Friday 23 September 2016

自家製ハチミツのお味は?ー1ー 









ミツバチを飼い始めて日常に変化が現れたことは、
自分の住んでいる環境に敏感になったことでしょうか。

上の写真のように、ミツバチが花粉をいっぱい足につけて帰ってくると、
「これ、何の花粉なんだろう?」と、気になるのは当たり前のこと。

インターネットで探せる”この時期に咲いている花の花粉の色リスト”と睨めっこして、この花はどこに咲いているんだろうと、自宅から2km範囲を隈なく探します。




すると、今まで気づかなかったところに、こんな広大なお花畑が広がっていたりする。

この辺りは、ビオ農家が多いようで、休耕させている畑には野草が植えられているみたい。

そして、今まで”黄色い花は菜の花”程度の興味しかなかったこの人も、



今や花に夢中(笑)。



もちろん、犬も付き合わされる。





ミツバチを貰うことになってから、家の回りに花をたくさん植えなくては!と、ミツバチが好きな花の種を買い揃えたりしていたんだけれど、植えようと思っていた花が近くにぎっしりと見つかるとはね。

どこかのどなたかが、きちんと考えて植えて下さったことに感謝!







そして、花畑を見つけては、自分ちのハチを探す私達。

絶対これ、うちの蜂だよーとか、何の根拠もない判断で、お花畑でわいわい喜ぶ大人二人。

でも、ホント楽しいです。



それが楽しくなったのは、5月くらいでしょうか。菜の花のシーズンが終わってからです。

蜂は群れで生き延びるための全てのノウハウを備えている生物ですが、畑のような人工で作られたモノカルチャー(単一農業)の強力な魅力には到底勝てないようで、
ドイツの農業風景で有名な真黄色の絨毯、菜の花の時期には、磁石に引き付けられるかのように飛んで行ってしまいます。

もちろん、菜の花のハチミツは一般的に好まれているし、悪いことではないのですが、
ここで農薬の問題が出てきます。

まだ(ここでは”まだ”と言っておきます。ドイツの大手薬剤メーカーがアメリカの悪名高い農薬会社を買い取ろうとしているので。)殺虫剤の規制があるドイツでは、安心だと言われていますが、それでも多くの研究者から蜂に影響をもたらしているレポートがいくつも発表されています。


蜂を実際飼っていると、様子がおかしい、この時期に死んでしまう蜂の量が異常、卵の成長が悪いなど、小さな変化も見て取れるんです。

いくら何パーセントの確率で安全だと言われても、実際の数字ではないことは誰もが感じているはず。これからもこの現状を悪化させるつもりなのか?

そんなことをテーマにした映画がこちら。





”みつばちの大地”(More than Honey)  公式サイトはこちら*


現在の蜂の状況から、蜂の生体に関する研究レポートまで、
そして何より私達の住んでいる環境について考えさせられるドキュメンタリーです。

日本語のサブタイトルで、ー生命のつながりに起きていることー
とありますが、蜂がいなければ私達人間も生きていくことが出来ない、”つながり”をきちんと認識することを始めないといけないのだと強く感じさせる作品でした。


ハチミツのお味まで辿り着かなかったので、、
次回に、収穫風景をお届けします。

すみません、いつも話が逸れる。。。







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2 comments:

  1. 自分の蜂が分かるんだ、すごいって思っちゃいました。笑
    マイちゃんはわかってそうな顔してますねぇ~。

    映画のほう、映像も凝っていて面白そうですね。

    私も、ミツバチ、がんばってみようかなぁ。

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    Replies
    1. ほとんど決め付けですけどね(^^;)

      是非~始めてみてください。
      犬ほど手がかからないですよ!(笑)
      それに、家庭菜園しているご近所さんに喜ばれること間違いなしです。収穫量がぐんと伸びたと、野菜がもれなく貰えます。

      マイね、、弱った蜂を食べるのが趣味になってしまいました。。。オスは刺さないので、メスとオスの見分けを教え込んでいるところです。高級たんぱく質?なのか、小腹が空いたら、蜂探しをしています、、、。

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