Wednesday, 22 February 2017

ラブラドールの神話 







1年ほど前から犬を探している友達。ここでも彼の記録を書いてきたので、覚えている方もいらっしゃるかと。

その彼、ここにきてやっぱり子犬から育ててみたいということになり、色々彼なりに調べた結果、ラブラドールに落ち着きそうです。

初めは、もっとスポーツ系の活発な犬ということだったのですが、犬探しが難航し、ちょっと自信も低下ぎみでの決断のようです。
(その間に熱帯魚に走ったり、観葉植物に凝ってみたり、色々あった。。。)



アカと遊ぶ近所のチョコラブ


でも、この「初心者にはラブラドール」の神話、どこまで信じて良いのか、ちょっと考えてしまうんです。


毎週通っている監視付きドッグランにも、常に二頭は居るくらい、ドイツでも人気のラブラドール。

人にも犬にも懐っこくて、ギスギスした犬たち(うちのも含め)の間では、無邪気な子供のような存在のラビィが殆ど。

ところが最近参加し始めた月齢7ヶ月のチョコラブ君には、目を引くものがありました。


他の犬に(特にオス犬に)とことん苛められるー


風に一瞬見えるのですが、実際には怒られている。


よく観察していると、しつこく迫る、誰にでも寄っていく、近すぎる、能天気に他犬の間に入っていく。

もちろんポジティブに見れば、天真爛漫な幼犬そのもの。でも、他の犬がここまで嫌がるのは問題あるんでしょう。

事情を聞いてみれば、幼犬コースに通っていたそうですが、活発過ぎるという理由で退場となったとか。

そこでこのドッグランの情報を聞きつけて、やって来たとのことですが、
本当に正解。

他の犬にビシバシ鍛えられて、初めは大丈夫か?犬嫌いになったりしないか?と心配でしたが、トレーナーさんがうまくコントロールして、見る見るうちに「場の空気を読める犬」に成長しつつあります。


それと、パピーコース、幼犬コースの落とし穴もあるのかなと。

犬種によっての体格の差や性格の差があるので、決して同じ年齢通しがうまく社会化出来るとは限らない。この子のように、成犬の力が必要な犬もいるんだと学びました。






それで、その飼い主さんによると、やはり人から飼い易い犬と勧められて、ラブラドールに決めたそうです。

それが、こんなはずじゃなかった!と。


以前にドイツの新しい犬種「エロ」を紹介しましたが(記事はこちら)、

犬関係の仕事を何十年もしている知り合いによると、
「犬はいいんだけど、あの犬を飼っている飼い主に良い思い出がないのよねー。」と、こっそり教えてくれました。

完璧な家庭犬としてブリードされた犬という宣伝文句に誘われて、欲しいと思うのは自由だけれど、だからと言って何もしなくていいわけではない。



これまた違うチョコラブ君。性格も全く違う。





ラブラドールだって、初めからラブラドールではない。飼い主さんが育て上げたからこそ、ラブラドールらしくなった。

ということ、やっぱり知っておいて欲しいな。


それにしても、待ち遠しくて堪らないんですけど。
彼の犬は家族のように思えてならないのは、マイがリンクしているからかな。









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6 comments:

  1. 彼のアップデートありがとうございます。おばちゃん根性で、これ楽しみにしていました!

    彼のことしらないのに、ビーグルが似合いそうなんって想像していました。笑

    世界一おバカな犬のマーリーのオーナー、2匹目でも問題あって、シーザーの番組に出てました。やっぱり、飼い主の問題の部分が大きいのかなぁ。

    ダンバー博士もパピィクラスで問題起こすのはラブで、クラスの一回目で対応しましょうって。オオカミに近いといわれている犬種は、世渡りの方法としてサブミシッブになることを覚えるのがある意味大人になったということなんだそうですが、ラブとかオオカミ的じゃない犬種はそれがないから、パピィのときのままで、アグレシッブ(一方的にブレンドリー?)だったりするというのを読んだことがあって、納得しました。

    彼も何かあったらマイちゃんたちに指導してもらえる場所があるから安心ですね!楽しみです~。

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    1. あは、私も近所のおばちゃん気分で、数ヶ月に一回くらいジャブを入れて(犬情報を送る)います。他の家族が犬を飼いたいといっても、ふーん楽しみねーで終わるんですが、ここまでくると彼の場合最後まで見届けたい!(迷惑かしらん)

      ビーグル、思いもつかなかった!意外とまったく他人からの推薦がいいのかもしれませんね。彼の生い立ち(ロシアとドイツ、二つのメンタリティ)から、犬探しでもその辺のブレが大きいように思います。それはそれはワイルドな犬と一緒に育ったそうですが、こちらに来てからは、大人しくていい子の家庭犬たるもの、という理想図を見せつけられて、その辺りで葛藤もあるのかもしれません。

      ラブの問題は、これまた違う角度から見なければって思いました。フレンドリー過ぎるというのと、Cocoさんがおっしゃるように、パピィのままで(ドイツには、子犬だからなんでも許されるという言い回しがあります)相手を真剣に受け止めないまま成長してしまうケースがあるんだなぁと。

      マイの場合、「こういうギスギス犬には深く関わらないほうがいい」というのを教えられると思います(苦笑)。

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  2. 色々調べた結果 ラブラドールに落ち着いた、って 現ラブラドール飼い主としては嬉しい事なんですが、ひとくちにラブラドールっていって色々です。

    ゴールデンを飼っていた頃 あるラブラドールに出会い、その犬はテンション高くて飼い主を振り回すような犬で 「ふ~ん こんな犬は我が家には難しいな~」って。
    でも天真爛漫で飼い方&躾によっては上手くいく犬だと思います。

    ナナの場合 生まれ持った性格で穏やかだって事がほぼ確実になってますが ラブでもかなりヤンチャな犬が多いですからね。
    パピーではなく 成犬のラブを捜したらどうでしょうか??

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    1. そうなんですよ、私もそれが言いたいところなんです。
      かと言って、かなり慎重になっているところに、口出しして、やる気自体を失くしてしまうのもね、、ま、その程度のやる気では犬は飼えないということなんですが。(どこまでもお節介おばさんな私(^^;)

      私も成犬のラブラドールを探すのが、彼には一番だと思っています。それもちょっと年齢の高めのベテラン犬が。
      私の場合もドイツで初めて飼った犬がベテランだったので、犬から本当に色んなことを学べました。犬を飼っていると、犬を教育するよりも、犬から学ぶことの多さに気づくものですよね。

      ナナちゃんだって、他の飼い主さんだったら、こんな立派なセラピードッグにはなっていなかったかもしれません。生まれ持った性格を活かせるのも、飼い主さんとの信頼関係なんだと思います。一括りにされて、「理想と違った」なんて言われたら、犬だってもっと反抗しますよ!

      さて、どうなることやら。私はせっせと保護犬ラブを探します。

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  3. なんか。犬種に関する思い込みってありますよね。
    私も接してきたラブラドールに良い思い出があるので、飼うならラブがいいかなあと。
    逆なのがピットブルかな?
    知り合いでピットブルに愛犬を殺されたり怪我させられたりという話が複数あったんで。
    でも、それって飼い主の問題が殆どを占めているように思います。
    問題をやらかす人に好かれる犬種という不幸というか…

    ちなみにロットワイラーが好きなのは、今まで接してきたロットワイラーたちが最高に良い犬ばかりだったんですが、さすがに安易に飼う気はw

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    1. そうなんですよ、この犬種のコマーシャル力は凄いですよね。
      だいたいが当たっているから一般的にはそれでいいのかもしれないけど、飼うとなるとそうはいかなくなる時があるとつくづく思います。

      それでそのピットブルの強烈な謳い文句で寄ってきた人、、、。ピットブルにとっては甚だ迷惑な話ですよね。私だって、そんな飼い主と一緒に住んでいたら、盗みの一つや二つは確実にやっていたはず!

      知り合いのロットワイラーは、うちの犬より(!)大人しいのですが、近所からの苦情で、2メートルの柵を庭に建てなくてはならなくなりました。
      こうなると、もう偏見でしかないような。。。
      土地柄、ロットワイラーとジャーマンシェパードは日本での柴犬ごとくたくさん居ますが、こちらの人は扱い慣れている感じがします。やっぱり飼い主の問題が大きいのですね。

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