いつものようにいつものところに釣りに出掛けると、
バウバウバウッと、犬がお出迎えしてくれました。
民家ではなく、普段は人気のない浄水場のはず。
田舎では、工場などの敷地に、夜間だけ番犬を放し飼いにしているところがあります。
ちょっと番犬役もするよーという家庭犬ではなく、本気の番犬なので、注意が必要。
きちんと柵があれば、素通りして事は済むけど、飛び越えられるのでは?とか、穴が開いてるのでは?という疑わしい柵の場合は、引き返すことにしている。
ところが、
犬の方をチラッと見てみると、
ラ、、、ラブリー。
エアデール・テリア(Airedale Terrier)ですー。 しかもペア。
尻尾を立てて、警戒はしてるけど、顔が顔なので、どうしてもこちらの警戒心は消え失せ、微笑んでしまう。。
吠えるのはすぐに止めて、座っちゃった。 |
いつだったか、ベルギーの山奥で、道に迷ったことがあります。
そこにひっそりと建つ一軒の別荘を見つけ、近づこうとしたのですが、敷地の奥の方から大型犬の吠える声が聞こえてきて、これはやばい、逃げるが勝ちと、さっさと離れようとするも、手遅れ。
1m程の柵の向こう側には、既にベルギーシェパードが立っていました。
ああ、もうだめだー喰われる。と、覚悟を決めた時、
相方がゴソゴソとポケットから犬のおやつを取り出して、顔の辺りをめがけて投げる。→ 犬がおやつを隈なく探しているうちに逃げる。
その時、犬は飼っていなかったのですが、知らない土地に行く場合は、必ず犬のおやつを持ち歩くというドイツの常識?を学んだのでありました。
うちの番犬アカ姉さん。いつも上から目線。ーあら、奥さんまた来たの?ゆっくりしてって。 |
そして、辛うじて下山は出来たものの、さらに道を見つけることも出来ず野原を歩いていると、
相方が私の腕を引っ張って、
引き返そう!
私は訳も分からず、向かっていた方向を見ると、牛が放牧されている草原が、数km先に見えるだけ。
ちょ、ちょっと、また山道に戻るのは嫌だ、と抗議する私に、
あいつら、きんOま付いてる!
この距離で、それが見えるなんて、さすが北ドイツ人…
確かに、若いと思われる牡牛たちは、柵のギリギリまで集まってきて、私達の方を観察している。
しかも柵は、ボロボロの木。
ドイツの場合、去勢されていない牛が放牧されていることは少ないし、放牧されていても、電圧線が張り巡らされていることが殆どです。
当時の私には普通の牛にしか見えなかったんですが、ここで牛の♀と♂の違いを見分けることの重要性を知ったのでありました。
ご近所さんの番犬。アカにそっくり。 |
そして、仕方なく、また来た道を戻ることになった私達。
先程のシェパードの横を通るしか選択肢はありません。
私も犬のおやつを握り締めて、雨の降り出したアルデンヌ地方の丘陵地帯を再び彷徨うこととなりました。
しかし、シェパードの家に近付くも、吠える声が聞こえてきません。
さらに近付くと、
柵に前足を掛けて、尻尾をフリフリ、舌を長く伸ばして、ハウハウハウと、私達を待っていたかの様に、嬉しがる番犬。
よっぽどオヤツが美味しかったのか、、、
いや、それでは番犬としては失格なのでは? という疑問を持ちつつ、ホッと一息、
その後、更に数時間掛かった帰路につくのでありました。
姫のしどけない様子いいですねぇ。それじゃぁ遠慮なく寄らせてもらおうか、お姉ちゃん、な気分になります。
ReplyDelete犬の餌を何気に常備している相方さん、分かります〜。私も犬の餌と犬の糞を入れる袋が、全然入れた覚えのないところから出てくるので、重宝がられます。
状況を理解判断するのに、一番最初に目のいくところって、その人その人でまったく違っていて面白いですよね。相方さんは、ぱっとそっちに目がいき、危機察知。頼もしい、と思ったらこの次の記事を読むと、状況判断に霞がかかってしまうこともあるようで…。人間味あふれるお人柄とお察しします。
akaさんと相方さんの事件簿、掘り出したらまだまだ出てくるのでしょうか。楽しみにしてます。
そうですよね、あんまり番犬らしくない姿。近所の番犬なんて、門のところで仁王立ちして吠えてくれますもん。うちによく来る人で、遊んでくれない人には、シラーっとした目線を向けるだけです。。
Deleteああ、分かります!四次元ポケット化してしまうところ!関係ないところで、糞入れ袋が出てきたりして、恥ずかしかったこともありました。。(いえ、未使用なんですけどー。)
私もそれ以来、そっちに目がいってしまい、MITかOHNEかをチェックする習慣がつきました(^^;)
ま、犬を飼っていると、散歩で出会う犬なんかも、即座にチェックしてしまいますもんね(笑)。
二人共、なぜか珍事件に巡り会ってしまうタイプのようで、、、大人しく暮らしているつもりなんですけどね。。
そちらも、そろそろ休暇が始まる頃でしょうか?楽しい夏をお過ごし下さい!!