Saturday, 12 March 2016
おもしろい羊の映画と、つまらない犬の映画
いやぁ、久しぶりにつまらない映画を観た。
マリノア(ベルギーシェパード)見たさに、見始めた「マックスーMax」という犬映画。
軍用犬マックスが、戦場でパートナー(主人公の兄)を亡くし、PTSDを患って帰ってきてから、主人公に少しずつ心を開いていくというストーリー。
犬はすごくいい。でも、10分観たところで、ストーリーの陳腐さに呆れてしまい、本を読んだり爪を切ったり犬と遊んだりして、きちんと見ていない。
でも途中で、悪役の(!)ロットワイラーが出てきて、マックスが主人公を助けるべく戦うシーンがあるのだが、両方共ヤホッーイと戯れている。
爆笑した。
ドキュメンタリー以外で、動物の映画を作るのは、止めておいた方がいいと改めて思った。
でも、数週間前に観たこの映画は素晴らしかった。
近くの街にある単館上映に通うのが、田舎暮らしのささやかな愉しみ。
建物も、古い古い装飾を残したままの居心地の良いスペース。20人くらいしか入らない部屋もあり、居間で映画を観ているような雰囲気。日本で言うなら、高田馬場とかにありそうな感じ。
近所のご夫婦と、交代で映画を選び、数週に一度招待し合う。これで、特に観たくないなぁという映画でも、意外と面白かったというサプライズ効果、偏った趣向に走る癖が軽減されて、映画を楽しむ術をまた復活させることが出来ている。
街に住んでいれば、フラッと映画館に立ち寄って時間を潰したり、ご飯を食べに行く前後に映画でも観るという選択が容易だけれど、田舎だとそうはいかない。
予め観たい映画を決めておいて、いざ出陣!みたいな勢いで出掛けて、イマイチだと非常に落ち込んだり、感情的にいちいち面倒くさい。
映画館通いは習慣にしておきたい。
さて、前回は私の番だったので、こんなアイスランド映画を選んでみた。
「ひつじ村の兄弟」(ドイツ語タイトル:Sture Böcke)
(日本語公式サイト)
トレーラーはドラマチックに仕上げられているけど、映画はそんなことはなく、
限りなくアイスランドの風景とアイスランドの(?)ちょっと皮肉なユーモアで満ち溢れている。
何度も同じカットの広大な風景と、思わず苦笑してしまう場面がちりばめられていて、知らず知らずにじわーっと吸い込まれていくような映画。
ハッピーエンドも押し付けもまったくない。
単にそこでは羊との生活があるだけ。
最後のテロップが流れたところで、ええ?こんなに出演者いたっけ?せいぜい30人くらいだったのに。。。
羊さんたちの名前だったようです。
いやぁ、おもしろかった。
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私もマリノアが好きで、MAX期待してみたのに、ガッカリしちゃいました。
ReplyDelete映画がきっかけで、犬種が急に流行るので、マリノアはペット向きじゃないって注意を促している人たちもいたんですが、映画ヒットしなくって良かったと思いました。でも、数は少ないですが、マリノアの子犬ドックパークで見かけるようにはなりました。
犬の映画だと、レッドドックが好きです~。
「ひつじ村の兄弟」面白そうですね。最近犬が出演していない映画は見てないんですが、ボーダーも出ているみたいなので、見てみようと思います。笑
ボーダーは口を聞かない兄弟の間を手紙を渡す役のみです。もっと出番が欲しかった(笑)
Deleteはは、やっぱりヒットしなかったんですね。ネットサーフィン中たまたま見つけたので、評価とか知らなかったんですが、ティーン向けだけどそこまで流行りそうもないなぁとは思いました。
でも、ティアハイムのシェパードがマックスという名前が多いのは、この映画の影響なのかなぁなんて思ったり。貰われやすい?
レッドドッグ、是非見てみたいと思います!
実は猟犬アカと名づけたということで、気になる映画タイトルではあったのですが、内容まで詳しく知らなくって、、、面白そうですね!!
犬映画じゃないけど、去年の一番だった狼のドキュメンタリー、リンクを次記事に張っておきます。良かったら、時間のある時にでも~
ご近所さんとの趣味を通じた交流、いいですね~。うらやましいです!
ReplyDeleteうちは家庭内でもすでに趣味が合わなくて。私と一緒に映画を観に行くようになるまで、オットが最後に映画館で観た映画は「ポリスアカデミー2」だそうで。
上映日時がすごく限られている、こちらの映画館の上映スタイルにいまだに慣れません。ほんとに「いざ出陣!」って感じで出かけないとならないですよね。時間があるからフラッと映画館に、なんてことができません。ちょっと不便。
「ひつじ村の兄弟」、予告を見ただけでも、オフビートすぎる感じ(そういうのが好きです)が伝わってきました。観たい映画です!
この映画、特にいぷしろんさんにお薦めです。久しぶりのあれれ?感が、よみがえる感じ。今、ミニシアター系で巡回しているようなので、そちらでも見つかると良いのですが、、。
Delete趣味が合わない方が楽しかったりもするけど、離れすぎるとちょっと厳しいですよね(^^;)
うちも、私はSFとかファンタジーとか未知の世界でしたが、相方がホビットが見たいというのに付き合いました。まぁ、それなりに面白かったです。
それで、SFっぽいのならいいのかということで、タルコフスキーのソラリスで、お互い歩み寄ったり(笑)。選択も一つの愉しみですね。
そうですよね、昔の日本(?)って、永遠と同じ映画をやっていて、単館だと途中からも入れたりして、見逃した部分をもう一回見たり、、、自由だったなぁ(懐かし…)