Sunday, 6 March 2016

私有地(庭)への、無断侵入問題 






ある日の午後、近所の子供と庭で犬と遊んでいた。
天気も良く、嬉しそうにじゃれ合う二人(子供と犬)を微笑ましく眺めていた。

すると突然、マイがあさっての方向に突進するではないか。

その方向を見てみると、トコトコと知らない犬が歩いてくる。
あっと言う間もなく、マイに付けてあったロングリードが、私の足に絡まって私は転倒。

子供は驚いて、大丈夫?と私に駆け寄るが、私はマイを呼び戻すことしか頭になく、さっと立ち上がって対処した。

犬の後ろを60歳くらいの女性が歩いていたが、その時は何も思わず、というか、犬と子供が驚いたことに気が取られていたので、他のことを考える余裕はなかった。


夏の様子。こんな小径が右往左往に延びている。

次の日の朝、起き上がろうとすると、体の右半分が痛くて起き上がれない。
うう、、次の日に痛くなるなんて、歳のせいかも。なんて考えながらも、午後は仕事に行って、なんとか一日をクリア。

夜、お風呂に入ろうとすると、腰から膝にかけてうっすら痣が出来ている。
こんなに強く打ったのかと、お風呂の中で記憶を辿っていると、完全に両足がリードに引っ張られ、地面に垂直に叩きつけられた光景が思い浮かぶ。

派手に転けたもんだ。そりゃ、子供はびっくりしただろうなー。

そこで初めて、相方に、こういうことがあってね、、、と話をする。

ちょうどお隣さんも来ていたのだが、みんな揃って眉間に皺が寄り、
「何それ?その女の人、何も言わなかったの?」

そこで私も初めて、
確かに、挨拶もなし、しかもそんなことの後、何か一言あっても良かったんじゃないの?


…て言うか、私有地なんですけど!


裏庭から木々を潜って、森に入る小径。

前に住んでいたところもそうでしたが、森が隣接し、裏庭から直接森へ入ることが出来るので、犬を飼っている者にとっては、最高の立地条件。

ただ、前の家は、敷地を囲む柵があったので、知らない人が入ってくることはなかったけれど、今回の家の回りには、一応区切りの杭は打ってあるものの、境界線が分かり辛い。(杭の内側は一応芝生になっている。)

しかも、隣接する森が広大ということもあって、あらゆる方角からこの森に辿り着くことが出来るので、迷っているうちに、あっこんなところに民家が、ということもあるのだろう。

それに、やっと辿り着いた道が目の前にあるのに、来た道を戻って、何キロも遠回りする気になれないのも分かる気がする。

こちらドイツでも、立て札や囲いがされていない私有地への立ち入りは、認められている。

釣り場へ向かう道でも、境界線があいまいな私有地を通らせてもらうこともあったり。

よくあるのが、"Anlieger frei"という立て札。
居住者につきフリーとも訳せるが、このAnliegerには、土地の所有者という意味も含まれ、釣り許可書の所有者やハンターといった、その土地の管理費を支払っている者を指す場合もある。


森の入り口によくある柵。ひょいっと飛び越える遊び道具は、車の侵入を禁止している。

さて、うちの場合、上記した様に、立て札も柵もないものだから、季節の良い時期や、きのこシーズンともなると、高齢のご夫婦などが、森の出口から裏庭に入ってくることがよくある。

毎日のことではないので、気にも留めていなかった。

ところが、お隣の奥さんが言うには、私が見た女性は、毎朝のように犬の散歩コースに使っているのだと。

森が少し高台になっているので、この道からお隣の家は丸見えになっていて、あまり良い気分はしないと思っていたところに、私の事件。

たぶん、その女性も後ろめたい気持ちがあったから、そそくさと逃げるように歩いて行ってしまったのかもしれない。

でも、これは完全にマナー違反。
今度見かけたら、立ち入り禁止を言い渡そう、ということで、話が付いた。

こんな風に、個人的に、立ち入りを禁じることも出来るらしい。
まぁ、私有地なのだから、当たり前のことなのかもしれないけれど、私だったら、直接禁止を命じるのは、ちょっと気を遣ってしまいそう。

残念ではあるけれど、あの時、ちょっと違った対応をしてくれていれば、こんなことにならなかっただろうに、、、。


田舎生活、私も気をつけようっと。







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6 comments:

  1. お怪我は大丈夫ですか?
    なんかわかります、その感覚。
    自分も実際知らず知らず私有地に入ったりすることがあるので強くは言えない。
    だからといって勝手に見知らぬ人に勝手に入られるのはやはり薄気味悪い。
    その女性が「大丈夫ですか」って来なかった時点でやはりダメかも・・・
    問題は彼女の連れていた犬にあったわけですから立ち入り禁止されて
    当然かと思います。
    この場合、相方さんが大げさに言ったほうが説得力あるんじゃないですか?
    お大事に!

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    1. お気遣い、ありがとうございます!
      打ち身は酷くなく、転倒した時の筋肉の緊張で、半身が痺れていたみたいです=次の日の筋肉痛=歳ですね(笑)

      元はと言えば、うちの犬とぼーっとしていた私が原因なので、自業自得だと思っていたのです。
      それに、Naokoさんのおっしゃるとおり、私も他人の土地を通らせてもらうことも多々あるので(でも、民家は普通避けますけどね、、)、いちいちガミガミするのもおかしいな、と。

      この辺の線引き、難しい所だと思います。
      ここは、ドイツ人のみなさんに判断を任せたほうが、すっきりいくような気もします。実際この辺で、立入禁止になった人も、過去に居たようだし、、。
      でも、このご婦人、もう来ないと思います。
      春に近づくと、また新たな人が現れそうですけどね、、。

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  2. 打ち身も2,3日後に痛くなったりすることがあるので、気を付けてくださいね。

    でも、小さいことが原因で、ご近所と思われる人とわだかまりが出来てしまうかもしれないので難しいところですよね。何も言わず解決できるといいですよね。

    これでもかっていうサイン設置してみるとか。「これって、私宛?」っておもっちゃうかなぁ?

    もう、こけないようにきをつけてくださいねぇ~。

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    1. ありがとうございます!
      幾つになっても、鈍くさい、よくコケる私です(苦笑)

      まぁ、うちの犬が過剰反応なのがいけないんですけどね。
      今週も個人レッスンが入っているので、がんばります!

      そうなんですよね、毎日の犬の散歩ということは、ご近所にお住まいなのかと思います。なかなか厳しくも言えないですが、こちらの方は、はっきり言ったほうが、お互いすっきりするという考えのようです。

      杭にロープを張るなど、今後の対策も考えています。(でもそうすると、野生動物が引っかかったりしないか心配で、、、)
      数日経って、もう忘れかけているところもあります。。

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  3. 大丈夫ですか!!痛かったですよね、そういう転び方。
    すぐに起き上がってマイちゃんの方へ行ったのが凄いです。
    (私なんか暫く地面で「ぐへぇ~」ってなっていました・・・)

    正面対決はたしかにお互いストレスたまりそうなので、少し違うアプローチで「ここから先リアクティブな犬がいます(注意)」みたいな看板をたてたら、分かってくれたりして??

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    1. ご心配ありがとうございます!って、Kさんの手のほうが、大変なことになっているではないですか!!!お大事に!

      後日談ですが、森の違うコースで、この人+犬に出会いました。散歩コースを変えたようです(^^;)私と彼女、至って普通に、挨拶を交わしあいましたよ。何事もなかったかのように、、。こういうのが、私にとっては、気持ちの良い解決の様に思います。まぁ、どちらも大人なんだからねーと。

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