Monday 11 April 2016

真夜中の散歩は、怖すぎる! 






深夜に犬の散歩に行くことはないのですが、
週末の夜、近所に住む友達の家に物を届ける用事があったので、ちょっと犬にも付き合ってもらうことにした。

着いてみると、一週間の疲れからか、友達しゃべるしゃべる(愚痴る)。
あっと言う間に、数時間が経過し、12時を過ぎてしまった。

来る時も、何度も後ろを振り返っていたうちの犬さん。どうせ猫か鹿だろうと気にしていなかったのだけど、帰り道も同様に後ろばかり気にする。

深夜の森の小路。

ちょっとー、怖がらせないでよー、
こういう時は、絶対に怖いことは考えないで、足早に家へと向かおうとかなり必死に無心を装うも、

私もなんか後ろが気になる。


昼間は素敵な散歩道。

何かに後をつけられているーというのは、なぜ分かってしまうのか。
手と足が一緒に出てしまう感じで歩き続けると、明らかに何かが近づいてくる。

それと同時に、ハァハァハァという荒い息が聞こえてきて、
もうダメだ。思い切って、後ろを振り返り、懐中電灯で照らしてみると、

暗闇に光る二つの目。大柄なシルエット。


出たーーー! 狼だ!!


先週、この近くで狼が撮影されたニュースを読んだばかり。

こういう時は本当に頭が真っ白になって、何も考えることは出来ないけれど、これでお終い、ジ・エンドという感覚は体全身に伝わってくるものなんだ。

マイ、あなたは逃げなさいよ。と、リードを手から放す。





すると、あろうことか、光る目の方向にひょこひょこと近づいていく犬。

うちの犬は警戒心が強いので、イノシシが潜んでいる薮なんかを見つけると、体を硬直させて私をストップさせたり、方向転換したりするので、この行動はありえない。

大柄なシルエットもマイに向かってノシノシと近づいてくる。
目をよーく凝らしてみると、

あれ?耳が先っぽで垂れている?

マイがぴょんぴょんと飛び跳ねて近づくと、ハァハァというよりフガフガと息が上がっている生き物。

ブタ?

違う、毛がフサフサで、尻尾もフサフサ。


なーんだ、ただの犬かー!


おいおい、ちょっと待て、
うちの犬、ヒート中。

このオス犬、友達の家に向かう時に匂いにつられてついてきて、私達が出てくるまで待ちぶせしていたんだろう。

うーん、でもこの犬、かなりお年を召されていないか?
ヨダレがだらだら垂れていて、息も出来ないくらいフンガフンガなっている、たぶんハスキーとランドシーアが混ざった感じの犬(紛らわしい、、狼に見えるよ。)

ちょっと匂いを嗅ぎあって、「あたし、興味ないわよ、爺さん!」的なお尻をぷいっと横に反らせて、「これ以上ついてこないで!」という、前足で地面を叩いて、私のところに戻ってきた。


この森は私が守る! ムリだよ~

若い子にはかなわんなーと諦めると思ったけれど、結局家までついて来た。。
敷地には入ってこなかったので、その辺は心得ているのだろう。

家に入ると、全身気が抜けたようにくたくたで、汗でびっしょりなのに気づく。
しばらくして、正気に戻ってから、

つーか、なんでこんな夜中に犬が一匹で歩いてるんだ?


そして、お茶を飲んで落ち着いてくると、

あのお爺ちゃん、ちゃんと家に帰れたのかなぁ、と心配になって、もう一度外に見に行ったのでした。あー疲れた~。



*次の日、色々調べてみましたが、万が一、狼に出会った時は、背中は見せずに懐中電灯で狼の顔を照らしながら、後ずさりで後退するのが良いそうです。
ちなみに、世界各国で、狼に人が襲われた例を探してみると、
犬を連れた女性が多いそうです!気をつけて下さい。







にほんブログ村 犬ブログ 犬 海外生活へ



8 comments:

  1. お爺ちゃん、節度があってよかったですね。
    やっぱり、マイちゃん、加齢臭が嫌だったのかなぁ。むなしい~。

    このあたりでは、コヨーテが住宅街でも出ます。小型犬とか庭に出しっぱなしにしていると襲われるとか。

    マイちゃん、守ってくれて、頼りになりますね~。

    ReplyDelete
    Replies
    1. よくぞここまで付いて来たな!というくらい、お爺さんでした、、
      最近若い男の子とばかり遊んでいるので、もうちょっとお年寄りを大切にする気持ちも持ってほしいです(^^;)

      コヨーテですか!それも危険ですね。昔、車で後をつけられ、畑を横切って逃げたことがありますが、動物相手だと、それも無理ですからね。お互い気をつけましょうね、、。

      守ってくれたというより、自分でなんとかしたいタイプなので、場合によっては困りものです。

      Delete
  2. 当時は飼いたての落ち着きゼロな犬に必死で、なにも感じませんでしたが、犬と昔よく歩いていた人気のない森に最近行くと、散歩道でも単身はなんとなく緊張します。この変化は、犬が落ち着いてきた証拠、なのでしょうか。

    マイちゃん、いいですね。「ちょっとあんたしつこい〜。タイプじゃないの。わかんないかな〜」なんて、きちっとコミュニケーションとってて、姉御肌。付き従う若い連中が今後増えていきそうな??(^^)

    ReplyDelete
    Replies
    1. ああ分かります!慣れてきたときに、ふとこんな危険もある、あんな事も気をつけないと!と思うこと、犬の散歩道だけではなく、海外生活でもよくあるような気がします。でも、「犬が落ち着いてきた証拠」というのは、いいですね。きっと、犬も飼い主が落ち着いてきたなぁなんて思っていたりして(^^;)

      気が強いのは、モテないよ!と、言い聞かせているんですがね。いつも片思いな感じです、、。指揮を取りたいけど、それだけの貫禄がないので、何がやりたいのかはちゃめちゃになっていることが多いですね。。

      Delete
  3. はじめまして! 「食料捕獲作戦!」のじゃんです。
    ブログへのコメントありがとうございます。

    最後の写真のマイちゃん、ふーちゃんに似てますね♪
    それにしてもオオカミがいるんですね!怖いけどちょっと羨ましいです。

    これからもよろしくお願いします。

    ReplyDelete
    Replies
    1. お返事だけでなく、こちらにもコメントをありがとうございます!

      日本ではこういった風貌の犬は珍しくないのに、こちらでは会う人会う人に、「なんていう犬なの?」と聞かれます(^^;)

      ドイツの狼も一時は絶滅したのですが、自然破壊に歯止めがかかったことで、近年戻って来たんですよ。陸続きですので、自然な流れかと思います。
      日本は一度絶滅してしまうと、帰ってこれないというか、、、。中国大陸にいる狼も日本狼と同じ祖先を持つそうですが、人の手によって戻されるとなると、いろいろと議論が交されるのでしょう。

      こちらこそ、宜しくお願い致します!

      Delete
  4. 初めまして。楽しくブログ拝見しています。狼でなくて良かったですね。夜の森は本当に怖そうだからドキドキだったでしょうね。私はフランクフルトの端の方に住んでいます。犬達と山に散歩に行った時にイノシシに遭遇しただけですごく怖かったです。狼に遭遇したなんて考えただけで恐ろしいです。おじいさんワンちゃん大騒がせですね。

    ReplyDelete
    Replies
    1. はじめまして。コメントをありがとうございます!
      フランクフルトですか、何度か飛行場に行ったことがあります(^^)ヘッセン州は気候も穏やかで美味しいものがたくさんあると聞いています。いいですねー北とは大違い!
      そう言えば、山もあるんですよね。犬と山散歩なんて憧れます。でも、イノシシ多そう…
      徐々にドイツ全体に狼が帰ってきているようなので、年がら年中散歩をしている犬の飼い主は、対策とか考えたほうがいいのかなぁと、まだちょっと余裕だったのですが、今回のことで、夜中の散歩は止めようと思いました。。
      URLが見つけられなかったのですが、もしブログをお持ちでしたら、お知らせ頂けると嬉しいです。失敗ばかりの飼い主ですが、これからも宜しくお願い致します!

      Delete