Thursday 27 December 2012

in Japan ヤパンなう



只今、日本で釣り休暇を楽しんでいるドイツ釣りにんげんです。

神戸での釣りの様子は後々ドイツ語版で発表していきたいと思います!


さてさて、先日日帰りで”おもしろ日本”を発見してきました。

一つ目は淡路島にある”ノマド村 <Laboratoire Village Nomade>”。

 http://www.nomadomura.net/nomadomura/nomadomura.html

3人のアーティストによって運営されているオールタナティヴスペース。

廃校になった小学校跡を活用し、土日のみ開かれているカフェ、様々なイベント会場、

アーティストが滞在できるアトリエなど、その時々の状況に応じて変化しつづける

枠にとらわれない交流の場となっています。

震災直後、被災者を早く受け入れた活動はドイツの新聞でも大きく紹介されていたので

とても興味を持っていました。



訪れたのはお昼時を少し過ぎた頃でしたが、満席で駐車場には他県ナンバーの車も

ちらほら。ノマド村へは、一車線の山道、民家がぽつんぽつんと点在していて

案内してくれた友達がいなかったら、かなり不安になるような道のり。

そんな山奥にも関わらず、こんなに人で賑わっているなんて、しかも若い人が多くて

ちょっとしたカルチャーショックを受けました。

忙しくされていたのに、活動メンバーの一人、ドイツ人映像作家ヴェルナーともお話が

出来て、現在進行中のフィールドワークのプロジェクトのお話も興味深いものでした。


次は、淡路島アートセンターの本拠地である日の出亭へ。


 イベント開催時しかオープンしていないけど、中を拝見させてもらいました。

台風で被害を受けた古民家を自分たちで少しづつ修復していて、今も改築の途中。

淡路島で行われている文化交流のお手伝いをNPOと言うかたちで運営しています。

 http://awajishima-art-center.jp/

今度は一週間位の滞在を予定して、鶏小屋で養った断熱技術を活用させたいなぁ。


その後、友達のギャラリー兼、織り工房にもおじゃまさせてもらい、安らぎの一時を。


急な訪問にも関わらず、コーディネイトしてくれたAーさん、暖かく向かえてくださった

みなさま、ほんまにありがとう!



今回の訪問は、新しい観点で日本の田舎を見直し、活動している人たちに出会えて

直に日本の現状に触れることが出来た。そしてたくさんの勇気や希望をもらえました。

中央集権的な政策に偏りがちな日本の政治(あぁ昨日の新首相の会見。。。)の中、

こんなにも熱い田舎!

ドイツの田舎でも見習っていけるアイデアをたくさんいただきました。







Monday 17 December 2012

Berlin ベルリン散策



駆け足だった今回のベルリン滞在。


約8年前、スーツケース一つで降りたったのが、このベルリン。

言葉も出来ず、知り合いすらもいなかったのに、”なんとかなるんじゃないかな”と

背中をポンと押してくれた街。

その後大学に入るために、3ヶ月程で去ることになってしまったけれど、自転車で走り回った

この街は今も大好き。好きな事を自分の方法でやっていくことの大切さを教えてくれた。

型にハマった価値観、何かに押し付けられた人生観なんていらない。なぜなら、日々の生活の中で

一人一人が作っていけばいいのだから。もしくは、作っていかなければならないものだから。


ただ、、、、

訪れる度に、なんとなく窮屈になってきた。


私の友達、知り合いのだいたいは、クロイツベルク、ノイケルンといったベルリンの東南地区に

住んでいる。トルコからの移民や、外国人がたくさん住んでいる活気のある地区。

工場跡にフラットを開いて十何人で共同生活していたり、暖房はないけれど、昔の陶器の暖炉で

温まったり、新鮮な野菜や魚はトルコ人の市場で買ったり、とにかく安価で生活できるのも

魅力的な場所だった。



今回泊めてもらった友達の家もノイケルンにあり、詳しく事情を聞くにつれて、憂鬱な空気が

漂ってくる。 家賃の高騰。


魅力的な街なのだから、世界中から人が集まってくるのは仕方ないのだろう。

でも、人口に見合うだけの量の仕事がないという。

昔だって、そんなに経済的に恵まれていた街ではなかったけれど、その分土地が安く、少しは均衡

が取れていたのだと思う。

ちょうど12月1日から降り始めた雪。

ベルリンは北ドイツよりも寒い。 出来れば冬の滞在は避けたいのだけれど、いつも決まって

冬に来てしまう。

それでも街暮らしは楽しい。

スーパーのパン屋でコーヒーを啜っていると、何年も会っていなかった知り合いに出くわしたり、

夜中に散歩していると、モミの木を盗んでいる女性が居て、助けてやろうとしたら、これまた何年も

会っていなかった知り合いで、挨拶抜きでモミの木を自転車に固定するのを手伝ったり。

知り合いだけではなく、街を歩けば見知らぬ人とも気軽に話が弾んでしまう。

キオスクに2日続けて通えば、もう連帯観のようなものまで生まれてくる。

私にとって、都会生活の魅力は、人とのコミュニケーションだ。


一度は真剣に検討したベルリンへの引越し。

でも上のような事情が、もうずいぶん前から言われていたので踏ん切りがつかなかった。

じゃあ、2ー3週間でもいいから、プチ滞在ごっこでもしてみよう。

友達と交換滞在。友達は北ドイツのど田舎で自然を満喫できる。


そんな素敵な計画を思いつかせてくれた今回のベルリン滞在。

ベルリンきつねには会えなかったけれど、充実した日々だった。



友達の家にあった本。

ありきたりなベルリンガイドに飽きた人にお薦めです!

見過ごしてしまうような場所や物の隠された歴史が紹介されています。

ガイドというよりも、読み物としておもしろいかも。






Friday 14 December 2012

インフルエンザ



タイトル名のとおり、旅から帰ってきて、インフルエンザに掛かっておりました。


帰ってきた日はゆっくりと休み、次の日も荷物の整理や事務処理なんかをこなして、

今回はハードスケジュールだったけど、意外に私もまだまだいけるやん。” 

なんて調子に乗っていた夜、

乾いた咳が出始め、発熱したかと思うと、いきなり39度。



発病2日目に車で片道20分のお医者さんに行くも、様子見ということで痰を出す薬しか貰えず、

解熱や関節痛には市販の薬でも飲んでおけば良いと言われて、注射とか点滴とかを期待していた

私は、なんとなく裏切られたような気がしてならない。それに、小一時間寒い車の中で過ごしたせい

か余計悪化したような気さえする。

この時はまだそんなことが考えていられる余裕があったんだと今振り返ってみて思う。

なぜならその後、熱は40度まで上がり、地獄を見る羽目に。。


今はこうやってブログも書いていられるのだから、回復に向かっている訳なのだけれど、

今回のインフルエンザはやって来たのもいきなりでしたが、帰って行ったのも突然でした。

悪夢のような二夜を過ごした後、 37度まで一気に下がり、台風一過の様。自分では何が

あったのかも確かではない。看病をしてくれていた彼氏くんによると、誰かとずっと話していた

らしい。確かに言われてみれば、誰かに質問され続けていた記憶がなくもない。



ただ、真剣に考えておこうと思ったのは、今後の危機対策。(大袈裟かな)

彼も同じスケジュールで働いていたわけだから、共倒れということも考えられる。

ここはバスや電車といった公共交通機関は一切ない。一番近いスーパーで車で10分。

外はこの通りの雪道。

急な買出しを頼むとなれば、近所の人にお願いするしかない。

医療面はどうか。

急患がある病院までは車で40分。一命を争う場合は、ヘリコプターが来るらしい。


田舎生活の大変さは頭の中では組み立ててはいたものの、実際自分が倒れてしまうと

かなりパニクってしまう。その時点で何も考えられない状態に陥っているから。。



庭も真っ白。

もっと真剣に野菜を作って、保存しておくべきだな。

それと、すぐに食べられるものを常に冷凍保存しておくのも必要だな。


でも、元気になったらそんなことも忘れて、旨い物は宵に食えなんて言っているんだろな。


まだ、頭が朦朧としていて、取り留めのない流れですが、、、

ずっと一緒に仕事をしていた人と電話で話したのですが、彼女は私より一日早く発病し、

まったく同じ症状だったらしいです。

ということで、ドイツにいる皆様は今年のゲルマングリッペには要注意です!