Monday 9 November 2015

また、ハンターとやり合う 







折角の森生活ですが、
うちの元野犬さん、森に入ると興奮度が上がるので、トレーニング(散歩)のために、わざわざ殺風景な所を探して出掛けています。

今週末は天気も良かったし、1日に2回出掛けて、たっぷり楽しんだのでありましたが、
こんな事に巻き込まれてしまったのでした。


この写真は、事件の現場とは関係ありません。

場所は、畑と畑の間の舗装された一本道(北ドイツなので、何kmも続く)もちろん公道。

畑を走らせていた訳でもなく、フリーにしていた訳でもなく、リードを着けて道を歩いていました。

すると、車がやって来たので、道の脇でお座りをさせて、通り過ぎるのを待っていると、
車が止まり、窓を開けて、

ここで何をやっているんだ? と、60代後半の男性が顔を出した。

始め、何言ってんの、このおっさん?と、しばらく耳を傾けていたのだけれど、
どうも、言っている内容がおかしい。

リードをしているということは、お前の犬は、まだコントロール下にないとか、そんな犬は柵の中で訓練するものだとか、知ったかぶりな顔で説教し始めた。

始めは、だからこうやって、訓練してるんでしょ、とか、犬の学校には行ってるし、それ以外に散歩に行っちゃダメなんですか?とか言い返していたんだけれど、

次々に誘導尋問のように、意味のない質問(=何処に住んでいるのか?その近くで散歩できないのか?など)が続くので、

一体何が言いたいのか質問しても、

誤魔化すようにまた向こうからの質問&うんちくが始まり、、、




その車に、猟犬が乗っていたし、地元ナンバーだし、言いたいことは大体想像がついたんだけど、
こういう方法で、散歩している人やジョギングしている人、サイクリングを楽しむ一般人を追い払うハンターを何人も見てきたので、言いたい放題にさせるのは許せない。

男性のうだうだ文句に惑わされずに、根本的なところに留まること。
冷やかしに乗って、興奮したりすると、向こうの思うツボなので、あくまで冷静に。(難しいけど。。)


Q: 私達の討論に先が見えないので、始めに質問した2つに答えて下さい。
  あなたは誰ですか?

A: ここを管理しているハンターの一人だ。(やっぱり!)

Q: 私がこの道を使用してはいけないのでしょうか?

A: モゴモゴ、、、いや、法的には、、そんなこたぁない。。

Q: では、あなたの主張として、私がこの道を使用することを望ましく思っていないということですか?

A: しばらく沈黙してから、そうだと。



だから、、、出るとこに出れば、おじさんの主張は負けるのに、、、。



自然に良いことをしている農家は畑を見れば分かる。

こういう輩は、農家猟師と呼ばれるタイプに多い。

昔から、土地を所有していて、
オラの土地で出来た物はオラのもの、オラの土地に入った動物はオラのもの。

という考えから離れられないのだろう。

延いては、何十年も前に公道になった道ですら、自分のものだと未だに思っている。

地球上の全ての営みは自然の恵みのおかげであるという考えはまったくない。


私が初めて衝突したハンターも、このタイプだった。

主張は今回とまったく同じで、リアクションはもっと強烈だった。

同じく、犬を散歩している私のところへ、もの凄いスピードでジープを走らせてきて、数十メートル離れたところから、怒鳴りちらし始めた。

銃を所持しているだろうし、こんなに顔を赤らめて興奮しまくる大人の男性に、最初は怯んでしまったのだけれど、

お前の犬を撃ち殺すぞ!

と言われた瞬間に、私もぷっちんときた。

車に乗っている男性の所まで歩いて行き、名前を聞き出して、車のナンバーを確認しておいた。
すると、急にしょぼんとして、走り去ってしまった。

家に帰ってから、狩猟協会に電話をし、事情を説明。
直ぐに会合が開かれ、全員の前で謝罪し、二度としないと誓うことで、許してあげることにした。(幼稚園レベルだー。)


全てのハンターがそうではなく、上にも書いたような、ある一部のタイプに限られ、そういうタイプは他のハンターからも懸念されているところもある。

ただ、ドイツでは、狩猟免許所持者は野性化した犬を撃っても良いということが、法的に認められているため、それを強みに自分の主張を押し通そうとするハンターが居るのも現状。

散歩中の犬が撃ち殺されるという事件もちょくちょくある。

この”野性化した犬”の定義がハンターの良いように利用されているケースが多く、
フリーで歩いている犬=狩りをする犬=野性化した犬、と簡単に判断される。

だからと言って、犬を撃つぞと、飼い主に言うことは、脅迫であり、一般常識が欠けているとしか言えない。


この問題、もっと掘り下げると、歴史的背景とか政治的背景が浮かび上がってきて、簡単に解決できる問題ではないと分かるので、本当にうんざりする。


最近思うようになったのは、こういう人に出会ったら(大体挨拶もなく、自分の言いたいことだけ言う)、できる限り無視をして、一切会話をしないことが無難だと。

時間の無駄だし、相手が言いたいことを言ってやったといい気になるのを防ぐために。
それに、言い返した所で、こうやって今でも気分悪いもの。。。










4 comments:

  1. 農耕民族は土地に固執し、狩猟民族は獲物が第一。だから、なるほど、農家猟師は、どっちも自分のものにしたいと?単にわがまま、ただの嫌がらせ。散歩しているだけで追い払うなんて、ああ、なんて心の狭い。そして、やり口が幼稚!銃を持っているからそーんなに強がることができちゃうんですかね。
    こういう輩には、冷静に理詰めで問いただす。akaさんの方法は正しいと思います。狩猟協会に告発、も。こういう人がすぐに改心するとは思えないけど、ちょっとは反省して、人も犬もゆっくり安心して散歩ができますように。


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    1. コメントありがとうございます!

      そうなんですよー、この組み合わせがもの凄ーい勘違いを生んでいるんですよ。それにヨーロッパの場合、狩猟民族とは言っても、いつの話?というくらい昔の話ですし、民間人にとっては、貴族のお遊びの下で、細々とやってた程度に過ぎない。それを、オラの家系はそうやって暮らしてきたから、これからもそうする、みたいなとんでもない思想の持ち主多いですね。。

      このことを既にいろんな人に話したら、直ぐに警察に通報するべきだと、言われました。全て紙の上に残しておくべきだと。
      ふうー、こういうドイツの制度、疲れる時もありますが、住んでいる以上、合わせるべきなんですよね、、。
      いぷしろんさんのところには、こういうバウアーイェーガーが現れませんように!

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  2. 幸い 我が家近くの森は狩猟地域では無いので そういった問題がありませんが、犬連れとハンターとのいざこざは耳にします。
    いつだったか 見つけた犬を車に繋ぎ引きずりながら走った!なんてニュースもありました。
    狩猟自体に反対&嫌悪は無いですが、ハンターの人間性ですかね。
    お前の犬を撃ち殺すぞ!なんて言われたら 出る所に出ましょう!!になるのは当然。
    そして今回のようなネチネチ攻撃タイプのハンターには バシッと強く言うか無視するか迷うとこですね。
    やはり証拠として会話を録音出来ればいいと思うのですが。

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    1. コメントありがとうございます!

      なぜこんなにいざこざが多いのでしょうね。犬の学校でも、ハンターのハの字が挙がれば、皆さん急に眉間に皺がよってしまいます。対向意識ばかり強くなってもいけないとは思うのですが、これほどニュースにも挙がるような行為をこのまま許し続けていいのか、疑問です。犬を車で引きずったなんて、本当に人間として許されるべきではないです!

      そうなんです、今後の対策に役立てなければと思っています。携帯電話は常に持ち歩くようになりました。犬飼い同士で、ここは危ない人が居る!みたいなマップをネット上で作ってみるのもおもしろいかもしれません。そこから犬好き地域を垣間見れるような(^^)

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