Tuesday, 20 September 2016
保護犬DKとデートー2匹の野良犬が森を駆け巡る
こちらは収穫時期も終盤、全て刈り取られた野原や畑がより一層寒々しく感じさせます。
そろそろ冬支度かなぁ。
さて、私が仲介のお手伝いをしていたDK君ですが、
再度のお試し週末デートとなりまして、こちら、マイとの初デートの様子です!
ビデオの途中、2:30くらいのところで、呼び戻しに反応しなかったDK君をイッチョマエに抗議するマイ。普段は自分も知らん顔するくせにね~。子供同士もそうだけど、他の子の間違いを指摘することで、自分も成長したりするのかな。
あともう一匹、歳をとった犬も連れてこられていたのですが、初めての顔合わせの時に、マイがその犬にちょっかいを出そうとすると、DK君がさっと間に入って「落ち着け!」と。
そして、マイが苦手な近所の犬に出会った時も、DK君が前に出て、「あ、俺も嫌い、あっち行け!」と二人揃って吠えてから、「俺たち、あっち行こうぜ。」と、マイを誘って道を変えた。
その間、数分ほどの出来事だったのに、マイはすっかりDKくんを信頼しきって、それからは「アニキ~」状態。
どうしても確かめておきたかったのは、マイとの相性もあったんです。散歩は毎日一緒に行くことになるだろうし、彼が留守にする時なんかも、うちが預かることになるから。
で、これを見て、わざわざ遠方から来てくれたトレーナーさんも、太鼓判を押してくれたし、私達はもちろん、引き取り手の彼も大満足。じわじわと犬と暮らす実感も沸いてきたんでしょう。
そうなると、後は面倒な書類を片付けてしまうだけ、という段階になって、
Mittelmeerkrankheitという病気(直訳すると地中海病。ドイツなどの北ヨーロッパでは観察されていない病気。詳しくは→こちら(ドイツ語))に罹っている可能性があるということが分かりました。
この病気、とても厄介で、すぐに治るものから何年も治療が必要なものまであるそうです。
DK君の場合、数回の検査で検出されなかったくらいだから、それほど重いタイプではないのですが、ここで、彼の仕事内容が問題になってきました。
彼は一人暮らしで、一日の殆どを家を開けるため、仕事に犬を同伴させることが条件でした。
その仕事が子供と接する関係の仕事で、病気が直接感染するものではないにしろ、”蚊を媒介に感染する恐れがある”為、危険性が0%ではない以上、諦めざるを得なくなったのです。
今回の仲介に携わった全員が落胆してしまったことは言うまでもないですが、
DK君は幸運にも、ティアハイム送りにはならず、南ドイツの犬ペンションで預かってもらえることになったことに、少し安堵の胸を撫でおろしました。
でも、、、
一番残念がっているのは、
そう、うちのマイ。
折角最高の相棒が見つかったのにね。
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マイちゃん、みんなで散歩感がでていていですねぇ。
ReplyDeleteDK君の件、とても残念でしたね。
同僚君も大丈夫かなぁ。子供のいる場所に連れていける犬となるとまた条件きびしくなりますよね。盲導犬とかのキャリアチェンジとか?それは、マイちゃんは反対かも?
留守番できない犬だからとかじゃなくって、留守番時間の規制が厳しくって条件がついているんですか?
マイは大人数で歩くのが好きみたいです。ちゃんとみんな揃っているか確認魔なので、仕事してる気がするんでしょうかね。
Deleteうーん、割とその辺は大らかで、ちょっと癖のある犬でもこちらでは同伴OKだったりします。それも教育の一環となりますしね(^^;)
そうそう、オランダかどこかで、教育犬というのが登場して、柴犬が起用されていました。クラスがざわざわし始めると吠えるので、みんな犬が動揺しないように、静かにお勉強するんだとか。
留守番時間の規制はないですが、折角仕事先から承諾してもらえているので、連れていきたいのでしょうね。マイも少しずつ、10分だけとか(笑)慣らしているところ。
う~ん、マイちゃん残念!!
ReplyDeleteそれにしてもそちらは犬の管理が相当しっかりされているのですね。
かなり感心しました。すごい!
はい、本当に残念でした。
Deleteうちの犬、気難しいタイプなので、ここまで気が合う犬はなかなかいないのですよ、、、。
そうですね、何かの機関を通していると、犬の譲渡とは言え、書類の手続きが大変です。保険の問題とかも関係しているので、最初から何かあったときの為に、念には念を、という感じです。ま、犬のことだけでなく、全体がそうなんですけどね(^^;)
仲良く森の中を駆け回る2頭を見ていて すっかりハッピーエンドだと思って読んでいたので とても残念でなりません。
ReplyDelete南ヨーロッパからの犬達のMittelmeerkrankheitは かなり厄介な病ですが、多くの保護団体はそれを隠さず表示してますよね。
そうなんです。この日が二回目の訪問で、彼の気持ちもまとまったので、次の週に私達も一緒に引き取りに行く約束もしていたのです。
Delete本当にその通りで、正直に感染の可能性があることを説明してくれたのは、信頼出来ました。家族間だけの問題なら、そこまで慎重になるほどの病状ではなかったのですが、第三者、それも子供となると、神経質になってしまいます。
この病気のせいで、南欧からの犬の保護を反対する人達も居ますが、温暖化が進めば、そのうちドイツにも感染経路が出来てくるという話も聞きましたし、、、。