Sunday 22 February 2015

インフルエンザと失踪事件








春近し、というところまで来て、インフルエンザをもらってきてしまいました。
今、流行っているみたいですね。

お医者さんが言うには、予防接種を受けた人でも罹る厄介なタイプとか。私も丸一週間床から起き上がれませんでした。皆様もお気を付けてください!


さて、そんな凄まじい流行風邪にうなされる中、大変なことが起きてしまいました。


犬の失踪です。


もちろん、マイです。


相方との散歩中、彼が靴の紐を縛り直している時に、鹿の大群が横切り、大興奮でリードを手からもぎ取って逃走。

この森、私はここしばらく避けていたんです。100%の確率で野生動物(うさぎ一匹とかではない)と出会うので、興奮ゼロの散歩を目指している今は、マイとは入らないようにしていたんです。

相方が言うには、午前中のトレーニングで、素晴らしい進歩を見せてくれたので、ご褒美に長い散歩をしようと出掛けたんだそうです。

そんな時の、悪いタイミングで起きてしまった事故。

ご近所ならば、自分で帰ってくることを期待できるのですが、逃走した方向は初めての場所。

その上、興奮状態での逃走。


それが、夕方の4時くらいだったでしょうか。
私も数時間ほど探しましたが、途中で立っていられなくなって、ベッドに倒れこんでしまいました。

とにかく暗くなるまでが勝負と頑張りたかったんですがね。。

最悪なのは、フレキシーリードが丸々着いたまま、という状態です。

犬のみならば、交通事故さえ避けられれば、自分で動き回れる生き物です。しかも野犬出身なので、生き延びられる確率はかなり高いと信じています。

でも、こんな厄介な紐が着いた状態、、、命取りです。


あらゆる方向を探したつもりなのに、何時間経っても見つかりません。

アカも一緒に頑張ってくれました。


それなのに、無残にも、日は暮れていきます。


暗くなってからは、自宅で捜索の手続きや、協力の呼び掛け作業を始めました。
*これについては、後日詳しく記事にしたいと思います。


夜になってからも、森を中心に、どこかに絡まって動けないことを想定して、

相方は殆ど眠らずに、探し回っていたようです。

私は、外を歩き回ったのが祟ったのか、一晩中高熱に浮かされていました。


それでも、眠れるわけでもなく、外のセンサーライトが点く度に、自力で帰ってきたんじゃないかと見に行っては、ため息をつくばかり。


暖冬とは言え、氷点下まで気温が下がる、霧の深い夜でした。
 


朝を迎えてからは、新たな期待を胸に捜索を始めました。

人が動き出せば、周辺の村ほぼ全体に連絡が入っているので、誰かの目に止まることは確かだし、
もし、もう保護されているのならば、チップも入っているし、登録札も首輪に付いているので、連絡が来るはずです。

ご近所のブリーダーさんも一緒になって探してくれました。本当に心強かったです。


それなのに、マイちゃん、出てこないんです。






私はもう一度、サテライトマップで逃走した方向と、可能な行動範囲を見直してみることにしました。

ここまで協力者がいる中で、誰の目にも触れられないのはおかしいと思い、今まで重点的に探していた逆の方向を探してみてはと考えたのです。

水場が多く、バイオガスの施設を横切らなければならないので、普通の犬の行動から想像すれば、
絶対行くはずがないと思っていた所。


結果、見つかりました!


ビオトープになっている湿地帯の片隅、冬でも大きな茨の蔓に、枯れた葦科の植物が重なり合う
死角中の死角の中から、カタカタと重たそうにリードをぶら下げて出てきたそうです。


なぜ故にわざわざこんなところへ?と、一瞬思いましたが、この子は野犬出身でありました。

リードの汚れ、壊れ方を見ると、随分長く動き回っていたことが分かります。
探しに探し回って、一番安全だと思える場所で待機していたんでしょう。

私達がいつか迎えに来ることを分かっていたんでしょうか。


アカも知らない場所での失踪経験ありですが、ある時は、他人様の家に上がり込んで、暖炉の前で寛いでいたところを発見されたという犬です。

またある時は、他人について行ってしまったと言う、、これはこれで危ないのですが、、。


これまた、まったく違う性質を考えさせられる教訓となりました。


見つかった時は、二人で泣き崩れたい気持ちでしたが、
相方は泣き崩れ、私は言葉通り”ぶっ倒れましたー(一週間後に起き上がるまで)


ま、その前に、ブリーダーさんに教えられた、急激に体が冷えた対処法として、薄めたチキンブイヨンのみの生温かいスープと、ヤギのミルクにハチミツを少し加えて温めたものを与えました。
 



ご心配お掛けしました!



今思い返してみても、夢の中の出来事だったような気がしてなりません。


もちろん悪夢ですがね。








4 comments:

  1. マイ嬢、何事もなく無事見つかって何よりでした。うちのも鹿を追って失踪、一夜を森で明かしたことがありますが、そうですね、今から思えばあれはまさに夢のよう…。しかし脱兎さながら、嬉々とした様子で逃亡していく犬の後ろ姿はいまだ目の奥に焼き付いております…。

    その後も犬の学校は好調なんですよね。akaさんたちも楽しんでおられるようで嬉しいです。ただ元女番長の更生は長い道のりとなるかもしれませんから、ここはまずしっかり養生なさって、次のステージに備えてください〜。

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    1. ありがとうございますー。
      そうですね、、次々と新たなステージが現れるー正しくこれが私の生きる道だわ!と、笑い飛ばしてしまいたいです。。

      犬の失踪、本当に地獄のような体験ですよね。
      アカが小さいときに失踪した時も、私の土地勘のない所だったので、一瞬背筋が凍りましたが、目撃証言の多さで、直ぐに見つかりそうな予感はありました。(いろんな人について行っては、お菓子を貰っていた。もぅっ!!)

      今回のことをきっかけに、近所の犬飼さんたちとより交流が生まれ(!)、その中の方から、専門家を紹介してもらいました。問題を持った保護犬をテラピーしてる方です。フランクフルトと遠いので、電話で話すだけなんですが、いつでも専門家に相談が出来るとなると、少し安心です。
      やはり根は深いようなので、ゆっくりと改善していくしかないようです。何かおいしいものでも食べて、がんばります^^;

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  2. タイトルを見てどっきりしました。

    悪夢は重なるものですね。
    でも、体調もマイも無事に戻ってホントよかった!!

    akaさんと相方さんの無事を祈る想いもそうなんですが、
    マイの一人ぼっちで夜を明かした心細さを想像すると、もう涙が出てきそうです。あー、ダメなんだよなー私。動物にめっぽう弱くて、、

    子供のころ飼ってた犬が脱走して、大泣きしながら近所を探した記憶が
    蘇りました。
    飼い主の心配とは裏腹に、本人(本犬?)はケロッとしてるんですよね。

    akaさんもゆっくりやすんで、思う存分マイとkuschelnしてください^^

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    1. ありがとうございます!
      はい、二人とも無事で、今はもう絶好調(^_^)
      犬も人間も、喉元過ぎれば…というやつで、あんなに大変だったのに、
      徐々に忘れつつある今日この頃です。。

      おお、KOTOMIさんもそんなご経験が、、、。子供のころの記憶となると、忘れられないどころか、拡大してトラウマになりそうですよね。動物も、そこで極端な体験とかしてしまうと、帰ってきても別の犬になり変わっていたり、、という話も聞きます。
      ホント何もなくて良かったです。

      それにしても、インフルエンザ、ものすごく流行っているみたいですね。
      小さな坊もおられるので、くれぐれもお気をつけて!!

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