Wednesday, 22 October 2014

祝*ドイツ猟犬試験に合格








Aka hat die Jagdhundeprüfung bestanden!


お祝いなので特大サイズで。(犬バカですみません。)



いやぁ、自分が何かに成功した時より嬉しかったです。

あの臆病者で、甘えん坊で、わがままだったアカがここまでやってくれるとは(涙)。
いや、アカの才能には常に自信満々だったんですよ、親バカだから。


私は仕事で試験は見学出来なかったのですが、報告を聞いて飛んで帰りました。
”うちの犬が猟犬試験に合格したんですー!”って、爆笑されましたが。


ちょくちょく訓練の様子は書いていましたが、うちのアカはどうも状況の変化に惑わされる傾向にあり、練習場所が変わったり、違う犬が加わったりするとパニクってしまう。

そうすると、やらないといけないことも、いい加減、もしくは投げやりな態度で終えてしまう。

家でいくら練習しても、こればかりは訓練の仕様がなく、場数をこなすしか方法はなかった。

幸い、アカの通った猟犬学校は”ゆっくりと訓練していく”方針だったので、3ヶ月以上週に一回、最後のほうは週に二回の訓練で、アカなりに飲み込んでいくことが出来ました。

ここで気付いたのですが、始めからなんでも出来ていた犬よりも、スローペースで徐々に課題を粉していった犬の方が、最後には完璧に出来るようになっていたように思います。
ゆっくりと習得した方が、学んだことを後々まで継続できるというのは、犬も人間も同じなんですね。


そして、後半に入って、いよいよ実践の訓練まで辿り着いた時、

感動しました。


これがうちの犬か?と思うくらい感動しました。

先生の言葉によると、”本能を呼び起こす訓練”。

その一つに、池の中にダミーのカモを隠して、臭覚だけで探す訓練があったのですが、始めは何をしていいのか分からないアカ。池の中をキョロキョロ泳ぎ回るだけで表情は?マーク。
私たちはsuch!(探せ)と言うのみ、何の助けも出さない。

それを何度か繰り替えしていると、自然に鼻をクンクンさせるようになるんです。

目ではなく、人間に頼るのでもなく、自ら臭覚のみで獲物の匂いを嗅ぎ分けようとする。


ここで先生たちが、だから水の中に木の棒やボールを投げて取ってくる遊びは絶対にやってはいけないんだーと話していたのですが、
あの、その遊び、5万回くらいやりましたけど。
と、私は心の中で突っ込んでおきました。ポインターはやってはいけないそうです(反省)。


そんな私の間違った遊び方にも惑わされず、本来の猟犬の姿に戻っていく様子は、単純に”動物美”と名づけたい美しいものでありました。

以下訓練の様子です。








それと、気になる(実は私が一番期待していた訓練の成果なのですが、)家での様子、

訓練が進むに連れて、家では落ち着きが出てきたように思います。
(訓練の日になると、いつもの時間に車の前で待機するようにもなりました。)

人間の世界で言えば、やり甲斐、生き甲斐、人生の意味なんてことなのかな。

犬の場合はもうちょっと単純で、達成感が得られると幸福ドーパミンがどばーっと流れ込み、精神的に満足感が得られているように思います。

なので、訓練以外の時間は休息に費やし、訓練となるとやる気満々という構図が自然に出来てきました。


そして、今後の課題はこの精神的な満足感を十分に与えられるか、というところ。

それはまた、これからのおはなし。









8 comments:

  1. お帰りなさい、そしてアカ嬢合格おめでとーーーー!
    1枚目の写真の貫禄、そして美しいこと。
    後光が差してますよ、後光が!
    これで猟犬の本能も引き出され、しかもお家でもいい子でKuschelnできて
    なんて、最高の家族じゃないですか。
    猟犬アカの活躍、楽しみに期待してます!
    あ、それと前記事のペロ写真もめっちゃかわいーー。

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    1. ありがとうございますー!
      はは、貫禄ある写真を撮りたくって狙ってのもので、この表情2分も保たなかったなぁ。
      その後は、いつもの戯れてくる表情で、動物カメラマンは瞬間が勝負かも。
      あ、赤ちゃん写真もそうですよね。お風呂上りの瞬間がいいとか。
      ことみさんのところも、徐々に生活ペースが出来てこられた様子で、これからも独特の道案内が楽しみです。
      またたくさん記事を書いてくださいねー!

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  2. アカ嬢合格、おめでとうございます!!ホントだ、後光差してる!
    表情にも何やら自信が見てとれますね。
    ダミーの鴨をくわえている写真も、躰のラインが美しい~。
    これまでブログで読ませていただいた訓練の内容などはほんの一部ですもんね。
    ここに至るまでの、育ての親であるお二人の熱意とか悩みとか喜びとかの諸々に、
    今、思いを馳せておりますよー。
    アカ嬢みたいに頼もしい犬を見ると私も飼いたくなるけど、私と家人に似たどでーんと何にもしない犬になりそうなので、これからもこちらでアカ嬢の成長を見守っていきたいと思います。楽しみ^^

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    1. ありがとうございます!
      そうなんですね、犬自身が自信を持てるようになったことが
      一番大きな成果かなぁ。今まで、何をしていいのか分からなくて、
      とにかく身体を動かすことでストレス発散させていたところがあります。
      私はまぁ、随分と足を引っ張っていたなと訓練の仕方を見て、反省ばかりでしたが。。
      おお、是非ペットをイプシロン家にも!
      これから寒くなるドイツ、犬が居ると外に出る回数が増えて、健康にも良いと是非お主人様をご説得してください^^

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  3. 獲物の匂いを犬が自分の嗅覚を頼りに捉える訓練の話、面白いですね。

    犬は、訓練されないことによって、動物として本来持っている能力のどれぐらいが制限されるのでしょう。でも人間と共に生活するわけですから、能力全開でも困りますし。そんな意味で、これまでとは違う、しかも犬がより理解しやすく、能力も発揮できるコミュニケーションの取り方をお互いが学ばれたのは、大きな収穫だと思います。本当に良かったですね〜。

    うちの犬も「こいつ、まったく鼻使ってない」と思うシーンが多いです。やっぱり、それってもう少し改善すべき課題としてこちらも考えようか、と思いました、はい。

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    1. アカの場合、飼い始めた頃から成犬になるまで、引越しが続き、その度にアヒルがいたり、猫がいたりと、かなり狩猟本能を遊びでコントロールしてきたところがあります。
      なので、今でも人間と遊ぶことが病的に好きな上、事故で銃声のような大きな音を極端に怖がるところがありました。
      一方マイは、まったくその逆!野性の能力はあるが、コントロール不可能(人間のことをどう思っているのか未だに謎。)

      どの訓練がどの犬に合っているのか見極めるのは本当に難しい。
      自分だけでやっていると、不安になってきて、犬も?という顔をするし、やはり信頼できるトレーナーにつくのは人間にとっていいのかもと今回思いました。

      はは、マイも一日中、木の上の鳥を目で追ってますよー。トレーニング中に!

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  4. 猟犬試験合格 おめでとうございます!!!
    当たり前ですが 嬉しくて誇らしい気持ちでいっぱいな事でしょう。
    猟犬としてのアカちゃんのこれからが楽しみですね。

    犬の精神的な満足感、、まさしく犬の幸せはこれで決まるんじゃないでしょうか。
    美味しい食事を与えられ 撫で撫で可愛がられていても、退屈な犬生を送っている犬達って多いのではないかと。
    どんな小さい事でも犬の興味に満足感があれば 犬自身がオン状態のスイッチをオフして穏やかになれるように思います。

    だから飼い主にとって 犬の性格や興味を知る事って大切なんですが、そう簡単では無いですよね。

    時々リスをダッシュで追いかけるナナ、 アカちゃん目指して猟犬、、これは絶対無理でしょうね(笑)

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    1. ありがとうございます!
      私はトレーニングの3分の1しか参加していなかったのに、誇らしくて。。
      もに香さんは、お一人でトレーニングされていたので、大変さが身に染みて分かります。私なら途中でくじけていたかも。

      試験は合格したものの、これから実際に猟犬として活動する場はほとんどないのです。なので、このトレーニングの成果をいかに維持できるかというのが私たちの課題で、、、
      また退屈を埋め合わすだけの毎日にならないよう、メリハリのある訓練方を見つけなければ、と焦っている私をつまらなそうに見つめるアカの視線が痛いです。

      そうですね、小さな亊でもきちんとやっていくのが私の課題かもしれません。

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