Wednesday, 25 February 2015

ペットがいなくなったら…?








出来れば経験したくないことですが、動物を飼っていると、どんなことがあるか分かりません。
そんな時に、焦らず出来る限りのことをしてやりたいと思う気持ちはみんな同じです。

今回私が行ったことに加えて、私の知っている限りの方法を紹介したいと思います。
もし、こんな方法もあるよ、と情報をお持ちの方は、是非お知らせいただければ幸です。



# 逃走した付近に住んでいる犬飼さんたちに連絡。
犬を見つけるのは犬です。ウチの犬も、犬が通りかかるのと、人間が通りかかるのとでは、吠え方も違います。それに、散歩の時にも気を配っていただける。


#  そこに猟地を持っているハンターに連絡。
前にも書きましたが、私、あまり良い関係を築いているとは言えないですが、協力してもらうというより、今回は、”キツネではありません!!”と、報告しておきたかった。


# とにかく知っているご近所さん全員に連絡を入れておく。


# 登録してある団体に届け出る。
私は、TASSO e.V. という犬猫ホットラインに登録しています(無料)。首輪にも番号札が付いているので、見つけた方が連絡する可能性があります。 24時間対応。


# 管轄になりそうな、動物保護センターに届け出る。
マイクロチップの番号など、直ぐに答えられる様にしてから電話しましょう。


# インターネットの掲示板を利用。
色々と種類もあるので、どこまで人の目に届くかわかりません。
ebay-kleinanzeigen Vermisste Tiere in Deutschland

なので、今はやはりこちら↓


# facebookで情報の拡散。
私は普段あまり使わないのですが、今回ほど、この拡散威力に感動したことはありません。
近所に住む数名に流しただけで、一瞬でほぼ町全体に行き渡る感じ。

分かりやすく情報を流すために、詳しい内容を上記の掲示板で作っておいてから、fbでシェアすると、受け取った人も拡散させやすい。

近所に知り合いなどいない人は、こちらを利用してみてはいかがでしょう。

Hunde-Suchmeldungen

fb上のもの。場所を指定すれば、その近くに住んでいる人達に情報が流れるようになっています。


そんなものは、若い人しか見ないと思いがちですが、情報を受け取ったある人なんかは、実家のお母さんに電話してくれて、そのお母さんがご近所さんにおしゃべり拡散、という方式もなり得るので、とにかく情報ばら撒きが重要だとつくづく思いました。


#  警察、市町村役場に連絡。
これは、最悪の事態を考えての行動。事故にあった場合は、こちらに連絡が入ります。






この写真、アカ生後5ヶ月くらいの時。

かわいいでしょ? こんなの庭に入ってきたら、貰っとこう♪ と思いますよね。

実は、思われてしまった事件がありまして、、、

数ヶ月滞在した、土地勘も知り合いもないところで、わんぱく盛りのアカが逃走。

運良く(?)ある犬飼さんに保護されました。この方、瞬時に猟犬だと察知(当時はチョコラブだと思われることが殆どでした。)早速掛かりつけの獣医を呼んで、マイクロチップをスキャン。

猟犬でも、一般人から譲ってもらったばかりだったので、まだチップが入っていませんでした。

犬飼さんは直ぐにハンターでもある旦那さまに連絡。
旦那は電話口で、俺が帰るまで、取っておけ!と叫んだそうです。


もちろんその後、私達とその家族が親交を深めたのは言うまでもありません。
アカに猟犬の第一歩の貴重な訓練を教えてくれたご家族です。


なんて、ほのぼのしたお話に落ち着いて良かったのですが、

現実では、ペットが盗まれる事件もちらほらあるようです。

特に多いのは、スーパーなど店の前に繋いでおいた犬を故意に持って帰ってしまうケース。

こうなると、見つけるのもかなり苦労が強いられます。絶対やめて欲しい行為ですね。


とにかく、普段から出来ることとして、上記の団体などに登録すること、首輪には出来るだけ分かりやすい情報を付けておくなど、危機管理をしっかりしていきたい所です。


昔、首輪に直接マジックペンで、電話番号と漢字で名字が書かれた犬が近所に居ましたが、
あれはあれで、とーっても効果的だと思いますね。

恰好悪くても。飼い主のおじいさんの愛が伝わってきました。


300ー4352 田中。という犬^^






Sunday, 22 February 2015

インフルエンザと失踪事件








春近し、というところまで来て、インフルエンザをもらってきてしまいました。
今、流行っているみたいですね。

お医者さんが言うには、予防接種を受けた人でも罹る厄介なタイプとか。私も丸一週間床から起き上がれませんでした。皆様もお気を付けてください!


さて、そんな凄まじい流行風邪にうなされる中、大変なことが起きてしまいました。


犬の失踪です。


もちろん、マイです。


相方との散歩中、彼が靴の紐を縛り直している時に、鹿の大群が横切り、大興奮でリードを手からもぎ取って逃走。

この森、私はここしばらく避けていたんです。100%の確率で野生動物(うさぎ一匹とかではない)と出会うので、興奮ゼロの散歩を目指している今は、マイとは入らないようにしていたんです。

相方が言うには、午前中のトレーニングで、素晴らしい進歩を見せてくれたので、ご褒美に長い散歩をしようと出掛けたんだそうです。

そんな時の、悪いタイミングで起きてしまった事故。

ご近所ならば、自分で帰ってくることを期待できるのですが、逃走した方向は初めての場所。

その上、興奮状態での逃走。


それが、夕方の4時くらいだったでしょうか。
私も数時間ほど探しましたが、途中で立っていられなくなって、ベッドに倒れこんでしまいました。

とにかく暗くなるまでが勝負と頑張りたかったんですがね。。

最悪なのは、フレキシーリードが丸々着いたまま、という状態です。

犬のみならば、交通事故さえ避けられれば、自分で動き回れる生き物です。しかも野犬出身なので、生き延びられる確率はかなり高いと信じています。

でも、こんな厄介な紐が着いた状態、、、命取りです。


あらゆる方向を探したつもりなのに、何時間経っても見つかりません。

アカも一緒に頑張ってくれました。


それなのに、無残にも、日は暮れていきます。


暗くなってからは、自宅で捜索の手続きや、協力の呼び掛け作業を始めました。
*これについては、後日詳しく記事にしたいと思います。


夜になってからも、森を中心に、どこかに絡まって動けないことを想定して、

相方は殆ど眠らずに、探し回っていたようです。

私は、外を歩き回ったのが祟ったのか、一晩中高熱に浮かされていました。


それでも、眠れるわけでもなく、外のセンサーライトが点く度に、自力で帰ってきたんじゃないかと見に行っては、ため息をつくばかり。


暖冬とは言え、氷点下まで気温が下がる、霧の深い夜でした。
 


朝を迎えてからは、新たな期待を胸に捜索を始めました。

人が動き出せば、周辺の村ほぼ全体に連絡が入っているので、誰かの目に止まることは確かだし、
もし、もう保護されているのならば、チップも入っているし、登録札も首輪に付いているので、連絡が来るはずです。

ご近所のブリーダーさんも一緒になって探してくれました。本当に心強かったです。


それなのに、マイちゃん、出てこないんです。






私はもう一度、サテライトマップで逃走した方向と、可能な行動範囲を見直してみることにしました。

ここまで協力者がいる中で、誰の目にも触れられないのはおかしいと思い、今まで重点的に探していた逆の方向を探してみてはと考えたのです。

水場が多く、バイオガスの施設を横切らなければならないので、普通の犬の行動から想像すれば、
絶対行くはずがないと思っていた所。


結果、見つかりました!


ビオトープになっている湿地帯の片隅、冬でも大きな茨の蔓に、枯れた葦科の植物が重なり合う
死角中の死角の中から、カタカタと重たそうにリードをぶら下げて出てきたそうです。


なぜ故にわざわざこんなところへ?と、一瞬思いましたが、この子は野犬出身でありました。

リードの汚れ、壊れ方を見ると、随分長く動き回っていたことが分かります。
探しに探し回って、一番安全だと思える場所で待機していたんでしょう。

私達がいつか迎えに来ることを分かっていたんでしょうか。


アカも知らない場所での失踪経験ありですが、ある時は、他人様の家に上がり込んで、暖炉の前で寛いでいたところを発見されたという犬です。

またある時は、他人について行ってしまったと言う、、これはこれで危ないのですが、、。


これまた、まったく違う性質を考えさせられる教訓となりました。


見つかった時は、二人で泣き崩れたい気持ちでしたが、
相方は泣き崩れ、私は言葉通り”ぶっ倒れましたー(一週間後に起き上がるまで)


ま、その前に、ブリーダーさんに教えられた、急激に体が冷えた対処法として、薄めたチキンブイヨンのみの生温かいスープと、ヤギのミルクにハチミツを少し加えて温めたものを与えました。
 



ご心配お掛けしました!



今思い返してみても、夢の中の出来事だったような気がしてなりません。


もちろん悪夢ですがね。








Thursday, 12 February 2015

植物のちから ハーバリストからのお願い









あなたはハーブの力を信じますか?

と、聞かれても、いまいちピンとこないかもしれない。

ある年齢層以上の人になると、なんじゃハーブって? と、顔をしかめる人もいるかもしれない。

でも、漢方薬とか薬草と言うと、日本では、ぐっと親近感が沸き、信憑性が帯びてくる。

では、ドイツや近隣諸国ではどうなんだろう。

風邪を引いたらこのお茶を飲むとか、お腹の調子が悪い時は、このハーブを採るといった民間療法的な知識はそれなりに根付いていて、薬局やスーパーなどでも、色々な薬草が市販されている。

老若男女に関わらず、一応身近な存在ではあるらしい。

ただ、私の会ってきた人達を観察していると、なんとなくバリエーションが少ない気がするのだ。
いわゆる一般的な、カモミール、セージ、ミント、タイムとかをこよなく愛しているのに、

そんな人に、ちょっと変わった薬草を差し出してみると、急に反応が変わり、躊躇してしまう人が多い。

例えば、日本だと、”お肌が綺麗になる韓国茶”と聞くだけで、なんか効きそうーなんて、直ぐに受け入れられたりする感覚とちょっと違う。

慎重というだけではなくて、薬草療法が、それほど受け入れられていないと感じることが多い。


友達のハーバリスト(薬草学者)が面白い話をしてくれた。

彼女が行っていたワークショップの最中に、参加者の目の前で、一匹の羊が急死してしまったそう。
みんな羊の回りに駆け寄り、ショックでざわざわし始めた中、各々の参加者が彼女に手を突き出して、

ハーブをくれ!

と、詰め寄ってきたそう。

いやいや、私は魔術師でも魔女でもないんだから、死んだものを生き返らせることは出来んよ、、、
と、苦笑い。

確かにまだまだ神秘的な分野で、そんなワークショップに参加するくらいの人達は、その神秘性なるものに、惹きつけられているところがあるのだろう。


そして、その友達に言わせると、民間レベルの話ではなく、学術分野において、ヨーロッパでの薬草学の認知度はアメリカ大陸に比べ、まだまだ低いのだとか。

実質的な問題で言うと、保険でカバーできる自然療法が少ないとか、販売に至らない薬草が殆どなんだそう。

ドイツには、ホメオパシーがあるから、、と言いかけて、
首を振って笑われてしまった。

星の数程ある自然療法の極々限られた一部のみしか使われていないそうです。
それなのにこんなに世界中に普及されているなんて、ドイツの七不思議の一つかもしれない。

じゃあ、どうすれば、、、と思い立って、

こんな本を買ってみました。
自然界の薬物、網羅されています。 が、難しすぎるー。化学式とか、読めないし。



さて、本題のお願いですが、
現在、人生の中で一番辛い時期を送っている彼女。

何か私にも出来ることがないかと尋ねたら、

そろそろ春に向けて、菜園の準備が始まる季節。お願いだから、沢山の種を植えて欲しいと言われました。


遠く離れていても、植物のパワーは地球上で繋がっている。

植物を植えたからと言って、世界中が幸せになれるなんて、ヒッピーハッピーな考えを持っているわけではないけれど、

やはり植物の持つエネルギーって凄いと思うことがある。

こんな時代だからこそ、こういうエネルギーに頼ってみるのもいいのかもしれない。



うちは早速、唐辛子の種を蒔いてみました。

去年、日本から送られてきた唐辛子から、種を取り出して植えてみたら、綺麗に育ってくれたので、
今年も色々なチリを発芽させてみようと試みています。

チリは暖房の入った室内でも十分育つので、早めに室内で発芽育苗しても大丈夫ですよ。

春よこい。








Monday, 9 February 2015

獣医通いは、夫婦喧嘩の元…









寒いですねー。

しばらく凹んでいたので、なかなか書く気になれませんでした。


先週の庭。今はもう溶けちゃった。


マイの犬学校が、なかなかいい感じで始まってくれたので、ちょっと浮かれていたところ、
週明けに予防接収のため、動物病院へ。

こちら田舎の動物病院、診察時間は、午前中は”大きな動物”、午後の数時間だけ”小さな動物”という割り振り。始め見たとき、なんと大雑把な分け方!と思ってしまったんですが、

ドイツ語では一般的に、この大きい小さい(Großtier, Kleintier)という表現は使われるみたいです。(小動物と訳せば違和感がないのかも。でも、大動物?)

つまり、大きな動物は、家畜を指し、小さい動物はペットということ。

昔は、ほぼ家畜のための病院だったようですが、ペットブーム?で、小さな動物枠が拡大されてきているようです。

とはいえ、小さな小さな病院なので、待合室も狭く、診察室も小さな2つのみ。

以前、アカが怪我でお世話になった時なんて、診察室が塞がっているからって、待合室で麻酔注射を打たれたり、、。ここは野戦病院か?





この方も、二度お世話になっていますが、診察や注射はまったく問題なく、
問題はこの狭い待合室。

ここさえクリア出来れば、獣医通いは苦ではない筈だったんです。


この日は、紳士なラブラドールのオスと、おばあちゃんに抱っこされた小型の老犬のみで、
思いっきりガン見していますが、尻尾が上がる、泣き叫ぶこともなく過ぎて、ほっと一息。

さっさと注射を打って貰おうと、診察室に行くと、前回も診てもらった女性の先生の様子がちょっと変。

注射の用意をしながら、この犬噛んだりするのかしら?口輪も一応あるんだけど、、と、見るからに怯えている感じ。

私達もここで気づけば良かったのですが、後悔先に立たず。

今までこんなことを言われたことがなかったのに、犬の頭を脇で抱えて欲しいだとか、首輪もしっかり持って欲しいだとか、一本の注射にこんなに時間を掛けることは初めてで、、。


案の定、注射もサクッと打ってくれず、2回もやり直し。
そりゃー犬は気づくでしょ、何かがオカシイ、何か危険な感じって。大暴れです。


何のために飼い主がいろんな苦労をして、獣医嫌いにならないように気を配っているのか。
それなのに、獣医さんがこれではお手上げです。

後々、支払いの時に、彼女が言うには、違う犬と間違えたのだそう。
うーん、このドイツでは珍しい見かけの野良犬とアジア人の組み合わせで間違えるかなー。


でも、人間だものー、疲れることだってあるし、何かに気を取られていたのかもしれないし、、、

まずはうちの犬を落ち着かせてあげなければと、私は寒ーい帰り道の途中で、車を降りて、ゆっくり散歩しながら帰ることにしました。

30分ほどかけて、やっと落ち着いてきたマイマイ。

少しはほっとして、帰宅しました。


ところが、

以前に書きました動物に弱いドイツ人、まだメソメソ&獣医へイライラしてるんです。


今回はキレました。

もう、丸二日ですよ。

普段喧嘩を避ける私、でも噛みついたら離さない闘犬タイプ。(反省)

あーあ、疲れた。。。


犬のかぎしっぽ。

 さて、先週末はこのお姉さんも参加した犬学校。


 オビディエンス、このタイプの犬とやると楽しいです。課題が次々に出てきて、それに従うのが大好きな犬ですから!

先生がおっしゃるには、4歳なのに、新しいことに対する吸収力がこれほど高い犬は珍しい、と。
歳を重ねると、落ち着きが出る分、新しいことを覚える速度が遅くなっていくそうです。私も一緒!)

言い換えれば、、、まだ子供っぽいってことか?


おもちゃを使うともっと効果的。

そして、最終的な先生の評価は、

アカは全てパーフェクトにやっているのに、飼い主(私達)が間違いだらけ。




伏せをしているつもりでも、ちょこっと腰が上がっています。

それを見落として、次のコマンドを掛け続ける私達。それを犬は、これでもいいんだと解釈してしまって、そのまま覚えてしまう。

細かい所だけれど、最後まできちんと教え込まない飼い主の癖が見え見えなんだと。

うわー、なんだか私の人生に於ける欠点をズバッと突かれた気分。

やっぱり、犬の学校、飼い主のための学校でありました。。


マイ子はんは、

こっちを向いたら、とにかく褒めること!
やはり、コメント頂いた方々からのアドバイス通り、楽しいところだと教えることが、今は重要なんだ。

以下は、呼び戻しの練習風景。

来てくれるときは、耳ペタ、尻尾ふりふり、

絶好調な笑顔で、

どやさ!

近々、避妊手術も控えているので、今回の出来事はちょっと痛いですが、君ならやれる!

私もついてるし!


次回は私一人で行こうと思います。











Wednesday, 4 February 2015

ど田舎の、シーザー ミラン







元野犬マイの学校二日目。


アカ姉さんは、直前になって、遊びに来ていた親類と一緒にドロン。


雪の日に学校なんて有り得ないー。しっぽふりふり

今日も、授業が始まるまで、敷地内にも入らず、犬たちが繋がれている所や、飼い主が団欒している所の側の道を行ったり来たり。

何やってんのー?食べないから入っておいでよー。

と言われても、いえ、うちの犬、まだなんです、、。

それぞれの事情があることを理解してくれる、飼い主さんたちのやさしい眼差しは心に響きます。


やはり前回同様、敷地に近づくにつれて、興奮度が上がり、キーキーと泣け叫ぶマイ。

トレーナーさんからの助言で、今日は朝ご飯も与えず、飛び切りのオヤツ(魚オイル漬けのハム)を持参しまして、餌で気を逸らす方法。

餌を鼻にかざして、気を惹いてから、リードは引っ張らずに、自分から私の方へ歩み寄り、アイコンタクトを取るまで待つーオヤツ、を気長に続けました。

ようやく少し落ち着いたところで、練習場に入り、今日も邪魔にならないようにウロウロと歩き回るだけの練習を始めました。


今日も10匹わさわさ居るぞ。逆光だ、、。

ところが、

今日は覚悟を決めたのか、餌が効いたのか、5分も経たないうちに落ち着きまして、

すんなり犬さんたちの輪の中に!


そうこうしているうちに、オビディエンスのクラスが始まり、

勢い余って、なんと、マイマイ、初レッスン参加。


ちょっと奥さん、真ん中できちんとお座りしてるの、うちの子よ。


一度軌道に乗ってしまえば、そういうものなのか、その後もぎこちなくではあるけれど、ホイホイと課題をクリアしていく。

喜びというよりも、驚きの方が強かったけど、
あーーー良かった、学校に来てみて、、、と、しみじみ眺めておりました。


そんな、幸福感に満たされたひと時に、突如亀裂が、、


巨大シェパードMIX大暴れ。

始めから、ちょっと危ないなーとは思っていたんです。
(もちろんうちのマイは、初日からガンを飛ばしまくっていました。君たちは同類なのか?)

飼い主は女性の方で、長身ではあるけれど、細身の体で、必死でリードを握り締めている感じ。

それに、他の犬に反応するだけではなく、ギャラリー席の人が動く度に、人間に突進して行く姿勢を見せていたんです。

そして遂に、リードを噛みだし、歯をむき出して飼い主に唸り、吠えまくるという始末。

飼い主さんは、必死に押さえつけようとするものの、興奮状態のシェパードの二回りは大きい犬をコントロールするのは、体力的にも厳しそうでした。

それに、既にシェパードMIXの口は飼い主の腕をパックリ掴んでいます。
 


遊具で息抜き&趣向替え。

トレーナーもすぐに気がついて、近づいて行き、少し観察してから、ある飼い主さんを呼びました。

その方に、見てやってくれ、というような仕草をとって、自分は訓練に戻るではないですか。

な、、何が起こるの? と、私はもう目が離せない。


この飼い主さん、なぜか全身作業着なんですよね。それも家でも着られるような普通の作業着ではなく、本格的な、如何にも、鉄工所からの帰りっす、という出で立ち。

始めて見た時、申し訳ないのですが、用務員のおじさん的なお手伝いをしている方だと思ってしまいました。。。


さて、そのおじさん、シェパードの飼い主に指示を与え、自分の犬も一緒にしばらく歩かせていました。

でも、興奮状態がまた出始めたところで、柔道のような軽やかな仕草で地面に押さえつけ、犬の体を横たえる姿勢に持っていきました。

もちろん、私は凝視していましたが、遠すぎて何をしているのか見えず、
おじさんはシェパードの顔付近でなにやら止まっているので、口輪でも装着しているのだろうと思っていたんです。

ところが、その状態で5分程経った頃、ゆっくりと起き上がったシェパードには口輪など着いておらず、
ブルブルブルッと悪いものでも振るい落とすかの様に、大きな身震いをして、

歩き出したのは、生まれ変わったような犬。


ガクブルものです。

これが巷で人気の、ドッグウィスパラー?!?!?!

作業着を脱ぎ捨てて、お面を剥ぎ取ったら、小麦色の肌がよく似合うメキシコ人が出てくるのか!?



お気に入りのバーニーズのペア。

山小屋生活するなら、こういう犬も飼ってみたいなー。

すみません、一人で興奮してしまいまして、、、

でも、今でも興味深々なんです。これは、なんとしてでも真相を突き止めないといかん!


あ、肝心のマイマイですが(ごめん、忘れていた訳ではないよー)、訓練中はともかく、
驚いたのは、次の日の散歩でも興奮ゼロでありました。

大きな希望の星が見えた週末でしたが、振り出しに戻るというか、克服する問題が増えてしまう出来事が起こってしまうという。。。

それはまた、別の機会に。








Sunday, 1 February 2015

ドイツ独特の、犬の学校システム







こちら北ドイツ、雪がまだ残ってくれて、散歩が嬉しい毎日です。

犬の学校2回目。

恒例の30分前に行って、学校付近を散歩。

うん*も、しっかりしとこう。

さて、犬の学校探しで、気づいたことを少し綴ります。

マイが今通っている所もそうなのですが、ドイツには協会制度による犬の学校があります。

つまり、会費(大体年会費)を払って、会員になり、協会の催し=トレーニングに参加するという形です。

ドイツ語ではVEREIN(フェアアイン)。伝統的な村を守る会や美術館級の大きなものから、趣味の集いのような小さなものまで様々です。

ちなみに、釣りをするために入る協会もこの種類です。(釣り協会について以前に書いたもの。

ドイツ人なら、一つはそういった協会の会員になっている人が多いです。例えば、近くの自然公園保護協会など、催しに積極的に参加しなくても、寄付する感覚で、会員になっている人とか、子供がいれば、お稽古ごとやスポーツクラブなどは、この協会システムのところが多いです。


犬の学校に関しては、昔多かったのは(今もあるけど)、同じ犬種を飼っている人たちが集まって、
OO犬愛好家の会のように運営しているところです。(日本にもありますね。)

一度通りかかったことがある、ロットワイラーの会”と書かれた施設では、2mくらいの塀と植木で囲まれた、なんとも興味をそそる佇まいでした。一体内部で何が行われてるんだろう…。


そして、協会と言っても大きさは様々と書きましたが、犬の学校もしかり、
十数名のトレーナーと複数のトレーニング場を完備したところもあれば、草原の中に柵を立てて、掘っ立て小屋を置いただけ、というところもあります。


正しく、大草原の小さな学校。

全て、会費で賄っているため、会員が多ければ多いほど、協会は大きくなっていくというシステムです。

利用者としては、年会費を払ってしまえば、何回参加しても良いので、気が楽といえば楽ですし、
最近では、お試し期間ということで、一コース、一回づつの支払いも可能な所が多く、普通の営利の
ドッグスクールと殆ど変わらないようです。

感覚的に違うのは、協会のシステムは、利用したいが為にお金を払うというより、この団体を支えたい、という気持ちで会費を収めるといったところでしょうか。


そのせいか、二つの学校を見学してみましたが、かなり遠くから通って来ている方が多いです。

ここなら!と思う所じゃないと、なかなか会員になりたくないのでしょう。
そういう面では、厳しい所もありますが、一度会員が集まれば、なんとか運営が出来るので、最近急増してきたドッグスクールのように、突然経営者が入れ替わったり、トレーナーが次々に変わったりすることはないので安心かもしれません。


しいて欠点を挙げれば、長く会員をやっている方々がなあなあになってしまって、派閥なんかも出来てきたりして、人間関係が面倒くさいところがありますが、

ここはドイツ、さっぱりと、参加したくないことはやらない姿勢を通せるので、楽勝です。



トレーニングの様子を書こうと思っていたら、長くなりそうなので(ちょっと目を疑う出来事がありました、、。)


つづく。