Wednesday 27 February 2013

庭のお手入れ本ー完全版ー




探し物がなかなか見つからないことはよくあること。

でも見つけました、ずーっと探していた家庭菜園の本。



Poetschke おじさんが丁寧に庭の手入れの仕方を教えてくれます。

このおじさんの日めくりカレンダーを菜園仲間のkotomiさん(勝手に仲間にして、勝手にリンクしてごめんなさい

昨年お薦めされていて、今年になるのを楽しみに待っていたんです。

私はこの本バージョンを買いました。


内容は

野菜畑からハーブ園、花壇の手入れに果樹園も。観葉植物についての項もあれば、芝生の手入れ

まで、要するに一般家庭の家まわり、庭まわりの植物全てについて書かれています。

それに、野菜や果物に至っては保存の仕方まで載っているのでまさしく一家に一冊、お父ちゃんも

お母ちゃんもおじいちゃんもおばあちゃんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、、、使えます。


こんなに詰め込まれているから、内容が広く浅くなのでは?と私も買う前は思ったんですが、

内容も充実。それまで、綺麗な写真ばかりで内容がイマイチな本にばかりにめぐり逢っていたので

こちらの本は読み応えもあるし、納得のいく説明で読む度に目から鱗。知らなかったこと、間違って

やっていたことが今までいかに多かったことか。。

素敵な本との出会い、本当にありがとう!

春の訪れが益々楽しみになってきました。



クリスマスプレゼントにもらった、釣り用の長靴と菜園用の靴も出番を待ってる。


それと、庭に物足りなくなった人には


森作りの本。


Sepp Holzer という、パーマカルチャーで有名な方が砂漠を森に変える方法を教えてくれます。

彼の農園(といっても山というか森というか)をネットのビデオで見たことがありますが、

右往左往に咲き乱れる野菜や花や果実の間を家畜や鳥が放し飼いにされていて、これぞ

パラダイス。 これ以上望むものってないよなぁ、、、ないはず。






Friday 22 February 2013

城に泊まれる有り難さ




ドイツでは城ホテルなどというものも人気があるそうですが、市や町関係の仕事をしたとき、

宿泊先として城や宮殿に泊めていただくことがよくあります。


と言っても、城ホテルではなく、空き部屋な感覚。



ある時は、門番の小屋(塔?)。

城のお掘に隣接する小さな建物の屋根裏に寝泊まりできる部屋があったり、

またある時は、宮殿の半地下部屋。

頭を屈めてするりと入らなければならないくらいの勝手口を通って部屋へ。

外見はどれも、いわゆる中世っぽい重厚な造りなのに、

中はいたってシンプル。



こんなベットがポンと置いてある部屋があって、これにバスルームと簡単なキッチンが付いている。


かと思えば、中も宮殿っぽいゲストルーム。





こちらはまだ伯爵様がお住まいの宮殿の一部だったのだけれど、迷路のような隠れ階段をくるくる

上がって辿り着いた。


ここを除いては、当たり前のことだけど夜になると建物内には誰もいない。いや、広大な敷地内にも

人っ子一人いない。

そんな中で眠りについたら、きっと不思議な夢とか更には希少な現象なんかも見るんだろうなと

毎回ドキドキするんですが、、、無いですな。 仕事に疲れて爆睡。

誰もいない敷地内を朝に散歩しようと毎晩眠りにつくけど、それも無理。できる限り眠りたい。

全然楽しめていないのが現状です。

とは言っても、ビジネスホテルに比べれば、自分たちで料理も出来るし、ポケットに入らない鉄の鍵を

渡されて自由に出入りできるし、何よりも招待されている感があって私は好きだ。

招く側にとっても、ホテル代や外食にかかる費用を出すよりも安価なのではないかな。


それでも初めはちょっと驚いた。

こんな見ず知らずの者をすんなり信用してしまうことに。


伯爵家では、大人数ということもあって、ちょっとお酒なんかも入って、ちょっとドタバタしてしまい

次の日にお世話役の人から ”昨日は随分と大きな鼠がでたわね。” という伯爵婦人の

エレガントなお叱りを受けてしまったのだけれど、それだけで後はなにもなく、なんとも大らかな

対応にこちらが萎縮してしまったくらい。

城にいたっては、上階部分は一般公開されている博物館だったりして、

”酔っ払って、ドアを間違えちゃだめよー。警報システムが作動しちゃうから。” なんて言われるだけ。


気の小さい日本人の横で、ドイツ人の同僚は至って普通。

靴を脱いで、床を痛めないようにする。出かけるときはコンセントを全て抜く。

タバコの吸殻は水に浸す。と、普段しないことを当たり前のように行い、この部屋まあまあだね、

なんて評価まで付けている。有り難い、なんて気持ちはあまり見られない。


もともとこういった公的な施設の維持は、市民の税金で賄われているから、それを利用するのは

当然の権利と考える所なのだろうか。

日本ではどうなのだろう? 姫路城とかに泊まれたらすごく嬉しいのに。



地下部屋からの眺め。

100年前の使用人も眺めたんだろうか。。



庭に車で通れる道路を建設中だって。。



でもね、難点なところは


玄関から公道まで遠すぎ。馬が必要。

しかも城の横にスーパーなんかないから、買出しが面倒くさい。というか、街の中心から離れている

ことが殆どだから、全てにおいて馬が必要。

疲れて帰ってきて、玄関まで遠いことほど辛いことはない。しかも、あの古いぼこぼこの石畳に躓く

こと多し。シャワーがなんでフランス語なん? 火傷するわ。

ピザを注文したら、ピンポンないから門まで取りにいかなきゃならんし、深夜タクシーに住所言ったら

はぁ?みたいな顔されるし。


ってね、私ももう有り難く思わなくなってきた。





Tuesday 19 February 2013

Topinambur-Gratin 雪解け後の収穫




鴨たちも飛んで行ったし、そろそろ冬も遠ざかっているはず。

あと、野うさぎがボクシングを始めたら(野うさぎの結婚式)春はもうそこまで!



ずーーーっと、かちかちに凍っていた畑がようやく柔らかくなってきました。

ほぼ、手をかけずに育ってくれた

菊芋(Topinambur-Helianthus tuberosus-) 



牛蒡みたいなもの (Schwarzwurzeln-Scorzonera-)


優秀なのが、保存の手間もかからない。

冬の間中、畑の土の中でおとなしく出番を待っていてくれるので、使いたいときに掘り返せばいいのです。

でも、ずっと凍っていたから今日になって収穫、

早速菊芋をグラタンにしてみました。

洗って薄切りにし、しばらくレモン水に浸してから水を切り、生クリーム(私はミルクとクワァーク派)を

かけてオーブンへ。


が、、、なかなか柔らかくならない。

評判では、ほくほくになって崩れやすいとのこと。。

何が悪かったんだろう。水で下湯でするなんていう意見もネットで見つけたけど、後の祭り。

レシピでは30分で出来上がるところ、1時間もかかってしまった。早く仕上げるには、先に蒸かして
おいたほうがいいかも。


自分で言うのもなんだけど、おいしいです!

ほくほくしていて、味はほのかに甘く百合根っぽい。


この菊芋、いろいろと効能があるそうで、ダイエットや肌が綺麗になるというのは嬉しい。

それに、場所を選ばず育てられるので、庭の嫌われたところなんかに植えても良いらしく、

にわとり小屋のまわりのイラクサしか生えないところに植えてみようと計画中。葉っぱは秋の青い葉

がないときに、野生の動物たちの餌にもなるらしいから少しは恩返しにもなるしね。

春よ来い、早く来い!





Thursday 14 February 2013

Fasansuppe キジを食す




キジのイメージって、やっぱり桃太郎さんについて鬼退治に行ったことかな。

なんか高貴な感じもするから、日本画とかのモチーフになっていたりしそう。


でも、ここいらでは、

てっぽでうってさ、にってさ、やいてさ、くってさー

が普通。

冬には欠かせない栄養価の高い食べ物です。

ドイツ語でFasan, (Phasianus colchicus)日本語だと高麗キジというらしい。きれいな名前。

ちょっと小ぶりな気がするけど、私の記憶は桃太郎の横に立ってたから大きく見えただけで、

実際に見たことはない。それとも、孔雀と勘違いしている可能性も高いな。

この辺では普通に居る。森の入り口や農道をひょこひょこ歩いているし、たまに車道にも出てくる

から危ない。森を歩いていてもぎりぎりになるまで逃げないから、こちらが気づかずに近づきすぎて、

逃げて飛んでいくときにもの凄い雄叫びを上げるからかなりビックリする。


料理の仕方は鶏肉とほぼ変わらず、時間を長く取るくらい。

って、料理の前に捌く?いや、捌くのは今回もパス。

鳥を丸ごと鍋に入れて1時間ほど煮て、取り出して身を解したら、今度は野菜と一緒に煮込む。

ハーブはお好みだけど、今回は乾燥タイムの葉をたっぷり入れたらおいしかった。風邪予防にもなるし。



仕上げにサワークリームと(ワイルドに)手でちぎったパセリを添える。

野菜は何でもあるもので。お醤油味にしたら、ちょっとけんちん汁っぽくもなる。



ちょっと分かり辛いけど、この豚骨ラーメンにも負けない油。

味も濃いので足一本で鍋いっぱいのスープが出きるくらいだけど、ここはスタミナスープで行くのが

男らしい。


でもね、やっぱり管理してあげないとこの世の中ではキジだって生きていくのが厳しいそうです。

常に、うちの庭や近くの森にも餌を撒いています。そうすると、野生と言うより飼っているみたいな

気もする今日この頃だけど、民家の近くでは狩猟は禁止されているので、私が餌付けした子たちは

私が掴まえる!(ってあかんよー。)

ノロノロしているからホントに掴まえられそうなんだけどね、ダメだそうなのでみなさんも危険を

犯さず、お肉やさんで聞いて見てください。今がシーズンなので。




貰った羽でインディアンごっこして遊ぶねん。





Tuesday 12 February 2013

別れの季節




もう先々週のことになりますが、近所に住むおばあさんが亡くなりました。

この冬に入って永眠された知り合いが二人になり、厳しい冬の長さを感じています。


このおばあちゃんは、うちの畑にもよく遊びに来てくれた方で、いつも気さくに声を掛け合っていた仲

でした。 ご姉妹で住んで居られて、どちらも80歳を過ぎていましたが、いつも溌剌としておられ、

こんな老後の過ごし方もあるんだなぁと二人姉妹の私はほのぼのと拝見していたんです。

ケーキ名人の妹さん、昼ご飯はお姉様が担当。花壇と芝生は妹さん、野菜作りはお姉さん、と

役割分担がきっちりしていて、何か質問したい時もこの質問ならお姉さん、これは妹さん、とこちらも

誰に教えられたわけでもないのに自然に役割分担を覚えてしまいました。

それに、このお二人は薪で調理されていたので、お昼前になると煙突から煙が上がり、

ああそろそろお昼時だなと思ったり、朝もいつも同じ時間に雨戸が上がり、朝夕の姉妹の散歩も

よっぽど悪天候ではないかぎり同じ時間帯だったので、ああもう散歩の時間かと私の生活リズムに

なっていたんです。


亡くなられた次の日はどうしても一日家を空けなければならなかったので、ご自宅に弔問することが

出来ず、後日墓地の一角にある安置所の鍵を借りてお別れをさせてもらいました。

死者に対する反応は人それぞれですが、私はどうしても個人的にお別れを言いたかったのです。

付いてきてくれたおじさんがぽつり ”よくやり遂げたね、おばあちゃん。ごくろうさん!” と言ったの

が、どんな言葉よりも胸に響きました。私の祖母もそうですが、戦中戦後を生き抜いてこられた方々に

私なんかが見習いたいなんて言うのもおこがましいですが、決して楽ではなかった人生なのに、

いつも笑顔でユーモアを忘れない精神を少しでも勉強していきたいと思いました。




何日か後に葬儀が行われました。この辺は”一番目の隣人”という習慣があり、一番近いところの

ご近所さんが葬儀を執りおこないます。 といっても、今は葬儀屋さんが全て取り仕切るのは

日本もドイツも同じですね。昔は棺の装飾を女性達が、男性達は棺を担いで教会まで歩いていた

そうです。

私も数少ないお手伝いー葬儀の後のコーヒータイムの準備をしてきましたが、参列されていた

村の住人を改めて一度に見て、ちょっとびっくりしてしまいました。 半分以上が白髪のおばあ様方。

ここは村というより集落と言ったほうがいい所なのだけれど、こうやって一つずつ村が無くなっていく

姿を見ているようで、なんとも寂しい感慨に耽ってしまいました。




いえ、ポジティブに!私の今年の目標は、お一人になられた妹さんからケーキの焼き方を習うこと。

そんなことしたことないくせにって? まぁおばあちゃんに鍛えてもらいますわ。




Thursday 7 February 2013

Lure shopping in Japan 日本でルアー買い




日本といえば何でしょう? 親切な人達、歴史や文化も興味深い、食べ物もおいしいね。

しかーし、今回も見事に嵌められてしまったのが買い物

財布の紐を堅くしとかないと、と毎回誓うも敗退してしまうんです。

白いクマが”おっ買い物♪おっ買い物♪”と頭のまわりを回り出したらもう末期症状。




買いすぎた?

こちらでも活躍してくれそうなものを選択。もちろんルアーケースも日本製に限る!

なんといっても、値引き率がすごい。こちらだと、新作で定価で売られているのが、日本では既に

前シーズンもので半額なんて、、、買いでしょ。


Wer sich zufällig in Japan aufhält und zudem noch Angler ist, der sollte auf jeden fall die Örtlichen Angelläden besuchen. Es gibt in nahezu jedem Laden reichhaltige Schnäppchenangebote mit Kunstködern.
Qualitativ sind auch die Köderboxen um längen besser als das was man in De bekommen kann.
Der Transport im Handgepäck sollte ohne Haken erfolgen. Angelrollen darf man nur ohne Schnur im Handgepäck mit ins Flugzeug nehmen.




 Es gibt nicht nur Schnäppchen namenhafter Hersteller sondern auch Oldies und Köder kleiner exclusiver Japanischer Köderschmieden, die Hierzulande nahezu unbekannt sind.



Zudem findet man kaum einen Wobbler "made in Japan", der nicht mit einem Weitwurfsystem ausgestattet ist.



さっそく試してみたいよねー



凍ってる。。。




Saturday 2 February 2013

オーブン料理に便利な不思議な袋



今週も帰ってきて、ガレージの扉を開けて心臓が止まりそうになったアカです。

鹿が、、、 まるまる、、、ぶら下がってる。

まだ慣れないこの光景。


で、あの噂の(?)謎の袋を新しく買ってきたのでやっと紹介しますね。




野性のお肉は柔らかく仕上げるのが難しいけれど、これを使えば簡単。

ドイツ語で Bratbeutel、フランス語で sac de cuisson ;-) 

すごく普通の名前です。

使用方法付きですが、とにかくマリネ液に漬け込んだ肉を袋に入れて、付属の紐で口を塞ぎ、

1cm程空気穴を開けてそのままオーブンに入れるだけ。

皮をこんがりさせたい時は最後に15分程、袋をハサミで切って焼き目をつけます。



見た目、ほんとにビニールっぽいのに、これがオーブンの中で膨れ上がっても破れない。

不思議だ。

説明書によると、

+オーブンの中で素材が乾かないのでジューシー
+封じ込めるシステムで、もともと素材の持つアロマが保たれる
+余分な油がいらないのでヘルシー
+調味料が染み込みやすいので、減塩効果あり
+焦げない
+掃除が楽
などなど

確かに今まで失敗なし。
それまでは、鉄鍋とか素焼き鍋(Römertopf)とかで、結構苦労したなぁ。(アシスタント談)

へぇ、肉料理だけじゃなくて野菜料理にもいけるみたい。

めでぃてらーね アンティパスティだって。おいしそう。

では!



追伸:魚料理には使用したことありません。

川魚の”アロマ”が篭もって、より川の味がするんじゃないかと。私の勝手な判断ですが。