Sunday 14 December 2014

犬と歩く、(怒られないための?)自然公園







ドイツには、ナトュアシュッツゲビート(Naturschutzgebiet) というドイツらしい長い名前の自然保護地帯があります。

意外とポツポツと点在しているので、散歩に出掛けて思い掛けず出会うことも。

殆どの自然公園の入り口には、看板が立っているのですが、途中から森に入ってしまうと、どこからどこまでが保護地帯に指定されているのか分からないことも多いです。

田舎の散歩初心者だった私には、森の見た目だけでは分からないし、前回に書いたように、ハンターのおじさんに怒られたり注意されたりすることもちょくちょくあったので、どうしても新たな散歩コースを探すのが億劫になってしまったり。

自然の中に暮らすのに、なんとも窮屈だなと思うこともありました。
( 田舎暮らしは裸足でどこまでも犬と走って行ける”という妄想を持っていた私が悪いんですがね。)


北ドイツの自然公園と言えば、湿地帯。
冬でも緑のエリカ(Erica)

しかし、規則なんて難しいことはなく、保護地帯ではリードを着用、道があれば、道の上のみを歩くことくらい。
 
どこが自然公園か分からない新しい所へ行くときは、リードを付ければよい、というだけのこと。




リード着用は、野生動物を守るというだけでなく、自分の犬を守るためでもあります。

薮の中に隠れているイノシシを驚かせたら命に関わる怪我を負わせてしまう可能性もあるし、
最近のニュースでは、この辺にもオオカミが帰ってきたらしいです。(近年までは、ドイツのオオカミはほぼ絶滅に近い状態でした。日本オオカミはもういないですけどね…)



なので、散歩中も常に観察!



 木も殆ど育たない湿地帯は、こんな風景が永遠と続く。
手前に見えるは、キツネではなくマイ。



オオカミには出会えなかったけど、鶴の群れがお食事中でした。


というわけで、犬にとっては、知らない匂いがいっぱいの中をみんなで固まって歩く、緊張感のある
散歩となりました。


緊張を解すために、”普通”の森に。


木の上に登って、その上にある木を齧るという遊びに熱中するアカ。



一匹が登ったら、もう一匹も。



 この方は、登る=見張り台。









4 comments:

  1. ちょっとへっぴり腰になるのが猫と違う点ですね。
    狼は少し怖いけど羨ましいです。
    こっちで大型捕食動物といえば、ミズオオトカゲとアミメニシキヘビくらいですし。
    スマトラまでいけばスマトラトラやヤマネコがいますけど。

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    1. ロシア育ちのチビは、こちらに来た当初、夜の森には入らない”主義でした。

      オオトカゲとニシキヘビ、、、
      日本人の方をこちらの森に連れて行ったとき、
      こんなとこ入って、マムシは出ないの?と、ビクビクしていました。
      確かに、そう考えると、ヨーロッパは安全(!?)です。
      熊も絶滅していますし。。

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  2. アカ姫とマイ嬢、姿勢といい目つきといい、まったく違いますね。びっくりしました!

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    1. 少しづつ分かってきましたが、マイは経験不足からくる不安を無理に追い払って、自分を大きく見せるナポレオンコンプレックスなんだと。
      精神的には認めてあげないけど、この強さは認めてあげようと思っています。

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