Sunday 30 June 2013

Berlin ベルリンでみどり





今回のベルリン滞在は非常に慌しかった。

数ヶ月訪れていないと、あの人にもこの人にも会っておこうと欲張ってしまう。

そして案の定、前もって計画を建てるということが出来ない私は現地に着いてから連絡しまくる。

それでも、田舎に住んでいる利点で”あいつに今会っておかないと今度はいつになるかわからん”

と会いに来てくれる友人達に感謝。忘れられないうちに、もう少し頻繁に訪れようと反省も。。


さて、今回はブレーメンより初めてバスを利用。

最近(?)法律の変更に伴い、長距離バスの運行許可が和らいだとかなんとか、、と聞いてはいたの

だけれど、探してみると確かに以前よりかなりお得なバスが出ている。

私が利用したのはmeinfernbus.de

いつもはmitfahrgelegenheit(相乗り)を見るのだけれど、値段がほとんど変わらないのなら

バスでもいいかと。 4時間半休憩なしというのはちょっときついけど、WLANも付いてるし

新しい車種で快適。運行時間が合えば、また利用したいなと思う。


F & Ds Tomaten-treppe

今回の滞在先だった友人宅のトマト階段。

倉庫の屋根にもズッキーニやらカボチャやら、うちと変わらないくらいの種類の野菜がわさわさ。




都市部で目を惹くのが、線路脇などで自生している植物たち。

ベルリンには一体どれくらいの数の人が植物を育てていて、その種が自然に野性化していく様子を

想像するだけでワクワクしてしまう。

逆に、この前読んだ記事では、東西ドイツの国境ゾーン、誰もが立ち入らなかった境界線には

昔から生息する生き物や植物が見られるというのもおもしろい。



さて、今回見つけた本の紹介でも。




左:ハーブ図鑑

+食用ハーブ
+スパイス
+薬草
+アジアのハーブ
+変り種ハーブ
+ワイルドハーブ

というカテゴリーに分かれているので便利。
育て方、用途、効用の記述もしっかり。


右:父と息子による家庭菜園

季節の野菜のちょっとした育て方のヒントとともに、一味変わったレシピが添えられています。

パラパラと気軽に読んで楽しめる。





Sunday 23 June 2013

Aquaponic #2 待望のスイカとその他野菜コドモ







こんにちは。ミニアクアポニックマニアです。

観察用の椅子も完備して益々和みの空間に。

そして遂に、



Melons- pollinated by hand

スイカの授粉に成功した模様です!

スイカは3番目の雌花を着果させるーなんて後から知った私は、闇雲に授粉しまくっていたので

果たしてこれから大きくなるかは謎ですね。


ここまで来ると、追肥のタイミングやらという課題も出てくるのですが、なんせアクアポニックでは

魚に頑張ってウ○コしてもらうしかない。

魚の量を増やしてみるのが一番いいのかもしれませんが、急に魚を増やすといってもこれまた自然に

任せるしかないので、繁殖しやすい水作りとかという課題も出てきます。



その他、野外組の野菜も実を付け始め


Saladgurken

Buschbohnen

Zucchini

Hokkaidokürbis

Erdbeeren

今年の目標だった”毎日菜っ葉を食べる”も、小松菜、ほうれん草、春菊、菜の花、水菜、コカブ

を2週ごとに種蒔きし、常に2種類の葉物確保で達成しつつあります。



が、、、、、、

ここ一週間の雹や雷を伴った集中豪雨。

うちの畑も雨が降ると池のようになって、野菜が浮き草状態。

北ドイツなのに、ムッとする蒸し暑さが続いていたんですね。

ハンチング帽を被った如何にも北ドイツ人らしいおじいちゃんが真っ赤な顔で自転車を漕いでいる

のを見かけては、大丈夫か?と思ったり。

この辺も気候がぐちゃぐちゃでお年寄りには厳しいみたい。


来週は家を空けるので非常に心配…






Friday 21 June 2013

Hecht パイクー女の勘







5日くらい前の話になりますが、


Hecht: 60cm 2,5kg  22:15

来た!


今年は釣りに出る機会が減ったにもかかわらず、釣果はそこそこ。ボウズの日のほうが少なくなりました。

去年は、フィールド観察、投げる練習と時間さえあれば釣りに出掛けていた私。

今年は ”あ、そうだ、釣りに行こう!”とふと思い、場所と時間もピンとくる選択で。



水辺に着いてこのマゼンタ色の空を見て、なんとなく間違いはなかったと確信し始めたり。


でもね、、、最近気になっているーワイヤーリーダー論、目のいい魚は見えるんじゃないか?ー

GTでは、スパゲッティみたいに太いフロロカーボンを使用するなんてことも教えてもらい、

なんとなく試してみたくなった。

気温も暖かい日が続いているし、水面の虫も多くなってきているからパーチも活発とあれば

試すには持って来いの条件。



こちら、前にも触れた近くの村の年季が入った釣具屋の片隅で見つけたもの。

去年買って以来、試すことなくルアーボックスの片隅に転がっていた子。フローティングをすっかり

忘れてきてしまったので仕方なく使ってみることに。 ルアー部分は木製で沈みも少ないし、

この小ささならパーチに気に入ってもらえるだろうと。。

でも、動きがなんとも頼り無い、おもしろくない、退屈ーーーゆっくり引けば、ただただスーッと

動くだけ。スピナー部分もそれ程精巧ではないらしく、気まぐれに回るだけ。

あーだこーだと試しているうちに、少し早く引けばぐにゃっと変わった動き方をすることに気づき、

落ちていく時は頭から超スローでスピナー部分はヒラっと偶然のように左右する。

2、3、3、3、2 とか 2、2、3、2 と不規則にリール巻き、休憩を繰り返して試していた時に

今回はいわゆるゴンッとかガツンでパイクがやって来た。

瞬間口から出たのは

シャイ○!! (ドイツ語:ク○)


ワイヤーなし。


こめかみ辺りがびりびりしながら誘導するも、これ、大きくないか? もしかしてパイクじゃなくて

なんか変なもの(それ何?)じゃないか? と不安で不安で。

ブレーキ緩めて泳がせて、跳ねられたり、回転しだしたりしたらもう終わりだし、、

ああ、もう疲れたー。

その時ではなく、11時過ぎに家に戻ってソファにごろんと横になった時にドッと疲れが出た。


今後はワイヤー着けるよ。




大きくないけど、おデブちゃん。


そうそう、女の勘は当たらんーということで!








Saturday 15 June 2013

Aquaponic 未来型農業_アクアポニック始めました!





未来型ロボットみたいですが、ドラエモンではなく、アクアポニック。



5月の様子 im Mai

水耕栽培と魚の養殖を同時に行うシステムのことです。

水耕栽培と魚、二つの水槽を繋ぎ水を循環させることによって、魚から出た排泄物は

植物の肥料になり、植物によって浄化された水は魚の水槽へ。

まさに、何も足さない何も引かない、また場所もとらないということで、未来型の農業として世界中で

実験、実施されています。





ただ、うちの場合は6平方メートルの温室を利用しているので、ミニアクアポニック。

本来なら魚の養殖を行うところも、うちで飼っている熱帯魚の夏の休暇先となっております。




そもそも去年の夏も熱帯魚をこの温室で育ててみたところ、成長も良く、色の出方がまったく変わって

きたので、今年も実践すべく水槽を新たに作り直すことに。自然のボウフラや微生物が食べ放題の上

ヒーターも必要ないですからね。

それでせっかく作り直すのならば、何か良いアイデアはないかとアクアリストの彼とガーデナーの

私が辿り着いたのが、このアクアポニック。


Wassermelone im Mai
上図は5月のスイカの様子。

今は、こんな風に。


Wassermelone im Juni

なので前回記事、人工授粉なんですね。。ハウスなので虫に任せておけない。

その他、
トマト
Tomate
バジル
Basilikum

パプリカ
Paprika
水草も。



まだまだ始めたばかりで、改良の余地があるのですが、とりあえずスタートから一ヶ月の様子。

次回は個々の植物にも触れたいと思います。




ベタは恋の予感。









Wednesday 12 June 2013

野菜の花





ネギ
Schnittlauch

タイム
Thymian

ホッカイドウカボチャ
Kürbis

菜の花
Raps

紫ジャガイモ
Kartoffeln

いんげん豆
Buschbohnen

トマト
Tomaten

スイカ
Wassermelone

イヌ

Aka





只今スイカの人工受粉に挑戦中。

スイカの花は早起きなのでこちらも早く起きないといけない。眠い。。。








Sunday 9 June 2013

釣った魚は食べています






日本人なら当たり前の様なことが、こちらでよく聞かれる。

ー 釣った魚は食べるの?


Hecht in Tomaten-currysauce

この度のパイクはカレー風味のトマトソースで煮込んでみました。

ヨーグルトも入れてまろやかに。


今回の水災害で川の偉大さを知った私たち。

広大な川が優雅に流れているのもドイツ風景の特徴で、ライン川下りやクラシック好きならドナウ川

沿いで佇むのも旅行者にとっては人気がある。

しかし、そんな気持ち安らぐ川の魚は人気がない。

食べるの?ではなく、食べられるの?と聞かれることも多い。

確かに、幾つかの川では釣った魚の摂取に警告を出しているところもある。

工業、農業用水の垂れ流し。ダイオキシンや重金属の値を常に気にしないといけない。

自分の国だけ管理を行っても陸続きのヨーロッパはその管理も難しい所があるみたい。


次の理由は、魚を捌けない人が多い。

釣り協会のおっちゃんが小学校で釣りワークショップを行った時、次は実技、魚釣りに出掛けて

捌くところまでやってみよう、と言う段階になって参加していた女子全員不参加。

まぁ男子も学校にナイフ持参が許されて、参加したくなった子が多かったという別の話もあるけど。

とにかく、魚を殺すのはかわいそう、魚を触りたくないという理由だそう。

確かに私も初めて動物の解体を見たときは、部屋に逃げ込んだし、未だにうさぎと鳩は食べたくない。

うさぎは飼っていたことがあるからかわいそうだという理由。鳩は東京生活の名残りで、街にいる

鳩のイメージから逃れられないという、どちらも大した理由ではないのだけれど単純にダメ。


単に慣れの問題でもあるんだろう。

日本人なら、近くに釣りをしている人が常にいるし、この辺の女の子はニワトリ捌くのなんて朝飯前。

以前アラブ人男性とドイツ人女性の結婚式に参加した。

アラブ人の叔父さんが参加者にインタビューしまくり、誰かが言ったんでしょうね。

ーあの子はニワトリを捌くのがうまかった、と。

スピーチでそのことを誇らしげに語る叔父さん。微笑ましく聴取する親戚の方々。

もちろん外国で修士課程を修めたことなど触れられず、苦笑いの花嫁。

アラブ人の中では、ニワトリを捌く=いい嫁の条件なんでしょうか。


そんな今日では、日本人で魚を触れない人も多いだろうし、ドイツ人でニワトリ手掴みできる女の子も

少なくなってきた。

それもこれも時代の流れで、どうこうするべきだとも思わないけど、私は単純にそういう中にいるのが

好きだし、学ぶと言ってしまうと大雑把すぎるかな、、実際に触れて驚いたり感心したり傷ついたり

怒ったりしていると、何かに繋がっている気がするんですね。

はて、何の話だったか、

そう、釣った魚は肋の隅々まで食べています。






Hecht パイクートリックなしはアリか?






一週間も前の話になります。。


お馴染みの水風景




ドイツ各地で水災害が起きているというのに、北は申し訳ないくらいお天気続き。

日も長くなってきたので、だいたい夜の8時から出かけて10時半くらいまで釣りに出ています。

薄暗くなるまではパーチと戯れるも良し。しかし最近パーチのノリが良くない。

持ち帰りした子のお腹を覗くと納得しました。気温が上がって、蚊や噛みつく小さい虫?が大量発生

している最近の水辺を表したかの様。そのちょっと前は、小さいザリガニ。脱皮の時期かと。

そんな風に魚の食べ物観察も必要な訳で、、、それも残酷とか言われてしまうのかな。


そんなこんなで夜も更けてくると、期待が高まるあのお方。


Hecht 55cm

残念ながらこれは私のじゃない。


なぜかこの日は焦ったりしない。

割と大きめのパーチが釣れた時、見えた! 蓮の葉の下からスーッと上がってきてパクッといく

ところまで、スローモーションの様に。

もちろんそこからはテンション上がり方向なのですが、あの瞬間って意外と”無”だなと。

格好良く言えば、あの瞬間は自分が水、魚、空気、そのまわりの様々な現象と一体になる感覚。

悪く言えば、ボーッとしすぎ。

前述の方、”地獄の黙示録”のマーロン・ブランドがそんな風なこと言っていたなぁなんて思い

ながら歩いていると頭の中はもちろんドアーズ。



Hecht 60cm

そして本題の彼が!

スピナーで探る場合の”3投目の真実。

3回狂いなく同じ場所、同じ早さ。

まったく想像の話になりますが、一投目から感じた気配。二投目も慎重に。三投目に来るのが

わかった。見えたのか見えてないのかは今でも謎。たぶん水が動いていた?いや、でも見えるか?

まさに潜水艦のように音も立てずにスーッと近づいてくるのが。ここで切り替わるドイツ映画”Uボート”のテーマ。


一投目ー ふーん、なんやろ、おもしろそう。

二投目ー お、これならいける。(ここで彼は全てを計算する。どの角度で、どの速さで獲物まで辿り着けるか。)

三投目ー 実行スイッチを押す。あとは自動操作のように何の躊躇もなく計算した通りの動きを
自分にさせる。

まさにU96。(←自動の時代ではなかったから、体格と動き方と威圧感のこと)


そんな釣り方が楽しいかと言われるとちょっと悩みますが、この職人技の感覚も好き。

もしくはやったことないけど武道とか。

近くで誘われる物に喰いつく時とは違う感覚。試されている(見られている)というのと、

喰いつくときのあのやんわりとしかし敏速に吸い込ませる感覚。

それにこの魚雷型の体が水を上品にかきわけて進む姿を想像しただけでわくわくする。




11時も過ぎ、暗くなったので帰宅し、撮影会、捌いて、と庭で頭に懐中電灯という姿を近所の人に

見られた。。



*決して戦争映画好きではありません。。たまたま最近、二つともテレビでやっていたので。
でも5年に一回は見たくなるいい映画だと思います。是非ディレクターズカット判を!







Wednesday 5 June 2013

熱帯魚の逃走劇 Channa gachua






玄関通路にある”お客様用アクアリウム”


色々な魚が泳いでいて楽しそうだが、うちのアクアリストから外された子たちが送り込まれてくる

と書くと、あまり夢がない。


でも、場所が場所だけにお客様お出迎え用となって、手入れを施し見栄えはとても良い。


そんな水槽に何ヶ月か前から飼っている魚、



ドワーフスネークヘッド - Schlangenkopf(Channa gachua



なかなかお姿を見せてくれないが、



たまに変な所で休憩していたりする。


ある深夜、棚から物が落ちるようなもの凄い音がするので、恐る恐る箒を片手に見に行ってみると

床でピチピチ跳ねる一匹の魚。。。


このドジョウ君、頭が良いらしく、ネットでも色々な珍騒動を起こしている様子が伺える。


この水槽には餌を与えるための小さな開閉式の窓が付いており、毎日その行為を観察していたと

思われます。そして、草木も眠る丑三つ時に脱走を決意。


確かに体格も良くなってきて、メスを探す年頃にもなってきたのか。。


但し脱走は困るので、家にある分厚くて誰も読まない本といえば



主からは逃げられないのですー



ネタちゃうで。






Saturday 1 June 2013

Hecht 産卵後のオスーパイク





Hecht: 60cm

来ました! 60cmのパイク。


このところ、ヨーロピアンパーチと戯れるのが楽しくて雨にも負けず釣り活動。

これが釣れるんですよ。 しかしながら、腕が上がったのではなく、タックルに変更を。

色んな方の方法を盗み見して、メタルハリスを極細のシルバーに、PEとの間にフロロカーボン1m。

前までは結構太めのメタルハリス(黒)を使用していたんです。

なんせ糸切れが怖い。

子供の頃、父親と釣りに行っては小アジやイワシを釣っていた。小さい鯖が来た時点でお父さんに

即バトンタッチしていたくらい糸切れ恐怖症。

何なんでしょうか、あの瞬間の未来の人生に影を落とさんばかりの喪失感が子供心にも恐怖を

呼び起こしていたのですかね。

そしてドイツでまた釣りを始めて、何やら鋭い歯を持った巨体の存在を知った私はメタルハリスだけ

は必ず装備。

でも人とは変化するもので、このところのパーチとのランデブーにメタルハリスもやめちゃおかー

とか思い始めた矢先のパイク。



やっぱり来るやん。




パイクのオス。上口が腫れ上がっているのが分かりますか?

口の中も炎症を起こしていて、前歯も無くなっていました。

産卵期を終えた魚は傷ついたものが多い。特にメスより一回り小柄なオスは、同性同士の争い、

用が終わった後のメスからの攻撃と傷つく頻度が高いみたいで。 激しいですね。。

ということで、



お持ち帰り。

今日は、葉セロリ、ラベージとロゼワインで蒸し煮に。



功労者、Mepps#3.
、、、だから、パーチを狙ってたんです。

因みに、大きな声では言えませんが、シルバーメタルハリスの正体はアコースティックギター弦。

ギターを愛している方、ごめんなさい。 。