私の通っているトレーナー付きのドッグラン。
ティアハイム(動物保護施設)主催ということもあってか、3分の2は保護犬。その中でも殆どがドイツ国外からやってきた犬ばかり。
みんな見た目も性格も個性豊かな犬たち。 |
保護犬だと分かると、「どこから?」「ロシアです。」「ああ、うちはルーマニア。近いわね。」「あ、うちのは南方系、スペインよ。」という会話が飛び交う。
今では、ドイツ国外からの保護犬のほうが多くなっている事実から、こういった質問が必ず出てくるのだと思う。
地続きのヨーロッパ、人も犬も自由に行き交う姿は見ていて面白い。
でも、そこにはしっかりと違った価値観や習慣、そして法律も国によってまったく違うという現実も見えてくる。
そんな違いが、犬の環境からもちょっと垣間見えたりして。
泥の中の石を掘りあてる楽しみ。潮干狩りのつもりなのかな。 |
よく言われているのは、南ヨーロッパから来た犬は、育てやすいと。
野良犬だったとは言え、元飼い犬だったこともよくあるらしく、人に慣れている、もしくは人慣れしている犬種だったりする。
たまに、こんな純血種のかっこいい犬が野良犬だったの?と驚くこともあるけれど、
捨てられたんだろうな、、、と思うと、ここまでやって来た経緯がとてつもなく悲しい。
特に、猟犬種が多いのも目につく。
使えなくなったから、捨てられたタイプ。
私も好きな国なので、ここでは敢えて国名は伏せておきますが、ある国では、いらなくなったら捨てられるだけではなく、残酷な虐待が行われている。
ドイツに住んでいる方なら、一度は耳にしたことはあるかと思いますが、私は始めて聞いたときは、そんなの噂に過ぎないと思っていました。
でも、実際に現場を見てきた人に話を聞くと、信じざるを得ない。
せっかく高いお金を出して、”使える”と思って買ったのに、使えないから、その腹いせに犬を痛みつける。これって、そういう習慣があるというより、その人の人格を疑ってしまう。
そしてそんな犬は、人間に対する恐怖心を一生抱え続けることになり、保護されてからは、専門家のセラピーが必要だったり、飼い主の多大な努力が必要とされる。
うまくいく場合ばかりでもないのが本当に悲しい。
さて、今度は東ヨーロッパから来た保護犬の噂。
最近お話しした女性の方で、二人のお子さんがいて、もう一人、里親として引き取って育てている子供もいる。
その上、というか、犬も二頭飼われていて、両方共、元保護犬。
そのうちの一頭はセラピー犬として、自分で育て上げ、ご自身もハンドラーとして活動しているという。
世の中にはどこまでパワフルな人がいるんだ、、、。
その方のお話によると、東欧から来た犬は育てにくいと言う。
田舎に行けば行くほど、人との接触が殆どないほぼ野性化している犬が多いそうで、保護したとしても、なかなか人間社会に慣れないところから、育てにくいと言われているそう。
そして、そんな犬は、オオカミと頻繁に交雑している場合がある、と。
ホントか!?
ホントなのか!?
まぁ、噂に過ぎないということで、、。
でも、まったく知らないマイの出生ですが、うちに来た当初、お腹の虫との戦いがあったことから(しつこかったなぁ)、母犬も野良犬だったことは明確な事実。
そう思えば、家庭犬として頑張っているなぁと感心しています。
お腹の虫と言えば、保護犬あるあるで、
「うちは、排泄物を集めなくてもいいのよ~排泄物が自分で歩いていくからね~。」
うげ~~~
すみません、、締めくくりに汚い話で。
