Thursday, 11 December 2014

怒られたら…






まぁ、この歳になって、怒られるということはさすがに無くなってきましたが、
ドイツでは、気軽に他人にも注意を促したり、行き過ぎて怒る人も多いです。

自転車のマナーに関しては、私もよく怒られていました。

日本の感覚で、チャリチャリと天真爛漫に街を滑走していましたから。
右側通行とか左側通行なんて、車だけの話だと思っていましたから。

ボケー、死にたいのかー!なんて、怒鳴られることも。
(今思えば、この方は正しかった。自殺行為です。)

電灯だと思って(思うか?)自転車を繋いだ鉄の棒が、パーキングメーターで、
ちょうど車から降りてきたおばちゃんに、頭ごなしに怒られたこともある。

ちょっと、ヒステリックなご婦人だったので、さっさと謝ってその場を去ろうとしていたら、
親切なおじさんが、そんなに怒らなくても、、謝っているんだから、、と、油に火を注いでくれて、
おばさま炎上。

その後は、おばさんとおじさんの間に立って、言い争いを見守る羽目に。
最後には、あなたのせいで恥をかいたと。いや、きっかけは私だが、恥をかいたのは私のせいではない。


ある時は、自転車道で追い抜かれるときに、

右か左、どちらかを一定に走っていただけますと、こちらと致しましては、追い越しが可能になりますので、有難いのですが。

と、超早口の丁寧語で唱えていかれた方もおられました。
ドイツ語初級者だった私は、5分後くらいにやっと意味を理解したんですが、、、。


でも、一年も過ぎると、自分が怒る側になっているものです。

後ろも確認せずにドアを開けようとする車に、気を付けろ!と、言ってみたり、
自転車道を歩いている歩行者に、チリンチリン攻撃してみたり。

人は変わるものです。


ちょっと前に、犬の散歩に出掛けた時のこと。一人のハンターに出会い、唐突に

この時間の散歩は避けて欲しい、もう少し早めの時間帯に散歩に行け、と。

うちの家の回りを何時散歩に行こうが、ワシの勝手じゃという精神の私は、たぶん思いっきり睨んでいたと思います。

あ、こいつ降参しない、と思ったのか、

私たちハンターは、動物の生体数をなんだかかんだか、、、野生動物の交通事故が増えている現在において、動物の管理がなんとかかんとか、、、と、決まり文句を唱え始めたので、

イノシシという言葉が出た瞬間に、
ここ、イノシシなんていないでしょ!と突っ込んでみました。

なんでこいつ、俺の猟場の生体数を知ってんだ?という目で、口ごもってしまい、様子を伺うように

あの、どちらにお住まいですか?と、聞いてきた。

あそこだけど。と、家を指差す。

ああ、OOさん家の!話は伺っていましたよー!(笑顔)

誰だこいつ、人格が変わってしまったのか。

いやぁ、これはこれは、じゃ、改めてはじめまして!(超笑顔)

と、私の方に足を一歩踏み出して、握手の手を私に突き出そうとした瞬間、
この↓犬が、ガウガウっと、今まで見たことのない剣幕で飛びかかりそうに。

この飼い主といい、この犬といい、、、チッと言って、去っていくハンターでした。


理不尽だと感じたことには、徹底して反発できるのも、ドイツ社会のいいとこ(?)なのです。



怒られた時の犬

ううー怒られたよー

 反省したかに見えた次の瞬間

お、トラクター!
 だめだこりゃ。









6 comments:

  1. ふふふ。ハンターをへこませてやりましたね^^

    最近は、すぐに謝ることが少なくなりました。で、理由(言い訳とも言う)を滔々と述べるのがうまくなった気がします(笑)
    逆にうちのドイツ人は「日本人には謝っておけば丸くおさまる」と思っているのか、「ごめんねー」を連発。千の言い訳を聞くのも面倒だけど、ごめんねの安売りも頭にきますー。

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    1. aはは、確かに!ごめんの安売り大売出し、見抜かれています。
      うちも相槌のように、ゴメンゴメンと繰り返すようになりました。。
      そして私が謝らなくなったと騒いでいます。同じですねー。

      でもまぁ、私は、徐々に住みやすい国だなーと思うようにもなりました。
      そしてどんどん日本社会に戻れなくなるのかも。。

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  2. こういうハンターみたいな人、いますよね。
    私はよく、日本人ですと言ったとたんに態度が変わる人とか、よく見かけます。
    それにしても、散歩時間に文句つけられるなんて、おかしな話ですね。
    本当の理由が気になるー。他の動物の生態数と何の関係があるんでしょう。

    私も謝れなくなってきましたね。ドイツ人との間ではそれでいいけど、日本人との
    間でもそのままだと、嫌われるんだろーなー。気をつけてはいますが。

    昨日は旦那とけんかして、思いっきり「エンシュルディグンッ!」と、ゆっくりハッキリ強めに言って、ドアをバタンと閉めました。
    こうゆう謝りならしょっちゅうです 笑

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    1. 狩りに出なくとも、観察するために暗くなる前の時間帯はハンターがうろうろしているみたいです。それで、犬を放したら、動物はいなくなってしまうという理由らしいです。でも、ハンターがいつ来ているのか知らせてくれる訳でもないし、家の回りを歩くだけで、常にそんなことを気にしなきゃならないのは理不尽だと思うのです。それに、なんでも自分のものだと思っている人がとても嫌い。。

      日本人だと態度が変わるドイツ人って、OOの人ですか?一度そういう人に会ったことがあるので、、。

      ふふ、投げ捨ての謝り方もアリですね。日本は謝り方を色々使い分けられる文化なのかもしれません。謝る=非を認めるでは、ないですものね。

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  3. ドイツに住んでいると、日本語の「この度はご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした」というような、非のつけどころのないパーフェクトな謝罪の言葉が聞きたくなります。この際心がこもってなくてもいいから、とにかく言ってくれ、レベルなんですが、今のところ耳にしたことはないです…。

    ところで、マイ嬢のしょげてる時の様子(頭部や四つ足の不自然さ、垂れるしっぽ)うちのにそっくり。犬は何も言わずに、申し訳なさそうにしてくれるので、時々じ〜んとします。

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    1. ドイツで謝る謝らないの話になると、二晩くらい語り続けられる自信ありますね^^
      自分のことでも謝らないんだから、犬のことになるともっと頑固に謝らない飼い主さんも多いですし。。。
      それに比べて、犬は謝るのが上手です。でも、このマイ、使い分けが上手過ぎて、、。トレーナーに、この犬は気を付けた方がいいと忠告されたくらいです。
      直ぐに耳も尻尾もピンっと、ですからねー。

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