
    時には飼い主と犬との根比べとなる トレーニングですね。

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  2. そうですね、ドイツの田舎は街灯が殆どないですね。うちの集落では、スクールバスの停留所に一つあるだけです。。

    私のパートナーではなく、その親父さんがハンターでして、アカも本当は親父さんの犬なのですが、世話というものをしないので、私たちが子犬の頃から面倒をみているという、、、なので、猟に出たとしても、言うことを聞かないのは当たり前かと。本格的な訓練はやはり猟免許を持っていないと出来ないこともあるので、厳しいです。

    ナナちゃんは穴掘りをしないのですか、うらやましい(笑)うちなんて、庭が穴だらけですよー。
    ロングリード、色々な使い方があるみたいです。私はFlexiリード(延びていくやつ)よりも、こちらの方が訓練し易いです。そうですそうです、ホントに根比べ!なかなか手強いです。。。

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  3. はじめまして、こんにちは。ブログ村のリンクから訪問させていただきました。フィールドタイプのイングリッシュセターと暮らしているtomomitと申します。猟犬学校やドイツの犬事情や自然など、とても楽しく記事を拝見しコメントさしあげました。

    我が家の犬は本能的猟欲の強さはマイちゃんのようで(仕留めはしないのですが鳥追い中毒)、性質はアカちゃんのように従順な働き手タイプ、そのうえ社会化不足のビビリっこ。課題山積みで頭を抱えることもありつつ、あまりの野犬ぶりに笑わさせることも多く、楽しく訓練を続けています。まさにすべてが根比べ...

    ポインターもワイマラナーもミュンスターレンダーも大好きな犬種で、アカちゃん本当にゴージャスですね。そしてマイちゃんはライカや北欧の猟犬が入っているような不思議な魅力。ぜひまた訪問させていただければ幸いです。ペコリ。

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  4. ご訪問ありがとうございます!

    わぁ、イングリッシュセター。猟犬学校で、セッター専門の試験もあったので、何頭かに出会いました。動きが、ふわっふわっと跳ねる感じで、なんとも優雅なんですよね。あのツヤツヤな毛並みも、いつ見ても素敵だなぁと。
    でも、濃ーい猟犬、分かります。本能が押し出される瞬間に、頭を抱えたり、ある時は感動したり。それに、エネルギー量も半端じゃないと思います。

    私たちも、マイに関して、ライカ、ルンデフント(北欧犬)、バッセンジーと、想像豊かに思うことがありますが、、現実的に考えると、闘犬+小型犬か、ラブラドール系ミックス+テリアかな、と。

    そちらにも、お邪魔させていただきますね。猟犬について、大いにお話させていただければ、と思います。(苦労話?)

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  5. 大根やトウモロコシを持って帰れば、パパとママが喜ぶことが分かっているのでしょうか。いいなぁ、掘り返した大根をくわえて、意気揚々と帰ってくるアカ姫。よしよししてあげてください。もしかしたら、そのうち川に入って魚を捕ってきてくれる、かも?

    デビューの日、akaさんが車で近くをうろついてしまったお気持ちよーく分かります。後から考えると、なにやってたんだか、と自分でも思ってしまうんですが、家でおとなしくも待てませんしね。ともあれ、みなさん無事元気に帰ってきてくれたのがなにより。これから本格的なシーズン突入ですので、またのご報告を楽しみにしています。

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    1. いいえ、採ってきた野菜は誰にも触れさせません。。
      でも、豪快に食べるので、残りをマイが食べるという良いコンビなのかどうか。。
      ちなみに大根は夜中にお腹が動き出してしまったので、今はもう見向きもしません。(少しは勉強しているようで、、)

      えーっと、記事にするか分からないので、ここに書きますが、先日2度目の猟に参加しました。
      そして、一度目の銃声で車のある位置に戻ってしまった後、その近くの知らない家に入って、暖炉の前で寛いでいたところを発見されました。
      これはもう、完全に落第です。ハンターとの関係性を築くことは、私たちには出来ないので、必死で説得しているところです。
      ホントに性格からして、マイを猟犬に、アカは家庭犬にというのが合っているんですよね。。

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