友達(男性30歳独身)から、子犬を見に行くのだけど、ついて行って欲しいとお願いされた。
彼、犬を飼うのは初めてで、仕事は子供と接するスポーツ関係。勤め先から犬同伴出勤は認められている。(ドイツはこういう犬OKな職場が多いです。相方の職場も犬だらけ^^)
ということで、条件は、子供好きな犬、一緒にジョギングしたり出来るアクティブな犬、初心者でも飼いやすい犬。
かれこれ数年来の夢だそうで、うちのマイと接するようになって、自分も犬が飼えるかも!と自信が出てきたそう。(うちの犬さまが扱えるなら、他の犬はもっと簡単だろうって思ったんだろうね。)
そこで、探してきたのは、スモールミュンスターレンダーという犬種。
(WIKIPEDIA:スモール・ミュンスターレンダー)
アカはポインター系、その前に預かっていたのはスパニエル系、人懐っこくてスポーティ、いいんじゃない?
検索するうちに、スモールミュンスターレンダー1/2, イングリッシュセター 1/4, ラブラドール 1/4のMixが見つかった。
ラブが入っているなら、そんなに猟犬猟犬してなくて、もっと飼いやすいはずと、訪ねてみることに。
着いてみると、母犬の興奮した威嚇吠えが聞こえてきたので、しばらく外で待機していたら、リードに繋がれた母犬が出てきて、隔離するからとのこと。
気を取り直して、子犬部屋へ。
友達は、もうそこでノックアウト。コロコロ転がる子犬たちにとり憑かれて、心ここにあらず。この気持ち、もの凄く分かります。だから、私達が付いて来た理由がここにあるのですが(笑)。
殆ど私達が飼い主さんと話をして、一晩考えるということで帰路に着くことにした。
私達の客観的な意見は(子犬訪問後に客観的になるのは難しいですけどね。。。)、
不安要素として、
ー母犬の攻撃的な行動。
母犬アグレッションというのはありますが、程度があると思うのです。
母犬の表情と行動から、人に攻撃する可能性はかなり高いと感じたので、 しばらく外で待機していたのです。母犬の元々の性格が作用しているのか、もしそうだとしたら、攻撃性は高い確率で遺伝する。
ー子犬の環境。
飼い主さんには、3歳くらいの子供が居て、子犬部屋が子供部屋と化していました。
寝ている子犬を踏む、おもちゃで叩く。極めつけは、神聖でならなければならない産室にも、子供がズカズカと入り込んで、寝ている子犬を起こす。。。
そのせいで、子犬たちはそれぞれ、ヒーティングの下や、ソファの下に隠れていました。
もう一人、小学生低学年くらいの男の子も居て、近所の子供たちと頻繁に家を出入りしているのも気になりました。 (これが、母犬のストレスになっているのかも。。)
かといって、子犬が子供嫌いになるかどうか、確実なことは言えません。
ただ、あと1ヶ月、この環境で過ごすのかと思うと、今後の性格への影響に不安は拭えないですし、なんとも不憫でならない。
希望で満ち溢れている友達に、こんなことを言うのは気が重いけど、見てしまったものはしょうがない。。
もちろん彼は、「そんなの俺が教育し直すから、問題ない!絶対大丈夫!」の一点張り。
そうだよね、惚れてしまったんだもの、もう後に引けない。
それに、保護犬を飼っている私に説得力もないもんだ。
親犬も知らないし、どんな経験をしてきたかも知らないし、何か病気を持っているかもしれないけど、飼うことに決めたんだから。。
余計なお世話かもしれないけれど、もうワンクッション、私たちなんかよりももっと専門家に聞いてみようか?と提案してみた。
そして彼女も、私達と同じ意見。
それと、何も話す前に、
「一番最初に近寄ってきた子犬は飼っちゃだめよ~。」と。
くくく(苦笑)、正しく一番に彼の元へ飛んできた犬が、彼のお目当ての犬だった。
でもね、アカも一番最初に私達のところへ近寄ってきた犬だったし、飼い主さん曰く、一番最初に産室の囲いを飛び越えた犬だったらしい。。(道理で!!)
ずしーんと、落ち込んでしまった彼だけど、心は決まっているらしく、その後、他の友達も加えて、飲み会をしている間のテーマは、もっぱらどんな名前にするかで、一晩中盛り上がったのでした。
| 危ない!踏まれちゃう。 |
そして、2日後、彼に会うと、「やっぱり考え直すことにした。」と。
次の日に、もう一度、専門家の人と直接自分で話をしたらしく、今回の子犬の環境プラス、
冬に子犬を迎えるのは難しいこと、いくら仕事場に連れていけるとしても、最低2時間に一回はトイレに出さなければならないし、それでトイレトレーニングが失敗することも多いこと、などなど、
長期休暇の取れる夏に合わせて、子犬を迎えることにしたそう。
うん、偉い!
やっぱりきちんと初めから誠意を持って育てるという覚悟が出来ているんだ。
いつか、育児休暇ならぬ、育犬休暇がとれる社会になったらいいなぁ。
で、他の友達からも、子犬を見て、私も欲しくなったんじゃないかと聞かれたのだけど、
自分でも意外なくらい、そんな気持ちは起こらなかった。
そんな良好とは言えない環境だったけれど、絨毯の上で穏やかに眠っている子犬たちを見て、遅かれ早かれ、飼い主が見つかるんだろうなぁとぼんやり考えてしまった。
そして、無性にマイに会いたくなって、帰ってきたらギューっと抱きしめてしまった。