Tuesday 26 January 2016

エサのやり方を工夫してみる 







ずいぶん前に読んだこの方(リンク)の本の中で、
エサやりをトレーニングとして扱う人は多いけど、なぜもっと工夫しないのだろう?と書かれていた。

例えば、動物園などでは、それぞれの動物に合ったエサの与え方をしている。木に登らないと食べられなかったり、穴を掘らないと食べられなかったり。

では、犬や猫といったペットはどうだろう。だいたい上げ膳据え膳で食べ物が出てくる。
著者が例えるには、犬の鼻先に、フードボウルを突きつけるのは、一流料理人に他人が作った料理を提供するようなものだと。


波際をチェックするのも重要?


では、犬の性質とは? 狩りに出ること。

嗅覚、視覚、聴覚+身体を使って、食料を探すこと。


クッソ~、ねずみっちめ~

例えばこの犬、石垣の下のネズミの巣を攻略中。

石の下は、迷路のような網目のネズミ道があるようで、こちらを掘ると、ぴょっこりあっち側に顔を出す。あっちに飛んでいけば、また違う所から顔を出す ”モグラ叩き”状態。

しばらくあっちに行きこっちに行きを繰り返す犬。

しかし10分程すると、なんとなく考え深げに石垣を眺めている。
そして、閃いたんだと思う。ここを掘れば、あそこか、またはあそこに出てくると。

すると、目で遠くのネズミの出入り口を追いながら、穴を掘る”フリ”をし始めた。

おぬし、なかなかやるな!


きゃっち?
話は戻って、エサのやり方。

そんな知能の高い犬さんたちに、最初は庭にエサをばら撒いてみた。
いつもは(アカの場合)数分で終わってしまう食事タイムが、数十分掛かり、これは消化にも良いなぁと続けてみたのだけれど、

アカはどんどん太り、マイはどんどん痩せていく。
(大げさに書きましたが、実際はうOこの量が変わった。)

はて?と、観察してみると、
マイは見つけた獲物(エサ)をせっせと鼻で土を被せて隠していた。もちろんアカは、その隠したエサを掘り起こしては食べていたのだ。

うーん、二頭飼いでは、このやり方は合わないなぁと思い、散歩の時にエサの半分位を与えることに。




5m範囲内のところに、エサを隠したり、生肉の場合は、木の幹の間に詰め込んだり、
または、ジャックポットと称して、難しそうな場所にまとまったエサを置いてみたり。

これは楽しい。
散歩もぐっと楽しくなる。

ただ、アカの場合は、一度隠した場所は覚えてしまい、散歩の度にチェックする習慣がつきそうで、毎回場所を変える必要があった。


また、家の中でも、家中にエサを隠して探させたりしている。

マイの様に、食いしん坊ではないタイプの犬でも、探すのが面白いのか、フードボウルで与えると食べないカリカリも、喜んで探しまわっている。(犬マットの下から出てくること多し=隠したな~)





キャラクターがまったく異なるのも犬の特徴。それぞれの犬に合ったエサやり方法があるはず。

折角の毎日のエサやりなので、楽しめる方法はもっとないかなぁと考察中。









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Thursday 21 January 2016

ふらっとテレビの代用に、ムブナ 







正式名は液晶テレビ?薄型テレビ?とにかくブラウン管じゃない薄いやつ。


別に欲しくないなぁと思っていたけど、周りに散々酷い奥さんだ!と突っ込まれたので、購入を考えてみた。テレビもない、ソファもないというのは、”サッカーを観ながら、ソファに寝転がってビールを飲む”というドイツ人の一番の楽しみを奪ってしまうことになるらしい。

何度か買い物のついでに、テレビコーナーを見てみたりもしたけど、フラットなのに奥が深い。
画像の違いに、音声の違い。説明を聞いてるうちに、居眠りしそうになって、また来ます~と退散。

相方に聞いても、「別にいらん~」と、消極的。

私もパンフレットのココが従来品と違います!とか、こんな凄いことも出来ます!みたいな説明を読んでいて、一体何のために欲しいのか分からなくなってきた。

スタート地点に戻って、
テレビって一体何の為にあるのか?

ご飯を食べた後なんかに、ポケーッと何も考えずに何かを見つめていたい。

そう話すと、相方が思いついたように、

じゃあ、同じ大きさのアクアリウムを買おう!と。

繁殖させてる水槽が腐るほどあるのに?

いや、そういうんじゃなくって、居間に置いても主張した感じの見て楽しむためのアクアリウム!(普通はそういうものじゃないのか?)


その時、なぜか現実的になれなくって、
わぁ、いいね!なんか素敵!と、賛成してしまった。





選んだ魚は、相方が子供の時に繁殖させていたムブナ。
アフリカはマラウイ(Malawi)湖に生息する魚です。

何時だったか、私がこの、「メスが口の中で卵を孵化させ口の中で一定期間稚魚を育てるマウスブルーダー」を欲しいと言ったらしい。言ったかなぁ?






そうなると、動きの早い人が一名。
テレビの時も車の時も、あんなに嫌々探してたのに。

ブリーダーと連絡を取り合って、
指定された公園の駐車場で、売買。さ、さかなでしたよね?





あれから数ヶ月。

すくすく育って、先月は出産ラッシュで、今は小さい子たちが石の間からピョコピョコ出て来ています。


でも、一つ条件があり、
テレビを買うお金で水槽を立ち上げよう!という企画だったはずが、

水がどうこう、光がいまいち、バクテリアがどうこう、フィルターにUV灯に、アクアリウムの照明ってなんであんなに高いんだろう。。


余裕でテレビ越えました!



まあ、毎日見るのは楽しいんですけどね。
ムブナは色々と個性があって、組み合わせも楽しめるし、毎日違ったストーリーが水槽の中で繰り広げられています。↓




オススメですよ(^^;)







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Monday 18 January 2016

ハーネス嫌い、フリーの練習(動画) 






マイがうちに来た時、それはそれは汚れて使い古されたハーネスが着いていた。
匂いも強烈で(マイ自身も強烈な匂いだったんだけど)、煮沸消毒して、再度着けようとすると、

「それはもう着けたくない!」と、言い張った。

しかたなく、その辺にあった首輪を着けてみると、「この方が良い!」と、ハーネスを見るだけで、逃げてしまうようになった。

他のタイプならと、あらゆるハーネスを試してみたけど、どれもダメ。

着けた途端に、尻尾を巻き、体を低くして隅っこに移動して、動かなくなる。

引っ張り癖があるわけでもなく、首輪だけでも十分なのだけど、どうしてもフリーで歩く練習には不可欠だったので、その他の苦手な物対策と同様のクリッカーを使ったポジティブ条件付けを繰り替えした。


ハーネスに、touchしたら click

肉にく~

鼻を突っ込んでclick

なんかカワイイぞ(笑)。

これを何度も何週間も続ける。


少し移動して、自分から寄って来るようになったら二重丸。

当初は、ハーネス=散歩と結びつかせれば、ハーネスには楽しいことが詰まっていると、理解するだろうと思っていたのだけれど、この子の場合はそう簡単には進めない何かが引っ掛かっていたみたい。

あらかじめ、刺激のない家の中でのトレーニングが必要だった。

そして、今でも大好きとは言えない壁はあるものの、散歩の楽しさの方が勝るという、ちょっと先の未来を想像出来るようになった。

とはいえ、気分が乗らないときは、逃げてしまうような素振りを見せるけど、決してハーネスで追い立てるような動きはしないように心掛けている。




このリード、以前に”うちのフリー散歩練習法”でも紹介したBiothaneという新素材の優れもの。
小さい犬用も発売され始めたので購入(10m)。

上記のリンク先に詳しく書きましたが、ドイツ語ではこのリードのことをSchleppleine(シュレップライネ)と呼ばれています。

シュレップする(引きずる)リード。

あくまで補助的な役割で、リードを手で持って引っ張ったり、誘導させたりせずに、気持ちはフリーで歩かせている感覚。

声掛けだけで歩けたら成功ですけどね、まだまだ先は長そう。
慣れてきたら、いろんな練習も取り込んで、

↓二人の時は、私と相方の間を歩かせたり、、の様子。(画像が悪くてスミマセン)





何度か、前に出ようとする場面で、リードを軽く踏んでいるところがあります。
リードを手に持つのと違って、無駄な感情や手の力が入らないのも、一つの違いです。






私一人の時は、前を歩かせています。
後ろを歩かせていて、気づいたら居なくなっていた!なこと、大有りですから。。








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Thursday 14 January 2016

自閉症の女性の生き方 






たぶんご存知の方も多い、アメリカの動物学者ーテンプル・グランディン Temple Grandin

少し前に、子供の教育学者の”犬の教育学”という講演を聞いた時に、違った角度から物事を見られる人達の一人として紹介された。

彼女は、幼少期に自閉症と診断されるも、周囲の環境に恵まれたこともあり、自分の特性を生かした学習方法で、才能を伸ばしてきた。最高学歴を収めたということで、社会的にも成功したという見方もあるようだ。

私がおもしろいと感じたのは、彼女の視覚構造。
写真に収めるように、物事の細部を確実に記憶していき、それを脳の中で組み立てていくことが出来ること。

自分でやってみようと試みても、なかなかうまくいかない。
絵として取り貯めた記憶を辿るうちに、その時の思考や感情がどうしても入り込んでしまう。

そんな彼女が発見したのは、牛の目で見る世界。




牛が何に興奮して、何に安心するのかを、把握することで、ストレスの掛からない畜産システムの開発に取り組むことになる。すなわち、非虐待的な畜産施設の設計。

彼女がなぜこんなストレートに設計に取り組めたのか、しばらく考えさせられた。

人間は想像力の発展した生き物。それによって、他者との関係を築いたり、未来の動きを読み取ったり出来る能力を持っている。でも、それには間違いも多く、「深読みしすぎた。」とか、本人がちっとも悲しんでいないのに、「かわいそうだ」と決めつけたりして、問題が生じることも多い。

この前、ハンターの人が話してくれたのだが、鹿やウサギといった捕食される生き物は、常に恐怖を抱えて暮らしているわけではないと言う。

逃避行為は、反射神経によるもので、危険を感じたら走るというメカニズムが出来上がっているだけで、常日頃から「もしかしたら、狼がくるかもしれない」と、ビクビクしながら生きているわけではない。

恐怖(ストレス)が生じるのは、罠や金網に掛かって動けない状態が続いたりした時で、その為に動物愛護の考えから、これらのトラップ猟が禁止されるようになったそう。

犬に対しても、人間はどうしても感情移入してしまいがちだ。

「足が濡れて冷たくて可哀想」と、足を拭いてやっても、犬にしてみれば、足を触られる方がストレスが大きかったりすることもある。

本当に動物が感じていることを知るために、どんな視点があるかをまた一つ学んだ気がする。


こちら↓は、彼女の講演の様子。(日本語字幕付き)






その他、テンプル・グランディンさんの半生を描いた映画も鑑賞した。
ちょっとドラマチックになりすぎている気もするけど、当時の女性という立場で、しかも障害を持っての彼女の生き方は、勇気を与えてくれる。  トレーラーはこちら(英語)。


日本語でも彼女の著書がたくさん出ているので読んでみたい。→アマゾンjp









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Monday 11 January 2016

週末は、猟犬とデート 








この凛々しい後ろ姿は、




そう、猟犬アカ姉さん!

週末に車をビューっと飛ばして、会いに行ってきました。

冬毛に変わって、黒くなったなぁ。相変わらず、しっぽフリフリ、凍った雪をガシガシ、
全然変わってない。




新しく出来た妹のバーニーズ+ランドシーアMix(デカい。。)には会えませんでしたが、話によると、うまくやっているみたいです。

天気も良かったので、お馴染みの道を散歩。
遊びを交えたトレーニングも一切なしで、ただただ共有する時間と空間を愉しむ。(だから、今回はアイコンタクトがっちりの写真はありません(^^)

アカは私の数百メートル先を走って行っては帰ってくる、相変わらずのピストン運動を繰り返し、

犬語が分かれば、「あっちには、こういう匂いとこういう匂いがありまっせ。」とでも言いたいような顔で私を見て、「そう、じゃあもう一回見ておいで。」と言うと、「了解ー!」と、また飛んで行く。



アカは私にとっては、初めて子犬から育てた犬で、猟犬になることも前提であったため、プレッシャーは大きかった。

毎晩ネットの情報を読みまくり、本もたくさん読んだ。

いや、初めは、能天気な(責任感の欠ける)私の性格は直っておらず、ふらふらと色んなところに連れ歩いては、失敗したり、怒られることも多かった。

それが徐々に、誰のせいでもなく、環境が私を変えていった。

犬の世界を深く知ることは良いことだと今でも思うが、それで自分を締め付けてしまえば、元も子もない。 犬にとっては甚だ迷惑な話。

アカには申し訳ないと思っています。




そんなことを考えながら歩いていたせいか、、、あれ?居なくなったと思ったら、





穴を掘って、根っこを引っ張る大好きな遊びを一人でやってました。。


首輪も付けずにテクテクとご近所を散策するアカを窓から眺めていると、ここで生活するのがアカにとっては幸せなのかなぁと、心が静かに調律されていくような感覚を覚えました。



散歩の後は、暖炉の前でごろごろ。


また会いにくるからね。








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Friday 8 January 2016

貧しいながらも、おいしい我が家










しばらく出掛けていた間に、森は真っ白になっていました。

そう、やっっっっと、出掛けられたということは、車をやっと見つけたということ。
最後の方は、車なんて動けばいいやと匙を投げたところもありますが、結局見つかったのは日本車。

なんでドイツで日本車買うの?と、色んな人から散々言われましたが、私からすれば、ドイツ車でも日本車でもロシア車でも韓国車でもなんでもいい。性能と値段が合ってれば。

もうしばらく車なんて見たくない気分です。。


ぐっと寒くなって喜んでいる犬が一匹。ロシア犬の最適気温なのかな。



さて、クリスマス、お正月に食べたもので、
近所のスーパーしか、選択肢がなかった我が家の貧しいながらも楽しい様子を(笑)。

ドイツのクリスマスでよく食べられるガチョウとカモですが、忘年会やらで、クリスマス前に外で食べてしまうこともよくあります。

うちも今年は既に2回も食べてしまって、クリスマス料理は止めようと思っていましたが、サンクスギビングの頃にアメリカのお宅(ブログ)をウロウロしていて、七面鳥の丸焼きが頭から離れなかったこともあり、初挑戦(私じゃないけど)。




こっちでは、本物のターキーは手に入らないので、養殖されたPute(Haustruthuhn)で代用。

こういう作り方のビデオを見ながら格闘してはりました→→Christmas Turkey with Gravy

皮と身の間にハーブバターを塗りこむのがポイントらしいですが、作業中は動物虐待のような光景でございました。。

レモンのところを、オレンジに変えたり、洋梨も加えたりと、ハーブもまったく違うものを使いましたが、七面鳥のさっぱり感と甘味を出したグレイビーソースが合う合う。

結局3日間食べ続けたけど、飽きも来ず、これは定番にしたいなぁ。値段も3分の1程だし!



さて、大晦日。年越し蕎麦。



天ぷらの具って、難しい。

この時期ドイツにあるもので、、、フェンネル(ウイキョウ)と小エビ(ホッコクアカエビ : Eismeergarnele (Pandalus borealis, Pandalus eous)

これがなんとも良い組み合わせ!


お雑煮は、



お餅がないので、白玉で。

これは変だ。でも、そういうものだと思えば、合格。





寒い冬は、やっぱり美味しいものが心を潤す。

イノシシ出てこないかなぁ。










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Sunday 3 January 2016

年越しの爆音と犬たち 






こちら森地方は、お陰様で穏やかに新年を迎えることが出来ました。




元旦散歩。森の麓、小川の流れる小さな谷間は深い霧で覆われていました。

昨年も、当ブログに色々な方に訪問頂き、またコメントまで頂いたりと、私の日々の活力にさせていただいております。

方向転換の多い(笑)私本人とブログではありますが、これからもお付き合いの程、宜しくお願い致します!


****


さて、タイトルにもありますように、犬にとっては思わしくない年末の行事、カウントダウン花火。

うちの野犬マイは、なぜか爆発音には反応しません。

田舎では、規制外ということもあって、たまに空が戦闘機の練習場になることがあります。
その度に起こる爆発音。私も生まれて初めて体感した時は、本気でビビリました。

ソニックブームという、”主に戦闘機などの超音速飛行により発生する衝撃波が生む、轟く様な大音響のこと”(Wikipediaより)現象らしく、地響きと共に、空が割れたような音。

猟犬アカは、もともと音に敏感なので、尻尾を巻いて家の中に逃げ込みますが、マイはその後、空を睨み続けるという、犬としては奇妙な反応を見せます。

生まれ育ったあっちでは、日常茶飯事なんじゃないの~というレッテルは置いといて、、


大晦日、

近くに住む犬飼Tさんが、息を切らせて家にやって来た。

なんでも、森を右往左往にキャンキャンと叫びながらパニックに陥っている犬が居るので、捕まえるのを手伝って欲しいと。

ドイツでは普段は花火の販売は禁止されているので、この時期に販売が始まると、直ぐに試してみたくなる人(主に子供)も多く、30日からあちらこちらでパンパンと爆竹の音がしている。

Tさんは、きっとそれでパニックになって、飼い主から離れてしまった犬だと言う。

30分ほど、森を探したけれど見つからない。

そこで、二人連れのハンターさんに出会ったので、犬の姿形を説明すると、
「ああ、それは、隣ん家の犬で、脱走癖があるんだ。」と。それに、先程からの爆音は、花火ではなく、銃声だったと。

とてもフレンドリーなハンターさん達でしたが、Tさんの心配げな顔をちらっと見て、
「今日び、犬が歩いてるだけで、動物保護だとかに連れていかれると困るんだよなぁ。うちの犬もすぐ居なくなるけど(GPSの首輪をしてた)、そのうちひとりで戻ってくるんだから。。」

まぁ、言いたいことは分かるんだけど、自分で家に帰れる犬かどうか見極めるのは難しいので、見つけたら、チップを読み取れる獣医か保護施設に連れていくのが懸命だと思う。

それと、電話番号を付けておけば、直接連絡が来るので、うちも今後は気を付けようと思った。


気を取り直して、大晦日散歩に川へ。遠くの方で花火が上がっている。

 花火に関しては、以前にとても悲しい話を聞いた。

ある男性が、この時期に犬の散歩をしていると、近所の子供が犬の鼻先目掛けて、爆竹を投げたのだという。

それ以来、この犬は家から一歩も出なくなった。

ドイツ中のセラピストを探したけれど、誰もこのトラウマを直すことは出来ないのだそう。


ちょっとした悪戯心のつもりだったんだろうけど、犬の一生を滅ぼしてしまった。
言葉もない。


日が暮れてきても戯れる二人と一匹。


マイの初恋相手のジャック君も、花火恐怖症だ。

元旦に、お年始のご挨拶も兼ねて、ちょっと様子を見に行ってみた。
*ドイツではそんな習慣はありませんが、私が好きなのでやっているだけ。(すごく迷惑!)

やはり、大晦日の朝から2日間、庭以外には出ようとしないそう。

少し、といっても2時間ほどお暇してから(だから迷惑なんだって!)、皆でなら少しは安心するかもしれないので、一緒に散歩に行くことにした。

始めは飼い主さんの後ろに隠れて、数歩ずつしか歩けなかったのだけど、うちの前に来て、
マイが、わんわんわん!

と、吠えたのを聞いて、「この世は正常だー。」と思ったのか、いつもの様に走り出した。

思わず皆で爆笑して、別れた。


上記の犬くんにも、こんなキッカケが訪れてくれればいいなぁ。




↑昨日の夜中の12時。

寝る前のオシッコの時に、木の棒を見つけて、家まで咥えてきた。

よくある普通の犬の行動だけど、マイはこんなことやったことがない。
嬉しくて、家が汚れるくらいどうでもいいやと楽しんだ夜でした。









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