Thursday, 12 February 2015
植物のちから ハーバリストからのお願い
あなたはハーブの力を信じますか?
と、聞かれても、いまいちピンとこないかもしれない。
ある年齢層以上の人になると、なんじゃハーブって? と、顔をしかめる人もいるかもしれない。
でも、漢方薬とか薬草と言うと、日本では、ぐっと親近感が沸き、信憑性が帯びてくる。
では、ドイツや近隣諸国ではどうなんだろう。
風邪を引いたらこのお茶を飲むとか、お腹の調子が悪い時は、このハーブを採るといった民間療法的な知識はそれなりに根付いていて、薬局やスーパーなどでも、色々な薬草が市販されている。
老若男女に関わらず、一応身近な存在ではあるらしい。
ただ、私の会ってきた人達を観察していると、なんとなくバリエーションが少ない気がするのだ。
いわゆる一般的な、カモミール、セージ、ミント、タイムとかをこよなく愛しているのに、
そんな人に、ちょっと変わった薬草を差し出してみると、急に反応が変わり、躊躇してしまう人が多い。
例えば、日本だと、”お肌が綺麗になる韓国茶”と聞くだけで、なんか効きそうーなんて、直ぐに受け入れられたりする感覚とちょっと違う。
慎重というだけではなくて、薬草療法が、それほど受け入れられていないと感じることが多い。
友達のハーバリスト(薬草学者)が面白い話をしてくれた。
彼女が行っていたワークショップの最中に、参加者の目の前で、一匹の羊が急死してしまったそう。
みんな羊の回りに駆け寄り、ショックでざわざわし始めた中、各々の参加者が彼女に手を突き出して、
ハーブをくれ!
と、詰め寄ってきたそう。
いやいや、私は魔術師でも魔女でもないんだから、死んだものを生き返らせることは出来んよ、、、
と、苦笑い。
確かにまだまだ神秘的な分野で、そんなワークショップに参加するくらいの人達は、その神秘性なるものに、惹きつけられているところがあるのだろう。
そして、その友達に言わせると、民間レベルの話ではなく、学術分野において、ヨーロッパでの薬草学の認知度はアメリカ大陸に比べ、まだまだ低いのだとか。
実質的な問題で言うと、保険でカバーできる自然療法が少ないとか、販売に至らない薬草が殆どなんだそう。
ドイツには、ホメオパシーがあるから、、と言いかけて、
首を振って笑われてしまった。
星の数程ある自然療法の極々限られた一部のみしか使われていないそうです。
それなのにこんなに世界中に普及されているなんて、ドイツの七不思議の一つかもしれない。
じゃあ、どうすれば、、、と思い立って、
こんな本を買ってみました。
自然界の薬物、網羅されています。 が、難しすぎるー。化学式とか、読めないし。
さて、本題のお願いですが、
現在、人生の中で一番辛い時期を送っている彼女。
何か私にも出来ることがないかと尋ねたら、
そろそろ春に向けて、菜園の準備が始まる季節。お願いだから、沢山の種を植えて欲しいと言われました。
遠く離れていても、植物のパワーは地球上で繋がっている。
植物を植えたからと言って、世界中が幸せになれるなんて、ヒッピーハッピーな考えを持っているわけではないけれど、
やはり植物の持つエネルギーって凄いと思うことがある。
こんな時代だからこそ、こういうエネルギーに頼ってみるのもいいのかもしれない。
うちは早速、唐辛子の種を蒔いてみました。
去年、日本から送られてきた唐辛子から、種を取り出して植えてみたら、綺麗に育ってくれたので、
今年も色々なチリを発芽させてみようと試みています。
チリは暖房の入った室内でも十分育つので、早めに室内で発芽育苗しても大丈夫ですよ。
春よこい。
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お久しぶりです!
ReplyDeleteこれ、まさに私の中でもタイムリーなネタなんですが、私結局ホメオパシーが
ダメだったのは、漢方とかの東洋医学のほうが馴染みがあるからだと
思うんです。
なんというか、見た目にも味的にも、あとは歴史的にも効くだろうなんていう
安易な考えなんですが、そういうのって実はけっこう大事で、レメディはなんか
いつまでも胡散臭さだけが残り、信じ切れなかったかなーと。
漢方にも合うあわないがありますが。。。
ドイツの自然療法でホメオパシーがセットになってるのって、こっちでは普通なんですが、別の選択肢として薬草も処方してくれるようなところがあったら、私としては
漢方に近い感覚があるので、喜んで行くのになーなんて、思っていたところです。
受け入れる土台はありますからね。
身近に薬草学者がいるっていいですね。
こっちではたまに、薬草おじさんと森へ行こうみたいな講義がたまに開催されて
ます。
いつか参加したいなぁと。
ドイツにお戻りだったんですね!お帰りなさい!!
Deleteそうでしたね、kotomiさんは実際にホメオパシーを活用されて、お詳しいのでしたよね。私はまだ本格的に試したことはないのですが、ホームドクターがどちらかといえば、自然療法に傾いたタイプの方で、処方してくれる薬もそれに近いものが多いのです。でも、薬にいざ頼ってみたくなったときに、一貫して自分の体に合ったものを探そうと思っても、田舎だからというのもありますが、オールタナティブなものが少ないなーと感じています。
そうそう、私も漢方と聞くだけで、信頼度がどっと高くなり、日本やアメリカのように、街角ですぐに見つけられる環境が羨ましいなぁと思うのです。
よくよく見ていると、ドイツでは法的な問題で、ネックになっている部分があると思うのですが、、、どうでしょう、、。
さて、そちらもそろそろ畑の準備を始められていますか?今年はどんなものが植えられるんだろうと、楽しみにしております!また情報交換よろしくお願いしますー(^^)
先週、ふと「春の予感」がして、Baumarktで野菜の種を買ったのでした。
ReplyDelete数年のドイツ生活で、自分がそんな風に自然に行動できるようになっていることが、面白いなあと。
畑仕事をすると心地よい疲れが得られるのも、循環する植物(生命体)の力なのかもしれませんね。
買った種は、komatsunaとMitsubaです。初挑戦です。
お友達が少しでも元気になるといいですね。ドイツの南の方にいる日本人も種を植えますよーと、機会があったらお友達にお伝えください。
返信が遅れてすみません。一週間インフルエンザで倒れておりました。。
Deleteそうですねー、もう冬が長すぎて、自然に春を待つ気分が高まっている気がします。冬の間は完全にそういうもの(生命が存在する)があるのを忘れてしまうくらい、どよーーんっと、暗くなってしまいます。言い方を変えれば、沈静、なんの音も聞こえないくらい眠っている状態というか、、。
こっちで買った小松菜、私も植えてみましたよ。日本のよりは、はかない感じで、サラダ用に改良したのかな?という風貌に育ちましたよ。
ありがとうございますー是非いぷしろんさんのブログお勧めします。日本語は読めないですが、ベルギーの写真もちょくちょく登場するので、楽しんでもらえそうです!