Thursday 3 December 2015

薮の中からセントバーナード 






知らない犬への過剰反応があるというのは、ずっと前に書きましたが、犬の学校の隅っこで、
慣れる練習をして、少しは改善されつつあったのだけど、

これまた引越しで、どうなるかなぁと心配していました。

うちの回りの森は、動物天国でもあるのですが、犬天国でもあります。(ハンターもいないし。)

わざわざ車で来て、散歩させている人も居る。


ある夏の昼下がり、森の中を散歩させていたら、薮の中からセントバーナードが二匹出てきた。(突然すぎて、びっくりしたけど、薮からセントバーナードは超珍しいんじゃないか。。。)


初めての犬は、なるべく回避しているのだけれど、気づいた時にはもう鼻先にーーー

以前に紹介した本に書いてあった”回避の仕様がない場合、最終手段として、無理に人間が間に入らず、犬同士に任せれば、なんとかなることも多い”と。

正にその状況で(セントバーナード二頭は、私も無理。)リードを手から離して、「マイ、ガンバレ!」と、胸の中で唱えるしかなかった。


どうする野犬?

ゆーーーっくり体を低くして、伸びをするような姿勢になった瞬間に、

コテンと、ひっくり返った。

し、死んだふり?

もうどうにでもして下さいなーとでも言わんばかりに、二頭に思う存分クンクンさせて、
自分の番の時は、そろーっと背伸びして「すみませんが、ちょっと匂いを嗅がせていただきます。」

なんだ、出来るんじゃないか!しかも敬語まで使って!!

その後は、遊ぼうぜっと生意気に戻って、プレイバウ。

そこで、遠くの方から合図(!?)が鳴って、二頭は瞬く間に薮の中に戻って行った。


マイはもちろん、私達も、一体何だったのかと、ポカーンとしてしまった。





後日、この子達にまた遭遇。

今度は、数頭の群れ+人間数人で歩いていた。
遠目で見ただけでも、全員(犬)なんとも堂々とゆったりと歩いている。

好奇心を抑えきれなくて、追いかけて、話しかけてみることに。

すると、その中に相方の同僚さんがいて、ずっと噂だけは聞いていたことが頭の中でピキピキと繋がって、

あああーー、救助犬の方だ!


そして、話を色々しているうちに、

ああ、あの子達(セントバーナード)は、救助犬の世界選手権の練習をしていたのよー。


マイ、あなたは正しい。
あの貫禄は只者じゃないって、すぐに分かったのね。



歩いてるときにお尻はちょっと、、、


うちの犬は問題が多くって、、と話していたら、そのトレーナー兼飼い主の方が、わざわざうちに来てくれた。

何の躊躇もなく、うちの野犬さんと言葉を交わし、マイの様子をじっくり観察して、

”いい子じゃない。彼女なりに、世界を一生懸命理解しようとしているわ。”

犬バカですから、涙ですよ。。

そうだ、そうだ、マイはマイなりの世界観で理解できないことも多いけど、懸命に私達との生活に慣れようとしているのだね、、。

あと、マイの全身全霊を人間に捧げんばかりの行為(:頭を下げて、頭部を人の体にぴったりつけて、撫でてもらっている間、目を閉じるーを数分やり続ける)を見て、「これは、ラブラドールが入ってるんじゃない?」と。初ラブ意見をいただいた。

その後、たくさんの助言も頂き、彼女の犬ゴールデン2頭と定期的に散歩をすることを提案してくれた。(今回の写真)



他の犬が遊びだすと、ストレスで口元つっぱる。

上の写真の子は、まだまだ幼犬ですが、この落ち着き様。
お兄ちゃんの方は、もう貫禄たっぷりで、マイの匂いをさっと取って、あとは知らん顔。これくらいが、マイにとってはいいのかも。

あと、マイは他の犬にぴったり体を沿わせて歩きたがるんですが、これはどういうことなんだろう?

とにかく、今回の写真は第一回目で、リードも張りっぱなしでしたが、少しは慣れてきたかなぁ。


落ち着いた犬と歩く貴重な時間を大切に。


ゆっくり少しずつ。







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6 comments:

  1. リードつけていても 他犬とすれ違う時に あえてリードを取る飼い主さんもいますよね。
    リードという物が犬同士の本来のコンタクトを邪魔するって考えがあるからでしょうか。 
    マイちゃん 確実に犬社会を学んでいってますね!!
    お手本を見せてくれる落ち着いた犬との散歩は絶対効果あるはずです。

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    1. コメントありがとうございます!

      私も、短いリードを付けている犬とは挨拶をさせないようにしています。落ち着いた犬同士なら問題ないのでしょうが、うちの場合は相手が不安になっていたりすると、すぐに伝染してしまうようで。。。Leinenagression (リードアグレッション?)という言葉があるくらいだから、リードの引っ張りによる犬への負担は大きいのでしょうね。

      そうですね、人間が何度取り組んでも、ダメだったことが、そういった落ち着きのある犬の言うことなら、すんなり聞く、という光景をたくさん見ました。私もそういう犬に学ぶところ多しです(^^;)

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  2. よかったですね!マイちゃんにお友達ができて!
    セントバーナードと言えば、やっぱり山岳救助犬のイメージが強いですよね~。やっぱりあれですか?小さな箱に、バーボンとか入れて首から下げてるんでしょうか??こちらでは、セントバーナードを見ることは、全くと言っていいほどないです!ハスキー犬は、よく見かけますけどね~。やっぱり、犬もところ変われば、色々ですねー・・。

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    1. 友達というか、師匠ですね。マイはまだまだ下っ端の下っ端というところかなー。

      あはは、セントバーナードと樽、バリーですかね(^^)
      救助犬のシステム、もっと知りたいなぁと思っているところなんですが、各地に登録制の協会があるみたいです。捜索の内容によって、どの犬が出動に適しているか、判断されるみたいです。
      セントバーナードは私も出会ったのは、二回目くらい。バーニーズは結構多いのですがねー。

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  3. ぱっと見た感じだとマイちゃん、キャトルドックかなぁとおもいました。ブリィ系も入ってそうにみえますよね。色々混ざると、本来の犬らしい野生味があるルックスになるのかなぁと思います。ココも、絶対ディンゴの血はいってると言われたことあります。(笑)

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    1. ブリィ系、、!そうですか~!!
      一度、獣医さんに言われたことがあるのですが、ロシアの片田舎出身ということから、ピュア犬種ははいってないかなぁと思ったり、、。
      でも、あるトレーナーから、DNAテストをしてみたら?と言われました。性格から、古代犬要素が多いのでは?という見解で、トレーニング方も変わってくるとのことで、只今検討中。。

      ココちゃんは、いい感じの組み合わせだなぁと。私の望む、心身ともに健康的な理想犬像です。雑種ブリードが流行ればいいなぁ^^いや、流行らせましょう!

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