Tuesday 29 April 2014

100万本のりんごの花ーハンブルグ Altes Land








いや、100万本以上あるかもしれない。


最近よく訪れているハンブルグ。先週も滞在していて、週末が良いお天気だったので、今が見頃のリンゴの花を見に行ってきました。

さぁ出発。ワゴン車に詰め込まれて。


ハンブルグから車で30ー60分くらい。エルベ川の南側に沿って、りんご畑が広がっている通称:Altes Land と呼ばれる地域。

りんご畑の間にポツンポツンと現れる木組みの農家屋敷や小屋が見えてきたら、そこはAltes Land.





車でさーっと通っただけなので、あまり良い写真がないですが、りんごの花畑を満喫したい人は自転車で回るのをお勧めします。(実際、自転車で回っている人だらけです。)

どこまで行ってもどこを向いてもりんごの畑。

去年は収穫時期にたまたま通ったのですが、これはこれで素敵でした。

先週の時点で、ちょっと遅かったかな、という感じでしたが、種類の違うりんごによって、開花時期も違うので、今年中に満喫したい方はお急ぎを!


反対側はエルベ川。遠くに見えるはハンブルグのビバリーヒルズ。


以下はウチの庭のりんごの花。





一緒に行った友達は、こういう古いりんごの木が並んでいるものだと期待していたらしく、

一列に並ぶ小さな木にがっかりしていましたが、収穫目的で栽培しているのだから仕方ないです。ウチのリンゴなんて上の方は収穫出来ないですもん。

それでも、花がブワーッと咲いているのは、なんだろ、日本人だからか、桜並木を思い出して感動するのです。

詳しい情報はこちらー
http://www.tourismus-altesland.de/











Thursday 24 April 2014

野良犬のススメ







というタイトルつけましたが、躾の話です。


今年のイースターの主役はやはりこの子。(去年のイースターはこちら、アカの逃亡劇。)



小さな泥棒。マイ。


家族が集うイースター、今年はお客さんが押し寄せ、犬たちもワクワクしすぎるだろうと
あらかじめ ”この犬、野良犬で噛むから無闇に近寄らないで”とデマを流した相方。

なんでそんなひどい嘘をつくんだ!とプンプンしてたのですが、それが結果良く、
皆さん初めの顔合わせは、やんわりモードで徐々に慣れていく感じが好印象でした。

犬に接するときに、いきなり撫でまくったり、かわいいーと大きい声を出したり、犬に向かって一直線に近づいたりするのを犬はとても嫌がります。

いや、人間だってそんなことされたら、すごく不快。

ちょっとテンションの高い人たちだったので、嘘は申し訳ないけど、作戦成功!


で、こちらが今回の事件写真。


耳の無くなったうさぎを咥えているのを見つけ、チョコレートって犬には毒なのに!と、焦りましたが、

お兄さんが一人、部屋でチョコレートを楽しんでいた事実が判明。

食べかけたチョコをカバンに入れてあったのをマイが探り出した模様で、ちょっと歯型が付いているのはマイの仕業です。

良かったーとホッとしたけど、ちょっと!一人で食べるなんてズルいじゃないか!


そう、マイちゃん、盗み食いの癖があるんですね。

あと、脱走癖。これも、隣のおばあちゃんが猫にあげる餌目的。

こういう癖は少しずつ改善するしかないのですが、他の点に至っては、目をみはるものがあります。


餌やりの儀式”も一日目からすんなり覚えてくれました。

どこかで、野良犬は”犬言葉”を完璧にマスターしていると読んだことがあり、なんとなく理解したつもりだったけど、マイと接して始めてその意味が分かりました。

その一番の基本は、

ダメなものはダメ!という犬社会の規律。

野良犬の場合、親犬や兄弟、もしくは仲間から徹底的に叩き込まれているこの規律。




アカがその点で劣っているな、と薄々気付いてはいたんだけど見ないふりをしていたんです。

噛むわけでもなく、無駄吠えするわけでもなく、コマンドもこなせるから、何も問題はないと思い込もうとしていた私。

ちょっとくらいはみ出してもいいだろう、これくらいなら大丈夫だろうと、試されているのに。

犬が自らこんなことを思いつく訳ではなく、すべて飼い主の弱みのせい。

今日は仕事で一日遊んでやれなかったから、ちょっとくらいいいか、とか、
今日は疲れてるからまぁいいや、とか、

そんな人間の癖のせいで、犬言葉をどんどん忘れていってしまうみたいです。

そして、苦しくなるのは飼い主ではなく、犬!


巷で人気のアジリティーっぽいことをやってみる。

こんなことはひょいひょいとやってのけるけど…

そんな基本中の基本みたいなことをマイちゃんに教えてもらい、子犬の時からの躾を振り返ったり。

出来れば子犬は1歳くらいまで親元で暮らさせるのがいいのじゃないかとも思ったり。

2頭になったことで、犬社会について、犬らしく暮らすってどういうことなんだろうと考えたり。

これで結構落ち込んでました。ーいや、はっきり言ってどん底でした。


仕事場でもすぐに寛ぐマイ。

そんな時に助け船を出してくれた本なんかもあり、またご紹介したいと思いますが、

まずは私、頑張りたいと思います!

そう、私が頑張らねば何も変わらないということにも気付いたイースター休暇でありました。







Friday 18 April 2014

はじめての共同作業 






って、今でも使われる言い回しなんでしょうかね。

ケーキを切る前に、いろんな共同作業をしているはずで、それがなければケーキなんか切ってる場合じゃないはずで。

この前結婚式を挙げたカップルが、準備段階で”おばさんの席がまだ決まってないー”と、うなされて夜中に飛び起きたという話をしていた。

ドイツで結婚式も何回か参加したけど、日本ならおとぎ話のような、歌の歌詞のような
森の小さな教会で結婚式というのも普通にある。

でも、ドイツでもそういう教会は、人気らしくてなかなか予約が取れないそう。

人気のある教会ほど、森の奥にあったりして、全員車で集合というちょっと迷惑な話でもある。

そこでは、ドイツ人判ウーピーゴールドバーグみたいな女性牧師さんが、冗談を飛ばしながら式を進めていき、

新郎新婦の友達のソプラノ歌手とやらが、10年前のポップソングをアカペラで歌って、みなさん大層感銘を受けていたり、

残念ながら、てんとう虫がサンバを踊ったりはしないです。



いろいろな結婚式の中で、素敵だなーと思ったのは、全ての費用を節約して、お気に入りのバンドを招待した結婚式。

お返しはその夜に演奏された曲目のCDでした。音楽やってる人への貢献にもなるし、こういうのかっこいいなー。



さてさて、ウチのお嬢様たち、共同でいろんなことに励んでおりますが、



マイ、おまえは邪魔をしてるのか?

数日後。



自分たちがすっぽり入れるくらい大きくなった。



一応芝生だったんですよ、ここ。


仕上げはアカ師匠が

どうしよう。。。怒られるぞー

しかし、この良い具合の土の柔らかさ、、、使える。名づけて、犬耕運機。カボチャを植えることにしました。



そして、こちら、最近よくやって来るニューファンドランド犬。


大きさは軽く子牛くらいある



お年は大型犬なのに15歳を軽く越えているという長寿なお方。

殆ど目も見えないし、腰の関節も痛々しく、歩くのがやっとという感じなのに、うちまでわざわざ偵察しに来てくれるのは、

やはり娘っこが2頭になったから?

何をするわけでもなく、わんわん威嚇する娘っこを眺めています。

平和だ。







Sunday 13 April 2014

さぁ、今年は何植えようー Gartenplanung









北ドイツの森の中も新緑がぼちぼち。 散歩が気持ち良い季節です。


それと、春の楽しみは今年は畑に何植えようかなと計画を立てること。

あちらこちらで次々に始まっている種まき、植え替えを見てるだけでワクワクしてます。

じゃぁ、うちも始めてみようかな。



まずは、去年からの引き継ぎもの。

手前は2種類のハーブで、その奥が食用ホオズキ。どちらも家の中で冬越しさせたものを挿し木しました。

というのも、去年ホオズキは種から植えたのですが、成長途中で秋に入ってしまい、収穫量がいまいちだったので、苗からなら何とかなるかなという見越しです。

ハーブも、茎が木のようになるものは種から育てるより挿し木で増やす方が育てやすいし、

種から育てたものより丈夫らしいです。




それでこれが、二年越しのゴボウ。かなりデカい…。

二年目のゴボウは固くなってしまうらしいので、撤去するつもりなんですが、なんか観ていて気持ち良いので、今のところ観賞用に残してありますー。



そしてこちらが今年挑戦する野菜の中でも一押しの子たち。



Broccoli ‘Purple Sprouting という種類のブロッコリー。

一般的な大きな塊ができるのと違って、脇からどんどこ小さな蕾が出てくるタイプ。

これなら、出来たものから少しずつ消費出来るし、収穫期間が長いから何本か畑に植えておくと

便利だよーと教わりました。

それで色々とブロッコリーについて調べてると、こんなにいろんな種類があったのね、、

http://loghouseplants.com/plants/product-category/classic-vegetables/broccoli/



それと、 Butternut というひょうたんみたいな形をしたかぼちゃ。

最近普通のスーパーでも見かけるようになったけど、輸入品ばかりなんでね。

Hokkaidoかぼちゃもおいしいけど、これは薄切りにしてオーブンで焼くと何とも言えない甘さが魅力。




種はこちらで去年のうちに買いました。
残り少なくなっているものもあるので、お早めに。

http://bio-saatgut.de/



畑仕事より、木をがじがじしてるほうが楽しぃー  


誰に似たんや?








Wednesday 9 April 2014

ドイツ料理の定番 Schmoren"








冬に終わりを告げるイースター。

冷凍庫の片付けも佳境に入り、最後のイノシシを取り出して来ました。(まるごとじゃないですよ。)


特に野生料理では定番ですが、その他の塊肉を使った料理でも必ずこの調理法、schmoren(シュモーレン)。




肉の表面を焼いてから、Bräter(ブレーター)というオーブンに入れてもOKな鍋でトロトロになるまでオーブンで煮込みます。

その際に野菜を入れてもよし、ワインをたっぷり入れてもよし、油気のないものなら(魚とか)燻製肉の油部分を入れてもよしと、バリエーションに豊富。

でも、最後は全てシュモーレン、トロットロの出来上がりで、

個人的にはそこまでなにもかもトロットロにしなくても…と思ったりもしてたんですが、

調理がオーブンまかせで楽なので、ブレーターは必需品になってます。




 おいしいけど、これはもっと寒い時期に食べるべきだった。




胃炎の私用に、ソースなしのワインのみ。それでもこの油はここ3ヶ月ベジ生活の私にはハードだった。

鍛えよう!







Monday 7 April 2014

オリンピックは必要ですか? ドイツで犬探しー5









マイちゃんはロシアのソチからやって来ました。


もうピンとこられた方が居られると思います。

オリンピック開催にあたって、街の一斉清掃の際、毒殺処分されるところをレスキューされました。


だからと言って、オリンピックに反対するつもりはありません。

ただ、華やかな祭典の影で、そんなことも行われているということを、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思い記事にしました。






それに、そういったことだけではなく、最近いろいろと問題が生じていますよね。


私は個人的に、国旗を掲げてスポーツしたり、その他の活動したりするのはあまり好ましいとは思えないので、そもそもそういった祭典は興味がないのですが、

ここ最近のニュースには吐き気がします。

今回のソチオリンピックもそうでしたが、カタールでのワールドカップ開催に向けても次々に労働者搾取の問題が出てきているでしょ。

そこまでして、実現させる意味があるとは思えない。

確かにこんな国際的に権威のあるイベントだから、世代を越えて一丸となる稀な機会を提供したり、

普段スポーツを見ない人も観戦するきっかけになって、アスリートの人から感動をもらうこともあるだろう。

子供たちにとっても、希望を与えてくれる良い機会だとも思う。

でもその影で、同じ人間が苦汁を舐めていることを思うと、あのきらびやかな光景は偽善としか見えてこない。

そしてそんなことはもうみんなが気づきだしているのに、まだ続けるの?




朝の日差しが大好き



決してマイちゃんとそのことを関連付けて考えることはないですが、

保護センターの人が言った一言が忘れられない。

里親が見つかりそうな子だけを取り敢えず保護しているという厳しい現実。


野良犬なんだから、遅かれ早かれ、いつかはそんな運命になるとお考えの人もいるでしょう。

でも、野良犬は殺されても仕方がないのでしょうか?

そしてその理由が、国を挙げての大事業とか自然災害といった分かりやすい理由なら、納得してしまうんでしょうか?

仮に世論調査をしてみたら、殺処分を反対する人が殆どだと思います。

なのになぜこんなことが今でも行われているのか?



初めてのリードなし。ヤッホーイ


私達に残された課題は山積みです。












Thursday 3 April 2014

新しい家族のご紹介♪ ードイツで犬探しー4







お久しぶりです。

春は色々と始まることが多くって、ドタバタしてましたが、一番の変化はどーんとこちらです。


ついに、犬がやってきました!



本名マイラ、愛称はマイちゃん、マイマイ。

推定5ー7ヶ月。メス♀

野良犬だったところを保護されました。なので名前も保護センターの人が付けたもので、

付け替えようと考え中だったところ、取り敢えず”マイ”と呼んでいるうちに反応し始めそのままに。。

現在トライアル中(お試し期間)3週めですが、もう心は決まっているのでご紹介♪





決めた理由は、私たちではなく、この方がベタ惚れしたから。






ご対面の日、人間が浮かれていたり緊張していたりしてはいけないと思い、私たちはドライにマイちゃんと接しようとしていたのですが、

数秒と立たないうちに、アカはマイラのほうへ飛んで行って、顔中をベロベロ舐めまくったり、遊びに誘っては走り回ったりと、今まで見たことのないアカの様子に私達が逆にびっくり。

ここまで警戒心なく、 すぐに理解し合えるのは、人間には分からない犬独特の感性なんでしょうね。

考える必要もないだろうとは思ったけれど、一応一日待ってから返事をしました。


同じ形をして寝る犬

この2週間、色々とおもしろい体験をさせてもらいましたが、それは徐々に書きたいとして、、
なんといっても気になるのは、マイちゃん、何犬なんでしょうね?

別に何犬でもいいんだけど、どんな犬が入っているんだろうと想像するのが楽しくって。


足の大きさを比べると、違う動物みたい。




保護センターの人は色形と性格から、柴が入ってるんじゃないかと言ってましたが、

この足の細さは小型犬でしょうね。そしてこの顔が平たい感じ、なんだろ?


ふさふさしっぽ

とんがり耳

行動を観察していてすぐに分かったのは、Hütehunde 牧羊犬が入っていること。

アカが走り回るのを伏せの体勢でじっと見つめたり、追いかけては軽く足を噛んだり、散歩の途中みんなが一緒に行動をとらないと不安がったり。

でも基本は、センターの人曰く、落ち着いた(時々頭でっかち)のんびり屋さん。


一人で遊ぶのも得意

一日中、庭でごろんと横になって、太陽が出ると仰向けになってお腹を温めたり、、、

なんとも平和な手の掛からない犬に感心感心。

しかし、ふと横を見て、

アカ姫… うん、完全に育て方間違った所有り。

まぁ、犬種が違うからというのはありますが、それにしてもという範囲があるので、只今すごーく自己反省しています。

確かに、数日後訓練を始めて見ようとした相方が、マイちゃんの訓練に興味なしの姿勢に驚いていました。(その後、おやつを変えたら、ぐんぐん成果は上がったのですが。)

猟犬の場合、生まれた時から、人に従う姿勢を取りますから、、

だからこそ、生じる問題もあり、うちのアカの場合は人に従順すぎて自分で落ち着きをコントロールするのが苦手。



それが、マイマイのおかげで既に少しずつ改善されてきてるんです。


そして、マイちゃんの一番の特徴は、




この犬、笑うんです!


紹介欄に、"Gute-Laune-Hund" (ご機嫌な犬)とあり、追記で笑うんですーと書かれてありましたが、

一緒に暮らしてみて本当の意味が分かりました。

マイはいつもご機嫌なんです。なので、いつも微笑んでいるように見えるんです。

犬種はこれで決まりですね、

グーテ*ラウネ*フント です!



次回はマイの出生の秘密(?)などをお届けします。