Thursday 18 June 2015

引越し先と、再就職先







ブログに書いたのかどうか分からなくなってきたのですが、
この夏に引越しが決定しました。


ここに越して来て3年、長いような短いような、田舎暮らしでありましたが、ここで終止符を打つことになりました。


ああ、やっぱり若い人には田舎暮らしはもたないんだな、と周りの人には思われていること間違いなしですが、
 

私達、もっと田舎に引っ越します!



候補先は色々考えたんですが、街ならいつでも引っ越せるか、と思い、幸運にもお手頃の住居も見つかったので、決めてしまいました。

今度は(も?)もっと北上し、北北ドイツとなります。

ハンブルグに近くなるので、もっと田舎という表現は合ってないかもしれませんが、住むところは、自然がいっぱい、住人数もガクッと減り、野生動物のほうが確実に多いところ。

旧東西ドイツの国境付近で、私もつい最近まで知らなかったのですが、ベルリンの壁のように、数百mの中間地帯があるだけではなく、国境両側に数kmもの中間地帯を取っていたそうです。

なので、数十年の間、人が住むどころか、立ち入りも許されなかった無人地帯。
それに、国境付近に住み続ける人も多くなかったことから、今でもぽっかりと開いた空白地帯なんです。

ということは、=自然がいっぱい。

どこかで読んだ話では、この無人地帯には今ではドイツから消えてしまった植物や、動物たちが生息し続けているんだそうです。(今でも、立ち入りを認めていない自然保護地帯もあるらしい。そして、オオカミもたくさん居るらしい。。。)


それに、、、
ドーーーーンと、海の様に大きな川。(しょっちゅう氾濫してるけど。)



ここも人口の少ない田舎ではありますが、田舎と一括りに言っても、それぞれ性格があるんですよね。

もう、遺伝子組み換えのトウモロコシ畑にはうんざりしてきたーというのも、ここを離れたかった理由の一つでもあります。




さて、私の心配事は他にあります。


アカはここに残る、本当の飼い主の元に残るということ。


ちらっと、触れたことはありますが、アカが貰われてきた頃、飼い主であるおやっさんはお勤め人。
子犬の大事な社会化の時期を殆ど一人で過ごさせるのは無謀だと、 当時別のところに住んでいた私達が、引き受けることにしたんです。

もちろん会社勤めをされながらも、朝晩しっかり犬の教育に専念されている方はたくさんいますが、
おやっさんはそのタイプではない。

子犬の時期を過ぎてからも、犬に対する意見の不一致から、引き続き私達の元に。


殆どの時間を私達と過ごしてきたアカです。


一緒に暮らすようになってからは、散歩の仕方や猟犬学校に行くことなど(猟にいくのは私らじゃないし)、どんどんおやっさん教育をしてきたつもりではありますが、やはり一抹の不安は残ります。

今や、定年退職もし、時間は持てるようになったんだけど。



子犬の大きさではなかった子犬の時のアカ。遊び疲れてそのまま寝てます。


犬も色々で、同じ庭にいても、例えばチビの方は、一日の大半を日向ぼっこを楽しんでいるタイプ。
アカは誰か来ないか、来たら一緒に何かしたいと一日中期待に待ち構えているタイプ。

そういう風に育てたという私達の過失もありながらも、生まれ持った性質という部分も大きい。


人に言わせれば、自由に走り回れる大きな庭があって、散歩の時はフリーでどこまでも走り回れる、
何の不満があるのか?と。


でも犬だって、頭を使いたい。

特にアカのような猟犬種は、人間との共同作業を求める。
遊びや散歩だけではなく、課題が必要なんです。
猟に出ると言っても、年に数回のことだし、その他を庭でごろごろしているだけだと、この犬は退屈で死んでしまう。

と各方面で聞いてもらっていたところ、


アカの再就職先(一つ目の就職先は猟犬)決定!


隣の村に住む犬飼ベテランの女性が、買って出てくれました。

彼女は週末、森の観光案内をされていて、それにアカを連れて行ってくれることになったんです。

いや、初めは、犬友達の多い彼女の元で、週末を過ごすという目的だったんですが、アカの様子を見て、これなら仕事にも連れて行けると試してみたら、2回目くらいでしっかりお仕事してくれるようになったそうです。

今ではトロッコ列車にも一緒に乗って、看板娘ぶりを発揮しているんだそうです。(私も実際に見てみたい。今度隠れて見に行こうと思ってます。)


それでもね、、、私の複雑な気持ちも存在している。ものすごくエゴイストな考えだけど、、、

その女性へのアカの懐き様。

この前は、他の犬達と野宿したんだって。

彼女と一緒にソファで寝るんだって。



私のアカ離れが出来るのか?という不安。


乗り越えられなければ、迎えに来よう(取り上げてしまおう)と今から考えている私。



そして、


アカは就職先が決まったけど、私は引越先でまだ職が決まってない。

(その方が不安だろ!と、自分で突っ込みたくなるくらい、その点は楽天的な私。)



どうなることやら。。











10 comments:

  1. akaさんペアの活躍の場はドイツに限定されていないと思っていたので、国内でのお引っ越しと聞き、そこはかとなく嬉しいです。さらに北上されるそうで、釣りのスタイルや成果も変わってくるのでしょうか。楽しみですね。

    アカ姫の今回の手術の理由も、そのあたりにあったのでしょうか。犬に期待するものは飼い主それぞれで違いますが、姫のように、どの人とでも仲良く出来て、どの人の言うことも聞ける犬は、また違う意味で心配かもしれません。そんな犬ならぜひ飼ってみたいとも思いますが、自分の都合を優先して、犬に対して怠慢になってしまうかも。

    akaさんの黒い陰謀(?)が、どう発展していくのか、これまた楽しみです。フフ…。

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    1. コメントありがとうございます!
      そうです、、、北上、、TKKGさんとは、また遠くなりますね。。
      私としては、南下したかったんですが、、。せめて、中央ドイツあたりに。
      また、住所等が決まったら、メールさせていただきますね。北ドイツ観光にいつでも来てください!観光中のドッグシッターはお任せ下さい!

      手術に踏みきったのは、そうですね。一度は繁殖を、、と思っていたのですが、私達がいなくなると、出産や子犬の世話は出来なくなるという理由もありました。あとは、週末預かって下さる方の元で、犬仲間と過ごすというのも、危険がいっぱいですから。。

      私の陰謀(!?)はともかく、アクション好きなアカは、相方と離れて退屈するのが一番の心配です。離れることに寂しい気持ちは両方同じだと思うんですが、”私が居なくてはこの犬は可哀想”という姿勢は、犬を苦しめるだけだとも学びました。(私はこういうこと考えがちなので、、)
      この犬に合った生き方みたいなものを第一に考えてあげたいです。感情が入ると難しいですが、、、。

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  2. お久しぶりです。
    復活、首をながーくして待ってましたよ。
    久々覗いてみたら、あらお引越し。忙しでしょうね。

    アカとの別々になる話、ちょっと胸が詰まりました。
    犬といえども家族同然だし、その家族と離ればなれになるなんて
    ちょっと辛いお話ですね。
    新しい状況にドンドン慣れてゆくアカの適応力もすごいもんだけど。
    そりゃーヤキモチやきますよー。エゴイストなんかじゃないって。
    まー、親の心子知らずってことですね。
    アカ離れ、穏やかにいきますよう祈ってます。

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    1. お久しぶりですー!
      KOTOMIさんとは、少し近くなるかしら?またリューゲンとか来られたら、今度はそんなに遠くないので連絡下さい!

      こうなることは、初めから分かっていたことだし、以前にもここの家の犬を預かっていたことがあって、離れるときは同じ心境でありました。
      でも、、、複雑な気持ちは残るばかりですね。。
      それとはうらはらに、アカの新しいことにチャレンジする時のキラキラした目は心に響きますね。犬にとっての幸せってなんだろ?って、改めて考えさせられます。
      人間の心、犬知らず、か。。。
      ま、人間の複雑で余計な考えなんて、犬も喰わない。ですかね、、。

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  3. akaさん、お引越しされるんですね!
    しかも、さらに、田舎にーー・・。そうして、aka姉さんは、今のところに置いていかれるんですね・・。なんだか、私までショックと言うか・・しんみりしてしまいました。心中察します。

    犬と離れるのって、人と離れるのとは訳が違いますもんね・・。電話もスカイプも、メールもできないし・・元気でいるかなんて、人づてでしかわからないですもんね・・。

    でも、いい人が見つかって本当によかったと思います。
    自分が大事にかわいがってあげられるのが、一番でしょうけど、もしそれができないんだったら、自分と同じようにかわいがってくれる人に出会えて、その方に自分の犬をたくせることって、なかなかないですもんね。

    aka姉さんのこれからの人生も変わらず幸せでありますように・・。
    遠くから祈ってます・・。

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    1. コメントありがとうございます!
      そうなんですよね。犬にとっては、離れることの意味など分からないし、誰が飼い主なのかなんて関係ない訳ですから、私達が居なくなる”という空虚感だけが残ってしまうと思うんです。
      その埋め合わせの為にも、この知り合いの方が数日間だけでも預かってくれることになったんです。

      それに、KAOさんも時々書かれていますが、いつもの時間にいつもの散歩コースで、という毎日の日課も犬にとっては大事なんですよね。
      ここでは、ほぼ放し飼いで生活しているアカ。引越先では、どんな状況なのかまだまだ分からないので、しばらくは退屈な生活が強いられるというのも、ここで過ごした方がいいだろうと思った理由です。
      以前に私達がアカを預かっていた時も、ここに来る度にほっとしている表情をしていたんですよね。ここが生まれ故郷、とでもいわんばかりに。

      私の心境はともかく(苦笑)、状況によって、また私達が引き取ることになるかもしれないです。その時に一番良い環境を選んでいきたいと思ってます。

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  4. ご無沙汰してます。気がついたら再開してらしたんですね!
    釣りに引越しにお忙しそう。もっと田舎!
    大いに賛成!私も早くそんな暮らしがしたい。
    でもあの素敵な畑や小屋を手放してしまうのですね。
    いろいろ人生転機があるものなんですね。
    アカの件はちょっと心ががりですね。
    でも最後のコメントでまた引き取るかもしれない可能性もあるようなので
    勝手に安心しました。
    アカがきちんと答えを出してくれることでしょう。
    体に気をつけてお過ごし下さい。

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    1. コメントありがとうございます!
      そうなんです。アカのこともそうですけど、雑草だらけだった畑、使われていなかった鶏小屋をここまでの形にしたのに、、という名残り惜しさもあります。
      とはいえ、ドイツ国内、ちょくちょく訪れられる距離なので、仕事場は管理し続けるつもりです。
      植物もある程度は持っていくつもりだし、熱帯魚たちも引越しますので、、、大移動になる予感。。その分、家具は一切持っていないのですが。

      犬は喋らないけど、正直に態度に出るので、暫くはちょくちょく様子見に来ようと思っています。
      ご心配ありがとうございます!また詳しい状況など、メールさせていただきますね。

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  5. 北上されるのですね。
    ハンブルグに住んでいた頃 Nordseeに遊びに行った事があります。
    何という町だったか覚えていないのですが。

    アカちゃんに性格に合った再就職が決まって良かったものの、気になりますよね。
    確かに犬の幸せってご飯と散歩だけでなく 性格によって様々。
    それを人間が気づいてあげなければ しんどい犬生になってしまいます。
    散歩の仕方だって色々ですし。

    アカちゃんに会いに行ける距離のようで よかったです。

    ところで姉さん離れしてしまうマイちゃんは どうかしら??

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    1. コメントありがとうございます!
      もに香さんはハンブルグにお住まいだったんですよね。天候はともかく(笑)、港町の雰囲気が好きなので、これからはちょくちょく出掛けられそうです。位置的には、Nordseeと Ostseeの間です。

      そうですね、まったく違う性格の犬と同時に接していて、つくづく性格によって幸せの形が違うのだなぁと考えさせられます。
      アカは新しいことにチャレンジする時の目の輝きが飛び切り素敵だなと、親バカながら思うのです。それを継続させられる環境があれば、どんどん与えていきたいと思っています。

      二匹は相変わらず付かず離れず。アカは離れられて、ちょっとホッとするかもしれませんね。(まったくの一人っ子体質だというのも分かってきました。。。)
      マイは新しい環境で確実にまたストレスを受けることになると思います。うまくフォローしていかなければと、今から覚悟を決めているところです。

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