Friday, 24 June 2016

監視監督付きの、ドッグラン 






こちらドイツは、犬をフリーに出来る野原や公園がたくさんあるので、ドッグランというものは殆どありません。

近くにほど良い散歩コースがあり、子供の遊び場となっていないような野原が、自然と犬の遊び場となり、飼い主同士の井戸端会議場となっています。

私も街郊外に住んでいたときは、そういう場所をよく利用していました。
自然と仲の良い犬が出来て、だいたい何時頃に行けばどんな犬がいるかも把握出来るようになり、猟犬アカの場合は、そこで全ての社会化を教わったと言っても過言ではありません。

でも、前にも書きましたが、田舎すぎるとそういうところがない。。
散歩中たまに出会う犬も、同じ犬ばかり。


昨年のトレーナーさんとの出会いの続きで、どんどん犬が好きになっていくマイに、もっと色々な犬を経験して欲しいという思いがあったところに、こんな場所を紹介していただきました。


監督付きのプレイグループ




簡単に言えば、トレーナーが付いたドッグランです。

参加する前に、そのトレーナーさんと電話で犬の状況などを話すことが前提条件で、
その他、15ヶ条くらいの掟を事前にホームページでチェックしておく。

15ヶ条なんて仰々しく感じますが、普通の飼い主なら心得ておくべきことばかり。
とはいえ、なあなあになってしまうのが人間の性。上記のような自然に出来た遊び場も、一人の勘違い飼い主さんのせいで、修羅場になることもありますから。。。

面白いと思ったのは、「オヤツとオモチャは家に置いてくること!」
これも、人間が介入するという意味で、犬の関係を悪くする要因の一つと成り得るからでしょう。

一番重要な点は、「それぞれが自分の犬はもちろん、他の犬の問題行動に目を光らせること」

スマフォをいじりながら、犬は勝手に遊べばいい、という態度はご法度ということ。


つまり、トレーナーだけではなく、飼い主自身が監視を行うことで、問題回避がスムーズに進むというシステムです。うん、ホントに当たり前なことなんですけどね。

あと、参加費として支払う500円程は、全てティアハイム(動物保護施設)に寄付されます。殆どの方が、寄付目的で来られているようです。




さて、今回マイが参加することになり、電話で今までの長ーい話もたっぷり聞いていただいて、マズルトレーニングも既にやっていると話すと、直ぐに参加してみたらと提案してくれた。

で、当日着いてみると、、、
フレンチブルドッグにパグにフレンチブルドッグにパグ、& 小型犬がいっぱい。

電話で言っていなかったけど、顔クシャ系が苦手で、小型犬は面識が少ないんです。やっぱり今日は帰ります。という私に、「マズル(口輪)持ってきてるんでしょ?じゃあ大丈夫よ。」と、

あれよあれよと輪の中に。

初めはかなり緊張を体中に示していたけれど、徐々に「何も起こらない」ということが分かってきたのか、落ち着きを見せ始め、

どこかで小競り合いがあると、飛んでいきそうになるのを制止することで、「全てに首を突っ込む必要はない」ということを少しずつ覚えてくれて、

挑発してくる相手にいちいち答えず、無視すること(多すぎて面倒臭くなる)もありだと学び、

徐々に自分の落ち着き場所を見つけるようになった。



初日からマイにぴったりくっつき虫の黒犬くん。フレブルの彼女が嫉妬して、マイに噛みついてきたけど、飼い主同士で距離を取らせ平和を取り戻す。右上の端にちらっと出てきますが、お互いメンチ切る(睨み合う)だけで交わしています(^^;)気の強い女の子が好きなんだね。


そして2回め3回めと回を重ねるごとに、

これが私にとって、犬の魅力の一つなのですが、自然と信頼関係を作り上げる。

それまで遊んでいた訳でも、長く匂いを嗅ぎあった訳でもないのに、肌が合うというのか、そっと寄り添う犬が出来てくる。

下の写真の犬さんとは、いつもシンクロで休憩。

もう一匹、ホヴァヴァルトMixと3匹で、ドッグランの中央に3匹等間隔で平行に伏せをしている姿には、みんなで笑ってしまいました。

この世は私たち3匹で守る!という趣きで、
形も大きさも違うけど、遠くどこかで繋がっているんだろうなぁと思える瞬間です。





とはいえ、初めは悩みました。

初回の緊張具合を見て、いくらトレーニングを行ったからといって、犬にとっては不快なマズルを着けなければならない、単にストレスになるだけなのでは?と。

別に多種多様の犬と仲良くする必要はないというスタンスではあるし、うちの犬にはそれは無理だと自覚もしている。

でも、少しでも今まで見えていなかったもの、新しい世界が開かれるのであれば、出来る限りのことはしてみるべきだと自分を言い聞かせ、車で片道40分、私とマイの新しい日課が始まったのでありました。


私も監視役の一人ですので(!)、写真は少ないですが、良い子ばかりではないドタバタドッグランの様子、また記事にしたいと思います。









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4 comments:

  1. ついこの間、こういうサービスが次の流行りになるじゃないかっていう話を聞きました。

    このあたりだと、犬のデイケアや複数の犬を散歩させるドックウォーカーさんを利用するぐらいでしかできないかなぁ。

    ココは風紀員なので、止めようとワンワン吠えて自分が一番うるさいヤツになってます。

    それにしても、みんな落ち着いていてすごい。ジェイクが入ったらドン引きされそうな雰囲気。苦笑

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    1. このアイデア、本当に広げていって欲しいです。
      この近くに他の似たようなところがあるようですが、そこの管理人がどうも違う方向のトレーナーらしく、そこでは喧嘩が耐えないと言っていました。

      中心になる人の基本姿勢がしっかりしていないと、いくら飼い主が頑張っても残念な結果になるみたいですね。

      うちのも風紀委員です(笑)。
      でももっと凄い風紀委員が居ることを知ることで(!)大人しくすることも覚えました。

      この後、ジェイクくんを上回るドーベルマンが登場します!
      いえいえ、全然落ち着いてない場面もたくさんあるんですよ。特に小型犬同士の遊び?争い?は、私も始めて見ましたが、凄いっすね。。チワワがギャング化するのがよく分かりました(^^)

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  2. 監督&トレーナー付きのドッグランとはドイツでは滅多に無いのでは??
    もし我が家の近くに、、と想像してみたんですが 「マズル!? お菓子無し?」と拒否する人が多いかもしれませんね。


    愛犬の社会化の為に40分かけて通うakaさんの愛犬への思いは素晴らしいです。

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    1. 私も始めてです。
      犬の学校が、ティアハイムと連携を取っている所なので、こういうアイデアが出たのかと思います。トレーナーさんだって、無償ですからね。なかなか真似の出来ない行為です。

      そうそう、マズルを付けている犬と遊ばせるなんて!と、拒否する人が居ないのも、珍しいです。来られている人は、長い目で大らかに対応してくれるので、本当に感謝しています。

      今日も新たに一匹、マズル着用のスペインからの保護犬が参加していました。みんなで一歩ずつ、ドイツの犬社会に慣れていこうね~。

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