Monday 2 November 2015

ドイツの田舎で友達は出来るのか 






秋ですねー。
森の色が、一気に変化して、落ち葉が雪のように降り積もっていきます。

冬の到来まであと少し。



 さて、ドイツの田舎生活も長くなり、引越しを機会に、積み重なる思いも少しずつ整理出来てきた今日この頃。

今回は人間関係について書いてみたいと思います。


前に住んでいた所には、結局2年半くらい居たのかな。

で、そこで出来た友達の数、0人。

自分でも、へ?と思うくらい驚きの結果。



私達が引越しを決めたとき、回りの人は色々と心配してくれた。

ある人は、日本人が住めるとこじゃないわよーとまで心配してくれた。(この人の日本人像って?)

そこに住んだことのある人は、どこで友達が出来るかを詳しく教えてくれたりもした。

ちょっと興味本位で通りかかってみたこともあるんだけれど、なんというか、海賊の旗がなびいていたり、年中大きなテントが張ってあったり、インディアンっぽい飾りがじゃらじゃらと掲げられていたりする家が立ち並んでいるところ。

一体私達を何だと思っているのか、未だに疑問。。

またある人は、友達を作る術とやらを伝授してくれたりもした。

ドイツにはVereinと呼ばれる個人の集まりを組織化した協会がたくさんあり、趣味単位で会を作っているものもたくさんある。例えば、よくあるのは、スポーツ。

そういった集まりに、とにかく参加するようにと。

あとは、村の行事には必ず顔を出して、手伝いなんかも引き受けると効果的と。


そんな提案の端々に、必ず、とにかく積極的にならなきゃ!
と、鼓舞される。




面倒くさい。


毎日が席替えの次の日みたいな? すごーく面倒くさい。

出来れば一年間席替えなしでもOKだった私としては、すごーく苦痛。


そんな消極的な私でも、知り合うきっかけがなかった訳ではない。

田舎の典型で言うと、私くらいの年齢は、既に家を建てていて、子供が二人くらいいて、(義理)両親とほぼ同居で、(義理の)兄夫婦が同じ敷地内に住んでいたりもする。

話が合うどころか、その前に、私と遊んでいる時間などない。

あるお家では、犬を飼っていたので、今度お互いの犬を遊ばせましょう!なんて呑気な提案をしてしまい、この人、頭大丈夫?という表情のみで拒絶された事もある。犬をわざわざ遊ばせるという感覚がなかったようだ。

それに、嘘だと思えるような光景の一つで、例えば何かの集まりがあったりすると、男性と女性が別々に座っていたりする。

男は男同士で、女は女同士で、という感覚がまだ残っている。

誕生会のような小さな集まりでも、男性陣はそそくさと集まって、サッカーの話で盛り上がり、女性陣は家の中で噂話に花を咲かせる。

右往左往に動いちゃダメなわけ?





そんなことで、遠くに住んでいる友達に会いにいくだけでいいや、と腹を括っていたのだけれど、
長くなると、やっぱりしんどくなってきたのもあり、人間関係というか、人間関係の無さが、今回の引越しのきっかけにもなった。

既に知り合いの、気の合う人が住んでいるところに引っ越そうと。


とはいえ、これは100%私の性格の問題でもあるので、田舎=友達が出来ないということではない。

ただ、私の失敗例を綴ってみたかっただけ。
田舎で生活というと、自然が好きな人には聞こえがいいけど、性格次第で難を要するという。









8 comments:

  1. 心から共感いたします。

    私の住む町も、男女別というのはないものの、ここで生まれ育ち住み着いてる
    人達は、同郷意識が強く、入り込む隙間がないというか。
    都会だと、人種も出身も様々だから「で、あなたどこの人?」というのが前提で
    異文化を受け入れてくれる点とか、みんな最初は新入りだったという共通の経験があるから、楽なんだけど。。。
    私も気の合わない人と寂しさまぎれにお近づきになるぐらいだったら、一人のほうがいいと思うので、現在この町で友達と呼べる人は3人ぐらい。
    5年住んで、3人ですよ。やっと。
    その3人も他所から来たドイツ人とかですけど。

    今度の引っ越し先は気の知れた友達がいて、人間関係も環境も、充実することが多そうで楽しみですね^^

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    1. コメントありがとうございます!

      いやぁ、3人、上上上出来ではありませんか!私の場合、一人でも友達と呼べる人が出来ていれば、状況は全然違ったと思います。
      私もまったく努力しなかった訳ではないのですが、一緒に買い物に行ったり、お茶したり。でも、1、2回でお互いにフェードアウトしてしまうことが殆どでした。

      そうそう、面白いもので、数十キロ離れた村では、そんな同郷意識は全くなくて、聞いてみたら、多くが移住者だったということもありますね。ほんと、一歩間違えると、そういう閉鎖された状況に陥るということも学びましたよ。

      ただ、悪いことばかりではなく、連帯意識が強いこともあって、ご近所さまとは初めから良い関係が保てました。人種とか出身とか関係なく、すぐにWelcome,ほぼ家族同然に扱ってくれて、街生活ではなかった環境に心が暖かくなりました。(だから、私のお友達は80歳以上のご近所さん!)

      私も、毎日誰かと何かをしたい、、というタイプの人間ではないので(逆にそういうのも避ける)、たまーにでいいんです。でも、やっぱり、心を100%開いて話せる人が居るというのは、生活の重要な部分だなぁと。

      お互い、田舎生活頑張りましょうね(^^)

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  2. 私の場合は、村に親族が多過ぎて、どこにいっても誰かしら親戚が絡んでくるのです。最近やっと親族が参加していないVereinを見つけて入会したところです。
    親族が身近にいるのは心強いですが、そのつきあいばかりしてたら、他の人と知り合うチャンス逃してる!と今更ながら気づいて。。。
    大学の友だちとかママ友みたいな、そういう輪もないし、知り合いは多いけどこの村にドイツ人の友達はいないかな。知り合いにマメに連絡してつきあいを深めようという甲斐性もなく。やっぱり性格の問題!?
    日本だと飲み屋のカウンターで知り合って友達になる、というパターンも多かったんだけどなあ。それも田舎じゃ望めないし(笑)
    新しく入ったVereinはHeimatkundeを楽しむような場で、平均年齢おそらく70歳ぐらいだと思われます。友達ができるかどうかわかりませんけど、趣味が共有できるというだけでも十分満たされそうです。
    ちなみに私の経験から、村の行事の手伝いをしても友だちはできない、に一票(笑)。
    今の住まいが、akaさんにとって居心地のいいところになりますように!

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    1. コメントありがとうございます!
      そうなんですね。親戚が近くに多すぎるというのも、考えものなんですね。
      確かに、あるグループに既に知り合いが居たりすると、その人とばかり話すことになりがちで、まったく知り合いが居ないところだと開き直って、色々な人と交流しようと自然に動けるところがあるかも。

      少し突っ込んで言ってしまうと、前に住んでいたところは、他の人にも言われましたが、昔からかなり閉鎖的な地域なんです。それがなんとなく若い世代にも染み付いているというか、、、。それ以前に住んだところと比較しても、確かに人間関係の仕組みが違うなぁと。今思えば、特殊なところに当たっちゃった!という感じ。
      いぷしろんさんのところは、想像する限り、土地柄、かなり開かれているところだと思うんですよー。まぁ、田舎はどこも年齢層が高くなってしまうのは仕方ないですけど(笑)。私も釣りのVereinで、おじいさんに戦争の話を聞いたり、おばあちゃんに野菜作りの技を教えてもらったりするほうが、フラストレーションいっぱいの話より好きですね(苦笑)。

      うぅ、そうですか、行事の手伝いも効果ないのですね、、行事に参加しても、へらへらビールを飲んでいるだけだったので、それもダメだったのかなぁなんて思ってたんですが。。

      ありがとうございます!私もいぷしろんさんのように、フットワークを軽くして、気分転換にピューっと車を走らせられるように頑張ります!

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  3. こんな要素も今回のお引っ越しの、ひとつのきっかけだったのですね。でもとてもよくわかる気がします。私も、日本で同じようなことをしたことが... 大好きな友人のナナメ向かいのマンションに引っ越した際は、なんとも心安らぐ日々を送ることができたものです。スープの冷めない距離、最高でしたわー。

    私の場合は、核家族で日本の首都圏でおもに育ち、田舎に住んだこともなく、良くも悪くもの共同体意識やしがらみとこれまで無縁で生きてきました。一方、夫は東北の農家の長男坊という真逆の環境で育ち、田舎のリアルを説いてくれるのですが、経験したことがないからやっぱりピンとこず。その意味では、私は典型的な「ぽわわーんと田舎暮らしに憧れている人」です、きっと(^^;)

    こちらに越してきて、郊外とは言えロンドンで、日本人だって多いし(← でもちょっと共同体意識としがらみに尻込み)、交流の場だってたくさん(← 行こうと思えば)。しかしですね、友達と言える人ができたかというとゼロなのでした。犬仲間には恵まれているなあ~と心底思うのですけれど。そして、友達の定義も人それぞれではありますが。

    akaさんの体験談で、都会=友達ができるということではない、やはり私の性格の問題なのねとなんだか妙に納得してしまいました。でも、akaさんがご近所にいたら絶対に「一緒に犬の訓練をしましょう!」としょっちゅう押しかけると思うので、積極性が足らないわけでもなさそうです。他の皆さんも書かれていますが、こんどの新しい生活は心なごむものになりそうですね。エンジョイ!

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    1. コメントありがとうございます!

      スープの冷めない距離、いいですね!只今私がそんな感じで住んでいますが、ここに住んでいる人達のなかにも、合う人合わない人が居たりして。でも、そこはドイツ人だからなのか、さっぱりとしたもので、あの人とは合わないとか、私は”つるみたくない”とか、はっきり主張されて、それなりに関係が出来ている所がおもしろいです。

      どうなんでしょうか、海外の日本人の共同体。私は日本人の少ないところばかりに住んできたので経験が少ないのですが、少ーし聞いただけでも、大変そうだなぁという、ぼんやりした印象しかありませんね。避けてるつもりではないけど、入り込む気もない。Tomomitさんと同じような感じかしら(^^;)

      ほほー、真逆の環境に育ったお二人なのですね。うちの場合、仏教徒とカソリックの違いでしょうか。私も話しには聞いていたけれど、、ということがよくありました。宗教の違い(育った環境の違い)なんて、頭では理解できても、えーーーそれはちょっと、受け入れられないーなんて、思ってしまう所もあったりして。それに、私にとっては、教会=観光名所的な感覚からも抜けきれないとか、、。で、お寺のがらんがらんを鳴らしつづける相方を遠くを見る目で眺めたりとか、、。

      あはは、私もTomomitさんのご近所になったら、うざいくらい押し掛けてると思います。私も東京に長く住んでいたので、無理に動かなくてもいい精神が宿っていますが、なーんとなく、ドイツ人ってこちらから働きかけないとオープンになってくれないというか、一歩踏み越えるのに時間がかかります(苦笑)。イギリスってどうなんでしょうね?土地にも依りそうですが、、、。
      エンジョイーありがとうございます!住んでいる所は森ですが(笑)、好きな都市に近くなったことで、楽しみが増えました!

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  4. これは・・・なかなか、するどいテーマですよねー。人ってなかなか、自分に友達がいないって言い出せないと思うんですよ。それを、さらっと言えるakaさんって、すごいなあと思います。

    私の場合・・ある一定の年を過ぎると、新しい友達ができる確率が減ったように思いますね。でも、もともと1人の時間がないと頑張れないタイプだったので、じゃあ都会だったら・・?日本だったら・・?と考えたところで、一緒だったのではないかと思うと、まあ~いいかあ~・・と言ったところに落ち着きますね~。でも、田舎は自分と向き合う時間が多すぎるので(笑)友達欲しいわあ~・・と思ったりもしますけど。
    ムリにたくさん作る必要はないんでしょうけど、でも独りになった時に支え合えるような友達は欲しいなあ・・とは思いますねー・・。

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    1. コメントありがとうございます!

      うんうん、その一定の年を過ぎると、というのも性格と同様、大きなポイントのように思います。ご近所の奥様方だって、高校時代に出会っていれば、友達になっていたかもしれないし(あ、でもなっていなかったかなー笑)。

      KAOさんのところは、自然の醍醐味が違うというか、人の前に動物とか自然災害とか、目前に置かれているものが違うなぁと感じています。人を通して自分が見えてくるということもありますが、自然を通して本当の自分が見えてくるということも大いにあるのでは?なんて想像しています。
      あ、話は戻り、見知らぬ人と話すのが好きな私は、友達や知り合いを探したい意欲よりも、毎日気軽に誰かと言葉を交わす感覚を取り戻したかったのだと思います。もちろん、そこから親しくなれる機会が増えるのだし。そして、私も慎重になってきたことも怖いのですー(^^;)

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