Thursday, 24 March 2016

野犬マイ日記ー(新たな世界へ)






前々回前回の続きです。

1頭目のシェパードくんと可愛く遊んだマイですが、トレーナーさん曰く、

「次の犬は絶対他の犬と遊ばないから。それに、行儀の悪い犬には容赦なく喝を入れるけど、まぁ、毛が数本飛び散るくらいだから心配しないで。」

と、さらっとおっしゃって、口が開いたままになったけど、
ここまで来たらトレーナーさんを信じるしかない。

マイ、がんばれ!(祈り)



颯爽と車から降りてきたマリノアMix(?)の元ホームレス犬。(大都市という大都市をリードなしで歩いていた犬。人間の私よりもきっと経験豊富。)
もうオーラが凄くて、人間の私でも、彼女がタバコ屋の前とかに座っていたら、避けて通るな。


予想通り、元気良くその街の女王に駆け寄っていくマイ。
(手で目を隠して、その隙間から覗き見したい気持ち。)

ところが、あんなに勢いよく向かっていったにも関わらず、
その女王様のちょうど3m手前で、絵に描いたように前足を踏ん張ってブレーキ。

何もなかったかのように、今走っていこうとしたのは気のせいですよー、私はここに存在しませんよーと、言わんばかりに、瞬時に首を横にひねって地面の匂いを嗅ぐふり。

私達3人、大爆笑してしまった。

その時の動画はないのですが、こちらのビデオでよく似た状況が見て取れます。




*他の犬と尻尾フリフリで走っていくが、女王様に近づきすぎて、磁気でも感じるかのように、目を細めて、さささーーっと欽ちゃん走りで離れていくマイ。その後も暫く迫力に押されてドギマギしている。


トレーナーさんも、大笑いしながら
「出来るじゃん!彼女(マイ)全部知ってるんだよ!」を連呼。

その後、元気の良いランドシーア+ラブMixが登場し、上のビデオのボーダーコリーとシルバーラブが登場。

ランドシーアに至っては、激しく追いかけてくるのを逆にマイが止める場面が何度もあったり、

上の頭の良さそうなボーダーコリーには、師匠と認めたのか、必死で自分をアピールしていました。

またその後、ちょっと難しそうなシェパードMixのお姉さん(とにかく何にでも吠えまくる。)が来たときは、初めは「怪しい!」マークが顔に出ていたけど、徐々に彼女の吠えに意味はない(笑)と分かると、見ざる聞かざるをして、うまくクリアしていました。
(もう一頭居たはずだけど、忘れてしまった。。)


そして、最後は、下のビデオでも飛び跳ねている白黒のライカっぽい娘。
同じ出身地、同い年、元野良、よく似た性格というのが、一目で分かるようで、

二匹とも、会った瞬間キラーっと目が輝き、挨拶なしに通じ合って、大はしゃぎ!


この筋書き、私はしばらくしてから気づいたのですが、これら全て、このトレーナーさんの完璧な順序立てがあったからこその成し得た結果だと思っています。



下の動画は最後みんなでの遊びの様子。マイは既にかなりヘトヘトですけどね。



一番最初に登場したシェパードにしつこく言い寄られています。シェパードの耳がペタンコになるのは、トレーナーさんに何度も「見るだけ!触るな!」と、怒られているからです。街の女王様は遊びには参加しないけど、体を地面に擦り付けて、なぜか雄叫びをあげておりました。シェパMixの姉さんは、ずっと何かに抗議しまくっています。話し声が入っているので残念ながら音声なし。



さて、今回で終わりにしようと思っていたのですが、また長くなってしまったので、
まとめは次回に致します。

延々とスミマセン。


飽きた~。









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4 comments:

  1. マイちゃん、一番小さいのに頑張ってますね~。同郷の友達にもあえて楽しかったかなぁ。

    私も頭の中で現実でもないネガティブなイメージ作り出して、それに疲れちゃうことが良くあります。こうやってちゃんと犬たちとコミュニケーションとれるというところを飼い主がみるのも大切だなぁと思います。

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    1. なんでしょうかね、今までの出会いで、ストリート出身の犬同士、めっちゃ好きか、絶対イヤかはっきり分かれます。普通なら避けて通れるところ、すれ違わなければならないからだと思うんですが。

      私も何度も何度も過去の嫌な経験を思い出したりしてしまいます。犬みたいに、ブルブルっと体を降って、ネガティブな気を振るい落とさないと、と心掛けるんですが、人間の心理ってややこしいですよね、、。忘れたと思ったことが、夢で現れて、朝からどんよりしたり。。

      おっしゃる通り、このテラピーで得られたのは、私達の開放だと思っています。マイはもともと出来たことをやっただけなので、それを見て、私達の概念を変えることにあったのだと思います。

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  2. ほんとに欣ちゃん走りだ!ぱっと離れるでもなくさっと逃げるでもなく、トテテテとバツの悪い感じで去っていきましたね^^愛くるしい。
    私、なんじゅーねんも生きてきて、最近になって、テリトリーを侵されるのがすごく苦手、ということがわかりました。犬たちとトレーニングしたいです。

    ベルギーのお友達、ご無事で本当に何よりです。私も少なからず縁のある場所ですが、どこでだろうとこんなことは起こってほしくないです。何もできなくても、恐怖になんか人は負けない、その強さを持とうと思います。

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    1. これぞ犬の横走り?私も習いたい技ですね(笑)これが出来たら、問題回避もスムーズに運びそうですもん。

      犬の世界って、他との距離感を主張しあうのが普通のようですが、人間社会に照らし合わせて、誰とでも仲良く出来ないとダメだという風潮もあったり。この女王様も、別に弱いものイジメをするわけでもなく、自分の強さを見せつけるわけでもなく、逆に遊びがエスカレートするのを止めてくれる超社会性のある犬さんなんですけど、ただ近くに寄られるのは好きじゃないというだけで、難しい犬のレッテルが貼られてしまっています。人間になると、もっと厳しいですよね。。テリトリーに気づかない方が鈍感なのに、、、。

      いぷしろんさんのお知り合いもベルギーにたくさんいらっしゃるようですので、大変ご心配だったこととお察しします。そうですよね、恐怖に負けず、未来を見ることが第一だと思います。

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