Monday 28 November 2016

保護犬のうわさー嘘、本当? 








私の通っているトレーナー付きのドッグラン。
ティアハイム(動物保護施設)主催ということもあってか、3分の2は保護犬。その中でも殆どがドイツ国外からやってきた犬ばかり。


みんな見た目も性格も個性豊かな犬たち。


保護犬だと分かると、「どこから?」「ロシアです。」「ああ、うちはルーマニア。近いわね。」「あ、うちのは南方系、スペインよ。」という会話が飛び交う。

今では、ドイツ国外からの保護犬のほうが多くなっている事実から、こういった質問が必ず出てくるのだと思う。

地続きのヨーロッパ、人も犬も自由に行き交う姿は見ていて面白い。
でも、そこにはしっかりと違った価値観や習慣、そして法律も国によってまったく違うという現実も見えてくる。

そんな違いが、犬の環境からもちょっと垣間見えたりして。



泥の中の石を掘りあてる楽しみ。潮干狩りのつもりなのかな。


よく言われているのは、南ヨーロッパから来た犬は、育てやすいと。

野良犬だったとは言え、元飼い犬だったこともよくあるらしく、人に慣れている、もしくは人慣れしている犬種だったりする。

たまに、こんな純血種のかっこいい犬が野良犬だったの?と驚くこともあるけれど、
捨てられたんだろうな、、、と思うと、ここまでやって来た経緯がとてつもなく悲しい。

特に、猟犬種が多いのも目につく。

使えなくなったから、捨てられたタイプ。

私も好きな国なので、ここでは敢えて国名は伏せておきますが、ある国では、いらなくなったら捨てられるだけではなく、残酷な虐待が行われている。

ドイツに住んでいる方なら、一度は耳にしたことはあるかと思いますが、私は始めて聞いたときは、そんなの噂に過ぎないと思っていました。

でも、実際に現場を見てきた人に話を聞くと、信じざるを得ない。

せっかく高いお金を出して、”使える”と思って買ったのに、使えないから、その腹いせに犬を痛みつける。これって、そういう習慣があるというより、その人の人格を疑ってしまう。

そしてそんな犬は、人間に対する恐怖心を一生抱え続けることになり、保護されてからは、専門家のセラピーが必要だったり、飼い主の多大な努力が必要とされる。


うまくいく場合ばかりでもないのが本当に悲しい。





さて、今度は東ヨーロッパから来た保護犬の噂。

最近お話しした女性の方で、二人のお子さんがいて、もう一人、里親として引き取って育てている子供もいる。

その上、というか、犬も二頭飼われていて、両方共、元保護犬。
そのうちの一頭はセラピー犬として、自分で育て上げ、ご自身もハンドラーとして活動しているという。

世の中にはどこまでパワフルな人がいるんだ、、、。


その方のお話によると、東欧から来た犬は育てにくいと言う。

田舎に行けば行くほど、人との接触が殆どないほぼ野性化している犬が多いそうで、保護したとしても、なかなか人間社会に慣れないところから、育てにくいと言われているそう。


そして、そんな犬は、オオカミと頻繁に交雑している場合がある、と。







ホントか!?



ホントなのか!?



まぁ、噂に過ぎないということで、、。

でも、まったく知らないマイの出生ですが、うちに来た当初、お腹の虫との戦いがあったことから(しつこかったなぁ)、母犬も野良犬だったことは明確な事実。

そう思えば、家庭犬として頑張っているなぁと感心しています。


お腹の虫と言えば、保護犬あるあるで、

「うちは、排泄物を集めなくてもいいのよ~排泄物が自分で歩いていくからね~。」


うげ~~~


すみません、、締めくくりに汚い話で。









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6 comments:

  1. なかなか大変なんですねえ。
    昔、ペット屋で働いてた同僚が犬の保護や譲渡活動の手伝いをしてましたが、新しい飼い主見つかってもうまくいかない場合もあると言ってましたが。
    ここらの犬はものすごく警戒心が強いですね。
    うっかり気を許したら食べられてしまうかもしれませんし…
    そういう食習慣や犬をどう扱うかで、犬の性格や行動自体も変わってくるのはうなずける話です。

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    1. 食習慣、、、そうでした、それもありましたね。
      そういう習慣の国から来ていた友達が、うるさい犬に向かって、「うるさい!食べるぞ!」って言ったら、犬は一瞬でしょぼんとなっていました!!冗談で言ったんですけどね、、。

      飼い主探し、私も手伝ってみましたが、なかなか難しいです。意外と理想の犬というのをしっかり持っている人が多いんだなぁと。私はあんまりそういうのがないのですが、「思っていた犬と違う」って言われてもねえ、、、物じゃないんだからって思ってしまいます。。

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  2. 日本でも猟犬が使えなくなったら捨てるっていわれてますよね。なかなか売ってもらえないっていわれているのに、捨てるのはカルチャー的にOKなのかなぁと思っちゃいます。

    犬は、その土地のカルチャーを反映していると思います。

    保護犬といっても、アメリカだとpre-ownedなだけのケースが多いから、飼いやすいほうだと思います。ピットブルミックスも怖いイメージだけど、立ち直りがはやいっていわれていて、こういうところがアメリカぽいって思いました。

    ドイツでも、犬って車から顔出すのすきですか?

    もしかしたら違法かなぁ?

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    1. このことは、ペット制度の範囲内ではないと思うんですよね。
      使役犬は、チップ(昔は刺青)必須ですし、保険にも入ってないといけないし、試験にも合格してないといけない。そうすると、簡単に捨てるなんてことにはならないと思うんです。

      なるほどー先進国内ならそういう保護犬だけということになりますね。
      でも、立ち直りが早いかはちょっと疑問ですけど。前のオーナーに依るところが大きいかと。

      車から顔を出す犬(笑)、見ないですね。
      窓を開けて風を楽しめるほどよい気候の時期が短いですし。。オープンカーに寒くても頑張って乗っている人とか見ると、ちょっとププッてしてしまいます。
      それに、ゆっくり走ってドライブを楽しむ”っていう感覚が、、、。時速80kmくらいで景色を楽しみながらのんびり走るのが好きなんですけど、必ず煽られますー。
      違法ではないと思うんですが、チャイルドシートは義務付けられているので、そのうち犬もシートベルト着用が義務付けられるかもですね(^^;)

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  3. ナナ&私が良く会う犬達のなかでも南ヨーロッパ出身の元保護犬がけっこう居ますが、一番多いのがギリシャ、次にスペインでしょうか。
    確かに人慣れしていて ほとんどが犬社会に馴染んでる風だけど、成犬の場合Going My Wayタイプの犬が多いかな??
    でも我が家で唯一 子犬の時から飼ったパッチ―も散歩途中で勝手に居なくなってしまう事があったので 一口に「保護犬だから」とも言えないですね。

    保護犬はどうも、、、と言う人達は「何かトラウマを持っていて問題行動を起こす心配があるから」
    でも ブリーダーから直接来ても問題行動がある犬っていますしね。
    大事なのは飼い主がどう犬と関わりトレーニングしていくか、、って事にたどり着いちゃいますよね。

    身体的ハンディキャップの犬をあえて飼う人もいますし。
    その勇気と言うか自信は私にはありません。

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    1. ドイツ人がよく旅行に行くところ”からの保護犬が多いのは、旅行先で見た犬の環境を改善したいという思いで保護活動を始めた人が多いのでしょうね。
      でも最近は、わざわざ東欧など、保護施設が充分でないところや、殺処分の行われているところに遠征して保護してくる活動的な団体がたくさん出てきたみたいですが、団体によってまちまちなのが問題になってきているように思います。
      きちんとしたところであれば、どういう風に保護されたかなど、今後の犬との生活に大きなヒントになってくる情報も教えてくれますが、いい加減なところですと、救助して終わり、というところもあります。

      ブリーダーからの犬もしかりですよね。きちんと親犬を見ている人かどうかというところで。

      逃亡癖も確かに問題で、新しい家に来て、数週間で居なくなってしまったという話もよく耳にします。(そういう犬はフリーにしないで~)

      そうですね、高齢の保護犬も多くて、あと数年しか一緒にいられなくても、受け入れる方がいるのには、本当に感心してしまいます。

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