Friday, 2 May 2014

深夜のバトル ヨーロッパオオナマズ vs ゲルマンx4







いやぁ、やってきました、パイク&ザンダー解禁!

殆どのところは15日まで禁漁ですが、一部だけは5月1日から解禁されるので、毎年メーデーは釣りと決めています(予定は絶対入れない!)

今年はもっと盛り上がりたいということで、釣り仲間と30日の夜からキャンプして、夜通し釣りをしようと計画。テントもドイツ規定のこんなの買ってある。(こちら



と、ところが、、、


出発の一時間前から雲行きが怪しくなってきて、



雷に雹まで降ってきた! 


二時間経っても止む気配はなく、私はさっさと荷物を解いて犬と寝転がって本でも読もうと寛ぎモードになっていたのに、

行ってくる。 と、出かけるゲルマン人。

そんなん、誰も集まるはずないよーと送り出したのだが、

全員集合。




うーん、こういう人達、敵に廻したくないですね。


先週から続いての集中豪雨で、村は水に浸かった状態。消防車まで出動していました。

(ここからは聞いた話)

案の定、釣り場に到着するまでにも困難続き。

車高の低い友達のメルセデスが窓まで水溜まりに浸かるとか、木が倒れていて回り道を余儀なくされるとか、普段20分程のところ1時間を要し。


雨は一晩中、止むことなく、4人もいたのに誰一人とアタリすらなく夜を迎えたそう。

雨が降っていたので、バーベキューの予定も狂い、寒さと空腹に耐えながら、やっと夜中の12時に最初のソーセージに在り付き、

最初に寝ると言ったヤツが決まって野次を飛ばされるから、誰も寝ると言わず、

それでも言ってしまった人を30分くらい苛めてから、1時半過ぎに皆さん就寝したそうです。
(水浸しの中、どうやってテント張って、どうやって寝たんでしょうね?想像もしたくない。。)



午前2時半、草木も眠る丑三つ時。

ピピーッ と、アタリセンサーが1度だけ鳴る。

ゴムから糸は出ているけど、それほどでもないので様子を見ることに。(仕掛けはこんな感じです。

テントに戻って長靴を脱いで、待てども次のアタリがこないのでもう一眠りしようとしたところで、

ピピピピピーーーーッ と、鳴り響き、竿が川に落ちるのを灯り一つない(頭に付ける懐中電灯を、うかつにも就寝時に外していたそう。)真っ暗な中で微かに確認。

後はもう寝起きを想像したら分かりますよね。

長靴を反対に履いて、這うように川へ向かう。

ブレーキレバーを掛けてフッキングするも敵はもう足元まで来て潜りにかかろうとしている。

そこで見えたは、真っ白なでっぷりとした腹を持つ1メートル以上の巨体。

一人では耐えきれず、敢えなく蓮の生い茂っている足元に潜られ、蓮の根元でのたうち回っているのが手に取るように分かる。

そこで駆けつけた助っ人。事の状況をすぐに察知し、車に走る者、一人。

何を持って来たのかというと、船のイカリ(錨)!

なんでも、この人、10年前にまったく同じ状況に遭遇して、次の日に蓮の根対策として錨を買いに行ったそう。

そしてその錨は10年間使われることなく、それでも車には常に積んであったそうです。


まだ寝ていたヤツ(最初に寝た人ね)を、”イカリ大作戦が始まるぞー!”と起こして、

大人4人、雨の中、もう一度言いますが、夜中の3時に


イカリ大作戦。




フックが延びているだけでなく、スナップがネジられてます。

虚しいけど仕方ないです。

それでもなぜか4人共、大感動。興奮冷めやらぬ中、朝を迎えたそうですー


ちなみにヨーロッパオオナマズって、こんな魚です。
wikiヨーロッパオオナマズ

ついでに、私が釣った小さめのナマズはこちら


そして、朝になってようやく雨も小降りになり、深い霧に包まれた川の畔で、向こう岸がなんだか騒がしい。

霧の奥深くから現れたのは数人のロシア人

朝の5時で、小雨の降る中、やはり目的は釣り。


うーん、この人たちも敵には廻したくないですね。








4 comments:

  1. その辺りじゃ一番の大物になるんでしょうか?以前はタジキスタンにヨーナマ釣るツアーがありましたが。私もビワナマを釣りたくて、梅雨時は琵琶湖に通ったもんです。
    ヨーナマは飼ってたことがありましたが、気の荒いナマズでした。
    餌も良く食うし…

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    1. 略してヨーナマって言うんですか?!食べ物っぽいですね。
      この辺では一番”大きくなる魚ですね。ここでも去年、ロープで引き上げたくらい大きなものが居たそうで、サイズを図って逃したそうなので、いつかどこかで出会うんだろうか…と期待と不安。
      餌はなんでも食べるそうですね。水質にもあまり敏感ではないみたいだし、どんどん大きくなると思うと、やはり川では泳ぎたくないなー

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  2. うちの人もそうですけど寒さの感じ方が違うから雨とかあんまり気にならないんですかね~。
    それにしてもその「ヨーナマ」、すごい迫力ですね。
    船の錨を10年積んでいたという釣り人の底力を感じます。
    akaさんの1メートル級リポート楽しみにしています。
    気分はヘミングウェイ?
    せっかく解禁したのに私は週末仕事で今週も釣りにいけないわー。

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    1. 以前スコットランドから来た人が、
      雨ってただの水だよ。なんで嫌がるの?傘なんかさしてさ。すぐ乾くのに。
      って、真剣に言っていたのを思い出しました。上には上がいるというか…
      もう、ワイルドターキーで体を温めながら雨でも突撃するべきでしょうか(笑)
      、、と、ここに来て、こちらも寒ーい5月になっています。
      浸水被害がでているくらいの雨続きで、足踏みしているところ。
      なかなか思い通りにはならないですが、これからたっぷりシーズンを楽しみたいですね!

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