Sunday, 10 March 2013

ドイツの街角にいる困ったちゃん





ちょっと都会に出て、変わったことに出会った田舎者です。


バスがなぜかぎゅうぎゅう詰め。 停留所に止まり、なんだか入口付近が騒がしい。

あら、諍いだわ。

どうやら、機嫌の悪いおじさんがその辺にいる人を突き飛ばしたらしい。

突き飛ばさなくても、降りるので通してくださいと言えませんか? と、丁寧に言われたのが

また頭に来たらしい。丁寧な青年に掴みかかろうとするおじさんは、回りの人によって沈静化され

逃げるようにバスを降りていく。

それで放ったセリフが

”覚えておけよー!オメェの顔は覚えたからな。駅で待ってるぜ!”

バスの中、ざわざわ。

このバス、駅に向かって走っている。。。クスクス。 誰かがボソッと、

”じゃあさー、このバスに乗っていけばいいのにねー。”

私は思った。吉本新喜劇!めだか。



次は笑えない話。

特急列車なんかも停まる大きな駅構内。

ヨボヨボ歩くおじさんが財布を落としたので、拾ってあげようとすると、連れのドイツ人に制止される。

その子はおじさんの方へ走って行き、財布が落ちたことを伝え、落ちている場所を指し示す。

このおじさんがそうだったのかは分からないですが、よくある手口だそう。

財布をわざと落として、誰かが拾った瞬間に仲間が出てきて ”あいつが財布を盗った。”と

言いがかりをつけること。


海外旅行の本とかに、他人の物には触らないとか出来るだけ他人との接触を避けるとかって

書いてあったけど、もうそんなことすっかり忘れて警戒心ゼロになってしまった。

場所さえ間違わなければドイツの治安はかなりいいと言っても過言ではないと思う。

危ない人は一目で分かるし。

学生街に住んでいたころは、夜中の2時でも3時でも平気で自転車をかっ飛ばしていた。

そんな時間にたまに人と出会うとびっくりすると話していると、ドイツ人が揃って言うには、

ーいや、そんな時間に黒髪のアジア人が猛スピードで通りすぎていくのを見た人の方が、ど肝を抜かれる。

日本のホラー映画を見た後は特に。

そこまで驚かれているとは露知らず。

自分が困ったちゃんになりうる視点もあり得るんだ。




記事とは関係ないブレーメンの街並み。






2 comments:

  1. 前者の「駅で待ってるぜ」おじさん、身長がネクタイの長さと同じぐらいの人でしたか?(笑)
    後者の例は、うっかり私も財布を拾いそうです。そんな手口があるなんて。
    私はたまにレジ前で小銭を派手に落としたりすることがあるのですが、あまり誰も拾うのを手伝ってくれないのは、こういう背景もあるんでしょうか・・・。

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    1. ネクタイの長さ!懐かしすぎるー。
      今やコメディネタになったportemonnaie trick
      (紐のついた財布で罠を仕掛ける)ですが、応用編ということでしょうか。
      見た目で判断はいけないのですが、そのおじさんは家財道具を持ち歩いている
      タイプの人だったので、ちょっと警戒したほうがよいと判断したようで。
      でも、咄嗟にはそこまで考えられないですよね。
      たぶん小銭も他人のお金は神聖な物。触らないほうが身のためなんでしょうね。
      なんか世知辛いなぁ。

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