Thursday, 7 April 2016

アカ姉さん、犬に噛まれる 






タイトル通り、猟犬アカが犬に襲われたという知らせを聞いて、イースター休暇を利用して、お見舞いに行ってきました。

事の次第は、
おやっさんが、アカにリードを付けて、恋人の住んでいる町の住宅街を歩いていたところに起きました。

ある家の前を通りかかった時、開いていたその家の門から、1匹のシェパードが飛び出してきて、いきなりアカに襲いかかったそうです。

何度もアカに噛みつき、おやっさんが間に入って、やっとシェパードを引き離すことができました。

その犬の飼い主は、一部始終を見ていましたが、何も出来ず、その後も謝罪することもなく、犬を連れて家に入っていったそうです。

傷は、動物病院ですぐに診てもらい、抗生物質の注射を受けたのみで、大したことはありませんでしたが、腰と後ろ足の付け根、口元それぞれに二箇所ずつ今もかさぶたとハゲが残っています。




もう、アカー心配させてー(泣)

それでも、本人はケロッとしていて、何かを怖がるようになったとか、元気がなくなったという変化もないところが何よりの幸いです。
本当にこのコは、たくましい性格で、私達が救われる。。


犬を飼っていると、こういう話はちらほらと耳に入ってくるけれど、
今回の咬傷事故、話を詳しく聞くほど、ちょっと普通ではないのでは?という気がしてきた。

そこのご近所さんの話によると、犬はいつも庭に出されていて、散歩に行っているのを見たことのある人はいない。

たまに今回のように門が開いていると、犬が近所を徘徊し、近辺だけで2件同じように散歩中の犬が噛まれている。なので、ご近所さんは、門が閉まっているかどうか確認してから前を通るようにしているそう。


飼い犬のテリトリー行動で、家の近くを通ると警戒するのは普通だと思う。
散歩コースにそんな家があったら、反対側の歩道を通ったり、「この犬に対して、この柵、低すぎ!」というところは、次回から避ける。

それもこれも、吠えてくれるから気づくことが出来る訳で、犬自身も、「おっと、あれは本気だから、あっちには行きたくない。」と教えてくれたりもする。

でも、今回のように吠えるわけでも唸るわけでもなく、いきなり襲いかかるのは、危険すぎるのではないだろうか?しかも初めてではないようだし。





私達はそこに住んでいないので、二度と行かないようにすればいい話だけれど、何かがあってからでは遅すぎる事態になりかねないので、管轄の役所へ通報することにした。

そこの市町村にある、Ordnungsamtという公安局宛に、

ー出来事がどんな順序で起こったか(場所と時間も含めて)
ー目撃者がいれば、その人の名前と住所
ーその他の証言があれば、その証言と、証言者の名前と住所
ー動物病院の診断書があったので、それも添える

を簡単にまとめて送ることに。


幸いドイツでは、訴えられたからといって、直ぐに保健所に連れていかれて殺されるということはないので、こういった手続きもあまり躊躇なく出来た。

でも、そういった処罰を実行している国だったら、自分ならどうしただろう?と考えさせられる。
犬が悪い訳ではなく、飼い方を間違っている人間が悪いだけなのに、、、。





今回、写真を撮るのは、自粛しました。見ているだけで痛々しいですし。
なので、昔の写真を一枚。まだ幼犬の時に友達の犬と一緒にバカンス。よく吠える犬で、それまで「アウー」しか言えなかったアカが、吠えることを覚えた春休みでした。







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8 comments:

  1. タイトルみてすごく心配になりました。

    傷が浅かったのは不幸中の幸いでしたね。心的なダメージもみられないようで、安心しました。アカさん、強いなぁ。

    会社の同僚も、散歩中に脱走犬に襲われてかなりひどい怪我をおったそうです。脱走犬は、飼われ方も悪いケースが多いだろうから、怖いなぁって思います。

    今回のことで、飼い主が指導をうけて良い方向に向かうことを願います。

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    1. ご心配ありがとうございます!

      小さい時にも、激しく襲われたことがあるのですよ。その時は、飼い主さんが飛んできて、制止してくれたのですが、暫くは他犬を怖がっていました。そのせいか、初めての犬にはかなり腰が低くなりましたが、怖がるということは自然になくなりました。良い経験のほうが、はるかに多いのが幸運だったと思います。

      残念ながら、話し合いで解決できない人がちらほら居ます。指導を受けて、犬の飼い方を一から勉強して欲しいです。

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  2. えーー!許せないですね。

    akaさんのブログを読んでいるとどんどんドイツの犬事情に対してイメージが変わります。

    >その犬の飼い主は、一部始終を見ていましたが、
    >何も出来ず、その後も謝罪することもなく、犬を連れて家に入っていったそうです。

    ↑ こういう風になる人が理解できないです。なぜ、自分の犬が悪いと分かっていて、あやまることすらもできないのか。病んでいますよね。

    犬のアカさんのケガは治ってきているようでほんとに良かったです。

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    1. コメントありがとうございます!

      残念ながら、しっかりした法律と条例で守られているこちらの犬事情ですが、どこにでもこういう反社会的な人は居るんですよね、、。謝ったら負け、というのもあると思うのですが、私もまったく理解出来ません。
      でも、そういう人はごく僅かなので、たまたま運が悪かったとしか言いようがないです。
      次回に、そういうシェパードたちについて書こうと思っているのですが、シェパ人口が多い分、可哀想な運命を背負わされているシェパードたちも多いのですよ。

      当人のアカは、3日間思いっきり遊びましたが、相変わらず絶好調でした(^^)

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  3. アカちゃん 災難でしたね。
    でも命にかかわるケガで無く不幸中の幸いでした。
    攻撃した犬はやはり運動不足、欲求不満、ストレス、、その結果の行動だったと思えます。
    謝罪さえ出来ない飼い主は犬の飼い方も知らない阿保人間、 その犠牲になる犬達が哀れです。

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    1. コメントありがとうございます!

      こんなことは本当に稀な事だと思うのですが、どうしても法だけでは取り締まれない現状があるのも事実だと思い知らされました。ご近所さんも、分かってはいながら、なかなか一歩踏み出せなかったのかなぁと思います。
      何度もこういったことを繰り返しているようですので、謝ったらつけ込まれるということしか頭にないのでしょう。悲しいですね。
      今回の訴えで、飼い方が改善されるのを祈るばかりです。。

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  4. うちの村で最近(野生化したと思われる)犬に鹿が襲われる事件が続いていて「犬にはリードをつけて散歩を」という呼びかけが広報誌に出ています。

    うちのはまさに猟犬で、事件とは無関係ですが、なんとはなしにいい気分はしません。そんな話や、アカ姫の災難を聞くと、犬の立場ってこの社会では本当に微妙なものだと痛感します。

    ともかく、姫が早く元気になりますように。また、そうしたいたたまれない犬の飼育環境が今後改善されていきますように、心から願うばかりです。

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    1. うーん、そういった記事、出所を探ったほうがいいかもしれませんー。
      「野性化した犬が鹿を襲う」というのは、よくあることなのかもしれませんが、誰がそれを言っているのかで、何を求めているのかが変わってくるように思うんです。こちらの州では、これからの時期(野生動物が子育て期に入る)、散歩時のリード着用が条例化されました。狩猟協会が強い権限を持っていることにも繋がっているのかと。でも、チワワも?とか、思ってしまいます。。で、うちのポインターで、訓練も受けているから、追い掛けたり襲ったりしないんだけど、というのも、条例は条例なので無視されてしまいます。
      一旦条例化してしまうと、取り消されることは難しくなるので、自治体も慎重になって欲しいですね。
      もちろん、子育て期の動物や、鳥の巣は、そっとしておいてあげたいですが。

      アカへの励まし、ありがとうございます!本人はもう忘れていると思うのですが、”女の子なのにそこらじゅうにハゲが~!!”と、人間達は騒いでいます。。

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