Saturday 19 November 2016

日本人だからという、偏見 








偏見とまではいかなくても、日常ちょこちょこ出てくるドイツ人の日本に対する先入観を書いてみたいと思います。



ドイツ語ではズシー。ズは分かるとして、シーと伸ばす人がいるのが気になる。


その前に、私の回りだけなのかもしれませんが、猿が温泉に入っている画像
というのは、そんなにドイツ人の間で浸透しているんでしょうか?

日本人を見つけると、ここぞとばかりに、面白いテーマとして話されるんですが、飽きました。

「そうですねー。面白いですよねーはははー。」と、一応愛想笑いはしますが、
もっとバリエーションがあって欲しいなと思う今日この頃です。


さて、先入観の話。


ドイツの公園には、たまにコンクリート製の卓球台が設置されているのですが、
休みの日に友達と卓球しようと言うことになった時の出来事。

私たちが始めようとすると、ドイツ人カップルが遠くからじわじわと近寄ってきて、ヒソヒソと話している。

「ほら、見て!ラケットの持ち方からして違うわよ。」

「うん、これはおもしろい試合が見られるかもしれないね。」


そして、私たちが卓球を始めると、首を横に振って、肩を落として、去って行った。



ちょちょちょ、ちょっとー!

なんかこの流れ、私が期待裏切ったみたいなことになってない?


あんた達が勝手に思い込んでただけでしょー
私は卓球するのが、ほぼ初めてだったから、ラケットの持ち方も知らなかったんだって。


アジア人=卓球が上手い、とは限りません。



次はちょっと嫌だけど、よくあるパターン。


高級な飲み物を出すバイト先でのこと。

その高級な飲み物を入れるグラスの扱いが気に入らなかったボスからの一言で、

「いやー、君は日本人だから、日本人のなんというか几帳面さを期待していたんだがねー。」


知らんがな。生まれて初めての仕事を完璧にやれる人なんて、ほぼいません。


「私もうドイツが長いので、ドイツ人化しちゃったんです。」


イヤミにはイヤミで返すよ。
 



紅葉と雪。変な組み合わせ。


ドイツ人化と言えば、
相方のお母さんが、うちへ遊びに来た時のこと。

何をしていた時だったかは、忘れてしまいましたが、お母さんが感心を込めて、

「あらー、あなたもすっかりドイツ人化しちゃってー。」と。



そこに相方が透かさず、

「ママ、ドイツ人化したなんて、日本人女性にとっては最悪の侮辱だよ。」


相方ナイスつっこみ!


と、心の中でつぶやきましたが、お母様は良い意味で使ったまでで、おろおろし始めたので、テーマを変えて、お茶を濁しておきました。


このドイツ(人)化という言葉は、eindeutschen というドイツ語があるように、よく使われるのですが、私と同じ年代の間では、自虐的にドイツ人が使うことが多いような気がします。

国民性を主張するのがタブーの国だからというよりも、そんなこと自体が馬鹿げている、という感覚でしょうか。





さて次は、犬に関すること。

まぁ、私がアジアっぽい犬を連れているというのが、紛らわしいのでしょうが、
この前会った通りすがりの女性に、


「あら、それ、”INU”っていう犬でしょ?」


突っ込みたいのは山々ですが、言いたいことは大体分かるので、「いいえー、ロシアからの保護犬なんですよ。」と。


こちらではなぜか、SHIBA-INUという呼び方が浸透していて、この方の場合、SHIBAを省略してしまって、残念なことになってしまったのでしょう。



犬の遊び場で一緒のおじ様は、

「ああ、知ってるよ。その犬、TERA_INUって言うんだよね。
大昔から、日本の寺では、犬は大切に扱われていて、その犬は寺の安全を守りつづけているんだ。」

と、私だけではなく、回りの人にも自信満々に語っていました。



そんな話、聞いたことあります?

なんとなく、ありそうな話ですけど。


狛犬?



でも、上記のステレオタイプな概念を押し付けられるより、ちょっと面白い。



こうすれば、ロシア娘って言われるかしら。













にほんブログ村 犬ブログ 犬 海外生活へ





10 comments:

  1. 忍者とか侍とかのレベルじゃなくなってきたのは、いい傾向ですよね。

    寺犬って・・・単独で伊勢参りする犬の話は聞いたことあるんですが、そのことじゃないですよね?福犬?やっぱり、狛犬ぽい。笑

    ReplyDelete
    Replies
    1. 確かに!
      カミカゼとかハラキリとか言う人はさすがにいなくなってくれて、良くなってきているのかも(笑)。

      ああ、なんかよく似た話を私も聞いたことがあります。その犬は、お参りする人が迷うと、次の寺まで案内するとかだったかなぁ。
      そんなマニアックな言い伝えをこの人はどこで仕入れてきたのか、、、ま、狛犬ですかね。石だけど。

      Delete
  2. あ、わかります。私も「温泉猿」の話題を何度か振られて、困ったことがあります。少ない日本の知識をフル回転させて、話題を提供しようとしてくれてるんでしょうけどねえー。ありがたいんですが、フツーに日常会話してくれた方が、よっぽどいいわー・・と思う時があります。一番、困ったのは「今度、パーティがあるから、50人分の寿司を作ってくれ。」と言われたことですね。いや、日本人だからって、みんなが板前さん並みに寿司握れると思うなよーっ!・・って、感じでした。

    ReplyDelete
    Replies
    1. そちらは温泉地だけあって、もっと興味を持っちゃいそうですね(^^;)
      そうそう、頭の中がフル回転している様子が手に取るように分かるので、「そこまで無理しなくていいんですよー。」って、言いたいんですが、相手も思い出せないと気持ちが悪いのか、5分後くらいに「今思い出したんだけど、日本といえばさ~」と、話題を変えられて、困ってしまうこともありますね。

      いや、それは、寿司職人でも大変じゃないですかー!
      寿司ブームは厄介ですよね。。私は面倒くさくなると、手巻き寿司大会にするんですが、ある時、「これは寿司じゃない!」って言った人がいて、「はぁ?」となったことがあります。

      Delete
  3. 交差点で私の隣に歩いてきた家族が「あ、私、寿司を冷蔵庫の横に忘れてきちゃった」って言われたことは忘れられません(苦笑)なんだそれっ!
    年寄りの人に戦後まもなくの日本製品はひどい代物だったという話をされるのも結構困りました。自分との接点で話したいのはわかるけど・・・
    確かに手巻き寿司は認知度低いですね。
    私は巻き寿司はデモンストレーションして2個目からはみなさんに巻いてもらってます。50人とか無理無理。

    ReplyDelete
    Replies
    1. あははは、それは嫌かもですね!
      もの凄く安直なインスピレーションというか。。
      同じクラスだった韓国人の学生に、教授が名前を忘れてしまったらしく、「ほら、えーっと、キムチじゃなくって、、。」と言われていたのに、同情してしまいました。

      その年代の人達にとっては、また違った固定概念があるんでしょうね。私も当時カメラ会社や電化製品会社で働いていた人に会ったことがありますが、日本のことには触れたくないという雰囲気でした。

      デモンストレーションはいいですね。出来たものを食べるより楽しいと思うんだけどなぁ。

      Delete
  4. こんばんは。
    いやー、うちの方にもまだいるよ「ハラキリ、カミカゼ、テンノウ、フクシマ」
    もう、どついてやりたいです。
    本人に悪気がないのがまたなんともねぇ。
    この前なんか寿司コースでマヨネーズ使ったら「日本人がマヨネーズだなんて!」みたいなオジサンがいて。
    日本には世界に誇る(?)キューピーさんがいるんだぞと言っておきました。

    Eindeutschenのやりとり、笑っちゃう。
    いい言葉を聞いた!今度使ってやろうかしら。

    ReplyDelete
    Replies
    1. あはは、まだ居ますか~
      空想で、どついときましょ(笑)。
      友達や仲間内ではそういうこともないんだけれど、そういう”一般人”と触れ合うところでは、なんだかまだまだ日本って未知の世界なんだなーと思いますね、、。
      特に食に関しては、もの凄い妄想を持っている人もいたり。そのキューピーのおじさんじゃないけど、朝食にパンとコーヒーを食べるというと、驚かれたり、、。

      ドイツ化、良い意味で使えればいいんだけどね。まだ使えてないかな(苦笑)

      Delete
  5. やっぱマイちゃんとふじ似てますね~♪
    日本人あるある話、おもろいです(笑)!

    ReplyDelete
    Replies
    1. 柴というより、日本の猟犬に似てるなと、じゃんさんのブログに辿り着いたわけで、、(^^;)
      まぁ、日本犬の代表が秋田と柴なので、小さかったら柴となるんでしょう。
      グローバルなんて言われているけど、一部の社会層だけの話かなーと実感しています(苦笑)

      Delete