Tuesday 14 April 2015

犬本 座右の書 Patricia B McConnell







アメリカの動物行動学者、Patricia B McConnell パトリシア マッコーネル女史の本です。




左から、怖がり犬について、犬のアグレッションについて、多頭飼いについて、です。
この他にも、トイレトレーニング、お留守番についてがあり、5冊セットになっています。

全て、70頁くらいの単行本サイズで、数十分で読めてしまう気軽さなんですが、それぞれのテーマに沿って、丁寧に解説がなされています。

(日本語判は、出ていない様ですね、、。)



この本を知ったきっかけは、ドイツのドッグトレーナーが頻繁に取り上げているということと、

あるトレーナーが言うには、ここ数十年、犬の躾に関しては、それ程大きな変化はなく、あの手この手で新しいトレーニング方が紹介されていても、根本はあまり変わっていないということです。

それじゃあ、根本となっている本(考え)をまず読んでみようと思ったのです。


 ひょんなことから、猟犬アカを育てることになった私ですが、初めは猟犬はおろか、犬の事も全くと言っていい程、無知でした。

それでも、子犬の育て方(主に猟犬について)を読んだり聞いたりしながら、実践していた訳ですが、そんな私でも、なんとか育ってくれた。

教本を読んで、実践すれば、パーフェクトではないにしろ、それなりに結果が出せたのです。


しかし、保護犬マイを迎えて、これ程、子犬の社会化が大切だったのかと思い知らされることになります。

社会化の時期を逃してしまった犬の取り戻し訓練に合わせて、なんらかの要因(経験と遺伝)で、リハビリが必要な犬との接し方です。


いろいろとそれらしき本を読んでみたりしたのですが、殆どのトレーニング方が、普通に育ってきた犬に標準が合わせてあることに気付きます。

そして、同じような問題行動が見られる犬についての考察を探しても、一つとして同じ問題ではないということ。

家庭犬にしても、まったく同じ犬がいるわけではないし、諸処のトレーニング方を活用する必要があるのは分かっていますが、

まったく同じ線ではなくても、少しブレがあっても、調節が効く場合とそうではない場合があるんだなと、私なりの経験から分かってきました。


それで、トレーニング方や問題改善方を試すのですが、課題が難しければ難しいほど、細部に拘らなければならなかったり、長期に渡る覚悟が必要であって、

自分のポテンシャルが問われてきます。

つまり、私が保つかどうか。(犬を飼い続けるかどうかではなくて、ある方法論についていけるかどうか。)


長くなりましたが、自分に合った方法を探していて、これは!!と思えた本なのです。


以前にちらっと、実践した事も書きましたが(緊張しそうになったら、ハッピーバースデーの歌を歌うというやつ)、次回にもうちょっと詳しく書いてみたいと思います。


そして、書を捨てて、街に出た筈なんだけど、彼女の本に、できる限りたくさんの本を読みなさいと、書かれていたので、安心して、また本に没頭している私なのであります。




ベストセラー中のベストセラー。

英語タイトルは、 The other end of the leash

まだ読んでいる途中ですが、猿と犬の間に生じる誤解については、苦笑続き。

とことん猿な私たち人間です。










4 comments:

  1. 私も初代犬の時は犬知識が無くて ドッグスクールが頼りでした。
    でもトレーナーは やたら大声を出し、伏せをさせるのも いきなりリードを下に引っぱたり、、、犬だけでなく飼い主も怯えてしまいそうで「これでいいのか」って疑問に思い始めるとトレーニングが上手くいきませんでした。

    3頭の中で唯一パピーで我が家に来たのが初代犬のパッチーでしたが 3頭の中で一番問題行動がある犬でした。
    今思いかえすと 私がもっと彼に合うトレーニングをしてあげるべきだったと反省。

    トレーナーにしろ 躾本にしろ飼い主が納得出来るものでなければうまくいきませんよね。

    マイ嬢は少しづつでも確実に社会化が進んでいますね。
    今回の旅行も大きくプラスになった筈ですし。
    機械では無く心を持つ動物達なのですから大変で辛い事もあるでしょうが 一歩進めた時の喜びは大きいですよね。

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    1. コメントありがとうございます!
      その”伏せ”のコマンド、私も経験しました。ドイツでは主流なんでしょうね。
      危険から守るために、非常用の指示として、他のコマンドとの使い分けが必要で、大声で長く発音する”プラアアアアアアッッッッッツ!!!"というのですよね。
      道理は分かっていても、私は出来ませんでした。
      まず、普段に大声を出すことがない人間が、その時だけ声を張り上げても、自分の感情と噛み合ってこないし、逆に無理をするものだから、声に疑問が詰まってしまうという感じです。
      リードを引っ張る方法も、合っている人&犬とそうではない人&犬が居ると思いますし。

      これが出来なければ、飼い主失格というトレーニング方は、かえってプレッシャーになってしまって、育犬ノイローゼになってしまうと思います。

      それよりも、少しでも多く犬と向かい合って、それぞれの関係を築いていくことのほうが重要なのかなと。
      お世話好きなドイツの犬飼さんたち(笑)と話していると、躾方法論ばかりが先行しているところもあって、勉強になることもありますが、方法論だけでは改善しない問題もあったりして、もに香さんのおっしゃるとおり、心のある動物なのだから、一筋縄ではいかないのですよね。

      進んだり、後退したり、毎日変化のある生き物との生活、楽しみたいと思います!

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  2. こんにちは。

    Akaさん座右の犬本、早速読んでます。
    そう言えば、うちの子犬様も私も、最近トレーニングを怠っていたな~と反省しつつ読み返してます。最初は、苦手でプレッシャーだった犬のトレーニングですが、日を追うごとに楽しくなっていったのは、デイジーが頑張ってついて来てくれたからだと思ってます。それには、やっぱりakaさんのおっしゃるとおり、その犬の個性や性格に合わせた、楽しく学べて成長できるものが一番ですよね!

    マイちゃん、がんばってますね~。楽しく一歩一歩成長していく姿が、なんだかうちの子のようにかわいいです。楽しみですね!

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    1. 早速のご反応、ありがとうございます!
      アメリカだと、どういう位置なんだろうと今ふと思いました。
      私は、偶然に知って、一冊読んでみたらおもしろくて、次々に購入しちゃったんです。

      犬種はずいぶんと違いますが、デイジーちゃんとの日々を読んでいると、アカと共に楽しんでいた時のことを思い出して、嬉しくなります。私も始めは、え?犬との生活、楽しいだけじゃだめなの?と、毎晩トレーニングのビデオとか見てたんですが、プレッシャーになっていた頃がありました。散歩に行くのも、いちいち緊張したり、、、。
      それが、猟犬の訓練の仕方を偶然に教えてもらう機会があって、目から鱗。長所を伸ばしながら、その中で基本的な訓練を教えていけば、学びも早いし、何といっても飼い主が楽しいーーわーうちの子天才だーなんて(笑)。

      マイの場合は、リハビリの要素が大きいのですが、私が固くならずに続けたいと思っています。そして、厳しくするときにはきちんと厳しく、、これが難しいぃぃぃー。

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