Wednesday 28 May 2014

エルダーフラワーとオレンジの爽やかジャム Holunderblütengelee









エルダーフラワー、セイヨウニワトコ、ドイツ語ではホルンダー。

そろそろ咲き始めましたね。




毎年いろんなレシピを参考に、シロップを作ったり、ジャムを作ったりしていたんですが、

去年ベストなレシピを見つけたので、今年もこれで行きます。
(ドイツには、とんでもなくたくさんのレシピがあり、毎年違うもので試してました。)




ホルンダーの花の房: 30
レモン: 3個*
オレンジ: 2個*
水: 1リットル
ジャム用の砂糖(Gelierzucker): 1kg

*出来れば無農薬のものを。写真は、無農薬のものが手に入らなかったので、皮を剥いています。


ー天気の良い日に花を集めましょう。(最近は天気が不安定なので、晴れの日の午後を狙って)

ーボールに花の房を入れ、1リットルの水を注ぎ入れます。

ースライスしたレモンとオレンジを加え(混ぜたり、押しつぶしたりしないでそのままで)、
一晩寝かします。

ー麻布などで漉し、しっかり絞ります。

ージャム用の砂糖を投入し、よく混ぜ合わせながら、火にかけ、軽く沸騰した状態で5分間待つ。

ー煮沸消毒した瓶に詰めれば出来上がり。


ホルンダーの花の香りだけでも爽やかなのが、オレンジとレモンの程よい酸味と融合して、さらに気分爽快な味わいになります。



地方によっては、6月下旬くらいまで咲いているので、楽しんで集めてください!











Wednesday 21 May 2014

アカ*マイのー子鹿を救出せよ!ー









広大な穀物畑。これもドイツの一風景ですね。



ところが、田舎暮らしで気になっていたのが、

今の時期、まだ熟していないのに刈り取られてしまうこと。


すべてバイオガスに使われるそうです。


近年増えているトウモロコシ畑もそのせいですね。

とにかく、収穫量さえ確保すれば良いという農業体制で、環境への見返りなど気にせず、

ばんばん農薬を使って、肥料をつぎ込んで大量生産するやり方に、もともと環境を守るための

代替エネルギーとして登場したこのバイオガスの意味がないんじゃないかと単純に思うのは

私だけではないはずです。


そして、新たに出てきた問題。

この穀物畑をこんなに早い段階で収穫してしまうことで、子育て中の動物たちが被害を受けてしまう。




麦穂の間で子育てをしている鹿や兎にとって、急に刈り取り作業が始まることが、どれほど危険を及ぼすか。

危険を感じた母鹿が一時避難のために寝床を離れると、子鹿は母鹿が帰ってくるのをじっと待っている性質があるそうです。(野うさぎも同じ)

自然界ならば、子鹿は殆ど匂いがないので、敵に見つかる可能性は少ないのですが、

巨大コンバイン(刈り取り機)がその上を通ったら、生き残れる可能性はゼロ。





そこで、駆り出されたのが、犬の臭覚。

村のハンター仲間が集い、刈り取られてしまう前の畑をくまなく探し回り、子鹿が見つかったら、
畑の側にある薮にそっと放置して、母親が帰ってくるのを待つという方法。


初めはアカだけが参加する予定だったんですが、マイも参加することに!

というのも、観察していると、マイの臭覚の良さには目を見張るものがありまして、

雨の降った後でも、確実に痕跡を辿るんですよね。(だいたい近所の猫が通ったところ。。)




散歩中も野鼠の穴を見つけては、お楽しみを。


結局、その日は子鹿は見つからず、マイは必死に野鼠の穴を探していたらしいですが、

何事も経験、次回はもっとうまく出来るでしょう。





お疲れさん!








Monday 19 May 2014

ノーザンパイク解禁! Hecht angeln









やっと、晴れました!


そして、遂に、5月15日にパイク、ザンダーの禁漁期間が終わり、ルアー釣りも解禁になったので、

16日には友達が来ていたのに、えー魚釣りしたことないの?じゃあ、教えたげるよ。なんつって、

いそいそと出掛けました。え、友達?網を持つ係ですよ。




久しぶりの(半年ぶり)お気に入りのポイントを巡ってるだけで充実感で胸いっぱい。

3週間続いた雨のせいで、水嵩はいつもより高く、流れも結構ある。

午前中は餌釣りも試してみたけど、鮒系はまだまだ水温が低いかな、という感じ。



勿体ぶらずに、結果から。






70cm, 2,3kg


産卵期後のオスで、体が傷だらけ。


いやぁ、苦労話?ないない。

これ、3投目!


解禁直後の川は毎年遠くからもアングラーがやってくるくらい、狙い目なんです。

みなさん車で乗り込めるポイントというポイントを如何に効率良く廻るか研究しているみたいに

サクサクッと何投か投げては次、という感じで、我らがショボい川を砂埃を立てながらやって来ては、去っていくんです。

で、今年はここのポイントは私が一番乗りってことだったようで。


堰の近くで待ち伏せしてるパイクを狙ったんですが、なんと、川の中心部、流れの一番急なところで、喰いついて来ました。

こんなことって、初めてです。川の両端で待機しているのが普通だと思っていたんですが。。

よっぽどお腹が空いていたのか。


水はチョコレート色にほぼ近い。

仕留めたのは手前のブロンズMepps,4.
太陽光線のまだある上の写真のようなかなり濁った水で、パーチもブロンズに結構反応していました。




友達が食べたことがないというので、お持ち帰り。
美味しゅう頂きましたー。




Petri Dank!










Tuesday 13 May 2014

犬に噛まれた女の子








最近一緒に仕事をした女性と、天気が良くなったら、(ここ数週間sh*twetterうんこちゃん天気(ハンブルグの天気を表す言葉)の北ドイツ)

家族ぐるみで会おうと、連絡を取り合っていて、うちには犬が二匹いることを伝えると、

実は、、、と、話してくれました。



彼女の娘さんが2歳だった頃、犬に噛まれて何針も縫う大怪我をしたそうです。


長い冬と雨続きの春が去り、気持ちの良い青空と燦々と照る太陽の季節。

ドイツに住んでいると、どれだけ太陽の有難さを感じることか。

街は、今までどこに隠れていたんだかと思うくらいの人で溢れる。

そして、ドイツ人の春の一番の楽しみが、野外カフェで寛ぐこと。

この日もアイスカフェ(アイス専門のカフェ)は満員。こういう日は、競って太陽の降り注ぐ席を探し求めなくてはならない。

彼女達は店内でアイスを買って、入り口を出ようとした時に、一頭の犬がいきなり娘さんに襲いかかったそうです。

入り口に座らされていた犬の目線からすると、障害物(ドア)=死角から、いきなり子供が現れた。


こういう事件を聞く度に、犬の飼い主としては、とても悲しくなります。

避けられた事故だけに。


鼻、耳、目、をフル活用して世界を理解しようとする犬


私も犬を飼う前は、吠えたり、唸ったり、睨んだり、口元を上げて牙を見せる犬は危険だと思っていました。

危険は危険なんですが、その犬が危険なのではなく、状況が危険だと知らせる犬にとっての信号だったのに。

それを、私も含めてですが、お行儀が悪いといって、その行為自体を止めさせようとする。

そうすると、犬はそんな危険信号を送ることなく、すぐに行動に出てしまうそうです。

この犬の場合が、どういった躾を受けていたかは分からないですが、いきなりこれ程までに激しく襲いかかるということは、

極端に怖がりの犬、精神的に不安定な犬と考えられます。

健康な犬”の場合は、その前に何らかの信号(吠える、唸る)を送っていたはずですから。


何を見てるんですか? Was guckst du denn so?


そして、もっとも悲しい事実は、その犬の飼い主から放たれた言葉:
急過ぎて、どうしようも出来なかった!


犬にとっては、出入り口に、しかも知らないところで座らされることほど、居心地の悪い場所はないですよ。

ここで、私もアカを飼うまでは、勘違いをしていたうちの一人なんですが、ご主人様といろんなことを共に経験することが、犬にとっても楽しいことだと思っていました。

私が以前、一時預かっていた犬は、老犬だったので大人しく、どこへでも連れ歩いていました。

人間の歳にして、70ー80歳のおばあちゃんに、こんなに素敵な世界があるのよ!と、出しゃばって

押し付けていた自分を思い返すと、苦笑いしか出来ないですね。

それが、アカに出会い、人通りの多い見知らぬ街に連れ出した時のストレスMAXになった表情を見て、そんな思いは吹っ飛びました。

それぞれ犬によって、適応性に差があること!


今となっては、訓練の為に人通りのある遊歩道を歩かせたりはしますが、楽しさの押し付けはしなくなりました。


もう一度この事件の飼い主、

カフェが満員で、そんな臆病な犬を寛がせる場所がなければ、アイスを諦めるという選択はなかったのか?

もしくは、そういう犬にとっては、自分の寝床で留守番をして、その後に近所の散歩道をクンクンするほうがよっぽど楽しいということもあるぞ!



そしてあなたも、何が見えるんですか? Und Du! Was siehst du denn?


唯一の希望の光は、その女の子も今は4歳になり、友達の家の犬なんかには、少しずつ慣れてきたということです。

子供の信頼心の回復力はすごいですね。

そしてそれを取り戻してくれているのも、犬というのが、私にとっては涙なしには聞けないお話です。










Saturday 10 May 2014

たまには甘えさせてね、犬さん








題名の通り、

お願いします、という感じで。






マイの場合は、どうぞ撫でさせてあげるわよ、と言われているみたいで、

撫でるとすぐに眠りに入ってしまうのですが、気になることが起こると、

さぁお終い、私は忙しいから、とあっさり去っていきます。





アカの場合は、昼間は絶対にschmusen ベタベタさせてくれません。

そんなことより、何かおもしろいことやろうぜ!モード。

だから、二匹ともこちらから頭を下げてお願いしなくてはなりません。


大体犬は、自分が小さくなって(うずくまって)違う方向を向くと寄ってきてくれます。これは、散歩中に呼び戻す時にも役に立っています。

なかなか戻って来てくれない犬を、道の真ん中でうずくまった姿勢でひたすら待つ私は、どうしたの?お腹でも痛いの?と心配そうに見られますが、歌でも歌って雑草でも摘んでいるふり。

でも、マイにはこの方法も通用しないですね。
私を信頼しなさい、すぐに戻ってくるから、と独立心が高い。

アカが興味だけでフラフラ出かけるのとは違って、大事な用事があるから、という感じ。
実際、任務完了です、と数分で戻ってくるのですが…

信頼はしたいけど、ここはそんなに安全ではないからね。


マダニに注意の看板

この季節、これも厄介だわー

ダニ避け、色々試してはいますが、ビオ系は匂いも少なくて犬にもやさしかろうと思いますが、効き目がいまいち。

犬が二頭になって、ダニも二倍なわけで、良い方法を探しています。








Wednesday 7 May 2014

田舎の浮浪者 Landstreicher








このLandstreicher という呼び方、とても心地良く聞こえるのは私だけでしょうか?

streichen という単語、放浪するという意味もあるのですが、私はどうしても”撫でる”という意味が先に頭に浮かんでしまいます。

次に浮かぶのは、弦楽器を弾くとか奏でるといった用法。

外国語習得の際によくある、こういった偏ったイメージの持ち方って、人それぞれで私はとても楽しめるのですが、生活のなかで長く使っていると、そういった最初のイメージも失われてしまうんでしょうかね?ちょっと残念な気もします。


そう、私がイメージするLandstreicher と言う言葉は、

田舎の田園風景を撫でるように、そよ風のように過ぎていく人のこと。



私もここ数週間で2人、見かけました。 暖かくなると活動し始めるようです。

二人共、自転車に中国でしか見られないくらいの量の荷物を積んで、ゆっくりゆっくり道路を進んでおりました。

実際私は、興味津々で観察したいが為にゆっくりと追い越したのですが、どうもそれが親切心と勘違いされた様で、

ダンケー! と大きく手を降って挨拶してくれました。

うわ、気持ちいい挨拶! ビッテー


田舎の一本道。

それでも最近はこういう人も減っているそうです。

昔は村を訪ねては、農家で雇ってもらったり、少し手伝って食べ物を分けてもらったりしていたけれど、個人の農家が減ってきたのと同時に、簡単に雇ってもらえないシステムになってしまった。


寝床は?

森の中。いくらでも探せる。

冬は?

暖かい地方に移動、街に移動。


浮浪者ではないですが、住居を持たない主義(自分で決めてやっているから=主義)の友達が何人か居まして、みんな様々なキャンピング場に住んでました。

殆どが一年とかの期限付きで。

そんな友達の話では、キャンプ生活が長くなってくると、生活に必要不可欠なこと、水汲み、バッテリーの交換、インターネットをするために図書館に移動、なんかに時間を取られ過ぎるのが苦痛になってくるのだとか。

言葉上は変な言い方だけど、生活するために生活してるみたい”で、自分のやりたいことが出来なくなってくる。

生活する為の生活ー生き延びるってことか?

で、やりたいことって生活じゃないのか…?


そういうこともなかなか考えられない毎日で、Landstreicher を追い越したことで、ふっと頭を過ったのでありました。



今週のアカマイ。

マイにとっては初めての川への散歩、




だったのが、この後、マイが川に落ちて

初めての水泳となりました。








Friday 2 May 2014

深夜のバトル ヨーロッパオオナマズ vs ゲルマンx4







いやぁ、やってきました、パイク&ザンダー解禁!

殆どのところは15日まで禁漁ですが、一部だけは5月1日から解禁されるので、毎年メーデーは釣りと決めています(予定は絶対入れない!)

今年はもっと盛り上がりたいということで、釣り仲間と30日の夜からキャンプして、夜通し釣りをしようと計画。テントもドイツ規定のこんなの買ってある。(こちら



と、ところが、、、


出発の一時間前から雲行きが怪しくなってきて、



雷に雹まで降ってきた! 


二時間経っても止む気配はなく、私はさっさと荷物を解いて犬と寝転がって本でも読もうと寛ぎモードになっていたのに、

行ってくる。 と、出かけるゲルマン人。

そんなん、誰も集まるはずないよーと送り出したのだが、

全員集合。




うーん、こういう人達、敵に廻したくないですね。


先週から続いての集中豪雨で、村は水に浸かった状態。消防車まで出動していました。

(ここからは聞いた話)

案の定、釣り場に到着するまでにも困難続き。

車高の低い友達のメルセデスが窓まで水溜まりに浸かるとか、木が倒れていて回り道を余儀なくされるとか、普段20分程のところ1時間を要し。


雨は一晩中、止むことなく、4人もいたのに誰一人とアタリすらなく夜を迎えたそう。

雨が降っていたので、バーベキューの予定も狂い、寒さと空腹に耐えながら、やっと夜中の12時に最初のソーセージに在り付き、

最初に寝ると言ったヤツが決まって野次を飛ばされるから、誰も寝ると言わず、

それでも言ってしまった人を30分くらい苛めてから、1時半過ぎに皆さん就寝したそうです。
(水浸しの中、どうやってテント張って、どうやって寝たんでしょうね?想像もしたくない。。)



午前2時半、草木も眠る丑三つ時。

ピピーッ と、アタリセンサーが1度だけ鳴る。

ゴムから糸は出ているけど、それほどでもないので様子を見ることに。(仕掛けはこんな感じです。

テントに戻って長靴を脱いで、待てども次のアタリがこないのでもう一眠りしようとしたところで、

ピピピピピーーーーッ と、鳴り響き、竿が川に落ちるのを灯り一つない(頭に付ける懐中電灯を、うかつにも就寝時に外していたそう。)真っ暗な中で微かに確認。

後はもう寝起きを想像したら分かりますよね。

長靴を反対に履いて、這うように川へ向かう。

ブレーキレバーを掛けてフッキングするも敵はもう足元まで来て潜りにかかろうとしている。

そこで見えたは、真っ白なでっぷりとした腹を持つ1メートル以上の巨体。

一人では耐えきれず、敢えなく蓮の生い茂っている足元に潜られ、蓮の根元でのたうち回っているのが手に取るように分かる。

そこで駆けつけた助っ人。事の状況をすぐに察知し、車に走る者、一人。

何を持って来たのかというと、船のイカリ(錨)!

なんでも、この人、10年前にまったく同じ状況に遭遇して、次の日に蓮の根対策として錨を買いに行ったそう。

そしてその錨は10年間使われることなく、それでも車には常に積んであったそうです。


まだ寝ていたヤツ(最初に寝た人ね)を、”イカリ大作戦が始まるぞー!”と起こして、

大人4人、雨の中、もう一度言いますが、夜中の3時に


イカリ大作戦。




フックが延びているだけでなく、スナップがネジられてます。

虚しいけど仕方ないです。

それでもなぜか4人共、大感動。興奮冷めやらぬ中、朝を迎えたそうですー


ちなみにヨーロッパオオナマズって、こんな魚です。
wikiヨーロッパオオナマズ

ついでに、私が釣った小さめのナマズはこちら


そして、朝になってようやく雨も小降りになり、深い霧に包まれた川の畔で、向こう岸がなんだか騒がしい。

霧の奥深くから現れたのは数人のロシア人

朝の5時で、小雨の降る中、やはり目的は釣り。


うーん、この人たちも敵には廻したくないですね。