Saturday, 20 February 2016
ご近所さんへの、嫉妬
これまでの人生、他人のことを羨ましいと思ったり、嫉妬したことはあまりない。
そう書くと、とても人間の出来た人のようだけれど、そうではなく、
単に回りの環境に恵まれていたのだと思う。
私の友人、知人は、並外れて幸せというわけではないけれど、それなりに人生を楽しみ、小さな幸せを大切に噛み締めている人が殆どのように感じる。自分もそんなタイプかと。
ある日、友人の一人が、深いため息をついて、こんなことを話してくれた。
最近、二人の同級生に再会し、再び交流を深めているのだそう。
先日、それぞれのお宅にお呼ばれし、訪問してみると、
一人の家のお庭には、温水プールが、
もう一人の家の庭には、有名デザイナーによる日本庭園が広がっていた。(ドイツで流行っている。)
「なんかさ、私、どこで人生間違ったんだろうって思っちゃった。」
そんな人が回りにいなくて良かった、と、私はつくづく自分の幸せを自覚したのであります。
さて、長い冬も終盤の北ドイツ。
スキーが出来るわけでもなく、冬の楽しみが少ないこの地方。
みんないろいろ工夫して、冬を乗り越えている。
その工夫の一つに、野生の鳥に餌をあげるのが、習慣になっている。
冬になると、普通のスーパーの入り口にも、山積みされるトリの餌。
ドイツに来た当初、鳥を飼っている人がこんなにいるのか?と思ったものだ。
餌の少ない冬場に、少しでも生き延びやすくしてやろうという気持ちと、家の中から鳥が餌をついばむ様子を観察できる楽しみと、両方を兼ねているところが、理にかなっている。
さて、うちでも、わたくし製作の餌台を設置して、楽しみに待っていた。
ところが、寒くなっても一向にやってくる気配がない。
森には十分餌があるんじゃないの~と、冬になるとそそくさと餌を買ってくる相方にちょっと抗議してみたり。
ある日、犬の散歩で、ご近所さんの家を通り過ぎようとしたとき、一瞬自分の目を疑った。
何十羽という鳥が、何十個という餌に群がっている。
ココに全部来てたんだ。。
ちょうど家から出てきたご近所さん。
もの凄くメラメラした目で鳥達を眺めていた自分にハッとし、何かしゃべらなきゃと焦る。
「凄いですね。鳥。」正直な私。
「そうでしょう!餌代もバカになんないわ~。
こんなもんに、月80ユーロ(約1万円)よー!」
くやしい。やっぱり金か。
でも、寒さが和らいだ日、鳥がうちにもやって来た。
雪の日の方が、餌を探しに来ると思っていたのに、そうではなかったみたい。
Kohlmeise (Parus major)という、シジュウカラ属の一種。
で、来始めると、この餌の玉なんて、あっという間になくなってしまう。
80ユーロっていうのも、信憑性あるな。
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うちにも、春が近いのかいろんな鳥が来るようになりました。
ReplyDeleteガラスドアに反射している木に突進する鳥が毎年来てたんですが、ココがうちに来てから来なくなりました。少なくとも突進はやめたみたいです。
私は若い時にロスいたので心が汚染されちゃいました。笑
当時は利子が10%の銀行もあったので、親が留学の費用として数億円貯金てその利子で生活している学生もいました。元がお金持ちだから、発想が違うって思いました。
日本人の学生はみんなキチキチの生活していたのに豊かな国からの学生というイメージでした。精神性では豊かだったのかもしれませんね。
そんな私も犬がいる生活だけでよいと思えるようになりました。一層のことホームレスで犬と一緒がいいって思うことも。
でも、財力があればもっとよい環境を犬に与えられるとか考えるようになって、こつこつ宝くじ買ってます。笑
鳥の衝突防止に、窓ガラスに鳥のシルエットのシールを貼っているところが多いです。うちも賃貸なので、前の人が貼ったままですが、黒くてダサいので違うものに変えたいけど、簡単に剥がせないのが欠点。。
Deleteロスですか。。。なんか規模が違う感じがします~。
ドイツ留学はその点いいですよー。苦学生も多いし、学費がほぼ無料なので、発展途上国からの留学生も多くて、助け合いですね(^^)。まぁ、学生寮の冷蔵庫からは、よく食べ物が消え去っていましたが、、、。
日本人学生はやっぱりその中でも、裕福なイメージは拭えませんね。生活費のやり繰りは大変なんでしょうけど、iBookを小脇に抱えていたりして、本当に苦しいの?と、他の学生から見られていたり。まぁ、比べ始めると、キリがないですけどね。
確かにCocoさんのおっしゃる通り、犬の世界観は人を変える!
犬が何よりも求めているものって、飼い主への信頼ですからね~。これだけは、お金には変えられない。で、非常に難しい課題!