ずいぶん前に読んだこの方(リンク)の本の中で、
エサやりをトレーニングとして扱う人は多いけど、なぜもっと工夫しないのだろう?と書かれていた。
例えば、動物園などでは、それぞれの動物に合ったエサの与え方をしている。木に登らないと食べられなかったり、穴を掘らないと食べられなかったり。
では、犬や猫といったペットはどうだろう。だいたい上げ膳据え膳で食べ物が出てくる。
著者が例えるには、犬の鼻先に、フードボウルを突きつけるのは、一流料理人に他人が作った料理を提供するようなものだと。
波際をチェックするのも重要? |
では、犬の性質とは? 狩りに出ること。
嗅覚、視覚、聴覚+身体を使って、食料を探すこと。
クッソ~、ねずみっちめ~ |
例えばこの犬、石垣の下のネズミの巣を攻略中。
石の下は、迷路のような網目のネズミ道があるようで、こちらを掘ると、ぴょっこりあっち側に顔を出す。あっちに飛んでいけば、また違う所から顔を出す ”モグラ叩き”状態。
しばらくあっちに行きこっちに行きを繰り返す犬。
しかし10分程すると、なんとなく考え深げに石垣を眺めている。
そして、閃いたんだと思う。ここを掘れば、あそこか、またはあそこに出てくると。
すると、目で遠くのネズミの出入り口を追いながら、穴を掘る”フリ”をし始めた。
おぬし、なかなかやるな!
きゃっち? |
そんな知能の高い犬さんたちに、最初は庭にエサをばら撒いてみた。
いつもは(アカの場合)数分で終わってしまう食事タイムが、数十分掛かり、これは消化にも良いなぁと続けてみたのだけれど、
アカはどんどん太り、マイはどんどん痩せていく。
(大げさに書きましたが、実際はうOこの量が変わった。)
はて?と、観察してみると、
マイは見つけた獲物(エサ)をせっせと鼻で土を被せて隠していた。もちろんアカは、その隠したエサを掘り起こしては食べていたのだ。
うーん、二頭飼いでは、このやり方は合わないなぁと思い、散歩の時にエサの半分位を与えることに。
5m範囲内のところに、エサを隠したり、生肉の場合は、木の幹の間に詰め込んだり、
または、ジャックポットと称して、難しそうな場所にまとまったエサを置いてみたり。
これは楽しい。
散歩もぐっと楽しくなる。
ただ、アカの場合は、一度隠した場所は覚えてしまい、散歩の度にチェックする習慣がつきそうで、毎回場所を変える必要があった。
また、家の中でも、家中にエサを隠して探させたりしている。
マイの様に、食いしん坊ではないタイプの犬でも、探すのが面白いのか、フードボウルで与えると食べないカリカリも、喜んで探しまわっている。(犬マットの下から出てくること多し=隠したな~)
キャラクターがまったく異なるのも犬の特徴。それぞれの犬に合ったエサやり方法があるはず。
折角の毎日のエサやりなので、楽しめる方法はもっとないかなぁと考察中。