Thursday, 23 March 2017

毒エサ 







ウガンダからインターンで来ているN君。

やっと凍えそうな冬が去って(ジャケットというものを持っていなかったので、急遽買い物に連れて行ったという過程もあって、、)春らしくなってきたのに、なんとなく元気がない。


理由を他の同僚から教えてもらった。


先週実家に強盗が入ったのだという。
そして、強盗の入る前日、飼っていた犬が毒殺されたのだそう。


その同僚もその場にいた人も、
「信じられない。そんなことが起きるなんて想像も出来ない。ドイツではありえない。」などなど、生活環境の違いを声高に訴えていた。




真剣に木の匂いを嗅ぐ犬


でも私は、「そうなのかな?」と、疑問が残った。


こちらドイツでも、毒入りのエサをまき散らす事件が後を断たない。

私の住んでいるところは、田舎過ぎてそんなことは聞いたこともないけれど、街の郊外に住んでいる飼い主たちの間では、たまに話題になることもあるらしい。

というのも、ドッグスクールなんかに通っていると、仲間同士でのグループSNSのやりとりが盛んで、毒エサの情報が回ってくるのだそう。

でも、大抵は不確かだったり、酷い場合はデマということも多くて、困っているということも聞いたことがある。

ドイツ語で毒エサは"Giftköder" ドイツ全国で、どこに毒エサが撒かれたかを地図上で見ることが出来る"Giftköder Rader"(毒エサレーダー)なるアプリまである。



もっと上に何かがありますー


これって病気じゃないですか?

誰が何のために動物を殺そうとするのか、理由なんて知りたくもないですが、
大抵そんな行為に特別な理由もないと思うのです。

強盗を正当化するつもりはないけれど、N君の国で起こっていることに、私はまだ理解出来るところがある。

でも、食べ物も住居も持っている人が腹いせなのか愉快犯なのか、そんな行為に出てしまう社会の方がはっきり言って怖い。


ちょっとした悪戯だったのか、

以前住んでいた郊外で、犬の散歩コースに、インスタントラーメンの調味料が大量にばら撒かれていたことがあった。

全て唐辛子入りの粉末調味料で、拾い食いしてしまう犬にとっては、危険極まりない。他の飼い主さんと一緒に拾い集めた。


腹が立つより悲しかったことを今でも覚えている。






数日後、

ちょっと嬉しそうなN君。
妹が新しい犬を貰ってきたそう。

典型的なAfrican village dogと言うらしい。
ちょっと分かりにくい写真だったけど、おおーーマイにそっくり!

体はもうちょっと大きくなるみたい。

村犬って本当にまだ居るんだ~

素敵な故郷に早く帰りたそう。
あとちょっと、頑張って!








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8 comments:

  1. プロの強盗が活発な地域だとそういうこともあるのかなぁって思います。

    クラスメイトから近所の人に犬殺されたって初めて聞いたときはびっくりしましたが、アメリカでも犬の散歩コースに毒まかれたり、庭に毒が放り込まれることは時々あるようです。ほとんどがマナーの悪さに対する抗議かなぁともおもうんですが、勘違いしてる動物愛護の人が、飼い方が悪いからって犬を誘拐したり、殺したりもしていると聞いたこともあります。病んでますよね・・・

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    1. 毒をまく人の目的って、憂さ晴らしであって、目的達成ではないですよね。マナー違反の犬が毒を食べる可能性は低いし、うるさい隣の犬が死んだところで、その家はまた新しい犬を飼って、同じように躾けるわけですし。
      >>飼い方が悪いからって犬を誘拐したり、殺したりもしている
      へ?なんで殺すの?意味不明です。。
      こういう訳の分からない理由をつけて、自分の弱さを埋めようとする行為、本当に辟易してしまいます。

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  2. こんにちは。
    なんだか悲しい話ですね。車の中にある5ドル札を盗むのに車の窓を破られた。みたいなことで、5ドルでも10ドルでもそれこそ、50ドルでもやるから窓わらないでくれよ。に近いような気もします。

    私の場合は犬に危害が加わるぐらいなら家のパソコンだろうがピアノだろうが持ってってくれって思いますね。

    私はオーストラリアに住んでいますが、こちらも一年に一度ほど、いたずらなのか、犬が嫌いな人のやることなのかわかりませんが、ドッグビーチに釣り針をしかけた生肉を置く事件が起こります。

    また吠えることがうるさく思っているのか、毒入りの食べ物を投げ込むなんてこともあって、そんなことをしないでも、相手に伝えたらどうだろう?と根本的なコミュニケーション能力を疑ってしまいます。

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    1. こんにちは。
      オーストラリアでシープドッグを飼われているなんて、とても興味深いです。こちらはすっかり羊飼いが減ってしまいましたが、私の住んでいる地域はエリカで埋め尽くされたヒース荒地で有名です。そこにはまだまだ現役の羊飼いと一緒に働くシープドッグがいるんですよ。

      車上荒らし、確かにラジオくらいで窓は割られたくない、、、
      もっと酷いと、タバコ欲しさの子供の仕業とか、、、。

      こちらでも釣り針はあるみたいです。動物が苦しむのを喜ぶ、変態なんだと思います。そして、そう言う人を生み出したのは社会であって、、と考えると、やっぱり自分たちにも責任があるのかなとも思います。
      そんなコミュニケーション欠如の傾向がこれからどんどん強くなっていくように感じるときがあって、ぞっとしてしまうことも度々。
      教育機関で動物との会話の授業なんかが増えるといいなぁ。

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  3. フェイスブックで同じような発言をしました。もう犬が嫌い。というのは世間では減らすべきなんではないか?と思うのです。

    盲導犬、介護犬、麻薬犬、救助犬、警察犬たくさんの犬が私たち人間を助けていて、社会で働いています。私、犬が嫌いだから麻薬犬近づけないでください。 そういうことは出来ないことに空港でもなっていますよね。

    犬が嫌いでも、犬への接し方、犬との正しい距離、また飼い主も犬が嫌いな人への接し方や社会のあり方そういうことを義務教育でしっかりと教えるべきだと思うのです。

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    1. そうですね、動物を嫌いって言えるものではないと私も思います。恐怖(Phobia)は、また別の問題ですけど。
      こういうことを書くと、変に捉われるかもしれませんが、ある特定のものを嫌う過程に、「動物だから嫌ってもよい」という構造が潜んでいるんだと思うのですよ。それが延長すると「異性だから、外国人だから、宗教が、、、」と、差別の根本的な問題に辿り着くような気がしてならない。

      私の犬を飼っている友達は、子供が近寄ってきたら、子供に直接指導するそうです。以前は親に説明していたんですが、埒があかないようで。。

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  4. こちらでも毒餌が撒かれていることがあります。
    イノシシやイタチの防除や、一昔前だと野犬退治のために。
    昔、我が家の犬も一頭犠牲になりました。

    色々と思うところはあるのですが、ふじには外で拾い食いをしないように躾けています。

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    1. じゃんさんのところの犬が、、、それは大変無念だったことでしょう。想像するだけで怖くなってしまいます。
      私の住んでいる地域に大きな河が流れているため、土を高く積み上げた堤防があるのですが、モグラや鼠の被害が凄いのです。それで年に一度、毒餌が撒かれることがあるのですが、これにはあまり文句は言われないですね。河の氾濫は恐ろしいですし、コンクリートで固めてしまうと、もっと自然への影響が出てしまう。ただただその付近での犬の散歩は控えるのみです。

      あの、ウガンダの村犬、正しくふじさんにそっくりなのです!元祖猟犬は大陸が違っても似ているのかもしれませんね。

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